桜田千尋のレビュー一覧
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「満月珈琲店の星詠み」の6冊目。
巻頭にこれまでの話の人物相関図が載っているが、さて、今回はこれまでお馴染みの人から広がる話なのか、それとも新しい登場人物があるのか、どうなるんでしょうねえ。
プロローグから芹川瑞希、中山明里、二季草渉の名前が出てきてにんまりだが、続いて始まった話は初登場の方々、大手出版社の編集部長・草刈と新人の藤森光莉、12年も編集者をやりながらヒット作を一度も出していないと自嘲する橋本静江、3人の編集者のお話。
四国に引っ込んだ二季草渉を光莉が訪ねる第一章は、第3巻で川田藤子が二季草を追い掛けた先の世界での話みたく、第三章の橋本姉妹の話には意表を突かれた。
今回は猫さんたちの登場場面がちょっと薄い感じだったが、巻頭の相関図といい、そこに載っている人たちがたくさん登場したりと、賑々しくて楽しかったから、まあ、いいか。
この本が書かれた時期は、200年続いた「地の時代」から「風に時代」へと移り変わるタイミングに当たったようで、考え方に変化が必要な時期ということらしい。
物語のそこかしこに、今の時代を生きるには……ということが書かれていて、それらは結構ポイントを突いているように感じられた。(フレーズに記録)
作者さんのあとがきによれば『一巻から紡がれてきた物語の締めくくり』ということだが、最終回というわけではないみたい(既に第7巻が出てますものね)。
ただ、ここで一区切りということであれば、他にも読みたいシリーズもあったりで、続きに行くのはちょっと迷うところではある。 -
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病院のそばのビルの3階で夜の10時から朝の6時まで営業しているカフェ・ポラリス。
店主の朱里は相手が考えている事が何となくわかってしまう不思議な力の持ち主。
病院の近くにあるだけに、患者やその家族、医師などがお客さんに多く、その人のその時の状況に合ったメニューを作って、悩み事を解決すべくアドバイスまでしてしまうという。
特に「妻の決断」が面白かったです。まさかお姑さんが息子より嫁の応援をしてくれるなんて…。羨ましく思う人たくさんいそう。
人の悩みはそれぞれだけど、迷ってる時にアドバイスが欲しかったり、背中を押してもらえるきっかけがあると前に進めますね。私も色々迷ったら朱里さんのお食事を食べながら悩みを聞いて欲しいと思いました。 -
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「満月珈琲店の星詠み」の5冊目。
母を看取った女性、祖父母の家で療養する少年、妹の彼氏を好きになってしまった姉、3つの話のいずれにも前巻で出てきた真中総悟(桐島祐司の部下)が絡むお話。ちらりと鈴宮小雪も登場。
淡路島、遠野、広島と異なる場所が舞台となっても、新月でも三日月でも、満月珈琲店はしっかり開店。
どれもが結構ドロドロの話が展開するのだが、猫さんたちの登場とともになんだかいい話風に丸め込んでしまうのが、このシリーズのいいところ?
今回は特定の星ではなく、“惑星の年齢域”がテーマということで、その切り替え時期に立つ人たちに星々の指針が与えられていく。
これからの私に当てはまる年齢域の特徴は「これまでの常識を打ち壊していく」で、過ごし方のヒントとしては「自分の存在を外にアピール、表現しよう」となっていて、年齢にしてはかなりハードルが高い気もするのだが、それくらい大きく変化しないと楽しくは過ごせていけない時期ということなのかしらんね。
また、今回は宮沢賢治をはじめとして色々な本が出てくるのも楽しいポイント。
読んだことある本が結構あったのが嬉しかったが、未読の宮沢賢治のものは読んでみたいと思った。総悟、説明が上手だわ。
登場した本…「モモ」「秘密」「銀河鉄道の夜」「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」「源氏物語」「夜のピクニック」「流星ワゴン」「西の魔女が死んだ」「マリアビートル」「カラフル」 -
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メインテーマ:仕事がうまくいかない人へ背中を押す癒しと助言
サブテーマ:占星術
期待してたけど思ったより全然入ってなかったテーマ:珈琲店
って感じでした。
最後にだんだんみんなが繋がっていく感じが、短編だけど一冊の本を読んだ満足感でよかった。
イラストのモチーフありきで話を作ってる感じだし、占星術を入れ込みたいために作った話って感じだよね。そこがうまいこと噛み合ってたから読めたけど、少しずれると寒く思えそうで、何歳くらいを対象にした本なんだろう?若い子向けかと思ってたたら登場人物がいきなりアラフォーだったし不倫の話入るしでわかんなくなっちゃったな…別にいいか… -
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表紙と口絵のイラストがすごく綺麗で、心惹かれて読みました。西洋占星術を組み合わせた話だからロマンチックだけど内容的に難しいのかな、と思って読み始めると、星占いを分かりやすく読み解いてくれた内容で書かれていて、サラッと読み終えられました。
どの話も関西を舞台にした話なので、好きな土地がたくさんでてきて嬉しかったです。登場人物たちが関西弁ではなかったのが寂しかったですが、作中の雰囲気的には合うのかな〜〜と思いました。
実は、短編に登場する話の人たちの共通点があったのですが、その共通点がとても目新しかったです。そしてこの喫茶店に出会うことができたきっかけにも触れられていたので、1冊内で話の構成がまとめている感があって良かったです。 -
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スラスラ読める優しいお話で、ガッツリ読書後のクールダウンにピッタリです。
また、このシリーズは、西洋占星術の色んな解釈を、登場人物のお話に沿って説明してくれるので、占星術への興味を誘ってくれます。
なのでお気に入りのシリーズとして、とても重宝しております。
ただ、西洋占星術は奥が深すぎて、これまでのシリーズを通して出てきた解釈が多すぎ。
興味を持って西洋占星術の本を買ってみたけれど、正直もう訳わかりません。今回は、ドラゴンテールとドラゴンヘッドってのが出てきましたが、ドラゴン〜とアセンダントとかと何が違うの?
西洋占星術も(なかなか定着しない筋トレ同様)一休みが必要です…
一方、今回のテーマは「多様性」ですかね。カフェでの体験で本来の自分に気づき、取り戻す登場人物たちの物語は、やっぱり優しく良い話ですが、占いの解釈がしっくりこず、ちょっと残念でした。 -
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ドラゴンテイル、ドラゴンヘッドという新しい概念が登場。
自分の生まれ月の星座とは関係なく、生まれた年月によって変わるらしい。
私の場合、ネット診断で調べたらところ、ドラゴンヘッドは牡羊座、ドラゴンテイルは天秤座で、アドバイスは「他人に何かを求めたり、公平さに固執せず、自分の欲求に耳を傾ける」でした。
アセンダント(生まれ持った性質)の星座は、自分で調べても良くわからなかった。
でも、物語は楽しめました。
自分と正反対な人の言動や考え方を取り入れて、柔軟に生きることが大事、ということ。
今回登場する4人の主人公たちは、それぞれがお互いに羨んだり妬んだりしている。
それは、「自分とはあまりに違いすぎるから」なんだけど、その壁を取り払ってみたら、見えてこなかった風景が見えるかも。
そんなことを考えさせられた巻でした。
今回は満月珈琲店の店員さんたちの登場シーンは少なめ。
でも、その分、主人公たち人間の生き方にフォーカスがあてられていて良かった。