ばうわうさんのレビュー一覧

ライカさん…

ライカさんと整、ますます距離は近づいて行くのに、その人格は本当に消えてしまうのだろうか？
主人格の女性の回復を思えば、消えるべき存在。整も行かないでとは言えない。切ない。
今回も事件に巻き込まれて行くが、それは二人の物語の伴奏みたいなもの。

中高年の一喜一憂がリアル

若いころなら、単純に敵・味方と切り分けられた人間関係も、中高年になるとバッサリ行かない。この物語のゆりあさんは、特に共感性が強いから家の中がカオス化しているのだろうけど、繋がりを大事にしていくことも縁だろうか。それにしても、人生再出発という時に一番邪魔してくるのは、病魔だ。自分自身はもちろん、せっかく繋がっている誰彼が突然健康でなくなる、これが本当に現実でも多い。だからこそ、（他人の子でも）元気な子供達の存在はまばゆいんだな。二人の女の子達がいつも可愛くて、場面に出てくると癒される。

絵が小さい

２３作品を掲載。説明文の大きさ（多さではない）に比べ、肝心の絵画はかなり小さい。画面の３分の２位は余白だった。

とにかく元気

食堂の４人兄弟の末っ子、虎は活発な「女の子」。タイガースファンの父親にいつも怒られているけど、家族皆に可愛がられている。何となく「じゃりン子チエ」を彷彿とさせる。チエは母親が家出していたけど、虎は兄姉がいて、おっとりした母親（このキャラ素敵）がいて、賑やか家庭のせいか、のびのびしている。

育てられない時は誰にでもある

愛情ある夫婦でさえ、子供を育てられなくなる事態は普通に起こる。切羽詰まって「施設」に預ける、するとどうなるのか…。たぶん私達は普段、そんな事を意識していない。家庭の数だけ事情があり、人生の躓きがあるのだから、小さな子供の手を離すしかない場合もある。子供に無関心なイラストレーターの父親が、妻の事故により、幼い娘を施設に保護されることに。一時的にと思っていたが、全く子育てを知らない彼が、娘とまた暮らせるようになるまでは予想を超えて長かった。実の親の意思だけで簡単に子供は戻されない。小さな子供を守るため、多くの人がこんなにも関わるのか、心配しているのか、と考えさせられた。時には子供以上に子供っぽく、...続きを読む無力になる父親をも、多くの人が手を引っ張ってやったりする。その人達もまた、人生の傷を知っている…。

普通の人のリアリティ

青春時代はリア充で、仕事はバリバリ。賑やかな家庭で幸せ～…という人には勧めません(笑)。でも、何かしら鬱屈した思いを持ちつつ、年齢というものを自覚しつつある人には、ほろ苦いリアリティが一杯の作品。冴えない平凡な中年女性の周辺が、心が、少しずつザワザワしていく。「盃気分！　肴姫」の作者だけあって、魅力的な酒場と食べ物を描くのが上手。

自分を信じる力に辿り着ける

以前の著書やブログで紹介された神社の、その後の素晴らしい変化が幾つも取り上げられている。生前は敬われ恐れられ、死後は神として祀られた有名な人でも、絶望的な状況だったりした…のが、苦境を脱している話に安堵の連続。我々が普通に参拝すること、ささやかなお供え、応援する素朴な気持ちが、神様にはここまで力になっていたのか！とビックリする。そして神様も我々に奉仕と感謝をして下さっているのだと。後半では喪がつきやすい職業（生命に関わる最前線のお仕事ですね）の方々が、参拝しやすくなる方法も出てくる。神様と仏様の世界の違い、できる事とできない事。親しみやすい明るい文章だ。神様には甘えていい、と著者は言う。信じる...続きを読む力の究極の姿は神依存などではなく、自分自身をしっかり信じることにつながるんですね。蛇足ながら、有名なお岩さんは今ならSNSなど、ネットで勝手に貶められた被害者に通じると思う。豊かな髪をきちんと結い、働き者で礼儀正しい女性が、（死後）醜悪な画像と嘘八百の変なサイトに載せられたら、誰だって悔しいですよ。

う～ん

私の場合はきちんとやれているか全く自信がないが、少し軽減はしていると思う。
ただ、動画見たさにメール登録して、特に問題なしと思っていたら、
急に癌治療セミナーの告知が短時間で矢継ぎ早に送られて来たのには参った。