蝉谷めぐ実のレビュー一覧

  • 化け者心中

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    よかった...!また好きな作家さんが増えた(^^)キャラ作りがとても上手で魚之助と藤九郎の関係性が好きです。今後2人はどうなっていくのやら...
    犯人はこの人?いやこっち?と変わっていくのが分かりやすくてよかった。有名な曽根崎心中のお話も物語にかなり関わってきて読んでいて楽しかったです。

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    2023年09月09日
  • 化け者手本

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    江戸中期〜後期に素敵という言葉は使われていたのか?
    まあそんなことより面白いし、白魚の意匠が大流行していたことを「群れを成して泳いでいた」と表現するのが上手いと思う。
    表紙イラストもよく見たら不気味。赤い房の付いた簪みたいなのはどこに刺さっているのか?
    魚之助の左手から垂れ下がる髪の毛は背景の枝から繋がっているし、いすかはやたらリアル。

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    2023年09月06日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ

    江戸時代中期、家重・家治・家斉の時代。
    当時、物語は紙で出来ており燃えたり古くなって消失していた。勿体無いと考えて日本全国から集めて再編した、「群書類従」という666巻の全集を作った盲目の塙保己一の話。

    最初の妻は弟子と不倫して離れて行ったり、娘の婿も嘘をついて信じられなくなって離縁させたり。(嘘は不倫の話が太平記にいたずら書きされていたのを秘匿した)

    どんどん群書類従を版にしていくが、途中火事で全部焼けたり。見えないモノも見る必要があったり。みんなは大丈夫と泣きながら言っていても、泣いてることを見えなければならなかったり。

    最後、将軍に学者として謁見して終わり。
    最終章は、子供の頃から

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    2026年06月14日
  • 見えるか保己一

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    江戸時代に活躍した盲目の国学者・塙保己一の生涯を描いた小説。
    超人的な記憶力を武器に学問の道を突き進んでいく保己一だが、盲と目明きの間には、単に見える・見えない以上の隔たりがあった。同じものを見ようとしても、保己一が見ている世界と周囲の人々が見ている世界は違う。二重の意味を持たせた各章のタイトルがそのテーマを象徴的に表していて秀逸。
    互いに理解したいと願いながらも、解り合えない人間同士のすれ違いが切ない。特に保己一の才能に心酔しながらも、同じ世界を見ることができないことに絶望した最初の妻・お丁と、学問至上主義の目線からでしか周りの人間を見ることができない保己一の姿は読んでいてやるせない気持ちに

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    2026年06月12日
  • 見えるか保己一

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    幼少期に全盲となったが、その知識欲、記憶力で学問を究めた国学者の塙保己一を主人公に綴られた物語。学問に対する情熱は強く周囲の方の協力も得ながら、自身の道を突き進む様はすごいなと思った。最後に『見えぬわっ!』と本人が叫ぶのも面白かった。

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    2026年06月11日
  • 見えるか保己一

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    力作。
    山本周五郎賞、受賞すると思う。
    最近感じてることとゴールが一致してた。30歳も違うのに、著者はすごい。
    最初の20頁で惹き込まれてしまい、延滞してちゃいけないから、買おうと思ったのに、買いに行く時間も惜しくて読み切った。

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    2026年04月27日
  • 作家と編集者

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    『作家と編集者』というタイトルから、早見和真さんの『小説王』のような熱いお仕事小説を想像していた。ところが、一話目の錦見映理子さん「邪悪な香り」でいきなり背筋がゾクゾク……。なんだか寒くなってきた。風邪か? いま季節は春なんだけどなと思いつつ。

    新人作家・鷹柳をデビューさせようと奔走する熱血編集者の話かと思いきや、漂ってくるのは不穏な空気と怪しいオピウムの香り。次第に狂気の世界へ足を踏み入れていく編集者・安曇、そして作家・鷹柳の正体とは? 夢か現実か、境界線が溶けていく物語にぐいぐい引き込まれる。
    作中作のタイトルに、「もしかして、そういうこと!?」と鳥肌が止まらない。こんな作家と編集者の関

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    2026年04月04日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ

    塙保己一という偉人を寡聞にして知らなかったので江戸時代にこんな人が居たんだなぁ、ヘレン・ケラーも尊敬する人?この人が居なければいまの昔話はなかったかもしれない……なんて見たら読むしかない。
    しかも発売日にオーディブルでも配信されていた。著者の蝉谷さんの希望らしい。保己一同様話を聞いていくことを体験することになるんだからとオーディブルで聞いた。

    物語は等身大というか、保己一の一生に関わった人達からの視点も描いていて、仕事に人間関係に四苦八苦している様子が可笑しい悲しい。
    最後の保己一とてるあきのやり取りに感動した。保己一はずっと自分であん摩は下手くそだと言っていたのに、それは学問をしたくてわざ

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    2026年03月19日
  • 化け者手本

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    タイトルの手本は、仮名手本忠臣蔵から来ているらしい。なるほど前作は「化け者心中」で曽根崎心中が演じられていた。今回は忠臣蔵に加えてライバルの芝居小屋で演じられている助六廓櫻賑(くるわのはなみどき)も題材になっている。知らなくても、芝居噺に疎い藤九郎に誰かが教えてくれる場面が用意されているから大丈夫。タイトルと言えば化け物ではなく化け者になっているのは、舞台の上で化ける役者の意味もあったのだと、今更ながら気づいた次第。
    前作からの興味で言えば、魚之助がどうなっているかと楽しみだったけど、立場としては元女形から変わらず。どちらかと言えば藤九郎の方が、芝居の世界を知ろうとして変わった様子。二人の気持

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    2025年11月09日
  • おんなの女房

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    志乃視点で女形の苦悩や女形の女房の苦悩を見る物語と思ったら、女形の女房を取り巻くあれやこれやをまるで舞台で繰り広げられているかのように観ていた。
    登場人物が各章のテーマとなる演目を語る時、グッと引き込まれていく。面白い。江戸も面白い。
    ラストにビックリしつつ、序盤でフラグたってたなぁと納得。

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    2025年09月11日
  • おんなの女房

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    ネタバレ

    幸せな結末を望んだけどそんなわけもなく…
    しかし女達の強かさ。誰だって、相手の唯一になりたいよなあと思った

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    2025年07月25日
  • 化け者心中

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    めっちゃ良かった!!!
    魚之助の滴るような艶美さと藤九郎の一本芯の通った心根と純朴さ。
    鬼探しという謎解き要素を中心にはしてるけど、再生の物語だった。
    続編もあるみたいなので絶対読む!

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    2025年07月09日
  • おんなの女房

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     本作は、野村胡堂文学賞、吉川英治文学新人賞を受賞している。受賞からわかるとおり、時代小説となっている。

     時代は江戸で、町人文化が栄えている頃だ。主人公の志乃は下級武士の娘で、売り出し中の歌舞伎役者の喜多村燕弥の妻となる。この燕弥は女形で、平素から女装して「おんな」になりきっている。だから「おんなの女房」である。

     しかも、お金をはたいてまで武家の娘を妻にしたのには訳があった。この燕弥は役者バカである。その容姿も踊りも芝居のうまさも、中の上くらいであろうか。そして、芝居の役にのめり込むというか憑依する役者である。セリフのないただ尻もちをつく役のため、通りに糸を張って通行人が転ぶのを観察す

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    2025年05月11日
  • おんなの女房

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    おかざき真里の表紙に惹かれて購入。

    相手のことも芝居のこともよく知らないまま女形の役者に嫁いだ武家の娘・志乃。
    武家の娘として躾けられ育てられた志乃は親の言いつけを守り、夫に従い、夫のために行動しようとする。夫・燕弥の食事が終わるまで側で控えて一緒には食べようとしないし、夫の不可思議な行動について疑問を持っても夫にそれを聞いたりしない。志乃の夫というのは女形で家でも女の格好で過ごしており夫婦生活はもちろんない。「私はなんのためにこの家にいるのだろうか。自分の価値は一体どこにある」と志乃は不安に思う。しかし夫には聞かない。ただ黙って夫のためを思って行動し、失敗して怒られたりする。行動の部分だけ

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    2025年04月26日
  • 化け者心中

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    役者は芝居に狂う化け物。
    何かに魂を捧げる業の描き方が凄いわ…
    終わり方も好き。
    芝居のことも、そこにかける業も何も知らないからこそ、魚之助は藤九郎がいいんだよ。
    面白かった

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    2025年04月07日
  • おんなの女房

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    アンソロジーで読んだ短編がすごく好きだった蝉谷めぐ実さん。
    文庫新刊が出ていたので手に取ってみた。

    歌舞伎のことは何ひとつ知らないまま、父に命じられ、「森田座」で人気急上昇中の若女形・喜多村燕弥のもとへ嫁いだ武家の娘・志乃が自身の在り方を模索する物語。

    志乃が嫁いだ喜多村燕弥。
    常に女子の格好で過ごし、演じる役に浸かってしまう。
    女形としては素晴らしく格好いいと思うけれど、一緒に暮らすとなると、確かに大変そう。
    志乃を娶った理由にも仰天。

    志乃が出会う、同じ役者の女房であるお富、お才。
    「夫婦の形は千種万様。手の添え方だって変わってくる。(p.260)」
    というのは、もうまさにその通り。

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    2025年03月13日
  • おんなの女房

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    いやぁとても良かった!
    切ない!
    望んでいたのに、燕弥が志乃を好きにならり徐々に女の部分が消えてく姿に、その苦悩する姿に自分を律し、女形でいたいという燕弥を支える志乃さんカッコいい!
    ラストもそんな展開?志乃さん!と思うけど最高の終わり方なんだろうなぁ。

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    2025年03月12日
  • おんなの女房

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    江戸弁の小気味良いスピード感ある文体と、歌舞伎の演目のテンポが絡みあい一気に読んだ。
    役者の女房たちのそれぞれの矜持も面白いが、
    燕弥をはさんで志乃と仁左次、2人の対比が興味深かった。
    普通の夫婦ならば、志乃は妻として母としておさまればば良いところを、「おんな」である燕弥にはそぐわない。
    芝居に役立つ武家の娘としてだけでなく、女形の女房として役に立ちたいと願うようになる。

    仁左次は燕弥の役者としての才能を認め、伸ばし
    舞台の上で最高の相性を魅せている。
    二人はお互いに燕弥とのそれぞれのつながりに
    嫉妬し合っている。

    志乃が燕弥と仁左次の間に、絶対に自分が理解できない入り込めないものがあると

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    2025年02月21日
  • 万両役者の扇

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    森田座の人気役者扇五郎の魅力に取り憑かれた人々を主人公にした6つの連作短編集。
    胸焼けを感じてしまうほど濃厚。

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    2024年12月09日
  • 歴屍物語集成 畏怖

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    短編集だがどの物語も個性がありストーリーがリアリティがありテーマがありとても引き込まれた!これは世に埋もれた快作だ!

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    2024年09月06日