蝉谷めぐ実のレビュー一覧
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直木賞候補の中で唯一タイトルを知らず、
気になって手に取りました。
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第39回山本周五郎賞
受賞作
全盲の天才学者・塙保己一。
前代未聞の偉業の傍らに常にあったのは、
目明きーー妻、学者仲間、弟子らとの
すれ違いだった。
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なぜか途中読むのしんどくなって、
スピード落ちつつ読み進めました。
保己一目線と、
各話で登場する主要人物たちの目線だと
同じ出来事でも
感じてることも考えてることも違いすぎて。
それに愕然とするというか、
どんなに思っていてもすれ違 -
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木挽町のあだ討ちがおもしろくて、時代小説?歌舞伎舞台?の同じ雰囲気の作品読みたいなぁとおもってたら、たまたま直木賞候補!みたいな感じで紹介されてて表紙見てお!と思って読むことに。
独特の言い回しや、チャキチャキ江戸っ子や歌舞伎の粋とか、そういう雰囲気が良かったです。
ちゃむちゃむお団子を食むとか、オノマトペもよい。
私は江戸の風俗にも歌舞伎の歴史も全く無知なんですけど、当時から今で言う推し活みたいなのがあったんですね。贔屓の役者の模様が入った着物を着たりグッズを持ったり…
それぞれの章でで天才役者の今村扇五郎に狂わされた人のエピソードが描かれている。
饅頭屋の話は後味めちゃめちゃ悪かったな -
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盲の孤独いかほどか。想像を絶するほど大きな目明きとの隔たりに悩み、葛藤して生きた塙保己一の生涯を綴った物語。埼玉県の偉人として渋沢栄一、荻野吟子と並んで、その名前と盲であること、群書類従だけは知っていた。
見えない者だけが見えているものという、一見魔法のような、救いのような言葉は逆に保己一を苦しめた。飛び抜けて学があり、愛すべき家族があり、社会的に認められた人である。だが、どこまでいっても盲である。必ずどこかで支援が必要であり、その方法や程度も難しい。それを間違えると生活に支障をきたしたり、プライドを傷つけてしまったりする。ときには見える者の企みに翻弄され、騙され、見えない者からはその能力を -
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『作家と編集者』というタイトルから、早見和真さんの『小説王』のような熱いお仕事小説を想像していた。ところが、一話目の錦見映理子さん「邪悪な香り」でいきなり背筋がゾクゾク……。なんだか寒くなってきた。風邪か? いま季節は春なんだけどなと思いつつ。
新人作家・鷹柳をデビューさせようと奔走する熱血編集者の話かと思いきや、漂ってくるのは不穏な空気と怪しいオピウムの香り。次第に狂気の世界へ足を踏み入れていく編集者・安曇、そして作家・鷹柳の正体とは? 夢か現実か、境界線が溶けていく物語にぐいぐい引き込まれる。
作中作のタイトルに、「もしかして、そういうこと!?」と鳥肌が止まらない。こんな作家と編集者の関 -
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本作は、野村胡堂文学賞、吉川英治文学新人賞を受賞している。受賞からわかるとおり、時代小説となっている。
時代は江戸で、町人文化が栄えている頃だ。主人公の志乃は下級武士の娘で、売り出し中の歌舞伎役者の喜多村燕弥の妻となる。この燕弥は女形で、平素から女装して「おんな」になりきっている。だから「おんなの女房」である。
しかも、お金をはたいてまで武家の娘を妻にしたのには訳があった。この燕弥は役者バカである。その容姿も踊りも芝居のうまさも、中の上くらいであろうか。そして、芝居の役にのめり込むというか憑依する役者である。セリフのないただ尻もちをつく役のため、通りに糸を張って通行人が転ぶのを観察す -
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おかざき真里の表紙に惹かれて購入。
相手のことも芝居のこともよく知らないまま女形の役者に嫁いだ武家の娘・志乃。
武家の娘として躾けられ育てられた志乃は親の言いつけを守り、夫に従い、夫のために行動しようとする。夫・燕弥の食事が終わるまで側で控えて一緒には食べようとしないし、夫の不可思議な行動について疑問を持っても夫にそれを聞いたりしない。志乃の夫というのは女形で家でも女の格好で過ごしており夫婦生活はもちろんない。「私はなんのためにこの家にいるのだろうか。自分の価値は一体どこにある」と志乃は不安に思う。しかし夫には聞かない。ただ黙って夫のためを思って行動し、失敗して怒られたりする。行動の部分だけ -
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アンソロジーで読んだ短編がすごく好きだった蝉谷めぐ実さん。
文庫新刊が出ていたので手に取ってみた。
歌舞伎のことは何ひとつ知らないまま、父に命じられ、「森田座」で人気急上昇中の若女形・喜多村燕弥のもとへ嫁いだ武家の娘・志乃が自身の在り方を模索する物語。
志乃が嫁いだ喜多村燕弥。
常に女子の格好で過ごし、演じる役に浸かってしまう。
女形としては素晴らしく格好いいと思うけれど、一緒に暮らすとなると、確かに大変そう。
志乃を娶った理由にも仰天。
志乃が出会う、同じ役者の女房であるお富、お才。
「夫婦の形は千種万様。手の添え方だって変わってくる。(p.260)」
というのは、もうまさにその通り。 -
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江戸弁の小気味良いスピード感ある文体と、歌舞伎の演目のテンポが絡みあい一気に読んだ。
役者の女房たちのそれぞれの矜持も面白いが、
燕弥をはさんで志乃と仁左次、2人の対比が興味深かった。
普通の夫婦ならば、志乃は妻として母としておさまればば良いところを、「おんな」である燕弥にはそぐわない。
芝居に役立つ武家の娘としてだけでなく、女形の女房として役に立ちたいと願うようになる。
仁左次は燕弥の役者としての才能を認め、伸ばし
舞台の上で最高の相性を魅せている。
二人はお互いに燕弥とのそれぞれのつながりに
嫉妬し合っている。
志乃が燕弥と仁左次の間に、絶対に自分が理解できない入り込めないものがあると -
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江戸の芝居小屋、人気役者に狂わされた人々… 天才と狂人の狭間に映し出されたものとは #万両役者の扇
■あらすじ
江戸の森田座、今村扇五郎は街中で大人気の役者であった。彼は芸のためなら人の道を外れても追求をやまない。そんな彼に魅了されてしまった人々は、次第に人生を狂わされてゆく。さらに人が亡くなってしまうような事件が発生してしまい…
■きっと読みたくなるレビュー
江戸時代、歌舞伎の芝居小屋。当時は街中を賑わせたエンタメの世界を背景に、人気役者である扇五郎を中心に関係する人々を描いたもの時代小説。中盤以降に思いもよらない事件に発展し、ミステリー要素もある作品となっています。
まずは臨場感です