蝉谷めぐ実のレビュー一覧

  • 万両役者の扇

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    うわ すごい本に出会ってしまった
    役に魂を絡めとられてしまった扇五郎とその周囲の者達の狂気を描く
    己の役をつきつめるやりかたに、気色悪くも感動すらおぼえる

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    2024年12月09日
  • 万両役者の扇

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    まるで歌うような文章力には驚く!舞台役者の舞台に対する執念には感心する。主人公の死に直面した時も舞台役者としてカッコよく取り繕うとはビックリ!

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    2024年06月08日
  • 歴屍物語集成 畏怖

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    面白かった!
    怒涛の一気読みでした。

    天野先生の『死霊の山』がお気に入りです。信長が仏閣を焼け打ち、撫で斬りにしているのは有名ですが、この物語のラストシーンが胸に染み入ります。

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    2024年04月25日
  • 化け者心中

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    よかった...!また好きな作家さんが増えた(^^)キャラ作りがとても上手で魚之助と藤九郎の関係性が好きです。今後2人はどうなっていくのやら...
    犯人はこの人?いやこっち?と変わっていくのが分かりやすくてよかった。有名な曽根崎心中のお話も物語にかなり関わってきて読んでいて楽しかったです。

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    2023年09月09日
  • 見えるか保己一

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    いろんな人の視点で書いてある。そして、一見、繋がりがなさそうな話が最後に繋がっていくのは面白い。
    文体にあまり馴染めず途中で読むのを断念しそうだったけど最後まで読んでよかった。
    盲人の学者、保己一の周りの尊敬と嫉妬といろんな感情、見えるということとは何か、障害とはなんなのか、考えるポイントもあるし、エンタメとしても面白い。
    実在する人がベースになっているのも興味深い

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    2026年08月30日
  • 見えるか保己一

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    盲目だから、いろんなことを察知できる
    盲目だからといってサポートしてもらわなくてもいい
    盲目だから?何か人より劣ったり優れたりすることがあるかな
    人を疑ったり信じたり、何をもってかは難しいなぁと感じた

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    2026年08月29日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ


    視覚障害がありながら学者として大著を成し、障害者の地位向上に尽力した塙保己一
    。この本はそんな保己一の人生を辿る評伝、ではない。保己一の見ている世界と周りの人が見ている保己一の姿のずれに焦点を当てて、様々な登場人物の視点で場面が展開していく。
    手を触れれば相手の体調が分かり、格子を開ける音で相手の機嫌が分かる保己一だが、相手の心は測り損ねる。書物のように理屈ではない。家族や使用人、友人などの善意も悪意も、献身も裏切りも、読み違えたり気付かなかったり。
    相手も、保己一の見えている世界が分からずそれぞれに思い描く。盲も目明きも同じく扱われることを願う保己一だが、皆の称賛には「盲なのに」何かが見え

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    2026年08月23日
  • おんなの女房

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    蝉谷さんはアンソロジーで読んだことのある作家。独特な言い回しのなかで、ぐっと物語の中に呼び込む力のある文章を書かれる。

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    2026年08月17日
  • 見えるか保己一

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    この本を読むまで、塙保己一という人を恥ずかしながら知らなかった。江戸時代の全盲の国学者。生涯にわたって6万冊もの本を集め、それを全て暗記していただなんて凄すぎる。
    でも、この本を読んでいる間はその凄さをあまり感じなかった。保己一は敏感でもあり、鈍感でもある。見えているようで、見えていない。どこか掴みどころがなく、聖人っぽさのない人間味がいいなと思った。

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    2026年08月15日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ

    目が見えなくても学問はできる
    例えどんなに目がハンデとなろうとも好きであればできる。
    保己一は人にたくさん囲まれているが、どこか目が見えないにも関わらず常人よりも学問に秀でている点をすごいと言う人や目が見えてないことに救われているような人が多い中、
    目が見えてなかろうが哀れみもせず、欠けているのにできるのはすごいのだと言うこともなく、ただ学問に対しての勝ち負けを競い合うことができた友達はかけがえのないものであったろう。
    見えるか保己一のついとなる見るなよ保己一を言ったのは彼だけだった。
    見えていようが見えてなかろうが誰も見たいものしか見えちゃいない、と本当にその通りだなと思った

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    2026年08月15日
  • 化け者心中

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    ときは文政、ところは江戸。

    一世を風靡した元女形・田村魚之介と
    朴訥な鳥屋・藤九郎のバディが、
    芝居小屋に潜んでいる鬼の正体を探す。

    文化の中心の遷移。
    芸に潜む業。
    失ったものと得たもの。

    藤九郎がかなり“外部”の感覚の持ち主で、
    芝居小屋の論理とはかけ離れた行動をずっととっていて、
    個人的にはもうちょっと“スれた”語り部のほうが好きだな、と思う部分もあったのだけれど、
    ラストのセリフはこ造形でなければ効果的でないものだった。
    いいものを読んだと思った。

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    2026年08月14日
  • 見えるか保己一

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    江戸時代の全盲の国学者、塙保己一の幼少期から老齢期において関わった人達との繋がりやすれ違い、障がいの有り無しの人生観を詰め込んだ歴史小説
    読み込んでしまった…!
    人生の厳しい部分も突きつけられるけど直接的な訴えが心に響いた
    朝ドラにありそう

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    2026年08月12日
  • 見えるか保己一

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    直木賞候補の中で唯一タイトルを知らず、
    気になって手に取りました。
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    第39回山本周五郎賞
    受賞作

    全盲の天才学者・塙保己一。
    前代未聞の偉業の傍らに常にあったのは、
    目明きーー妻、学者仲間、弟子らとの
    すれ違いだった。
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    なぜか途中読むのしんどくなって、
    スピード落ちつつ読み進めました。

    保己一目線と、
    各話で登場する主要人物たちの目線だと
    同じ出来事でも
    感じてることも考えてることも違いすぎて。

    それに愕然とするというか、
    どんなに思っていてもすれ違

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    2026年08月11日
  • 見えるか保己一

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    『群書類従』を編纂した塙保己一と彼を取り巻く人たちを描く。
    「盲」だからと、「目明き」から大目に見られたり/大目に見られているとやっかまれたり、「目明き」に負けぬようがんばったり、家族だからこそ「嘘をつかない」という矜持を持ち続けることのしんどさ・皮肉、「見えているようだ」と言われたり、「見えるか」と言われたりの葛藤。

    最後に「見るなよ」と言った幼馴染「輝ちゃん」の存在が、保己一と対になって物語を動かしていたんだな。
    そして、結局人は自分の見たいものを「見たいように見ているだけなのだということ。目が見えていようがいまいが。

    各章のタイトルが漢字でダブルミーニングを表している。

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    2026年08月11日
  • 見えるか保己一

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    優しい話でもあるし、残酷でもある

    途中このまま終わったらどうしようかと思ったけど、後半からラストが特に面白かった
    面白いと軽く言葉にしていいのかわからないけど、読んでよかった
    幼少期からどんな風にして塙保己一になったのか
    視力を失った彼が見えていたものはなんだったのか
    人はいつだって自分と周りには隔たりがあって、自分を客観的に見ることは難しい
    愛された人であると思う
    同時にその存在が周囲によって形作られていくような怖さも感じた

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    2026年08月04日
  • 見えるか保己一

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    江戸時代に実在した全盲の国学者、塙保己一の物語(読むまで知らなかったけど)。しょっぱな幼少期に失明するまでの母親とのシーンはその愛情ゆえの濃さが会話に溢れて、正直読み進めるか迷うレベルだった。このペースで行かれたら、重油にまとわりつかれ続けるみたいで読んでらんないレベルと感じるほどだったが、程なくスンと落ち着くタイミングがきて、その後は一気読みだった。基本的には盲(あえて作中の言い方を踏襲させてもらう)の主人公(天才)と周囲の“盲ゆえ”ד目明きゆえ”のすれ違いが生む愛憎が相手を変えて描かれている。盲が“制度的には”優遇されていた江戸時代、盲ゆえのやっかみや、盲ゆえに天才と言えど周囲の真意に気

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    2026年08月03日
  • 見えるか保己一

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    日本史で「塙保 己一」と思い込み、タレントのはなわが出て初めて苗字が塙だと気づいた人。
    大きな事件が起こるわけでもないし、塙の偉人ぶりを示す内容でなく、8割がた面白く進む
    ただ最後の章で激しいドラマ展開されて心を打ちました

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    2026年08月01日
  • 見えるか保己一

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    2026年上半期、第175回直木賞の候補作とのことで読んでみました。

    だいぶ前に読み終えていたのですが、なかなか考えがまとまらず、感想を書けなかった……。

    個人的には、この小説に直木賞をあげたかったですね。
    非常に残念です。

    目の見えない主人公の描き方に、斬新さを感じました。

    目の見えない人の気持ちになり切って描くのではなく、目の見える人間から見た「目の見えない人」を描くことで、主人公の凄さを浮かび上がらせる。

    やはり、目の見える人が目の見えない人をいくら取材しても、想像することはできても、完全に理解するところまでは至らないと思うのです。

    だったら、複数の人間の目を通して、塙保己一

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    2026年07月31日
  • 見えるか保己一

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    今年の直木賞候補作品で、塙保己一の生涯を描いた時代小説。
    盲でありながら学問の才能に恵まれるも、目明きとの壁に終始悩み傷つく人生。
    それでも突き進む塙保己一の孤独感が伝わってきます。
    ラストはちょっとフィクション感が強くなってしまった気がします。

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    2026年07月26日
  • 万両役者の扇

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    木挽町のあだ討ちがおもしろくて、時代小説?歌舞伎舞台?の同じ雰囲気の作品読みたいなぁとおもってたら、たまたま直木賞候補!みたいな感じで紹介されてて表紙見てお!と思って読むことに。

    独特の言い回しや、チャキチャキ江戸っ子や歌舞伎の粋とか、そういう雰囲気が良かったです。
    ちゃむちゃむお団子を食むとか、オノマトペもよい。
    私は江戸の風俗にも歌舞伎の歴史も全く無知なんですけど、当時から今で言う推し活みたいなのがあったんですね。贔屓の役者の模様が入った着物を着たりグッズを持ったり…

    それぞれの章でで天才役者の今村扇五郎に狂わされた人のエピソードが描かれている。
    饅頭屋の話は後味めちゃめちゃ悪かったな

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    2026年07月14日