おんなの女房

おんなの女房

858円 (税込)

4pt

ときは文政、ところは江戸。武家の娘・志乃は、歌舞伎を知らないままに役者のもとへ嫁ぐ。夫となった喜多村燕弥は、江戸三座のひとつ、森田座で評判の女形。家でも女としてふるまう、女よりも美しい燕弥を前に、志乃は尻を落ち着ける場所がわからない。
私はなぜこの人に求められたのか――。
芝居にすべてを注ぐ燕弥の隣で、志乃はわが身の、そして燕弥との生き方に思いをめぐらす。
女房とは、女とは、己とはいったい何なのか。
いびつな夫婦の、唯一無二の恋物語が幕を開ける。
第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞、二冠の作品がついに文庫化!
カバーイラスト/おかざき真里

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おんなの女房 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    1年半ほど前に著者のデビュー作『化け者心中』を読んだ時は、新人とは思えない密度の文章に率直に凄いと感じたものの、盛りだくさんのテーマと練られすぎた構成がちょっと物語を窮屈にした印象があったのと、自分自身の好みの問題もあって、個人的にはそこまで高い評価にはしていなかった。

    本作は前作に引き続き歌舞伎

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    いやぁ、このねっとりした情愛の雰囲気、ヒリツク手を繋ぎながら隣を牽制する女同士の関係性、そう、蛇のような感覚、私結構好物でございます。

    男の彼を求め、女の彼を求め、ぐっちゃぐちゃになりそうなところをうまく落とし込んでこられてるな、と。その代わりこっちの情緒は結構ぐっちゃぐちゃに乱されますけどね笑

    0
    2025年05月10日

    Posted by ブクログ

    好きっ…!前作より好きかもしれない…!女よりも女らしい、女形の妻になった武家の娘。ところどころ女ではなく旦那に変わるところがっ…

    0
    2025年04月25日

    Posted by ブクログ

    志乃視点で女形の苦悩や女形の女房の苦悩を見る物語と思ったら、女形の女房を取り巻くあれやこれやをまるで舞台で繰り広げられているかのように観ていた。
    登場人物が各章のテーマとなる演目を語る時、グッと引き込まれていく。面白い。江戸も面白い。
    ラストにビックリしつつ、序盤でフラグたってたなぁと納得。

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

     本作は、野村胡堂文学賞、吉川英治文学新人賞を受賞している。受賞からわかるとおり、時代小説となっている。

     時代は江戸で、町人文化が栄えている頃だ。主人公の志乃は下級武士の娘で、売り出し中の歌舞伎役者の喜多村燕弥の妻となる。この燕弥は女形で、平素から女装して「おんな」になりきっている。だから「おん

    0
    2025年05月11日

    Posted by ブクログ

    おかざき真里の表紙に惹かれて購入。

    相手のことも芝居のこともよく知らないまま女形の役者に嫁いだ武家の娘・志乃。
    武家の娘として躾けられ育てられた志乃は親の言いつけを守り、夫に従い、夫のために行動しようとする。夫・燕弥の食事が終わるまで側で控えて一緒には食べようとしないし、夫の不可思議な行動について

    0
    2025年04月26日

    Posted by ブクログ

    アンソロジーで読んだ短編がすごく好きだった蝉谷めぐ実さん。
    文庫新刊が出ていたので手に取ってみた。

    歌舞伎のことは何ひとつ知らないまま、父に命じられ、「森田座」で人気急上昇中の若女形・喜多村燕弥のもとへ嫁いだ武家の娘・志乃が自身の在り方を模索する物語。

    志乃が嫁いだ喜多村燕弥。
    常に女子の格好で

    0
    2025年03月13日

    Posted by ブクログ

    いやぁとても良かった!
    切ない!
    望んでいたのに、燕弥が志乃を好きにならり徐々に女の部分が消えてく姿に、その苦悩する姿に自分を律し、女形でいたいという燕弥を支える志乃さんカッコいい!
    ラストもそんな展開?志乃さん!と思うけど最高の終わり方なんだろうなぁ。

    0
    2025年03月12日

    Posted by ブクログ

    江戸弁の小気味良いスピード感ある文体と、歌舞伎の演目のテンポが絡みあい一気に読んだ。
    役者の女房たちのそれぞれの矜持も面白いが、
    燕弥をはさんで志乃と仁左次、2人の対比が興味深かった。
    普通の夫婦ならば、志乃は妻として母としておさまればば良いところを、「おんな」である燕弥にはそぐわない。
    芝居に役立

    0
    2025年02月21日

    Posted by ブクログ

    タイトルと設定に興味を引かれ購入。
    思った以上に骨のある本。
    個人的には読み始めが辛かった。

    この作家さん、他の作品も読んでみたい。

    0
    2025年08月22日

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