蝉谷めぐ実のレビュー一覧

  • 化け者手本

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    イマイチ、よく分からなかった
    多分読む人が読んだら面白いんだろうけど、言葉自体や言い回しが独特で、少し理解し難い

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    2025年11月24日
  • 万両役者の扇

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    江戸の歌舞伎創成期。人気歌舞伎者の舞台裏から始まる物語は、人に潜む妬みや恨みによって殺害事件へと発展し、下手人を暴いていく筋へと展開する。だが最後には、人気役者が名を残す芝居をもって物語は締めくくられる。
    人気の陰に潜む人間関係を巧みに描きながら、歌舞伎役者は最後まで「歌舞伎魂」を守り抜こうと舞台に立つ。己の過ちによって死に至ってもなお、芝居を貫くその生き様は圧巻である。
    上方言葉や江戸訛りを交え、当時の華やかな雰囲気を余すところなく描いた作品であるが、やや読みづらさを覚える部分もある。しかし、職人気質を貫き、誇りを持って日々精進する江戸の職人の姿勢には強く心を打たれる。現代の転職時代とは、ま

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    2025年09月16日
  • おんなの女房

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    タイトルと設定に興味を引かれ購入。
    思った以上に骨のある本。
    個人的には読み始めが辛かった。

    この作家さん、他の作品も読んでみたい。

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    2025年08月22日
  • おんなの女房

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    ネタバレ

    歪な愛。苦しい時間が長すぎてせめて結幕はと思わずにいられなかったが、坂道を転がり落ちる様に終幕。
    清姫、時姫などの演目を知っていたため、芝居の口上はより楽しく読む事ができたが、どうしても主人公の志乃の心に寄り添う事ができなかった。 
    決して嫌いな人柄ではないのだが、こうあって欲しいと思ってしまうのは読み手側のエゴなんだろうと思い知らされた感もある。
    文政の時の命のあっけなさもしれっと書かれていて、良かったとは言わないまでも納得はできた。

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    2025年08月13日
  • 化け者手本

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    1作目がとても良かったので文庫が待てずに単行本購入。今回も良かったけど、事件の成り行きがすこし雑に感じられた。藤九郎と魚之助の関係の変化の方に重きを置いてた感じだけど、それぞれの心情がわかるだけに切なかった。
    3作目もあるかな?この2人の行く末を見届けたい。

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    2025年08月02日
  • おんなの女房

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    202501/文章と自分の相性があわず、読みにくいというか時間かかったけど、面白かった。けど切ないというかつらい…。文庫表紙絵もいい。コミカライズするならおかざき真理先生がいいな。

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    2025年05月15日
  • 万両役者の扇

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    江戸森田座気鋭の役者・今村扇五郎にお熱のお春が、女房の座を狙って近づいたのは……。芸を追求してやまない扇五郎に魅せられた面々の、狂ってゆく人生の歯車。ある日、若手役者の他殺体があがり、ついには扇五郎本人も――「芸のため」ならどこまでの所業が許されるのか。芝居の虚実を濃密に描き切ったエンタメ時代小説。
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    時代小説に慣れてないので分からない単語
    が多くて調べながらなかなか進まなかったけど
    扇五郎と犬に翻弄される人たちが
    面白かったり心配になったり
    当時の

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    2024年12月22日
  • 万両役者の扇

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    ネタバレ

    【収録作品】
    一春 役者女房の紅
    一茂 犬饅頭
    一辰 凡凡衣裳
    一狛 狛犬芸者
    一柳 鬘比べ
    一栄 女房役者の板

    演じることに取り憑かれた役者の狂気が周囲の人々の視点で描かれる。彼の妻の執着、彼の贔屓たちの狂気と移り気も気持ちが悪い。
    我に返って距離を取った人たちの真っ当さにほっとする。ただ、扇五郎にそこまでの魅力を感じなかったので、周囲の熱狂ぶりに今ひとつついていけなかった。

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    2024年12月18日
  • 万両役者の扇

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    現代の推し概念に通じるような、人を狂わす芝居に行きた人の話。短編のようでいて、繋がっていて、いろんな側面があって面白かった。知らない歌舞伎の世界を垣間見れた気分になる

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    2024年11月30日
  • 万両役者の扇

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    山風賞受賞作ってことで。前に読んだ”化け物~”がそれほど好きでもなかった記憶があり、本作もどうしようかと思ったんだけど、同受賞作はやっぱり読んでおこう、と。結果、やっぱりそこまで好きじゃないんだよな~。つまらなくはないんだけど、時代背景とか舞台とか、その辺の趣味の問題ですわな。

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    2024年11月22日
  • 化け者手本

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    小気味良いテンポにつられて一気読み。舞台は江戸。歌舞伎演目中に死者が出る。それも耳穴から棒を突っ込まれた変死体が2体と続く怪事件。その謎を解くは鳥屋と元女形の凸凹コンビ。歌舞伎の知識が零でも支障なしのエンタメ時代小説。とにかく読みやすいのが特徴。「化け者心中」の続編。

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    2024年11月04日
  • 万両役者の扇

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    芝居に魅入られ、身も心も芸に打ち込む狂気を描く連作短編集

    文章の隅々まで、芝居が息づいている

    連作として通読すると、時代小説ザ•ベスト他で短編として拝読していた時とはまた違う迫力ある

    (残酷描写あり 苦手、弱い方は気を付けてください)

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    2024年09月06日
  • 歴屍物語集成 畏怖

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    ネタバレ

    【収録作品】
    序章 天野純希
    「有我」矢野 隆
    「死霊の山」天野純希
    「土筆の指」西條奈加
    「肉当て京伝」蝉谷めぐ実
    「ねむり猫」澤田瞳子
    終章 天野純希

    ゾンビテーマの時代小説アンソロジー

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    2024年08月23日
  • 化け者心中

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    気の狂った贔屓に足を切られ舞台に立てなくなった元人気女形魚之助が、ひょんなことから知り合いになった鳥屋の藤九郎と共に、芝居小屋に現れた鬼探しをすることに。
    その鬼は本読みの最中に演者の誰かを喰らい、その演者になり替わっているという。

    誰よりも人気が出たい。
    誰よりも上手くなりたい。
    芸のためなら人を陥れることも、殺めることもいとわない。

    そんな鬼よりも恐ろしい心玉を持った役者たち。
    本当に鬼がいたんだろうか?

    そんな疑念が浮かびつつ読み進む。

    やっぱり鬼はいたんだな。
    でも、その鬼は悲しい。
    鬼よりも人間のほうが恐ろしいのかもしれない。

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    2024年02月24日
  • 化け者心中

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    足を失ったため、失意の中で、舞台から遠ざかった女形。それでも、女の装いと振る舞いを続ける。
    男と女との間で揺れる女形が、芝居小屋に潜んだ鬼を探る中で、芝居に対する血のにじむ努力、才能に対する葛藤が露わになる。
    男と女、人と鬼、善と悪、嘘と真の境界が揺れ動く。見る角度で境界が変わる。本当は、境界など無いのかもしれない。
    現実世界でも、二元論ではなく、多様な見方を意識していたい。

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    2024年02月18日
  • 化け者手本

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    とてもリズムがあって心地良かった。演者の名前やら役名やら実名やら屋号やらがややこしかったけど後半迫力を感じて引き込まれました

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    2023年11月19日
  • 化け者手本

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    まず、引き続き、紗久楽さわ氏の絵。本当に本の世界感を丁度良く表してるし、引き込まれる。読む前に10分以上見てた。

    相変わらず女形な世界観は素晴らしい。
    OBが現役フルボッコ。

    ただ、やはり廓詞っていうか、文体が2作目でも慣れてないのか、恋愛物が苦手だから全編それが漂ってる事に拒否反応あるのかわからないけど自分には…

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    2023年10月25日
  • 化け者手本

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    ネタバレ

    魚之助・藤九郎コンビシリーズ第二作。
    続編が出たのは嬉しいが、今作は少し切なく苦かった。

    前作同様、芝居に現れる妖し探しが本筋だが、役者の業、恋に溺れる者の業が描かれる。
    魚之助は最初こそ前作同様の高飛車人間だが、途中から変化が出てくる。
    中村座のライバル市村座で立女形を務める円蝶の痛烈な皮肉、藤九郎との交流のなかで変わっていく自分、老いていくことへの不安…様々な葛藤が魚之助を襲う。

    一方の藤九郎はより魚之助を知ろう、寄り添おうと芝居の世界に浸かり魚之助の友人・花魁の蜥蜴に会いに吉原にも向かう。

    化け者になる恐ろしさ、化け者でなくなる怖さ、化け者に取り込まれる恐ろしさ、化け者にすらなろう

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    2023年09月30日
  • 化け者手本

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    『化け者心中』の続編

    鳥屋の藤九郎と、稀代の女形だった魚之助のコンビ再び。
    人の命さえも手段にしてまでも芸道を突き詰めたいと思ってしまう「化け物」たち。
    芸に生きる人たちも怖いが、恋に目がくらんだ娘たちが一番怖かった。

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    2023年09月04日
  • 化け者心中

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    ネタバレ

    生きている人のほうが怖い。
    役をいきるとは、その場面になんとしてでも演れるということ。
    自分にはやれんなぁと思ったことを思い出した。

    文体が途中でなれなくて、読むのが辛かった。
    後書に擬音語、擬態語が多いと書かれてて、なるほどと思った。
    好みの話だが。

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    2023年08月28日