桜田千尋のレビュー一覧
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心がふんわりと温かくなるような読後感を味わいました。
西洋占星術の世界観と、桜田千尋さんの幻想的なイラストで描かれる満月珈琲店がひとつに溶け合った小説で、まるで夢の中に迷い込んだような気持ちで読み進めることができました。
特に印象的だったのは、珈琲店の猫が占星術を使って、悩みを抱えていた人々を導いていく場面です。
猫という存在のやわらかさと、不思議な知恵を持った導き手のような役割が重なり合い、物語に独特の安心感を与えていました。
登場人物たちは偶然この珈琲店にたどり着いたのではなく、過去に猫を助けたことへの「お礼」として招かれていたという展開も素敵でした。
小さな善意が巡り巡って自分に返って -
Posted by ブクログ
この本は、ふと迷い込んだ先で出会う「満月珈琲店」を舞台に、心に悩みや迷いを抱えた人々が、星や占いをきっかけに少しずつ前向きになっていく物語です。短編集のように一話一話が独立していて、気軽に読めるのに、読後はじんわりと温かさが残ります。
星座や星のイメージがストーリーに優しく織り込まれており、占いやスピリチュアルに詳しくなくても楽しめる内容です。文章はとても柔らかく、疲れたときや寝る前の読書にもぴったり。挿絵や雰囲気づくりも素敵で、まるで本当にその喫茶店にいるような気持ちになれます。
ややゆったりしたテンポなので、サクサク進む物語よりも、癒される雰囲気を味わいたい人におすすめ。読後はちょっと -
Posted by ブクログ
完結しちゃったのかと思ってドキドキしちゃったよ。
あとがき読んだらそうではなさそうなので一安心。
少し前「風の時代に入った」と耳にすることが多かったんだけど、そういうことか。(どういうことはよくは分かってないけど)
2024年まで200年くらい続いてきた「地の時代」に終わりを告げて、「風の時代」になったのね。
地の時代が物質的なものだとしたら、風の時代は心、精神的なものに重きを置く時代に変わっていくわけね。(まだよくは分かってないけど。)
そのために私はこの数年間をかけて自分の心を大切にすることを学んできたわけだ。
じゃあここからが本領発揮って訳ね!
そう思うとなんだかワクワクするわ!
あ -
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《「飲めない」に寄り添った優しい工夫に乾杯!》
私もカクテルに興味はありつつもお酒は弱いので、ミチルの「飲めるものなら飲みたい」という気持ちは痛いほど分かります。
ミチルが「SOBER CURIOUS」というほっと一息つける場と、お酒好きな友達とも楽しく過ごせる場を見つけたように、私も楽しくモクテルを飲める場所を探してみようと思いました。
「飲める人も、飲めない人も一緒に楽しめる」そんな素敵なドリンク、モクテルを創って下さった方々に感謝です。
追記:読み終わってしばらくして気がついたのですが、第3話は、誰の視点で読むかで話の印象が変わると思います。
「カウンターに座れば、誰でもお客様」それを -
Posted by ブクログ
満月珈琲店シリーズの特別編。
12星座の解説と、それぞれの星座をイメージしたスイーツのイラストが掲載されていて、西洋占星術の入門編としても、満月珈琲店のイラストブックとしても楽しめる1冊です。
私は自分の星座はもちろん他の星座についても、その星座に当てはまる家族や好きな芸能人をイメージしながらひとつずつ全部読んでみました。
結構当たっていると感じるところも多くて、とても興味深かったです。
満月珈琲店シリーズをきっかけに星占いにとても興味があって勉強してみたいなと思っているので、本書のような作品とてもありがたいです。
ぜひまたシリーズで出してもらえたらいいなぁ。
巻末の短編小説も、母娘の