坂口安吾のレビュー一覧

  • 明治開化 安吾捕物帖

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    この文庫には「安吾捕物帖」シリーズが全部はいっていない…なんでだ、それが非常に残念。このキャラクタ達はどうなるのでしょうか?
    アニメ見てからのほうが面白かったかも…。

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    2012年04月17日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    “捕物帖のことですから決して厳密な推理小説ではありませんが、捕物帖としては特に推理に重点をおき、一応第二段に推理のタネはそろえておきますから、お慰みに、推理しながら読んでいただいたら退屈しのぎになるかも知れません。作者はそんなツモリで捕物帖をかいているのです。第三段の海舟が心眼を用いるところで本をふせて一服しながら推理することに願います。海舟は毎々七分通り失敗することになっていますが、今までの探偵小説では、偉い探偵の相棒にトンマな探偵が現れて大マチガイの推理をはたらかせてあんまりバカすぎたようです。よんでいる方でも、自分の推理が当たらないと、トンマな探偵氏と同じようなトンマに見えて自分がイヤになるのが通例ですが、海舟という明治きっての大頭脳が失敗するのですから、この捕物帖の読者は推理が狂っても、オレもマンザラでないなと一安心していただけるでしょう。そこでメデタシ、メデタシ、というのが、この捕物帖です。”[P.5]

    アニメ「UN-GO」を見た影響で。

    “今日は、彼の他にもう一人妙なヤジウマが早朝から詰めかけている。お梨江である。朝の新聞で紳士探偵出馬の記事を読んだから、私も探偵の心眼を働かして犯人を捕まえてあげましょうというので、馬にまたがって早朝から乗りこんでいる。新十郎の書斎へ詰めかけて、
    「あなた、お馬にお乗りにならないの」
    「乗りますけれども、馬を持っておりません」
    「じゃア、人形町のような遠いところへ、どんなもので、いらッしゃるの?」
    「歩いて参ります」
    「アラ、大変。私、お馬を持ってきてあげるわ」
    「ところが、連れがありますので、ぼくだけというわけに参りません」
    「存じております。気どり屋の通人さんに、礼儀知らずの剣術使いでしょう」
    「ほかに古田さんという巡査がおります」
    「じゃア、四頭ね」
    と言ったと思うと、馬にのって駈け去る。やがて馬丁と四頭の馬をひきしたがえて、戻ってきて、庭木へ一頭ずつつないでしまった。”[P.93]

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    2012年03月29日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    ◎フジテレビ系ノイタミナでアニメ化になった、『UN-GO』の原作本。

    ◎この作者の名前は知っていたが、アニメ化になったと聞いて、ようやく安吾作品に手を出してみたのがきっかけ。時代は明治ということもあって、独特の言葉の言い回し、時代背景が特徴。

    ◎配線探偵、新十郎の推理とその周りで起きてゆく事件展開に期待。

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    2012年03月06日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    虎を通して勝海舟の推理を聞く場面の方が、実は新十郎の謎解きのシーンよりも多い気がするが、それが面白かったりする。
    新十郎が語る真実というものは、それがそのまま「その事件の法的な解決」ではない。そんなところも好みである。

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    2012年02月25日
  • 堕落論・白痴(まんがで読破)

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    悪くないんだろうが、まんがで読破シリーズに少し飽きてきている。やはり漫画では伝わらない深さがあるということか。

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    2012年01月10日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    今流行の。


    テンションが漫画みたいなのと、
    坂口先生は勝さん嫌いなの?とつっこみたくなるくらいの
    馬鹿にしっぷりがまた面白くて。まさに娯楽小説。

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    2011年12月13日
  • 白痴・二流の人

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    二流の人とは、戦国時代の奇才軍師・黒田如水のことです。彼ほどの才能をもった人物がなぜ二流なのか、二流だったのか。それを無頼派の坂口安吾が解き明かします。

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    2011年07月03日
  • 肝臓先生

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    安吾なりの男の無骨さを書きたかったのだろう。正直僕は他の作品より評価は低いが、実際のおちゃらけ安吾より、きれいな男性像が出ている。赤城先生の人生に乾杯!

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    2011年05月07日
  • 桜の森の満開の下

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    坂口安吾の「物語・歴史小説世界」の短編集。中でも題名となっている「桜の森の満開の下」の短編は、今の時期に読むにはピッタリ。怪しいほどに美しい満開の桜…、美しいをとおりこし恐怖さえ覚える風景に盗賊と鬼の化身の美女を登場させ、不思議な世界を作り出しています。読書の後は、桜を見てはかない想いを感じるかもしれません。

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    2017年11月09日
  • 不連続殺人事件

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    登場人物達が個性的でついていけませんでした。
    しかし、理解し難い人たちだと思っていたからこそ、ラストにはちょっと感動してしまいました。

    人は多いし、どんどん死んでしまいますが、トリックはとても感心しましたし、いかにも推理小説な雰囲気も設定も好きです。

    それから、とにかく見取り図が見にくかったです。

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    2019年01月16日
  • オモチャ箱 狂人遺書

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     表題作「オモチャ箱」は牧野信一と著者の交流、牧野文学の破滅を題材としている。

     もう一つの表題作「狂人遺書」は、豊臣秀吉の最晩年を、独白というスタイルで描く。朝鮮出兵期の煩悶と自嘲と猜疑心を小西行長、甥の秀次、江戸大納言(家康)をからめて見事に描いた。ラストに向けて妄想を逞しくしていく主人公。主観が客観?している奇妙な感覚に囚われる。

     その他も力作揃い。「青い絨毯」は芥川宅を死の家と看破。他「中庸」「母の上京」「散る日本」「水鳥亭由来」「飛騨の顔」「都会の中の孤島」「砂丘の幻」計10編。

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    2010年04月08日
  • 堕落論・白痴(まんがで読破)

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    マンガで読破シリーズ。堕落論(前編)→白痴→堕落論(後編)という順番で書いてあります。
    堕落論は、論説文を無理矢理マンガにしたようなものなので果たしてこれが原作に忠実かといわれると少し微妙な気がするのですが、まあわかりやすくできていると思います。特攻兵の表情の、なんと自信に満ち溢れていることか。「靖国で会おう」って約束も何だか実際にしてた人がいそうですよね、これ。
    戦争という負の部分を美しかったと表現し、物欲に支配され利益を求める人間を堕落しているとするならば、現代人は全て堕落していることになります。それどころか資本主義、なんて名乗っていれば全て堕落しているといえるでしょう。しかしそれは人間らしいことであり、決して悪いことではないと、この本は語りかけます。

    白痴は、検閲が蔓延る戦争時代に芸術家であろうと試みようとする伊沢と、おそらく知的障害がある人妻サヨの人間愛に関する話なんですが、マンガにしてしまうと何だか人間的にリアルな部分の魅力が薄れてしまうなあ、と感じました。私がマンガを読みなれてるせいかもしれませんが、豚に乗るサヨの描写のところで、原作では明らかに「奇妙だ」と取れる行動も、マンガにすることで「ユニーク」「シュール」くらいに印象が和らいでしまうような気がするのです。伊沢が圧倒的な威圧感を覚え、この話の核ともなるサヨが爆撃に怯える描写も、白目になって、大きく口を開けて…などといったことを再現してみると確かにマンガのようになるとは思いますが、原作を想像しているものと大分異なるような気がします。故に「人」というより「キャラ」という印象が抜けず、イマイチ身近にリアルを感じ得ない、という。
    これが小説とマンガの創造性の違いなのか…これに関してはやはり原作を読まないことにはどうしようもないかなあ。

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    2010年03月15日
  • 肝臓先生

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    題名に惹かれて読んでみた。
    哲学的な文体で閉口したが、もうちょっと自分が若かったら、この世界に浸って読んだかもしれない。

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    2010年03月03日
  • 明治開化 安吾捕物帖

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    通勤帰りに読む本がなくなり本屋で急遽購入致しました。坂口安吾は面白いですね。

    古さを感じさせない語り口と皮肉の利いた文章。世の不条理と人間関係の複雑さ。
    皮肉はきいているんだけれどもそれだけでは終わらない。でも美談や人情話に終わらない。
    奥が深いなあ〜と思うし引出がたくさんある人だな、とも思いました。
    面白かったです。是非続きがあるのならば読んでみたいなと思いました。

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    2009年10月07日
  • 堕落論

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    学生時代に読んでいたと思うけれどもう一度読んでみた。
    相変わらず、内容を覚えていなかったのには自分で驚いた。
    戦争後の勇士たちが闇屋になり、未亡人が他の人の面影に胸を熱くする。
    それこそ人間たるものであり、いくら政治で決めたって変わるものではないということ。
    人間は堕落するけれど、それが常だけれど、際限なく落ちていくわけではない。
    だから、落ちきれば良い。そこから見えてくるものがある。
    天皇制について言及していたり、60を過ぎた戦犯たちが法廷に連れ出されるこことと
    20で英雄のまま死に靖国に祭られることの価値如何、そして日本人がそもそも2君に仕えたり
    昨日の敵と今日友になったりする民族なのだということ。
    ここまで書くのかというのを読んでいて心配してしまうような文章であり
    発表当時に人々の関心を呼んだのは当然だと思った。

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    2009年10月04日
  • 堕落論

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    漫画でなく原作を読んでみた。堕落論と続堕落論と解説のところしか読んでいないのでレビュー書くのは微妙だけど、まぁこういう読み方もたまにはいいかな。
    「原作挫折→まんが→原作」って感じで読んでみました。原作を最初に読んでみたときはもうチンプンカンプンでしたが漫画読んでから読んだらそこそこ読めました。漫画なかなか凄いじゃん!それでもわからないとこ多数で萎えましたが!

    漫画は堕落論と続堕落論が描かれていることに気づきました。
    「続」の方が歴史的カラクリを具体的に説明しているためわかりやすいです!原作を読む人は「続堕落論→堕落論」って読んだ方が良いかもしれません。

    しかしこんな10ページくらいでここまで社会に影響を持たせるっていうのは凄いな〜!時代が時代ってのもあるけど、当時の人たちがこれを読んだら今の僕たちが感じる以上に半端なくビックリするんだろうな〜って思いました。今までのなんだったの?的なね。

    内容は「まんがで読破」の方のレビューで書いたとおりなんですが、原作では原作ならではの表現があってそこが面白かったです。たとえば、「武士道は人性や本能に対する禁止条項であるために非人間的反人性的なものであるが、その人性や本能に対する洞察の結果である点においては全く人間的である。」というパラドキシカルな表現など、すごって思った!
    評論だけあって受験時代の現代文の超難しい版って感じで大変でした。

    美しいものを美しいままで終わらせたいというのは小さな人情で、特攻隊は闇屋へ、未亡人は新たな面影へ(恋)、天皇は人間へなるところから本当の人間の歴史が始まるんだというこの主張。正しいかどうかは抜きにして面白い洞察でした。
    落ちるところまで落ちきって自分を発見し救う。堕落自体は悪いことだが、真実をつかむためにはしょうがないことだそうです。だからこそ堕ちるときに徹底的に堕ちろと言っています。

    久々に深い文章を読んだら疲れちゃいました。
    いよいよ3年生も始まったな〜。。。しっかり堕落しているので大丈夫かな?笑

    安吾の書斎汚ったねー。

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    2009年10月04日
  • 肝臓先生

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    堕落論が面白かったので古本屋で見つけて購入してみました。
    面白いというよりは読んだ後不思議な読後感をもたらすというか。語り手の心情に同感するわけでもないのですが不思議と嫌悪感はない。面白い作家だなあ、と思ったです。

    それにしてもタイトルがきれいですね。
    「桜の森の満開の下」も綺麗なタイトルだなあ、と思いましたが「私は海をだきしめていたい」とか。
    露悪的な表現も多いですがロマンティストだったのかな、なんて思いました。

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    2009年10月07日
  • 堕落論

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    2年前くらいに読んだので、記憶G確かでない。
    堕落しろ。そして自らの愚かさに気付け。というようなことが書いてあったような…違うか。
    自分が凹んで無気力になってるとき、自暴自棄になってるとき、調子にのってるとき、そんなことを思い出す。そして堕落から脱する。

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    2009年10月07日
  • 堕落論

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    高校時代にハマった坂口安吾のエッセー集。
    「人間は堕ちる、生きているからこそ堕ちる」、に納得。
    堕ちるぞ、そして堕落するぞ!

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    2009年10月07日
  • 白痴・二流の人

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    『二流の人』は黒田如水の話。秀次や行長のエピソードもあります。徳川家康の話も収録されていたと思います。

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    2009年10月04日