蝉谷めぐ実のレビュー一覧

  • 妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート

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    本家シリーズ読んだことないのだけど、本家もトリビュート作品も面白かった。一押しはキャラも歌という小道具も効いてた「遠輪廻」。

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    2023年06月04日
  • 妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート

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    ネタバレ

    晴明様特集をしていた『オール讀物』2022年8月号を既読だったので、純粋に初読だった作品は『哪吒太子』くらいだったかもしれない。
    他も上記のものを読んでいると既視感のある作品だったし。
    それでも、一冊で様々な方の晴明様、もしくは陰陽師話が読めるのはお得である。
    そして、改めて夢枕獏先生の晴明様と博雅様の抜群の安心感と安定感が身に染みるという。

    個人的にはやはりこの二人を見たいと思ってしまうので、他の作家さんが書かれた話でも二人が出てくるとつい思い入れが。
    ゆえに『耳虫の穴』と『博雅、鳥辺野で葉二を奏でること』は特にお気に入りである。
    第三者視点から見るとあの二人はああ見えるのかと思えたのもよ

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    2023年03月18日
  • 見えるか保己一

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    塙保己一についてはほぼ知らずでこの作品を手に取った。後で調べたところヘレン・ケラーが目標にしたと語ったとか。タイトルの「見えるか保己一」という一文が何度も作品内で登場するが、背景、意味は様々で保己一をはじめとした人々の人間臭さが伝わってきた。

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    2026年06月26日
  • 化け者心中

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    大変評判の良い作品だが、私にはあまり合わなかった。鬼が誰に化けているのかというミステリ的な仕掛けに加え、芝居の世界に生きる登場人物たちが皆どこか「人に非ず」の生き方をしている点に、本作の魅力があるのだろう。人間と化け物の境界を曖昧にしながら、人の執着や欲望を描こうとする試みは興味深い。が、私にはこの流れと結末がやや予定調和に感じられ、意外性に乏しかった。また、登場人物の造形があえて曖昧に描かれていることも、作品への没入を妨げる要因となった。解説でも触れられているように、幻想と現実が緩やかに溶け合う作風を好む、森見登美彦作品の愛読者には響く作品かもしれない。

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    2026年06月21日
  • 見えるか保己一

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    江戸時代の全盲の国学者・塙保己一を主人公に
    驚異的な五感の描写と緻密な人間ドラマで魅せる
    圧倒的な熱量を持った歴史時代小説

    山本周五郎賞だけでなく
    直木賞ノミネート作品になって嬉しすぎる〜!



    主人公は幼くして失明しながらも
    驚異的な記憶力で「知の巨人」へと
    昇り詰めていく塙保己一

    目が見えない彼が世界をどのように捉え
    どのように言葉を紡いでいくのか…
    その「視覚なき五感」の描写が
    息をのむほど鮮烈で
    読んでいるこちらの感覚まで極限まで
    研ぎ澄まされていくような興奮を覚えました

    泥を這うような苦悩の果てに
    彼が文字の海へと潜り、知性を爆発させる展開は
    とてもスリリングで胸が熱くなり

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    2026年06月21日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ

    よくできた本なんだと思う。途中えぇーと思いながらそういう本じゃなかったんだとぐるりとされる感じだし、伏線もたくさんで読み返すとあちこちに上手に入ってるし(結局2.5回読んだ)、ただ私は、輝明が辛すぎてダメだった。最後、輝明本人は救われたって言ってるけど、救われてるか?と。よくできてる話だと思うけど、好きにはなれない、という感想。

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    2026年06月18日
  • 見えるか保己一

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    群書類従の人の本と思って手にとったけど、思わぬところで考えさせられた。

    晴眼者と全盲の者のすれ違いだけで無く、全盲同士でも分かり合えない描写がある。みんな見たいものを見たいように見て、信じたいものを信じたいように信じて、言いたいように言う。自分というフィルターを通してしか世界を認識できない。一方の視点では善い事も別の視点から見れば余計な事だったりする。「見えている」ひとなんているのか。見えるってどういうことなのか。

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    2026年06月15日
  • 見えるか保己一

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    幼少期に盲目になった塙保己一を題材に、目の見えないものの苦しみと、それを取り巻く見えるものの苦労を描く

    目が見えないからこそのすれ違いが度々描かれるが、似たようなすれ違いは見える者同士でも起きているだろう

    程度の差はあれ、何を見るかは当人の意思や心がけ次第なのかもしれない

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    2026年06月10日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ

    見えるか保己一

    著者:蝉谷めぐ実
    発行:2026年3月13日
    KADOKAWA
    初出:「小説 野性時代」特別編集2024年冬号、2025年3~4月号、6~9月号、11月12月合併号、特別編集2025年冬号

    江戸時代の全盲の国学者・塙保己一の長い長い物語。
    国内最大の叢書『群書類従』の編算を果たす。
    驚異的な記憶力で人に読んで貰った本を全て頭の中の箪笥に整理する。他人からは、目が見える人間にも見えないものまで見える、心眼を期待される。

    しかし、彼は実は人一番怖がりでもあった。小さな子供に手を触られるだけで震えが来ていた。一番最後に、そんな彼の姿も明かされる。

    文章は決してうまいとは言いが

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    2026年05月25日
  • 見えるか保己一

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    史実を時系列でなぞる事よりも、普遍的な人間の在りように主眼が置かれているので、佇まいは歴史小説というよりも時代小説の方が近く、塙保己一でなくとも物語が成立し得るのではないかという部分は多少気になりましたが、見えるもの見えないもの、視たいもの視たくないもの、人が目や意識を通して他者との間に作り上げるそれら歪な像の存在を全盲者と晴眼者の隔てなく描いているという点に於いて、本当に誠実な小説だと思いました。

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    2026年04月17日
  • 見えるか保己一

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    穏やかな話なので綺麗に終わるかと思いきや!最後の最後でそんな伏線の回収ありっ?!ととても驚かされた
    やっぱり目の見えない人には共感しづらく、途中で閉じようかとも思ったけど、結果的に我慢して最後まで読んだ甲斐があった
    江戸時代の社会福祉に対する理解の深さにも驚いた!日本人って本当に素晴らしいし、今の私達も身につまされる
    あのヘレン・ケラーが保己一を尊敬していたらしいけどどこでどうやってその偉業が耳に届いたのか気になる
    実在の人物のはずなのに、ちょっと調べたらすごい人だってわかるのに、今まで知らなかったのがちょっとショックです
    この本をきっかけにもっと注目されてほしい

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    2026年03月26日
  • 万両役者の扇

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    江戸歌舞伎の世界がお得意の作家さんの作品、たぶん読むのは三作目。

    森田座・名題役者の今村扇五郎を巡っての不穏な事件の数々。
    第一話は扇五郎の大ファンを通り越して扇五郎の妻になるという野望を持つ大店のお嬢様、お春。
    扇五郎の妻と芝居の客席で知り合い、見窄らしい妻お栄から扇五郎を奪うつもりで近付くが…。
    芝居のためなら何でもやる夫婦の姿はホラー。お春にも危険が及ぶのかとハラハラした。

    第二話は芝居客に饅頭を売っている茂吉。
    細々した商売だったのが、あるきっかけで饅頭が爆発的ヒットに。だが一方で茂吉の心に異変が…。

    第三話は衣装の仕立て職人の女弟子お辰。
    彼女のアイデアは誰かの真似でしかないた

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    2026年01月10日
  • 化け者手本

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    イマイチ、よく分からなかった
    多分読む人が読んだら面白いんだろうけど、言葉自体や言い回しが独特で、少し理解し難い

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    2025年11月24日
  • 万両役者の扇

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    江戸の歌舞伎創成期。人気歌舞伎者の舞台裏から始まる物語は、人に潜む妬みや恨みによって殺害事件へと発展し、下手人を暴いていく筋へと展開する。だが最後には、人気役者が名を残す芝居をもって物語は締めくくられる。
    人気の陰に潜む人間関係を巧みに描きながら、歌舞伎役者は最後まで「歌舞伎魂」を守り抜こうと舞台に立つ。己の過ちによって死に至ってもなお、芝居を貫くその生き様は圧巻である。
    上方言葉や江戸訛りを交え、当時の華やかな雰囲気を余すところなく描いた作品であるが、やや読みづらさを覚える部分もある。しかし、職人気質を貫き、誇りを持って日々精進する江戸の職人の姿勢には強く心を打たれる。現代の転職時代とは、ま

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    2025年09月16日
  • おんなの女房

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    タイトルと設定に興味を引かれ購入。
    思った以上に骨のある本。
    個人的には読み始めが辛かった。

    この作家さん、他の作品も読んでみたい。

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    2025年08月22日
  • おんなの女房

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    ネタバレ

    歪な愛。苦しい時間が長すぎてせめて結幕はと思わずにいられなかったが、坂道を転がり落ちる様に終幕。
    清姫、時姫などの演目を知っていたため、芝居の口上はより楽しく読む事ができたが、どうしても主人公の志乃の心に寄り添う事ができなかった。 
    決して嫌いな人柄ではないのだが、こうあって欲しいと思ってしまうのは読み手側のエゴなんだろうと思い知らされた感もある。
    文政の時の命のあっけなさもしれっと書かれていて、良かったとは言わないまでも納得はできた。

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    2025年08月13日
  • 化け者手本

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    1作目がとても良かったので文庫が待てずに単行本購入。今回も良かったけど、事件の成り行きがすこし雑に感じられた。藤九郎と魚之助の関係の変化の方に重きを置いてた感じだけど、それぞれの心情がわかるだけに切なかった。
    3作目もあるかな?この2人の行く末を見届けたい。

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    2025年08月02日
  • おんなの女房

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    202501/文章と自分の相性があわず、読みにくいというか時間かかったけど、面白かった。けど切ないというかつらい…。文庫表紙絵もいい。コミカライズするならおかざき真理先生がいいな。

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    2025年05月15日
  • 万両役者の扇

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    ネタバレ

    【収録作品】
    一春 役者女房の紅
    一茂 犬饅頭
    一辰 凡凡衣裳
    一狛 狛犬芸者
    一柳 鬘比べ
    一栄 女房役者の板

    演じることに取り憑かれた役者の狂気が周囲の人々の視点で描かれる。彼の妻の執着、彼の贔屓たちの狂気と移り気も気持ちが悪い。
    我に返って距離を取った人たちの真っ当さにほっとする。ただ、扇五郎にそこまでの魅力を感じなかったので、周囲の熱狂ぶりに今ひとつついていけなかった。

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    2024年12月18日
  • 万両役者の扇

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    現代の推し概念に通じるような、人を狂わす芝居に行きた人の話。短編のようでいて、繋がっていて、いろんな側面があって面白かった。知らない歌舞伎の世界を垣間見れた気分になる

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    2024年11月30日