蝉谷めぐ実のレビュー一覧
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ネタバレ
視覚障害がありながら学者として大著を成し、障害者の地位向上に尽力した塙保己一
。この本はそんな保己一の人生を辿る評伝、ではない。保己一の見ている世界と周りの人が見ている保己一の姿のずれに焦点を当てて、様々な登場人物の視点で場面が展開していく。
手を触れれば相手の体調が分かり、格子を開ける音で相手の機嫌が分かる保己一だが、相手の心は測り損ねる。書物のように理屈ではない。家族や使用人、友人などの善意も悪意も、献身も裏切りも、読み違えたり気付かなかったり。
相手も、保己一の見えている世界が分からずそれぞれに思い描く。盲も目明きも同じく扱われることを願う保己一だが、皆の称賛には「盲なのに」何かが見え -
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ネタバレ目が見えなくても学問はできる
例えどんなに目がハンデとなろうとも好きであればできる。
保己一は人にたくさん囲まれているが、どこか目が見えないにも関わらず常人よりも学問に秀でている点をすごいと言う人や目が見えてないことに救われているような人が多い中、
目が見えてなかろうが哀れみもせず、欠けているのにできるのはすごいのだと言うこともなく、ただ学問に対しての勝ち負けを競い合うことができた友達はかけがえのないものであったろう。
見えるか保己一のついとなる見るなよ保己一を言ったのは彼だけだった。
見えていようが見えてなかろうが誰も見たいものしか見えちゃいない、と本当にその通りだなと思った -
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直木賞候補の中で唯一タイトルを知らず、
気になって手に取りました。
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第39回山本周五郎賞
受賞作
全盲の天才学者・塙保己一。
前代未聞の偉業の傍らに常にあったのは、
目明きーー妻、学者仲間、弟子らとの
すれ違いだった。
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なぜか途中読むのしんどくなって、
スピード落ちつつ読み進めました。
保己一目線と、
各話で登場する主要人物たちの目線だと
同じ出来事でも
感じてることも考えてることも違いすぎて。
それに愕然とするというか、
どんなに思っていてもすれ違 -
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『群書類従』を編纂した塙保己一と彼を取り巻く人たちを描く。
「盲」だからと、「目明き」から大目に見られたり/大目に見られているとやっかまれたり、「目明き」に負けぬようがんばったり、家族だからこそ「嘘をつかない」という矜持を持ち続けることのしんどさ・皮肉、「見えているようだ」と言われたり、「見えるか」と言われたりの葛藤。
最後に「見るなよ」と言った幼馴染「輝ちゃん」の存在が、保己一と対になって物語を動かしていたんだな。
そして、結局人は自分の見たいものを「見たいように見ているだけなのだということ。目が見えていようがいまいが。
各章のタイトルが漢字でダブルミーニングを表している。 -
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江戸時代に実在した全盲の国学者、塙保己一の物語(読むまで知らなかったけど)。しょっぱな幼少期に失明するまでの母親とのシーンはその愛情ゆえの濃さが会話に溢れて、正直読み進めるか迷うレベルだった。このペースで行かれたら、重油にまとわりつかれ続けるみたいで読んでらんないレベルと感じるほどだったが、程なくスンと落ち着くタイミングがきて、その後は一気読みだった。基本的には盲(あえて作中の言い方を踏襲させてもらう)の主人公(天才)と周囲の“盲ゆえ”ד目明きゆえ”のすれ違いが生む愛憎が相手を変えて描かれている。盲が“制度的には”優遇されていた江戸時代、盲ゆえのやっかみや、盲ゆえに天才と言えど周囲の真意に気
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2026年上半期、第175回直木賞の候補作とのことで読んでみました。
だいぶ前に読み終えていたのですが、なかなか考えがまとまらず、感想を書けなかった……。
個人的には、この小説に直木賞をあげたかったですね。
非常に残念です。
目の見えない主人公の描き方に、斬新さを感じました。
目の見えない人の気持ちになり切って描くのではなく、目の見える人間から見た「目の見えない人」を描くことで、主人公の凄さを浮かび上がらせる。
やはり、目の見える人が目の見えない人をいくら取材しても、想像することはできても、完全に理解するところまでは至らないと思うのです。
だったら、複数の人間の目を通して、塙保己一 -
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木挽町のあだ討ちがおもしろくて、時代小説?歌舞伎舞台?の同じ雰囲気の作品読みたいなぁとおもってたら、たまたま直木賞候補!みたいな感じで紹介されてて表紙見てお!と思って読むことに。
独特の言い回しや、チャキチャキ江戸っ子や歌舞伎の粋とか、そういう雰囲気が良かったです。
ちゃむちゃむお団子を食むとか、オノマトペもよい。
私は江戸の風俗にも歌舞伎の歴史も全く無知なんですけど、当時から今で言う推し活みたいなのがあったんですね。贔屓の役者の模様が入った着物を着たりグッズを持ったり…
それぞれの章でで天才役者の今村扇五郎に狂わされた人のエピソードが描かれている。
饅頭屋の話は後味めちゃめちゃ悪かったな