蝉谷めぐ実のレビュー一覧

  • 歴屍物語集成 畏怖

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    怒涛の一気読みでした。

    天野先生の『死霊の山』がお気に入りです。信長が仏閣を焼け打ち、撫で斬りにしているのは有名ですが、この物語のラストシーンが胸に染み入ります。

    0
    2024年04月25日
  • 化け者心中

    Posted by ブクログ

    よかった...!また好きな作家さんが増えた(^^)キャラ作りがとても上手で魚之助と藤九郎の関係性が好きです。今後2人はどうなっていくのやら...
    犯人はこの人?いやこっち?と変わっていくのが分かりやすくてよかった。有名な曽根崎心中のお話も物語にかなり関わってきて読んでいて楽しかったです。

    0
    2023年09月09日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    タイトルの回収の仕方や、それぞれの立場から心情を描写することによるキャラクター性や世界観の分厚さが展開をより深みのあるものにしていて良かった。

    0
    2026年09月17日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    江戸時代の全盲の天才学者、塙保己一。
    感動の偉人伝かと思って読み始めましたが、違いました。
    人間の業とか欲がこれでもかというくらい描かれていて、しんどかった。人間って意地汚い存在だな。
    妻や弟子にも裏切られて、保己一かわいそう…。でもラストは見えなくて良かったんだろうな。幼なじみの最後の愛。

    0
    2026年09月12日
  • 化け者心中

    Posted by ブクログ

    【何を背負い背負わされているのか?ーー境い目にもがき苦しむ化け者たち】

    ぱきり、ぽきり、がじごじ、ちゅるちゅるり
    中村座で正本読みの最中、一つの頭が転がり落ちてきた。
    芝居小屋に潜む「本物の鬼」を探すという怪異ミステリー。と思いきや読み進めるうちに歌舞伎という狂気の世界の人間ドラマだった。

    鬼は本当にいたのか?人間の欲や業を鬼と見立てているのでは?と思いながら読み進めた。
    誰も彼もが鬼に見えてくる。
    芸への執念から人としての心を捨て人を貶めることも殺めることも厭わない役者たち……。
    鬼と人間の境界が曖昧になっていく。
    何をもって鬼とするのか?
    見た目、心の在りよう?
    化け物と化け者。どちら

    0
    2026年09月12日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    これまた一気読みしてしまった。
    勿体無かった…もうちょっと長く世界観に浸っていたかった。
    最後の人間味が感じられすぎるところは共感した。
    期待を背負う負担も、期待する側のワクワクや嫉妬も。
    全部を見ること、真意を見ることなんてどだい無理なんだろうな。
    見えること、見えないことに縛られる人生も窮屈だと思ってしまった。
    実際見えない人の大変さははかりしれないが、、

    0
    2026年09月09日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    プロローグ

    見えるのに視えない人
    見えないのに視える人
     
    人というものは、得てしてこういうものだ  

    見えない人は、視ようとしているのだ
    必死に必死に目以外の五感を屈指して

    そうすると、目明きには見えないものが視えてくる

    果たして、本当にそうなのであろうか……



    本章
    『見えるか保己一』★4
    山本周五郎賞受賞作
    直木賞候補作

    時代小説は得意ではないが、山本周五郎賞を獲得したということで手にした一冊

    塙保己一
    江戸時代に実在した人物の物語である
    保己一は、7歳のときに病気が原因で失明した

    目が見えなくとも、彼は天才であり様々なものが視えていた
    そして、盲の最高位と云われる検校

    0
    2026年09月08日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    恥ずかしながら塙保己一という人物を今まで知らなかった。
    昔から、マイノリティでありながら高い地位に立ったり、学問を極めることが出来た人がいたのだなと感慨深い。
    そういう人がいたからこそ、同じ盲者や障害者の立場が良くなったり、逆に悪くなったり、偏見に晒されたりする。こういう人物は必要だが、今でも続く難しい問題だと思う。たとえば発達障害者のドラマは、成功者しか描かないから普通の障害者を主人公にしろと批判が上がる。(そもそも普通の障害者とは何なのか、当たり前の暮らしを描いたりグループホームに通っている障害者の作品だって勿論ある)

    偏見やレッテル貼りがこの時代から何も変わって無いのが問題なんだろう。

    0
    2026年09月08日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    目が見えない。
    それはどれほどのことなのか、目が見えるからわからない。常に暗闇の中であればどうやって日常のあるものや道を覚えることができるのか不思議である。

    また、本書は江戸時代。テレビやスマホ、音声案内などもなく、現在にある便利なものはなく、とても生きにくい時代と思われる。
    そんな時代に学問で成り上がる保己一。
    周りの協力なしに達成することができないことは間違いないが、それでもどれだけの努力があったことか。
    子供の頃から人に馬鹿にされ、騙され、裏切られ、家族も信じられなくなったりと精神的にもどれだけ絶望しながら生きてきたのだろう。
    保己一の所作は、本当は見えているのではないかと周りが疑うほ

    0
    2026年09月08日
  • 化け者手本

    Posted by ブクログ

     文化文政の頃の江戸で鳥屋(鳥専門ペットショップ)を営む藤九郎と女形として活躍していた元役者の魚之助のコンビが謎を解く 『化け者心中』に続く第2弾。バディ物の特殊設定ミステリである。

     芝居小屋の中村座で、首が折られ耳から棒の突き出た男の死体が見つかる。座元の依頼で二人は事件の解明に乗り出す。前作に続き、役者の芝居にかける情熱というか執念の凄まじさが描かれている。
     
     題名の「化け者」とは、人間性を失った、或いは捨て去った者を指している。そして、そして他人に化ける役者のことも指しているいるのだろう。 これが「化け物」より怖かったりする。

    0
    2026年09月07日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    見える者と見えない者は、結局最後まで分かり合えないのかもしれない。保己一の目に映る世界と、周りの人々が本当に抱えていた思いは、ずっとすれ違ったまま。保己一視点の解釈と、実はそうではない晴眼者の真実が交互に描かれる構成が巧みで、読んでいて何度も苦しくなった。弱者のはずの盲人に嫉妬すら言えない周囲との断絶を通して見えてくる、頭が切れて強欲で傲慢な保己一の人物像に驚いた。

    0
    2026年09月06日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

     江戸時代の全盲の国学者・塙保己一、類稀なる記憶力で、学者として輝かしい経歴を築いていく。(オーディブル)

     我が埼玉県の三大偉人の一人という認識しかなく、その生涯についてはほとんど知らなかったため、彼の生涯や思いを感じることができて、とても良かったです。

     また、初読の作者でしたが、感覚的な比喩表現が多く使われ、この作品にはあえてそのような表現を多用したかのように感じました。

     今回は、オーディブルで聞いたので、よりその効果があったようでした。

     さらに、ミステリー的な要素も盛り込まれ、最後まで目(耳)が離せませんでした。

     全盲という障害に対する当時の考え方や支援制度などについて

    0
    2026年09月05日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    いろんな人の視点で書いてある。そして、一見、繋がりがなさそうな話が最後に繋がっていくのは面白い。
    文体にあまり馴染めず途中で読むのを断念しそうだったけど最後まで読んでよかった。
    盲人の学者、保己一の周りの尊敬と嫉妬といろんな感情、見えるということとは何か、障害とはなんなのか、考えるポイントもあるし、エンタメとしても面白い。
    実在する人がベースになっているのも興味深い

    0
    2026年08月30日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    盲目だから、いろんなことを察知できる
    盲目だからといってサポートしてもらわなくてもいい
    盲目だから?何か人より劣ったり優れたりすることがあるかな
    人を疑ったり信じたり、何をもってかは難しいなぁと感じた

    0
    2026年08月29日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    視覚障害がありながら学者として大著を成し、障害者の地位向上に尽力した塙保己一
    。この本はそんな保己一の人生を辿る評伝、ではない。保己一の見ている世界と周りの人が見ている保己一の姿のずれに焦点を当てて、様々な登場人物の視点で場面が展開していく。
    手を触れれば相手の体調が分かり、格子を開ける音で相手の機嫌が分かる保己一だが、相手の心は測り損ねる。書物のように理屈ではない。家族や使用人、友人などの善意も悪意も、献身も裏切りも、読み違えたり気付かなかったり。
    相手も、保己一の見えている世界が分からずそれぞれに思い描く。盲も目明きも同じく扱われることを願う保己一だが、皆の称賛には「盲なのに」何かが見え

    0
    2026年08月23日
  • おんなの女房

    Posted by ブクログ

    蝉谷さんはアンソロジーで読んだことのある作家。独特な言い回しのなかで、ぐっと物語の中に呼び込む力のある文章を書かれる。

    0
    2026年08月17日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    この本を読むまで、塙保己一という人を恥ずかしながら知らなかった。江戸時代の全盲の国学者。生涯にわたって6万冊もの本を集め、それを全て暗記していただなんて凄すぎる。
    でも、この本を読んでいる間はその凄さをあまり感じなかった。保己一は敏感でもあり、鈍感でもある。見えているようで、見えていない。どこか掴みどころがなく、聖人っぽさのない人間味がいいなと思った。

    0
    2026年08月15日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    目が見えなくても学問はできる
    例えどんなに目がハンデとなろうとも好きであればできる。
    保己一は人にたくさん囲まれているが、どこか目が見えないにも関わらず常人よりも学問に秀でている点をすごいと言う人や目が見えてないことに救われているような人が多い中、
    目が見えてなかろうが哀れみもせず、欠けているのにできるのはすごいのだと言うこともなく、ただ学問に対しての勝ち負けを競い合うことができた友達はかけがえのないものであったろう。
    見えるか保己一のついとなる見るなよ保己一を言ったのは彼だけだった。
    見えていようが見えてなかろうが誰も見たいものしか見えちゃいない、と本当にその通りだなと思った

    0
    2026年08月15日
  • 化け者心中

    Posted by ブクログ

    ときは文政、ところは江戸。

    一世を風靡した元女形・田村魚之介と
    朴訥な鳥屋・藤九郎のバディが、
    芝居小屋に潜んでいる鬼の正体を探す。

    文化の中心の遷移。
    芸に潜む業。
    失ったものと得たもの。

    藤九郎がかなり“外部”の感覚の持ち主で、
    芝居小屋の論理とはかけ離れた行動をずっととっていて、
    個人的にはもうちょっと“スれた”語り部のほうが好きだな、と思う部分もあったのだけれど、
    ラストのセリフはこ造形でなければ効果的でないものだった。
    いいものを読んだと思った。

    0
    2026年08月14日
  • 見えるか保己一

    Posted by ブクログ

    江戸時代の全盲の国学者、塙保己一の幼少期から老齢期において関わった人達との繋がりやすれ違い、障がいの有り無しの人生観を詰め込んだ歴史小説
    読み込んでしまった…!
    人生の厳しい部分も突きつけられるけど直接的な訴えが心に響いた
    朝ドラにありそう

    0
    2026年08月12日