島崎藤村のレビュー一覧

  • 千曲川のスケッチ(新潮文庫)

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    ほぼ30年ぶりの再読。美しい文章だとつくづく思う。地理的、物理的だけでなく、時間的な対比を使って街の、人の様子をいきいきと描いている。あとがきも当時の文壇の様子を伝える貴重な資料となっている。

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    2011年03月02日
  • 破戒

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    何度読んでも良い!といってもまだ3度目程度だが…。
    現代とは比較にならないくらい根強い差別の中で出生を隠して暮らしてきた丑松。その苦悩と彼の誠実さにどんどん惹き込こまれていく。こんなにも理不尽な世の中で、銀之助や志保、そして生徒の小さな救いに思わず涙が出てくる。
    とても素晴らしい作品です。

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    2011年01月30日
  • 破戒(まんがで読破)

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    土族とか華族とか平民とか、私の知ったことじゃないですよ。
    人々の心情がうまく表現され、とても熱くなった、身分を隠し生きてきた丑松、息子の事を思いひっそりと暮らし死んでいった父、自分でみせていたであろう父の幻覚を消し去り、床に手をつき告白する場面など息をのんだ。

    ラストは身分差別など関係なくその人自身の生きかたに優しい未来がみえる形がえがかれており重い内容でありながらも読後感がさっぱりする作品。

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    2010年08月29日
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)

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    武士が主人公ではない幕末の市井の人々の生活が瑞々しく描かれていて、司馬遼太郎とは全く違っていてとても新鮮に感じられた。人々のなにげない生活の中に今は失われてしまった美しさを見てしまう。決して浮つくことなく現実を冷静に見つめる人たちはどの時代にも存在するものだと実感した。

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    2010年05月13日
  • 破戒

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    教科書だけでは知り得なかったエタの苦悩がひしひしと伝わってきました。
    文明開化で新しい時代を迎え、「新平民」となったのにもかかわらず、周りからは人外扱い。
    人種差別が絶えないでいた悲しい日本の現状が見えたような気がします。

    ◆memo
    『破戒』(はかい)は、島崎藤村の長編小説。1905(明治38)年、小諸時代の最後に本作を起稿。翌年3月、緑陰叢書の第1編として自費出版。
    被差別部落出身の小学校教師がその出生に苦しみ、ついに告白するまでを描く。
    藤村が小説に転向した最初の作品で、日本自然主義文学の先陣を切った。
    『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋

    ◆20090612〜20090

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    2009年10月04日
  • 破戒(まんがで読破)

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    【要約】人間の差別に対してみんな同じ人間なんだとうったえている本です。
    《感想》この本を読んでとても感動しました。

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    2009年10月04日
  • 破戒

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    2008/11/17,19,20

    必読書150に掲載。

    これはとってもいい作品だったと思う。
    主人公・丑松の苦悩がすごく鮮明に描かれ、リアルな差別部落の厳しさを教えられました。

    現代人にはわからないであろう苦しみ、これを知ることが出来る1冊です。
    言葉では評価しにくい、でもすばらしい1冊でした。

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    2009年10月04日
  • 破戒

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     昔の小説はよい。そしてストーリーがおもしろかった。主人公は齢24歳ということで自分と年が近くおもしろかった。「旧社会において極度に卑しめられた部落民出身の小学教員丑松が父の戒めを破り、公衆の前に自らの素性を告白するまでの激しい苦悩の過程を描く」物語である。あれだけ言っていた土屋君がことの発覚後、なぜか自己を省みることもなく素通りで友好を続けているところが、問題的であると私は思った。2008.11.13-16.

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    2009年10月07日
  • 夜明け前 第一部(上)(新潮文庫)

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    幕末から明治初期にかけての歴史を、下からの視点で描く。歴史上のヒーローの物語とは違う迫力を味わえる。結末が激しい。

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    2009年10月04日
  • 破戒(新潮文庫)

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    被差別部落に対する差別の壮絶さが想像以上だった。
    ラストは賛否あるかもしれないけれど私は好きだし、解説を読んで納得した。

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    2026年02月24日
  • 破戒(新潮文庫)

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    ネタバレ

    タイトル回収が爆速。
    自分の身分を隠しながら生きていた穢多が自白するまでの話だけど、テキサス??テキサスに???
    丑松………

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    2026年02月22日
  • 破戒(まんがで読破)

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    明治の頃の身分に対する感覚って、こんな風だったんだ。あまりにもきつく、ひどい。
    展開やまとめがうまく、とても面白い。
    このシリーズに、いつも感心。感謝している。
    主人公の教員丑松、その父、手癖の悪い住職、養女のおしほ、その父、活動家猪子、腹黒い新進政治家高柳、丑松の排除を目論む校長とその腰巾着勝野。素性を知った人々のそれぞれの反応。
    そこで織りなす腹黒い人間のエゴと美しい心。一人の中に両方持つ人も。人とは愚かなりとも尊い。
    子どもたちやおしほなどに見送られながら、新たな旅立ちをする丑松。原作ではアメリカへ、ここでは、東京かな。

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    2026年01月30日
  • 破戒(新潮文庫)

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    重苦しさと解放感が入り交じる読後感。

    感情表現が秀逸で、丑松の苦悩が痛い程伝わってきて、読みながらかなり苦しくなった…
    でもラストは救いがあって本当に良かった。

    いつの時代も差別は重いテーマ。

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    2026年01月30日
  • 破戒(新潮文庫)

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    ネタバレ

    丑松の思い悩むところ、共感するところがあり、その我慢と悔しさと葛藤がすごく刺さってしまって、最後銀之助とお志保と別れるところ泣きそうになった。
    母が「藤村ってすごく真面目で思い詰めるよね」って言ってたのがすごくよくわかった。

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    2026年01月02日
  • 藤村詩集(新潮文庫)

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    新潮文庫三十六刷版を読んだ。ほとんどの作品が七音·五音で構成されておりリズミカルで親しみやすく、表現も優れており引っかかるところなく流れていくようなリズム(あるいはメロディーと言うべきかもしれない)を楽しめる。しかしあまりに引っかかるようなクセがないために止まることなく読み進んでしまい、結果としては印象に残る文章がなく印象に薄いという難点もある。

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    2025年12月23日
  • 破戒(新潮文庫)

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    日本人のタブー穢多非人を題材にした小説。
    恐らく今の若い人は穢多非人と聞いてもなんのことか分からないのではないか。なぜなら学校で教えていないから。そういう私自身も学校で詳しく習った記憶はなく、地域的にも縁が薄かったため、大人になるまで詳細は知らなかった。
    江戸時代の身分制度の名残が令和の現代にまであるなんて思いもよらなかった。

    本書は明治期に書かれた小説。
    穢多非人へのあらゆる差別は明治政府により廃止されたが、当たり前だが制度として廃止されても人々の差別感情はそう簡単にはなくならない。差別とはそういうもの。
    本書の主人公は学校教師で生徒にもよく慕われているが、出自が穢多のために、その人生はく

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    2025年07月14日
  • 春(新潮文庫)

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    『桜の実の熟する時』の続きとなる藤村の自伝的小説。婚約者のある女性との別れ。友人の自死。そして長兄の投獄。「生きる」ことに悩みつつも「生きたい」と願う若者の姿に、若かった頃の自分が投影されます。

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    2025年09月21日
  • 破戒(新潮文庫)

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    読み始めは言葉が少し難しいかなと思ったけど、読み進めていくうちに慣れていった。部落差別がテーマ。主人公が自身の身分を打ち明ける前に噂が広がって行く中で、それに丑松が怯える描写が肌で感じ取れるように書かれていた。告白をしてからも、気の毒に思って助けてくれる友人や旅立ちに会いに来てくれる生徒もいて、全ての人が非情な人でなくてよかった。

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    2025年05月30日
  • 春(新潮文庫)

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    なかなか難しく読むのに苦労した。
    みんなが何に悩んでいるのかよく分からなかったが、親の過干渉であったり、5月病があったりと、現代にも通じるような悩みの描写があることが、興味深かった。

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    2025年05月04日
  • 破戒

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    私は丑松に自己投影をしたのである。それについて誰がなんと言おうと、私は丑松の多くのことに共感した。それは、彼が夜に眠れないことや、ふと自分の運命について考え未来を恐れ過去を希望する一方で、女性についても考えずにはいられないことである。

    「去年-一昨年-一昨々年-ああ、未だ世の中をそれほど深く思い知らなかった頃は、噴き出したくなるような、気楽なことばかり考えて、この大祭日を祝っていた。手袋は元のまま、色は褪めたが変わらずにある。それから見ると人の精神の内部光景の移り変わることは。これから将来の自分の生涯はどうなる-誰が知ろう。来年の天長節は-いや、来年のことはおいて、明日のことですらも。こう考

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    2024年12月31日