若松義人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
組織のマネジメントが成功するには、キーとなる人物が必ずいる。
「ジャストインタイム」などで有名なトヨタ生産方式においては、
副社長まで務めた大野耐一氏がキーパーソンだったらしい。
彼のマネジメント哲学が、仕事の現場を通じて人を育て、
習慣化され、組織文化となっていったのだろう。
本書の中にもあるように、多くの会社がトヨタ方式を学んだが、
継続して成果を上げている組織はどれほどあるのだろうか?
優れた事例に学び、習慣化するまで実践することが重要だと思う。
本書は、そんなトヨタのすごい習慣&仕事術を40事例、
わかりやすく整理してくれていて、ありがたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者はトヨタ自動車工業へ入社後、生産・原価・購買の各部門で大野耐一氏のもとトヨタ生産方式を実践・普及・改革に努めた。
「本書はいわゆる仕事の名言集ではない。一つ一つの言葉を楽しむだけではなく、それらを組み合わせることで、自分なりの仕事術を作っていただきたい。(まえがきより)」
【メモ】
1.後工程引き(後工程引取り)
・通常は前工程が作り、後工程が引き取る。トヨタ式は後工程が必要に応じて、前工程から引き取る。
・「かんばん方式」は生産の平準化が前提となるが、かんばん方式=トヨタ式ではない。かんばん方式は一手法に過ぎない。
・目的は、品質を上げながらコストを下げ、利益を生み出すこと。
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Posted by ブクログ
ネタバレ自分の職場の現状と照らし合わせながら読みました。書いてあることは、真っ当なことばかりですが、実際やるとなると、すごく難しいことは今までの経験でもよくわかります。特に間接部門の改革についての章は勉強になりました。以下備忘録。
現場のショールーム化
社員全員が原価意識を持つ
価格は客が決める➡原価をどれだけ安くできるかで利益が決まる
間接部門の改革
➡とにかく、人を減らす。抜くのは優秀な人。
➡誰の為の仕事か?呼びつけるだけで、出向かない人になってないか?
目的のないコストダウンは社員の気持ちを暗くする。数字を理解させることで初めてコストダウンの一体感が生まれてくる。
改善の風土は社員を育 -
Posted by ブクログ
著者の若松義人さんは、'37年生まれ。トヨタに入社後、生産、原価、購買で、大野耐一氏のもとトヨタ生産方式の実践、改善、普及に努めた。この本が発行されたのは、'07年なので、'08年にリーマン・ブラザーズが破綻する前であすが、厳しい状況に追い込まれてしまった現在の日本を予見し、予め問題の解決策を提示しているようです。若松さんは『身の回りの小さな改善の積み重ねが大切。目的達成のためには、たくさんある手段、手法から、状況に合わせてベストの選択をすることが必要。部分最適にとらわれず、会社や組織全体の全体最適を見ることだ。原因を究明する際に「なぜ」を五回繰り返すことで真因を
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
トヨタ生産方式にはマニュアルがない。
人を型どおりに動かすのではなく、人の知恵を引き出すのがトヨタ流なのだ。
そのため現場から生まれた独特の言葉が数多く伝えられている。
「抜くなら一周抜け」「言われた通りにやるな」「なぜを五回繰り返せ」「言いわけする頭で実行することを考えよ」―こうした一言が、いかに人を育て、仕事を変え、企業を改革してきたのか、具体的なエピソードをまじえて懇切に説く。
グループ各社の現場で実際に使われ、仕事に活かされている名言・至言を、この一冊で網羅。
[ 目次 ]
1章 ぬるま湯を出て「成功の風」に乗る言葉
2章 自分革命の「発想源」を掘る言葉
3章 逆風をも