あらすじ
トヨタ生産方式にはマニュアルがない。人を型どおりに動かすのではなく、人の知恵を引き出すのがトヨタ流なのだ。そのため現場から生まれた独特の言葉が数多く伝えられている。その多くは、たとえば大野耐一氏が、なんとか現場の理解と納得を得よう、知恵を引き出そうと工夫を重ねる中から生まれた「生きた言葉」である。「抜くなら一周抜け」「言われた通りにやるな」「なぜを五回繰り返せ」「言いわけする頭で実行することを考えよ」――こうした一言が、いかに人を育て、仕事を変え、企業を改革してきたのか、具体的なエピソードをまじえて懇切に説く。知識として覚えるだけではいけない。実践してこそ、本当の意味がわかるし、仕事の競争力を高めてくれる。グループ各社の現場で実際に使われ、仕事に活かされている名言・至言を、この一冊で網羅。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
現場主義ですね
問題も解決方法も現場にあります。
ただそれに気づかない自分がいるだけ。
実践するためにはどうやって現場の協力を得るか。
僕も建設時代は若かったので無茶もしましたσ^_^;
でもパッカー車に危険や汚れを顧みずにガンガン放り込んでるのを認めてもらったからこそ可愛がってもらえたんやと思います。
上からモノいう態度だけはこれからも取らないと思います。
Posted by ブクログ
現場でとことん考えることが必要。
日頃なんとなしに考えていたことが記載されていた。
人は困らなければ知恵は出ない。
整理整頓(医者のカバン)
ラクだが効率的だ。
売値ー原価=利益
Posted by ブクログ
トヨタの強みを知るには、本書はうってつけだと思う。
よいところが、いっぱい書いてある。
では、トヨタの弱みはなんだろう。
強みと相対するおなじだけの弱みが書いてなければ、それは真実を語っていないかもしれない。
ひょっとしたら、そこがトヨタの弱みなのかもしれない。
Posted by ブクログ
大野耐一氏の言葉が、生きた言葉としてこの本に多く語り継がれています。その狙いは、単なる目の前の仕事の改善ではなく、仕事を通じた人の育成にあります。人の育成は、時間も掛かり根気がいりますが、それこそが最も重要で最も優先すべきことです。
Posted by ブクログ
P62〜
・資料→紙量、死量ではない。
・誰も読まない資料は不要。
・だが膨大な資料と長い説明は決裁に欠くべからざる「儀式」。安心感の保険。書類は1枚に。A4に1枚か、A3に1枚。
P69〜
・失敗の記録をつけておく。
P72〜
・3時間の金型段替えを3分でやれ
P123〜
・人づくりには30年単位で考える。
P135〜
・具体性のない「がんばれ」「しっかりやれ」「ちゃんとやれ」だけでは意味がない。言う時は具体的なアドバイスで。「しっかりボールを見ろ」×
P152〜
・整理整頓の徹底。いらないものを処分→整理。ほしいものがいつでも取り出せる→整頓。
Posted by ブクログ
著者はトヨタ自動車工業へ入社後、生産・原価・購買の各部門で大野耐一氏のもとトヨタ生産方式を実践・普及・改革に努めた。
「本書はいわゆる仕事の名言集ではない。一つ一つの言葉を楽しむだけではなく、それらを組み合わせることで、自分なりの仕事術を作っていただきたい。(まえがきより)」
【メモ】
1.後工程引き(後工程引取り)
・通常は前工程が作り、後工程が引き取る。トヨタ式は後工程が必要に応じて、前工程から引き取る。
・「かんばん方式」は生産の平準化が前提となるが、かんばん方式=トヨタ式ではない。かんばん方式は一手法に過ぎない。
・目的は、品質を上げながらコストを下げ、利益を生み出すこと。
2.まずやってみる。
・アイデアの賞味期限は短い。
・「言い訳をする頭で、実行することを考える。」できない理由をクリアすれば出来る。
・「なぜを5回(真因にたどりつくまで)繰り返す。」
3.「時間は動作の影」
・自分でやって、出来るでしょう!では、現場に無理を強いている。気持ちが労働強化を強いている。
・影である時間を追うのではなく、影を作っている大本の動作を改善する。
・標準作業を作る。出来る社員の行動パターンを標準化。
4.やり仕舞い
・今日のことは、今日片付ける。
5.一度に全部は無理。まず、お客様に近いところから変える。
・在庫を減らす。
・納期に間に合うように良い物を作る。
・一点集中して効果を確認した後、前工程を変えてゆく。
Posted by ブクログ
トヨタ本は二冊目です。協力会社への原価低減要求も、コンプライアンスがここまでうるさくなかった頃から、強い立場を利用しての無理強いではなく一緒に改善すること実現して来た話は、とても新鮮でした。今の世の中のスピードのせいで、考える事より答えを出す事を優先しすぎているのでしょう。材料と労務の分離の話しは、とても勇気を与えてくれました。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
トヨタ生産方式にはマニュアルがない。
人を型どおりに動かすのではなく、人の知恵を引き出すのがトヨタ流なのだ。
そのため現場から生まれた独特の言葉が数多く伝えられている。
「抜くなら一周抜け」「言われた通りにやるな」「なぜを五回繰り返せ」「言いわけする頭で実行することを考えよ」―こうした一言が、いかに人を育て、仕事を変え、企業を改革してきたのか、具体的なエピソードをまじえて懇切に説く。
グループ各社の現場で実際に使われ、仕事に活かされている名言・至言を、この一冊で網羅。
[ 目次 ]
1章 ぬるま湯を出て「成功の風」に乗る言葉
2章 自分革命の「発想源」を掘る言葉
3章 逆風をもうまく受けて「推進力」にする言葉
4章 「まずやる」ことが自然なクセになる言葉
5章 「自分が伸びる」と「人を育てる」が同時に進む言葉
6章 時間がないけれど「すぐ片づく」コツの言葉
7章 「ラクしたい心」が「向上心」に変わる言葉
8章 意欲を磨き「品格」を高める言葉
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
「如何に人を育てていくのか」
内容は一言で表すとこのようだと感じます。
トヨタ流の自己啓発本です。
トヨタならではの名言がふんだんに使われています。
人とはこのように育てていく、育っていくのだと分かります。
トップの利益を上げ続けているだけのことはあるなと感じます。
考えることを常に続けていかないと成長していかないということが痛いほど分かってしまいました。
いいところは素直に真似する。ただし、同じことをやったのでは意味がないからさらにひと工夫したものになるように改良する。それを繰り返し続けていくことがパフォーマンスの維持・向上に繋がっています。
ただ、ここまで優秀な人ばかりを作り続けることによってはっきりと社内で格差ができてでしまうのではとも感じた。
自分の努力次第で現場の作業員から社長にまで昇格することができる反面、考えることをしない人、考えることをやめた人はどうフォーしていくのかと考えてしまう。
大企業で社員数が膨大なだけに人材は貴重だという主張していながら考えるのは上層部だけというようで多少矛盾を感じた。
常にポジティブに前を向いて働くことが大切だということは簡単なようだが非常に重要だと言うことを再度感じた。
とても勉強になる読み終わって納得がいく一冊でした。
Posted by ブクログ
トヨタ生産方式というものを軸にトヨタスピリッツが書かれています。そして、トヨタ生産方式から行われている人材の育成方法も、様々な観点から述べられています。
新入社員はこのような人材になりたいと理想を描くことが可能な本です。そして、企業の管理職の方は必見の本です。
Posted by ブクログ
トヨタ式の推進役であった大野耐一氏のエピソードを多く引用しながら、トヨタで行われていた改善がいかなるものだったのか、心構えや手法を紹介している。
内容としては日本的経営の基本であり当たり前のことなのかもしれないが、実際にこれを行うのは自分自身の強さや組織風土などいろいろな問題もあるだろう。正直なところ非常に耳に痛いところも多かった。
しかし、「自身が経営者」としての視点を持ち、事業推進のために取り組んでいく、というところは、いかなる組織においても重要な視点であると思われた。
Posted by ブクログ
『余力を生み出せ』
人に関して言えば、、省力化ではなく、少人化する。改善を進めることで、五人の仕事を四人とか三人とかでたれるようにするのだ。抜いた人は、やめてもらうのではない。「新しい仕事」に生かす。
Posted by ブクログ
停滞は後退だ。
同じ石では二度転ばない
うちは毎日が危機管理
●医者のカバンの中を見たことはないのか
→「段取り八分」
→「探す」「選ぶ」は仕事にあらず
●全てに原価がある
●時間は動作の影である
●分かるまで、立って見ていろ。
Posted by ブクログ
トヨタ生産方式を軸にトヨタ式の考え方が書いてある本。
一応グループに所属しているので読んでみた。
結構普通のことが書いてあるけど、エピソードを交えてあるので、それなりに読めた。
大事なことが書いてあるんだろうなとは思うけど、結構退屈だった。
もう少し経験を積んでもう一回読むとまたためになるのかも。
Posted by ブクログ
おそらく日本で最も成功を収めている企業であるトヨタグループ。当然、多数の関連する書籍が出版されています。
その中から本書を選んだ理由は、一人の社員としての立場、そして後輩を持つ先輩としての立場、その両方において役に立つ知識を得ることができると思ったからです。
机上の空論ではなく、実績(や経験)に基づいているため、内容については抵抗なく受け入れることができました。
ただ、製造業に特化した発想や考えが根底にあるため、そのままを自分の仕事に適応できない部分もあります。
が、自分なりに応用して解釈すれば、すべての仕事(業種)に通ずる内容だと思いますので、読んで損はないはずです。
私自身、もっともっと変わらなきゃと考えさせられました。
Posted by ブクログ
意欲、前の向き方、現実にプラス一歩するやり方。
およそ”仕事”というものに携わっている人なら
一度は読んでみて良いと思える本。
自分に当てはめてみてすぐに使える考え方もあれば、
「それは無かった!」という新たな発見もあると思う。
現実的かそうでないかは別として。
表題に”上司”とあるが、長く仕事をしていれば、
自然と人の立場は上側に変化していくもの。
そういう意味で、この本は全ての仕事人にとって役に立つと言えるかも知れない。