郷田マモラのレビュー一覧

  • サマヨイザクラ下

    裁判員制度の光

    上巻から読み進めていき、私が想像もできなかった展開になり、驚きました。しかし、主人公が、今までの自分を変えようと、勇気を振り絞って、法廷で主張をする場面に、心を打たれました。裁判員制度は、問題点があるのも事実ですが、法律の専門家達が見えないこと、理解できないことを、市民の感覚で見つけ出して意見を出し...続きを読む
  • サマヨイザクラ上

    日本社会の歪み

    裁判員制度は、国民の意思に関係なく、突然選ばれて、時には「死刑」を下さないといけない苦しい法律だと思いました。複数人で、一人の人間を寄ってたかって追い詰めるということが、日本でまだまかり通っていることに強く怒りを感じます。この作品に出てくる事件も、そういう社会構造が生み出したと感じました。主人公も、...続きを読む
  • 考えるサル 下 大阪府警捜査一課三係

    マモラ節全開の良作です。

    これまで「モリのアサガオ」や「きらきらひかる」、「MAKOTO」など数々の傑作を描いてきた作者の隠れた良作だと思います。
    「架空庭園」のようなあやふやで、かつどうしようもないくらいドロドロした人間関係の中で起きてしまった事件。
    でもそこには這い上がりたくてもがいている人間そのものの姿であった.....続きを読む
  • きらきらひかる 最終章 <下>

    推理展開が秀逸

    推理小説のような物語展開に引き込まれて一気に読み進められる漫画。時々描画がグロい時があるので注意が必要かも。
  • 考えるサル 下 大阪府警捜査一課三係
  • 人間やねん 【下】 郷田マモラ短編集

    考えさせてくれる漫画

    出版者の意図通り、商業ルートにのる漫画とは一味違う作品。
  • サマヨイザクラ下

    深い

    とても考えさせられる内容でした
    この漫画を読めて良かったです
  • この小さな手

    育てられない時は誰にでもある

    愛情ある夫婦でさえ、子供を育てられなくなる事態は普通に起こる。切羽詰まって「施設」に預ける、するとどうなるのか…。たぶん私達は普段、そんな事を意識していない。家庭の数だけ事情があり、人生の躓きがあるのだから、小さな子供の手を離すしかない場合もある。子供に無関心なイラストレーターの父親が、妻の事故によ...続きを読む
  • ニコラオスの嘲笑(1)

    えっ

    エッ?つぐみさん悪くなくない?明らかに萩と荻をまちがった生駒くんが悪いよね?生駒くんが優遇されてるからといって、これは不公平すぎじゃ…。
  • MAKOTO 完全版

    オススメ

    作家さん買いです。
    絵柄的には好き嫌い分かれると思いますが
    とても個性的で世界観おを持ってますので
    オススメです
  • モリのアサガオ5

    とてつもなく重く

    とてつもなく重く心にのしかかる大作です。
    新聞各社で絶賛された理由が本当によくわかります。
    ここまでの巻で様々な死刑囚の人生に触れてきた主人公がいよいよ、自分自身の人生の根幹に触れてゆきます。
    ただそこにあるのは途方もない「時間の壁」。
    読み進めるには本当に精神力が必要です。
    でも本当に素...続きを読む
  • モリのアサガオ4

    一コマ一コマがとても重い作品

    一コマ一コマが、セリフの一つ一つがこれほど重い作品には出会ったことがありません。
    あえて動きの少ない表現に全てを込める画力がまたこの作品の真骨頂なのでしょう。
    スケールの大きな人形劇を観ているようです。
    (人形劇は本来表情の動かない人形が、まるで生きているかのような表情で物語が紡ぎ出されること...続きを読む
  • モリのアサガオ1

    「汝殺すなかれ」

    あの名作「きらきらひかる」の作者郷田さんの渾身の一作です。
    「汝殺すなかれ」
    人が人を殺めるという大罪を犯し、そしてその人によってまた殺められる存在「死刑囚」。
    彼らは人として最悪の罪人にあると同時に、全てのあまねく人々と同じく「人」でもある....。
    「汝殺すなかれ」
    世界中のありとあら...続きを読む
  • モリのアサガオ3

    誰もが読むべき一冊

    当作者の本はどれも必読…と思えるほど
    社会問題に切り込んだものばかりだけども

    裁判人制度が導入されてより昨今、特に身近で呼ばれた人の話も聞かないが、死刑とはどういうことなのか、すべての人が今一度考えたり知ってもいいだろうと思う。
    税金の無駄遣いだから死刑囚は早く執行するべきだ、という意見も...続きを読む
  • この小さな手

    他人の善意にタダ乗りする男の話

    郷田マモラを検索してこの本を買った。作画が違うと作品の感じ方も変わることがよくわかる。この主人公は人との関わりを避けようとしながら妻を含む他人の善意にタダ乗りし、妻が倒れた後も、子供の幸せを考えるフリをして苦労から逃げる為に仕事を口実にする。大家さん夫婦の協力で養護施設から子供を引き取れたとしても、...続きを読む
  • 虎の子がゆく! 上巻

    これも一つの親子の形かも

    父親に気に入られようとする虎の言動は、現実に毒親を持つ人には心が痛むかもしれない。しかしそれでいて悲惨さを感じさせないのは、おっとりした母親や虎の剛胆な性格、そして作者の力量だと思う。
  • 虎の子がゆく! 下巻

    とにかく元気

    食堂の4人兄弟の末っ子、虎は活発な「女の子」。タイガースファンの父親にいつも怒られているけど、家族皆に可愛がられている。何となく「じゃりン子チエ」を彷彿とさせる。チエは母親が家出していたけど、虎は兄姉がいて、おっとりした母親(このキャラ素敵)がいて、賑やか家庭のせいか、のびのびしている。
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  • きらきらひかる(1)
    「ひかるの決断」
    そんな都合よく、××が置いてるか?逆に誰かが殺意を持って置いたんじゃないかと思った。

    「時をかける乙女」
    僕は、こういうオカルティックなストーリー嫌いじゃないです。むしろ好きです。
  • モリのアサガオ4

    改心

    死刑が確定した囚人相手に監視、管理をすることになった若き新人刑務官の苦悩の日々を描いたお話の第四巻。

    世間を騒がせた復讐鬼の渡瀬満の裁判は最初、渡瀬に対する二つの殺人罪で争われる所一つの殺人と一つの過失致死で争われる事となった。
    ベテランの人権派弁護士によって裁判が進んでいくが途中で渡瀬自身...続きを読む