【感想・ネタバレ】桜の実の熟する時(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

明治20年代に高輪台の学舎に学んでいた主人公岸本捨吉は、年上の繁子との交際に破れ、新しい生活を求めて実社会へ出て行く。しかし、そこで遭遇した勝子との恋愛にも挫折した捨吉は西京への旅に出る――。作品の行間には少年の日の幸福の象徴である桜の実にも似た甘ずっぱい懐かしさが漂い、同時に恐ろしい程に覚醒した青春の憂鬱が漂う。「春」の序曲をなす、傑れた青春文学である。(解説・三好行雄)

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Posted by ブクログ

全然日本文学を読んでこなかったことに反省し、様々な日本の文豪の作品を読んでみよう!運動を自分の中でしています。
これは記念すべき2作目で、藤村さんは『破戒』のイメージしかなかったのですが、タイトルにうんと惹かれてしまい手に取ってみました( ´ー`)今桜がとてもきれい~

途中まで何と綺麗な自然描写、そしてたまに見える鬱屈とした主人公の心情..に感動して、一日一章ずつぐらいちょびちょび読み進めていったけど、途中から「うん、うん、うん..うん..!?」と、藤村さんの文体に着いていけなくなってしまい、何度読み返してもあまり頭に入らなくなってしまいました。最後まで雑な読みになってしまったのが何とも悔しいですが、もう一度挑戦するエネルギーが今は残っていないので、またいつか..。もう少し時代背景分かったらいいのかな~、あとちょいちょい出てくる英国詩人気になった!

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2020年04月09日

Posted by ブクログ

夢破れた主人公は、肉親や庇護者の恩恵を裏切りながら、文学を唯一の可能性として試みる人間に変貌してゆく。(解説より)
若き藤村の、周りの期待とは違う道に進んで行く事に対する悩みと、女性に対する若々しい自身の心情の揺れを描いた作品。

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2023年11月15日

Posted by ブクログ

明治20年代に高輪台の学舎に学んでいた主人公岸本捨吉は、年上の繁子との交際に破れ、新しい生活を求めて実社会へ出て行く。しかし、そこで遭遇した勝子との恋愛にも挫折した捨吉は西京への旅に出る――。作品の行間には少年の日の幸福の象徴である桜の実にも似た甘ずっぱい懐かしさが漂い、同時に恐ろしい程に覚醒した青春の憂鬱が漂う。「春」の序曲をなす、傑れた青春文学である。

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2019年06月27日

Posted by ブクログ

これもとある会で紹介したため、再読したもの。来年、「春」で映画化されるそうです。この世界とも重なるので、ちょっと楽しみにしています。

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2012年11月22日

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