蝉谷めぐ実のレビュー一覧

  • 万両役者の扇

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    お初の蝉谷めぐ美。江戸の芝居小屋を舞台にした、何とミステリーだ。ひねりの効いた展開に惹きつけられること間違いなし。
    ある登場人物がしゃべったり動いたりするというのが小説の普通の順序だが、この作中ではいきなりしゃべったり動いたりする。誰がしたのかはその後に明かされる。
    読者はその「誰」を気にかけながら読む。ハラハラ感に繰り返しおそわれるという技巧だ。初めての表現法である。
    賢い人だ。

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    2025年05月15日
  • おんなの女房

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    いやぁ、このねっとりした情愛の雰囲気、ヒリツク手を繋ぎながら隣を牽制する女同士の関係性、そう、蛇のような感覚、私結構好物でございます。

    男の彼を求め、女の彼を求め、ぐっちゃぐちゃになりそうなところをうまく落とし込んでこられてるな、と。その代わりこっちの情緒は結構ぐっちゃぐちゃに乱されますけどね笑

    芝居が絡むものってなんでこんなにドロッとするんでしょう。

    あと、男がライバル、何気に1番キツい。と思った。

    2025.5.10
    93

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    2025年05月10日
  • おんなの女房

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    好きっ…!前作より好きかもしれない…!女よりも女らしい、女形の妻になった武家の娘。ところどころ女ではなく旦那に変わるところがっ…

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    2025年04月25日
  • 万両役者の扇

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    うわ すごい本に出会ってしまった
    役に魂を絡めとられてしまった扇五郎とその周囲の者達の狂気を描く
    己の役をつきつめるやりかたに、気色悪くも感動すらおぼえる

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    2024年12月09日
  • 万両役者の扇

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    まるで歌うような文章力には驚く!舞台役者の舞台に対する執念には感心する。主人公の死に直面した時も舞台役者としてカッコよく取り繕うとはビックリ!

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    2024年06月08日
  • 化け者手本

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    面白かった。その一言に尽きる。1作目が手元になく二作目からとなったたため、最初は話の流れやキャラクターが掴めなかった。また歌舞伎について全く知識がなかったため、最初は途中でやめてしまうだろと思っていたが関係性や世界観が掴めてくると話の面白さに目が離せなかった。

    キャラクターも私の好みを捉えており、主役同士の関係性や掛け合いが大変心地よい。
    作者さんは夢枕獏作 陰陽師 を読んでいるようで、こちらの作品が好きな方には大変ハマるであろう。

    世界観については、江戸時代が、舞台でありさらに歌舞伎の世界で行われるミステリー件人情ものである。江戸の雰囲気も身近に感じられ、人情もののしんみりした感じが好き

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    2024年05月04日
  • 歴屍物語集成 畏怖

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    面白かった!
    怒涛の一気読みでした。

    天野先生の『死霊の山』がお気に入りです。信長が仏閣を焼け打ち、撫で斬りにしているのは有名ですが、この物語のラストシーンが胸に染み入ります。

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    2024年04月25日
  • 化け者手本

    購入済み

    藤九郎と魚之助のコンビが帰ってきました。
    今回の事件は何かの見立てと思しき変死体が舞台に現れるというもので、化け物心中のときよりも親しくなった二人が事件を解決します。
    親しくなるにつれて心情の変化に戸惑う二人の姿と、好きなもののために命をぞんざいに扱う人々が印象的でした。
    魚之助が舞台に戻り藤九郎と離れる未来を想像すると嬉しさ半分、少し寂しくなります。

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    2023年10月22日
  • 化け者手本

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    ネタバレ

    『化け者心中』の続編。
    江戸時代。鳥屋の藤九郎と、元女形花形役者の魚之助が、演目「仮名手本忠臣蔵」を上演中の中村屋で起きた鬼が下手人の殺人を解決するお話。

    好きだわ、この世界観が。
    藤九郎と魚之助の距離が縮まった。
    で、その距離感と関係性に二人が悩むという、素晴らしい展開。
    寝言が男か女か、という件は 非常によかったです。
    元遊女の人虎、という正体はなんとなくわかった。
    殺されちゃった新吾くんとか、男の姿の魚之助の救出劇とか、随所に見所があり、話もテンポよく進んで面白かったー。
    好きなシリーズだ。
    前回の『化け物心中』を読み直したくなった。

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    2023年10月12日
  • 化け者心中

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    よかった...!また好きな作家さんが増えた(^^)キャラ作りがとても上手で魚之助と藤九郎の関係性が好きです。今後2人はどうなっていくのやら...
    犯人はこの人?いやこっち?と変わっていくのが分かりやすくてよかった。有名な曽根崎心中のお話も物語にかなり関わってきて読んでいて楽しかったです。

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    2023年09月09日
  • 化け者手本

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    江戸中期〜後期に素敵という言葉は使われていたのか?
    まあそんなことより面白いし、白魚の意匠が大流行していたことを「群れを成して泳いでいた」と表現するのが上手いと思う。
    表紙イラストもよく見たら不気味。赤い房の付いた簪みたいなのはどこに刺さっているのか?
    魚之助の左手から垂れ下がる髪の毛は背景の枝から繋がっているし、いすかはやたらリアル。

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    2023年09月06日
  • 見えるか保己一

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    優しい話でもあるし、残酷でもある

    途中このまま終わったらどうしようかと思ったけど、後半からラストが特に面白かった
    面白いと軽く言葉にしていいのかわからないけど、読んでよかった
    幼少期からどんな風にして塙保己一になったのか
    視力を失った彼が見えていたものはなんだったのか
    人はいつだって自分と周りには隔たりがあって、自分を客観的に見ることは難しい
    愛された人であると思う
    同時にその存在が周囲によって形作られていくような怖さも感じた

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    2026年08月04日
  • 見えるか保己一

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    江戸時代に実在した全盲の国学者、塙保己一の物語(読むまで知らなかったけど)。しょっぱな幼少期に失明するまでの母親とのシーンはその愛情ゆえの濃さが会話に溢れて、正直読み進めるか迷うレベルだった。このペースで行かれたら、重油にまとわりつかれ続けるみたいで読んでらんないレベルと感じるほどだったが、程なくスンと落ち着くタイミングがきて、その後は一気読みだった。基本的には盲(あえて作中の言い方を踏襲させてもらう)の主人公(天才)と周囲の“盲ゆえ”ד目明きゆえ”のすれ違いが生む愛憎が相手を変えて描かれている。盲が“制度的には”優遇されていた江戸時代、盲ゆえのやっかみや、盲ゆえに天才と言えど周囲の真意に気

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    2026年08月03日
  • 見えるか保己一

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    日本史で「塙保 己一」と思い込み、タレントのはなわが出て初めて苗字が塙だと気づいた人。
    大きな事件が起こるわけでもないし、塙の偉人ぶりを示す内容でなく、8割がた面白く進む
    ただ最後の章で激しいドラマ展開されて心を打ちました

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    2026年08月01日
  • 見えるか保己一

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    2026年上半期、第175回直木賞の候補作とのことで読んでみました。

    だいぶ前に読み終えていたのですが、なかなか考えがまとまらず、感想を書けなかった……。

    個人的には、この小説に直木賞をあげたかったですね。
    非常に残念です。

    目の見えない主人公の描き方に、斬新さを感じました。

    目の見えない人の気持ちになり切って描くのではなく、目の見える人間から見た「目の見えない人」を描くことで、主人公の凄さを浮かび上がらせる。

    やはり、目の見える人が目の見えない人をいくら取材しても、想像することはできても、完全に理解するところまでは至らないと思うのです。

    だったら、複数の人間の目を通して、塙保己一

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    2026年07月31日
  • 見えるか保己一

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    今年の直木賞候補作品で、塙保己一の生涯を描いた時代小説。
    盲でありながら学問の才能に恵まれるも、目明きとの壁に終始悩み傷つく人生。
    それでも突き進む塙保己一の孤独感が伝わってきます。
    ラストはちょっとフィクション感が強くなってしまった気がします。

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    2026年07月26日
  • 見えるか保己一

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    直木賞候補作。盲目の学者、塙保己一の生涯を描く伝記的作品。各章の題名がふた通りになっていて、少しミステリー要素も盛り込んでいる。主に彼の素晴らしい業績よりも青眼者の妻や弟子との軋轢を描いてるように感じる。人間的には疑問だが、突き抜けた才能には頭が下がる。

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    2026年07月25日
  • 見えるか保己一

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    日本史で何度も見て覚えていたのに、群書類従書いた人とも知っているのに、盲だったことを知らなかった。保己一にモヤつき、嫁にもモヤつき、なんでそんなんなるのよってなりながら、こんな有名人を支えて煌めきせてきた輝ちゃん。
    男同士のギラつく終わり方よ。あっぱれ。

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    2026年07月24日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ

    見えない保己一のその「見えなさ」にフォーカスして物語を作る、その真正面からの描きように感動した。

    評価が高いのも頷ける。
    独特の語り口も新鮮だった。

    最後の輝明との対決は、評価を分けるところなのではないかな?
    わかりやすさという点ではこの結末は良かったのかもしれない。一気に謎が解けて、尚且つ、見えないことへの答えも出される。
    腑に落ちてスッキリはしたのだけど、最後で謎解きしてしまう小説にしたのは、勿体無い気もするんだよね。
    そいう意味では、朝倉かすみの「けんぐぁい」の方が、好みでした。

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    2026年07月16日
  • 見えるか保己一

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    ネタバレ

    発売当初から話題になって、山本周五郎賞も受賞して、ずっと読みたかった1冊。
    塙保己一という実在の人物をもとに、見えるとは何か、見えないとは何かを生涯をかけて考えさせられる。

    正しく見えるものなんてこの世に何一つとしてない、だから目明きも盲も一緒で、どちらであっても何一つ見えちゃいない⋯ラストの幼なじみ、輝明の台詞。

    時々「見える」人物の視点で描かれるも、特に前半は基本的に保己一の視点。つまり、周りの景色や人物描写もわからないまま、読者は読み進めることになる。その代わり、音や匂いの描写は頻繁に出てきて、保己一の世界を少しだけ体感できる。

    見えないから、素直に情報を信じたこともあった。保己一

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    2026年07月15日