島崎藤村のレビュー一覧

  • 桜の実の熟する時(新潮文庫)

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    夢破れた主人公は、肉親や庇護者の恩恵を裏切りながら、文学を唯一の可能性として試みる人間に変貌してゆく。(解説より)
    若き藤村の、周りの期待とは違う道に進んで行く事に対する悩みと、女性に対する若々しい自身の心情の揺れを描いた作品。

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    2023年11月15日
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)

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    江戸末期の起こったことから木曽へ回帰するシーンが何度かあった。江戸や京都からは距離的には遠いところではあるが、一方で近いのかも?と思わせるような描写で非常に心が躍った。
    木曽路へ行こう。

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    2023年06月08日
  • 藤村詩集(新潮文庫)

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    藤村詩集にインスピレーションを受けたのでポエム書きます
    「いつか新生の歌」

    実りの秋は白昼夢
    凍てつく冬は夜の夢
    秋に夢見た少年少女は
    冬に身体を寄せ合って
    若葉の春を待つのです
    凍えて死ぬ子の亡骸は
    雪解け涙にさらわれて
    山のむこうの海のはて
    まだ見ぬ夢のかげろうさ

    おわり

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    2022年12月29日
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)

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    新潮文庫で読んだ。四分冊のうちまだ一冊目だからほとんど導入であり、物語の面白みが生まれてくるのはこれからだろう。平田学派がのちにどのような運命に陥ったかは既に知っているため、ある程度物語のオチは想像できる。しかしこれは歴史小説であるし、そういう「どんでん返し」を求めるのは違うだろう。どちらかといえば、決定された運命に翻弄される登場人物の悲哀を間近で見せてくれるような物語を期待すべきだし、実際本作はそうなっているはずだと思っている。

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    2022年08月08日
  • 破戒(まんがで読破)

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    「僕は絶対にあの戒めを破りません」
    穢多であることを隠してきた主人公の話。
    身分を隠し通せという父からの戒めを守っていた時の主人公。身分がバレさえしなければ普通の暮らしを送れることに理解しつつも、隠し通そうとする姿は苦しそうであった。

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    2022年02月23日
  • 破戒(まんがで読破)

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    明治時代
    身分がなくなった世の中でも
    エタヒニンは差別されていた
    →屠殺を行ったりするひとたち

    決してその素性をばらしてはいけない
    という父からの戒めを
    最後の最後で、主人公は破る
    →それが「破戒」

    一生に秘訣とはこの通り簡単なものであった。「隠せ」
    →この小説はこの一語(ひとこと)に尽きた。

    ■思うこと
    差別をいじめを完全になくすことは難しい、それは人間の本質的な仲間になりたい、そして異質なものから傷つけられたくないという心の裏返しのように思う
    →何よりも痛みを知ることが大事

    ■豆知識
    三人の子供を餓死させながら書いた小説らしい。。まじか。。

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    2021年12月25日
  • 破戒(まんがで読破)

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    島崎藤村の破戒。いつか読もうと先送りにしてきて、漫画で読めるというので手に取り一読。ストーリーは追えた。
    あっという間に読めてしまうので、我が身に置き換えて考えるとか、味わうとかするには漫画は不向きだなと感じた。
    活字を追いながら、頭の中で立体的に人物を想像し、彼らが動くのを見て、話すのを聴いて、物語の中に自分も入っていく。そのプロセスを普段はしていて、そこに喜びがあるのだと分かった。
    臨場感がたまらない。活字の力、想像力の力は、素敵だ。
    でも、漫画でなければ知らないままだったかもしれないので、これはこれとしてありがたかった。

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    2021年01月29日
  • 夜明け前 第二部(下)(新潮文庫)

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    夢見た維新後の世界は、過酷であり半蔵はこれまでの地位、役職を剥がされ、家は零落していく。「夜明け前」の解題はいかにしたものか。日本国としては、討幕によりすでに夜が明けているといえるのではないか。政府の中枢はすでに明るい舞台で活躍しているが、農民や町民の生活や思想はまだこれからだということであろうか。2020.9.8

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    2020年09月08日
  • 春(新潮文庫)

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    島崎藤村をはじめ、同人誌「文学界」に集った若者たちを描く自伝的小説。

    作中の青木のモデルは、わずか25歳で亡くなった北村透谷。
    かれの痛ましい姿が印象的。

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    2020年07月16日
  • 夜明け前 第二部(上)(新潮文庫)

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    官軍と幕府軍の戦いが激しくなり、中山道の往来も慌ただしくなる。半蔵の父親も隠居し元気がなくなってきた。大政奉還となり、施政も大きく変わっていく。昔を名残惜しむ暇もない。2020.7.7

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    2020年07月07日
  • 夜明け前 第一部(下)(新潮文庫)

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    幕末の街道沿いが慌ただしい。時代の変化に敏感な主人公らは特にそうだ。長州に征討令が出たり、薩摩面妖な動き、京が気になって仕方がない。そして遂に王政復古を迎える。政権交代でなく古代の出発点に戻ったのだ。歴史の反復でなく、新たな時代。自分たちが世の中を作っていく、そう思うと誰もが胸高鳴ることだろう。2020.4.26

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    2020年04月26日
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)

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    黒船襲来、攘夷運動。幕末、新しい時代の足音が中山道でも慌ただしくなってきた。若い半蔵も多くの人の感化を受けながら、一方庄屋としての立場から、落ち着かない。2020.2.29

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    2020年02月29日
  • 桜の実の熟する時(新潮文庫)

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    明治20年代に高輪台の学舎に学んでいた主人公岸本捨吉は、年上の繁子との交際に破れ、新しい生活を求めて実社会へ出て行く。しかし、そこで遭遇した勝子との恋愛にも挫折した捨吉は西京への旅に出る――。作品の行間には少年の日の幸福の象徴である桜の実にも似た甘ずっぱい懐かしさが漂い、同時に恐ろしい程に覚醒した青春の憂鬱が漂う。「春」の序曲をなす、傑れた青春文学である。

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    2019年06月27日
  • 春(新潮文庫)

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    恋愛至上主義の最高潮は結婚である
    そう信じて夢のままに恋人と結ばれた詩人だったが
    現実はそう甘くなかった
    いくら理想をうたっても詩や評論では食っていけなかった
    妻とも不和になっていった
    自分は間違っていたのだろうか、そんな煩悶に襲われたときは
    星空を見て、「大なる現実」に抱かれた自分を感じた
    しかししょせんは現実逃避
    その行きつく果てには、死によって内部生命を解き放ち
    「大なる現実」に一体化する結末しかなかった

    なぜちゃんとした仕事に就けなかったのだろう?

    やはり「大なる現実」に抱かれる夢を見て
    ヤングマン岸本捨吉は、ひとり漂泊を続けてきたのだが
    詩人の死を知らされたのち
    兄貴の事業が失敗

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    2017年10月24日
  • 藤村詩集(新潮文庫)

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     『まだ上げそめし前髪の林檎のもとに見えし時』の「初恋」などが収録。読む度にコタツで寝落ちた悪魔の書。感性が合わないようだ。

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    2017年06月10日
  • 夜明け前 第一部(下)(新潮文庫)

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    やっと半分読み終わった!
    なんとスケールのでっかい木曽の話。
    さて、第二部はどんな展開になるのでしょうか・・・?

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    2016年10月21日
  • 春(新潮文庫)

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    藤村の自伝的長編。”桜の実の熟する時”の後の時代。”家”との繋がりも深い。なんだかこれで”夜明け前”を読む準備が整った気がする。

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    2015年09月19日
  • 破戒(まんがで読破)

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    ネタバレ

    封建的身分差別が残る明治時代。
    青年教師・瀬川丑松は父の戒めを守り、素性を隠し暮らしていたが、同じく被差別部落出身の解放運動家・猪子蓮太郎の生き方に感化されてゆく。
    ある日、丑松の素性を疑う人物が現れ、生活は一変する…。
    「差別」という人間に根ざす社会悪を描き、漱石からも激賞を受けた自然主義文学の傑作を漫画化。

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    2015年12月31日
  • 破戒

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    破戒 のように、タイトルから何がおこるのかが分かっていて、それに向かって今か今かと思いながら進む話は、独特に好きです。
    (タイトルからではないけれど、「春琴抄」や「金閣寺」のように何がおこるのかが有名で既に知っているものとか。)
    あとは松本清張「砂の器」を連想しました。(読んだことがある人には分かるとおもう)

    主題がとても興味深い。"破戒"の直前の気迫に満ちた雰囲気なども、とても良かったのですが、結末はすこし物足りなく感じた。
    島崎藤村、文章や雰囲気は嫌いじゃないのでまた他のものを読んでみたいです。

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    2013年05月02日
  • 夜明け前 第二部(下)(新潮文庫)

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    読んだきっかけ:100円で買った。

    かかった時間:7/19-9/24(68日くらい)

    解説(帯より):新政府は半蔵が夢見ていたものではなかった。戸長を免職され、神に仕えたいと飛騨の神社の宮司になるが、ここでも溢れる情熱は報われない。木曾に帰り、隠居した彼は仕事もなく、村の子供の教育に熱中する。しかし、夢を失い、失望した彼はしだいに幻覚を見るようになり、遂には座敷牢に監禁されてしまうのだった。小説の完成に7年の歳月を要した藤村最後の長編である。

    感想:決してつまらなかったわけではない…といいたいのですが、これだけ読むのに時間がかかったということは、つまらなかったのでしょう。やはり、文

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    2013年03月31日