あらすじ
大人気書き下ろし「満月珈琲店の星詠み」シリーズ第5弾!
淡路島で母を看取った百花。満月の夜、散歩に出かけると、閉まっているはずの遊園地に見知った猫が入っていき……。花巻の祖父母の家で療養する少年、宮島で姉妹関係に悩む女子、人生に迷う人々の近くで、満月珈琲店が開店する。星遣いの猫たちのあたたかな言葉と、美しいイラストが共鳴する大人気書き下ろしシリーズ、第5弾!
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Posted by ブクログ
かわいらしく繊細な装幀に惹かれ、ずっと気になっていた。中秋の名月に合わせて5巻目からスタート。
良い意味で現実離れしておらず、地に足着いた物語。世の中にありふれていそうな悩み、かつ人に打ち明けにくい苦悩を抱えた人たち。周りの気持ちを優先し、自分の人生を生きてこられなかった優しい人、源氏物語のような恋に悩まされる人。「恋」の渦中にあるとき、人は様々な感情の嵐に振り回されがちだ。しかし一歩引いてみると、人間らしい心の営みであり感慨深いものだったのだと気づく。
満月珈琲店のマスターが、悩める人たちにぴったりの極上スイーツをセレクトし、苦悩の「意味づけ」を助け、その苦悩にはどのような意味があるのかを見つけられるよう導く。それもさらっと。だからこそ、後味すっきり、読みやすい。
自分の選択に覚悟を持ち、素直に潔く生きること。それが結局のところ自分を救う道なのだと思った。
読んだことのある本がたくさん登場して、嬉しかった。本の中で本の話を愉しめる贅沢を味わえる。
気楽に読めて、学びもある小説だった。ちなみに今年のお月見は、家族でお団子を作り、月を見ながら黒蜜をつけて美味しく頂いた。今年の月夜のお茶会は、この本とともにあった。
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シリーズ5作目、今回は本と、いわゆる禁断の恋、がテーマらしい。
父親を盗られた母娘
略奪の末に生まれた息子
妹の彼氏を好きになってしまった姉
文字にすると全て重いけれども、お話の主人公たちはみんな前を向いて進めるようになってよかった。
ダメとわかっていても止められない恋っていうのは、大変だよね。諦められもせず、奪って実ってもその後後悔に苛まれ…やるせないというか、なんというか…
現実ではダメだけどね、不倫、ダメ、絶対。
作中に出てきた本、もちろんタイトルは知ってるけれども、どれも読んだことはない本で。
名作と呼ばれる本たちを、このタイミングで読んでみるのもいいかなと思いました。
出てくるデザートは相変わらず全て美味しそうで。一度でいいから食べてみたい。今回は銀河のカッサータが1番のお気に入りです。
最後に。総悟の恋が、実りますように。
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シリーズ第5弾。今回は読書がテーマで、大好きな本が次々にでてきて嬉しかった。「モモ」、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」、「注文の多い料理店」、恩田陸「夜のピクニック」など。母と娘、母と男の子、姉と妹、家族との関係の中で相手を思うあまり悩んだり、自分の気持ちに気付けなかったり…。満月珈琲店の猫たちやデザートに、今回も癒される。自分自身と向き合い、前向きになれる物語。
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満月珈琲店5巻目。
今作では占星術の他に「読書」がテーマになっているらしく、所々に本に関する記述が出てきて、いつもの満月珈琲店より更に興味深く楽しめた。
内容は、略奪婚の末に生まれた子供や妹の恋人に恋してしまった姉等、禁断の恋愛ものだったからストーリーはやや重めかなと感じた(特に総悟の話)けど、頭ではダメだとわかってても一度そういう気持ちを自覚したら止められるものでもないし、人間であるが故にそういう過ちを犯してしまうのも致し方ないことなのかなと思わなくもなく…ちょっと遣る瀬無い気持ちになった…それでもダメなものはダメだけど^^;
百花の話の、「縁を結んでもいずれ切れてしまうと思い、縁を結ぶことそのものを恐れている」ってのが私にも当てはまるところがあって少なからずドキッとしたけど、「縁が切れたわけじゃなく、大切な役目を終えたまで。だから縁を結ぶことに怯えないで」というマスターの台詞が印象的。
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シリーズ5作目
3つの短編がそれぞれ繋がっていて、伏線回収されていく感じが楽しい。
本がテーマになっており、出てきた「モモ」や宮沢賢治の作品等を再読したくなります。
人生辛いこともありますが、レベル上げのダンジョン中。人の縁や恋心、自分はどうしたいのか、考えながら自分の人生を大切にしようと改めて思う。
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シリーズ第4弾
今回も悩み苦しむ人々を
可愛らしい猫達と素敵なスイーツが
占星術を通して導いてくれます。
今作のテーマは読書のようで
私が気になっている本や読んだ本など
様々な本が紹介されていて
そうそう、そうだよねと
話の主人公達と一緒に
共感しながら読めたのも面白かったです。
次は作中に出てきたあのお話を
読んでみようかな。
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銀河鉄道の夜、カラフル、夜のピクニック、モモ
読んだこと、見たことある本が出てきてそれだけでも楽しかったです。
金星と三日月りんごのアップルケーキ
ジーンと来て今作も心温まるお話でした。
イラストも毎回、素敵です。
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大好きな小説。お正月休みをいいことに、
没頭しちゃって、2日で読んじゃいました。
今回も面白かった…
このシリーズの登場人物は何かしら前作との
繋がりがあるのに、今回は当初「誰だっけ?」
となりました。でも、読み進めていくと、
あぁ、あの人!!と思い出して、さらにまた
読むのが楽しくなって。
占星術をもっと知りたいと思ったきっかけに
なったこの物語。
相変わらず絵も素敵で、こんなスイーツ
食べてみたいと思っちゃいます。
最新刊も読みます!!
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母の為に島に残り結婚も諦め、仕事も進められるままに勤めた百花、彼女の運命を星詠みが導くみたいな。今回は岩手、広島、淡路島を舞台にそれぞれの物語がある。人には惑星年齢域と言う人生の転換期があるそうな。そんな転換期を迎えた人々を星々の遣いの猫たちが導いてくれます。妹の彼氏を好きになってしまった姉などなど、人にはいろんな物語がありますね。
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他のシリーズの本と関連もありながら描かれていたため、1冊目から読んでいた私には充実感を持って読めた。今回も考えさせられるストーリーだった。
例えば恋愛が成就した側と振られた側など、2面から見れて、少し胸が痛いような温かい気持ちになるような色々考えられる展開。
だけど、それを知ること以上に大切なのは自分自身の感情に後悔なく向き合うことというのを思い出させてもらった。
もちろん現実は上手くいかない面も多々あるが、この本たちのおかげで少し生きやすくなった気がする。料理も全て美味しそうだし、自分の中に響くものを毎回くれる満月珈琲店シリーズが大好きです。
Posted by ブクログ
満月珈琲店というだけで星が多くなるわたし・・
某大学のXに教えてもらい、秋の夜長、月夜にかけて中秋の名月の日に読む(読み終わらず、長月のうちに何とか読み終える)。
母子家庭で育った彼女の母の死、そこからの再生物語。北海道の彼が、彼女とあんなふうに繋がっていたとは。そして、妹にコンプレックスを抱く姉の話。望月先生の別の物語でもこんな設定があったな。(そちらも読んだばかり。)
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シリーズ5作目。今回は読書の秋って事もありかな?、恋とあらゆる小説が紹介されて読書体験が出来る小説内容になっていた。
ちょっと切ない恋も相まって暖かなお話でした♪
今回も楽しめました。
Posted by ブクログ
淡路島、遠野、広島、札幌を舞台に葛藤と勇気、絆と運命を描きます。いくつもの有名作品も登場し、物語に色を添え、満月珈琲店のスイーツと占星術がいい味を出しています。今回もよいお話でした。
Posted by ブクログ
満月珈琲店シリーズ5巻目♩¨̮
今回も素敵なスイーツやドリンクなどのイラストです(*^_^*)今回は夜のガトーショコラ・ベテルギウスのプリン・三日月りんごのアップルケーキかなぁ*.+゚
1章の主人公はずっと母のために生き、その母も亡くなり気が抜けて空っぽになってしまった。
でも主人公も満月珈琲店を訪れて変わっていって良かった!!
2章は前作の人が出てきたけど、1章で真中、、?とは思ってたけど小雪の同僚の!!真中さんの両親はちょっと無理だなと思った(笑)
そして実は星の遣いたちに会ってた!小雪さんとはどうなるのか気になるなぁ( ˶'ᵕ'˶)
3章は妹の彼氏を好きになってしまってすごく苦しんでいた果歩。(この姉妹は真中さんの従兄弟)
最後告白のところちょっとうるっときた。でも現実的に別れた彼女が家族って気まずいよね(笑)
今作は全体を通して「読書」がテーマになっていた。
「モモ」とか「カラフル」とか「銀河鉄道の夜」とか他にもいろいろな作品が出てきたり(*ˊ˘ˋ*)まだまだ読んだことがない作品も多いから私もこれからも読書続けていきたいです♡
Posted by ブクログ
シリーズ5作目。
金星星座と読書にフォーカスした内容で、自分の金星星座を思わず調べてしまいました。
それぞれ星座の意味や傾向の早見表があって、これから生きていく道標にしたいと思いました。
Posted by ブクログ
相変わらず出てくるスイーツが美味しそう。そして今回も登場人物が意外な繋がり方をしてて、「そうきたかぁ!」と唸った。今回は惑星と年齢期の話。一覧表もあって自分のネイタルチャートを今度調べてからまた改めて見てみようと思った。この物語が今後またどういう展開になっていくか楽しみ。
Posted by ブクログ
シリーズ5作目。
相変わらずめちゃくちゃ読みやすい&ほのぼのハッピーエンドの安心感。
サブタイトルが「秋の夜長と月夜のお茶会」ということで、少しずつ秋めいてきた今の季節に読むのにもぴったりでした。
また、読書好きの登場人物がたくさん出てきた巻でもあり、彼らの語る読書の楽しさにはとても共感できたし、自分の知っている作品名が作中あちこちで登場するのも嬉しかったです。
物語の舞台となっている淡路島、岩手、宮島の風景も魅力的に描かれていて、行ってみたくなりました(^^)
Posted by ブクログ
5冊目。真中家と親戚の姉妹の話がメインで、
『惑星年齢域』ともう一つのテーマ『読書』。
個人的には『母親の存在』なのかなぁと。
どの登場人物も心の底にしまってある、
本当の思いを告げられない中過ごしているのだけども、
母親って子どものことを本当に心配する(自分で産んだ責任もあるけども)。
その心配が逆に子どもを縛り付けるようなり、壁を超えられなくなってしまうのは、
自分もそういうふうに育てられたので理解できてしまう。。。
彼らが母親の看病や親離れしてみて改めて、
これからの自分の道を作り上げていくか…本当の思いを掘り下げていき、
新たな一歩へ踏み出す気持ちを自分も受け止められたと思います。
読んでいくうちに彼らの気持ちと重なり「ほっ」とした場面もありました。
全巻読み終わって改めて思うことは、自分の檻に閉じこもっていないで、
踏み出す勇気やパワーを持って人生を作っていきたいなと。
自分のルーツを知る意味ではネイタルチャートは参考になったと思いました。
次巻も出るなら待ってたい…。その間に再読したいです。
Posted by ブクログ
1話目の母と娘の話、百花の変化が嬉しい。くーちゃんも可愛いねー。
妹の彼氏に、という話、切ないよね。
でも、あれはどうなんだろう。
そして、あの一族ばっかり満月珈琲店に行っててずるいぞw
Posted by ブクログ
行き場のない想いを抱えた登場人物達が、満月珈琲店に導かれ少しずつ自分の気持ちに向かい合い答えを見つけていく描写に勇気づけられました。
特に終盤は個人的に自分と重ね合わせる部分が多く、最後は涙ぐんでしまいました。
前作は未読なので他シリーズも読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
星詠みシリーズ5作目。
今回は、『惑星年齢域』が表になっていてとても見やすい。
ついつい今の年齢域を見てしまう。
土星(56〜70歳)今までの実績から、成果を生み出す。
ムムム…実績など⁇成果期待できるだろうか⁇
物語の内容としては、〜秋の夜長と月夜のお茶会〜とあるようにテーマは、「読書」で知っている本も出てきて思い出すことも…。
淡路島で母を看取った百花は、45歳になっていた。
島から出ずに母と2人で生きてきたことに縛りつけられた感から逃れられずにもやっとしていた。
母の部屋で沢山の蔵書を見つけて…
満月珈琲店との出会いから自分の好きなように生きようと。
真中総悟は、少年時代に身体が弱く岩手の祖父母宅で療養をしていた頃を思い出す。
母の愛情を感じられずに辛い思いをしていたこと。
母の妹である叔母から母の過去を聞いたことで…。
宮島で結婚式をした従姉妹のこと。
その姉妹の恋愛事情は、なんとも悩ましいというか…。
心の声に耳を傾けることが大切。だということ。
結婚式の日、妹が姉に渡した手紙は良かった。
なんとなくまだ続きありそうかな…。
Posted by ブクログ
副題のタイトルに惹かれて、このシリーズを知るきっかけになりました。せっかくなのでシリーズ1冊目から読み進め、ついにこの5作目へ。今回は占星術だけでなく、読書もキーワードになっており、作中にたくさんの本が登場。大好きな本も取り上げられていて嬉しくなりました。今回も、日常と非日常が優しく溶け合っていて、穏やかな気持ちで読み進めることができました。
Posted by ブクログ
シリーズ5作目。いきなりこの本から読むことも可能ですが、できれば順番どおりのほうが楽しめます。
今回も巻頭の桜田さんのイラストに心いやされ、星の遣いたちの言葉に心救われ。
一章では、母を看取り、45歳になった女性。自分の人生を振り返り、母や島に縛られてきたと感じる。言わなければいけないことを言えなかったのは自分なのに。自分の人生、自分で選んできたんじゃないの?と少しイライラ…。
二章の総悟の両親の話は、もっとイライラ。妻に自分の親の介護をしてもらっておいて、亡くなったら、一人になりたい、と急に離婚を言い出したのに、結局は不倫だった。なんだかなー。そうやって略奪しておいて、悲劇のヒロインのようなのも、いただけないし、子どもに罪はないのに、「罪の子」って…。
百花、総悟、果歩、沙耶には、未来への希望があって、とてもよかった。
Posted by ブクログ
総悟の両親、妻妹の言う通り。何より君が大事、て不倫男が何言ってんだよ。自分の親の介護とか面倒ごとは全部妻に押し付けて自分は若い女にのぼせ上がって子供まで作って親が死んで面倒が無くなったら妻子捨てて女と再婚。悲劇のヒロインになって酔ってる母親、その妻ばかり気遣って前の妻子にも今の子供にも責任感が無い父親、不倫を「お前が選んだなら」と言う倫理観に欠けた医者の祖父と祖母。子に罪はないとはいえ異母弟と仲良くして仕事を依頼する百花は人間できすぎ。
Posted by ブクログ
◆きっかけ
職場の緑化委員長の本なの
◆感想
あれ? シリーズの、これは・・・
第5弾なんだ、最後じゃんwww
でも違和感なく楽しめたよ
桜田さんのイラストがとっても美味しそう
月夜のガトーショコラ食べたい
惑星年齢域の考え方 興味深い
自分の今の年齢域は・・・って考える
岩手県遠野市 めがね橋 行ってみたい
作中に既読の本や
お気に入り作家が出てきて嬉しい
・夜のピクニック
・東野さん ・伊坂幸太郎さん
◆読みたくなった本 気になる本
銀河鉄道の夜 宮沢賢治
流星ワゴン 重松清
百鬼夜行シリーズ 京極夏彦
機会があれば
シリーズ1〜4も いいかも
Posted by ブクログ
今回の満月珈琲は、淡路島、盛岡、広島が舞台でした。
親子関係、兄弟関係って難しいですね。
些細な一言が、30年以上たっても抜けていなかったり、家族だから聞くことができなかったり…
そんなことを思ってしまった小説でした。
今回は星占いの要素が少なくて、ちょっぴり残念でした。
Posted by ブクログ
シリーズ5作目。
このシリーズ、今出ているものは読み切りました。
今回は天体の年齢域について書かれています。
ホント、占星術って奥が深い。
読み解きに決まりはないので、自由に読み解くことができます。
自由だからこそ正解がないのです。
なので、星詠みする人の感性や考え方が恐ろしく反映されるとも言えます。
天体の年齢域って何??
と思う方はP76~77の表を見てみるといいと思います。
夫に年齢域の話をしたら、「ズバリ当たっている!」と驚いていました。
(占いとか全く信用しない人間のせいか、半端ない驚きでした)
ホロスコープを学び始めて人間も自然とか宇宙の一部なんだなぁ、思うんですよね。
「私たちの生活ってめっちゃ天体の影響受けてるじゃん!!」って事がわかってくるのです。
今回もストーリーよりも星の読み解きの方に重点を置いて読んでしまいました。
星詠みの勉強にはものすごく参考になる小説です。
続きはあるのだろうか??
登場人物たちのその後が気になるところです。