久住昌之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『孤独なグルメ』が有名な著者。
丹念に行く先を調べて、ルートをきっちり決め、美味しいもの・名所情報も事前にしっかり確認していく、今はやりの(と言ってもちょっと前だが)大人の散歩に物申す。
”テレビで見て、ガイド読んで、ネットで検索して下調べして、わざわざ出かけるのが散歩か?それは観光じゃないか旅行じゃないか。
散歩なんて、頭を使わずにその辺をぶらっとする、無意味なそぞろ歩きだろう。「さんぽ」と平仮名が似合う、のんきな気晴らしだ。「オススメ散歩コース」に沿って几帳面に歩くなんて、散歩じゃねえ!”
そんな気持ちで始めた、下調べをしない行き当たりばったりの大阪への散歩。
しかし、やっぱり目標があるとついつい真面目に歩いてしまうのも、ご愛敬。
有名な老舗のとろろごはん屋さんを通り過ぎて、まずいトンカツを食べてしまったり、国道1号と太陽の位置を頼りに西へ向かうも、道は必ずしもまっすぐではなく、太陽は必ずしも空に見えはしない。
けれど野武士(著者)はひたすら西を目指す。
こういうの、すごく好き。
どうでもいいようなことを真剣に、誰が見ているわけではなくても手を抜かず、気負わずさらりとやり通すのって、かっこいいと思ってしまう。
解説の山田詠美は”おもしろそう!でも、大変そうでやりたくなーい、そんな酔狂なこと。”と書いているけど、私はやりたい。
ひたすらぽくぽく歩きたい。
そして、意外や意外、著者の書く文章が、結構いいのだ。←失礼
”その人がどうやって生きてきたかによって、人の顔に刻々と彫り込まれていく。歳月にウソはつけない。”
解説の山田詠美もまたいい。
同じ文章に印をつけ、同じセリフにぐっときていることがわかって嬉しい。
「なァ、クスミ、俺、まだおいしいよ」
こんなことをさらりと言える人に、私もなりたい。
山田詠美も、歩けばいいのに。
「熱血ぽんちゃん、東海道を歩く」なんて本が出たら、絶対買うなあ。 -
Posted by ブクログ
昼に銭湯でひとっ風呂浴びて、近所の居酒屋やそば屋できゅっと一杯。とても憧れるけれど田舎に住んでいるとなかなか出来ない行動です。
昼の光がすっと差し込む空いた銭湯で、桶が床に当たるコーンと響く音。ちょっと熱めのお湯にさっと浸かって、出て牛乳でも飲みたいところをぐっとこらえて、さて、どこか飲める所は無いかなと物色。いい具合に暖簾が出ている焼き鳥屋さんなんてあればベスト。無ければそば屋さんにちょっと寄ってざるそばとビール一本も飲んで帰る。
そんな大人な昼のみをしてみたいものではありますが、まずさっと行ける所に銭湯が必要ですよね。わざわざ遠くまで行くのもなえる・・・。
でも旅先でさっと銭湯に入って地元のいい店に入るなんて事であれば出来そうですよね。番台でどこかいい店知らない?なんて聞いてみたりしてね。
そんな色々な憧れを刺激される本です。こういう本をくだらないなんて言う野暮天とはお友達にはなれそうもありませんな。カッポーン、ザバー。 -
購入済み
さちのお寺ごはん
名は体を表す。
非常に不幸な名前の主人公。
ひょんなことからお寺の住職、そのお仲間さんたちと精進料理
を通して、いろんなことに気づいていきます。
読んでいるうちに、ひとつか二つ作ってみたくなりました。 -
Posted by ブクログ
本の雑誌、2018年1位。
おじさんが夜営んでいる屋台の古本屋さん。酒も飲めるし(ただし1杯だけ、しかも酔っていたら出してくれない)、古本・懐かしい本が揃っている、好きな人にはたまらない、サラリーマンの親父、働く人々のオアシスの屋台。
最初は1話ずつ本の紹介があるのかなと思っていたんだけれど、なくてちょっとイメージ違ったかなと。でも味わい深いんだよなあ。いつどこにいるかわからないし、サラリーマンと親父のやりとりも面白いし。シブいし。親父がニクいね。近所にあったら絶対行く!!
みんな本が好きなのね〜と共感持てます。
『熱帯』を読んだ時にこの『古本屋台』を思い出したのよね。謎の本屋屋台《暴夜書房》。どちらも謎だわ。