島崎藤村のレビュー一覧

  • 夜明け前 第二部(下)(新潮文庫)

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    読んだきっかけ:100円で買った。

    かかった時間:7/19-9/24(68日くらい)

    解説(帯より):新政府は半蔵が夢見ていたものではなかった。戸長を免職され、神に仕えたいと飛騨の神社の宮司になるが、ここでも溢れる情熱は報われない。木曾に帰り、隠居した彼は仕事もなく、村の子供の教育に熱中する。しかし、夢を失い、失望した彼はしだいに幻覚を見るようになり、遂には座敷牢に監禁されてしまうのだった。小説の完成に7年の歳月を要した藤村最後の長編である。

    感想:決してつまらなかったわけではない…といいたいのですが、これだけ読むのに時間がかかったということは、つまらなかったのでしょう。やはり、文

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    2013年03月31日
  • 夜明け前 第二部(上)(新潮文庫)

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    読んだきっかけ:100円で買った。

    かかった時間:5/30-7/18(50日くらい)

    解説(帯より):鳥羽伏見の戦いが行われ、遂に徳川慶喜討伐令が出される。東征軍のうち東山道軍は木曽路を進み、半蔵は一庄屋としてできる限りの手助けをするが、期待した村民の反応は冷ややかなものだった。官軍と旧幕府派の激しい戦いの末、官軍方が勝利をおさめ、江戸は東京都改められて都が移された。あらゆる物が新しく造りかえられる中で、半蔵は新政府や村民のために奔走するのだった。

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    2013年03月31日
  • 夜明け前 第一部(下)(新潮文庫)

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    読んだきっかけ:100円で買った。

    かかった時間:5/9-5/29(21日くらい)

    解説(帯より):参勤交代制度の廃止以後木曾路の通行はあわただしくなり、半蔵の仕事も忙しさを増す。時代は激しく変化し、鎖国の解かれる日も近づく。一方、幕府の威信をかけた長州征伐は失敗し、徳川慶喜は、薩長芸三藩の同盟が成立していよいよ倒幕という時に大政を奉還した。王政復古が成り立つことを聞いた半蔵は、遠い古代への復帰に向かう建て直しの日がやって来たことを思い心が躍るのだった。

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    2013年03月31日
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)

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    読んだきっかけ:100円で買った。

    かかった時間:3/12-4/30(42日くらい)

    解説(帯より):山の中にありながら時代の動きを確実に追跡する木曽路、馬籠宿。その本陣・問屋・庄屋をかねる家に生まれ、国学に心を傾ける青山半蔵は偶然、江戸に旅し、念頭の平田篤胤没後の門人となる。黒船来襲依頼門人として政治体制への参加を願う心と旧家の仕事にはさまれ悩む半蔵の目前で歴史は移り変わっていく。著者が父をモデルに明治維新に生きた一典型を描くとともに自己を凝視した大作。

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    2013年03月31日
  • 桜の実の熟する時(新潮文庫)

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    これもとある会で紹介したため、再読したもの。来年、「春」で映画化されるそうです。この世界とも重なるので、ちょっと楽しみにしています。

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    2012年11月22日
  • 千曲川のスケッチ(新潮文庫)

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    藤村が一時期住んでいた千曲川流域の自然や、風物等が、美しい文章でスケッチされています。
    藤村は、このあたりを機に、詩から小説へ転換しているので、散文の練習といった感もありますね。
    ツルゲーネフの猟人日記等に似た感じがするが、ツルゲーネフのほうがちょっとおもしろいかな。

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    2012年08月07日
  • 夜明け前 第一部(下)(新潮文庫)

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    第一部の上よりは、作品に動きが出てきたとはいえ、やはり冗漫の感は否めない。
    歴史の説明と物語内容が必ずしも有機的につながっていないから、どうしても必然性を感じられず、読んでいて退屈になる、

    長篇は、むずかしいのですね。

    それにしも長い!あと二冊って!!

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    2012年07月20日
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)

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    歴史書とか時代小説とかが好きな人にとってはもっと面白いのだろうか・・・。
    日記をもとに制作しているというだけあって、内容のリアリティはある程度あるとは思うが、読んでいてしばしば退屈である。

    鴎外の「歴史其儘」と「歴史離れ」に類似した問題を感じる。

    四冊全てを読み終えたら、なにかいまよりも心動かされるものがあることに期待。
    今のままでは『夜明け前』が小説である必然性を感じず、これならば日記のままで、あるいは日記のままのほうがより正確な分だけ良かったとおもわれてしまう。
    そして、そこが何より残念。

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    2012年05月17日
  • 破戒

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    部落問題を扱った小説。
    作者は、人間は平等だという前提でこれを書いた。
    けれど解説にある通り、その根拠が小説中に示されない。
    だから、差別を考える際の根本的な問題「人間は本当に平等か?」という問いには踏み込めていない。問題提起で止まっている。しかも、その根拠を示していないのだから議論で言ったら、文句を言うだけのクレーマーの位置にあたる。

    また、第一章の(三)では、主人公の出自について、外国からの帰化人ではない旨が書いてある。つまり、主人公は穢多として差別される対象でありながら、ナショナリズムによって異邦人を差別する主体でもあったということだ。
    作中では、それは具体的な形では描かれないが作者の

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    2012年02月15日
  • 春(新潮文庫)

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    島崎の自伝的小説です。青年期の総決算と言う様な気がしました。
    個人的に「破戒」の衝撃があったので、自伝よりも考えたストーリーの方が琴線に触れるのかもしれませんが、こちらは葛藤や様々な鬱屈など、より内面的な部分が出ているので、藤村作品手につけるにはお勧めかと。

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    2010年10月08日
  • 破戒

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    のんびりとした自然描写に反して、丑松の心理描写は非常にスリリング。その二つの調和が絶妙。ただ、丑松が部落出身であることを「謝罪」するような展開には疑問を覚えた。

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    2010年08月15日
  • 千曲川のスケッチ(新潮文庫)

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    信州の旅のお供に、この一冊を…

    信州は個人的にすごく親しみのある土地なんだよね。
    地元からも近いため、幼少の頃からちょくちょく家族で遊びに行っていました。

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    2009年10月04日
  • 破戒

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    明治期の部落差別とはどういうものだったのか、と肌で感じるにはいい本かと。随所で違和感はあるが、まあ時代が時代だし仕方ない面もあるのかな(解説で「藤村の限界」といっていたのはその通りとは思うが)。

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    2009年10月07日
  • 千曲川のスケッチ(新潮文庫)

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    詩から散文へ、自らの文学の対象を変えた藤村が、めぐる一年の歳月のうちに、千曲川流域の人びとと自然を描いた「写生文」の結晶

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    2009年10月07日
  • 春(新潮文庫)

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    明治の若者たちの苦悩を描いた小説です。藤村が周りの人物をモデルに書き始めた最初の作品ですが、感想はあんまり記憶にないです(苦笑)

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    2009年10月04日