若松義人のレビュー一覧
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ネタバレ[ 内容 ]
会社の中には「お役所仕事」がたくさんある。
工場などの直接部門が、一円一銭のコスト削減を毎日続けている一方で、間接部門のデスクワークはあまりに非効率で、改善のスピードも遅い。
ムダな会議や書類作業の多さ、部門の連携の悪さ、経営資源の浪費…。
そんなホワイトカラーの悪弊を、トヨタ式ならどう変えるのか?
ムリ、ムラ、ムダが現場以上に多い間接部門の「改善」方法を、会社の全体最適の観点から、具体例をあげて示す。
「知識の人」から「実行の人」へ。
意識が変われば仕事のやり方は格段に変わる。
[ 目次 ]
1章 「低効率」デスクワークの改革―個別のムダより「全体のムラ」から改善する
2章 -
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ネタバレ[ 内容 ]
「モノづくりは人づくり」―トヨタには営々と語り継がれてきた人づくりへのこだわりがある。
成果主義にもリストラにも背を向け、いまだ終身雇用を守りつづける会社が、なぜ純益一兆円を超え、アメリカのビッグスリーを凌駕するトップ企業となったのか?
「上司と部下」の関係に焦点をしぼった人づくりの面から、世界最強経営の根幹を明らかにする。
人を育て、自分を育て、会社を大きく育てるトヨタのノウハウは、仕事のうえでも、人生を豊かに生きるうえでも、きっと役に立つ。
[ 目次 ]
第1章 平伏させず心服させる―人づくりは信頼改善である
第2章 人と環境を同時に育てる―人づくりはシステム改善である
第 -
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ネタバレ無駄を省く「トヨタ式」といわれる考え方や手法(かんばんやアンドン)の紹介と、それを導入して成功・失敗する例などをあげた紹介本。
車を組み立てるという工場・製造の話がベースなので、手法を求めての一読だと残念なことになるだろう。「これは使えそう」とか「うちには意味ないな」とか。
大事なのは「改善」を行うのにトップの理解や管理、なにより熱意が必要であり、また具体的なアイデアや手法はボトムから引き出すということで、「トヨタ式」の中身や枠をいただくのではなく、「トヨタ式」を「○○式」に変えることだと感じた。
そしてつきつめるところコスト削減とか品質向上は帰結する当然の結果であって、いかに気持ちの良い人付 -
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○たとえお客様からクレームが来ても、頭ごなしに部下を叱らない。サービスには正解がない。同じサービスをしても、お客様に喜ばれたり、不快にさせたりすることもある。クレームを理由に「してはダメ」と叱ると、その人間は思考が止まり、それ以上のサービスをしなくなってしまう。(122p)
○会議には「参加する」のではなく「参画する」ものだと考えている。自分の考えをしっかり持って出席し、議論に積極的に加わり、結論にも責任を持つのが「参画」だ。どこか傍観者的な「参加」とは大きく違っている。(140p)
★他の本の引用が多いから、この本を入口にして発展的に読んでいくことができる。 -
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やはり、世界のトップ企業だけあって、「kaizen」の仕方が半端ない。
「問題が起きなかったからよかったね」でなく、「問題が起きてよかったね」という思想でラインを動かす。
要は、ラインが正常に動いているなら、そこは人員過多で無駄が発生している可能性があるため、あえて問題を起こすため、人員を減らすのだそうだ。かなり非常識なことをしている。
これはソフトウェアのテストでもある手法だが、あえてバグを仕込んで、それによって顕在化するバグを排除する方法に似ている。
ただ、相手は「ソフトウェア」でなく「人間」であるところが難しいところだろう。
その点、現場の人たちにプレッシャーを与えず(品質に影響を与え -
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トヨタの生産、原価、購買部門でものづくりに従事した著者による「勝ち残り企業」になる為の原価低減方法を示した本。
数%の原価低減ではなく一挙に半額にする方法を考えることにより根本の考え方が変わる、という話は松下幸之助の逸話として有名だ。 本書も目先の数%の原価低減ではなく、本質を捉えた原価低減方法を説いている。
トヨタ出身の人間だけあって、まずは、すべての部門における無駄を排除する必要性を強調する。
まずは生産現場における効率化を言及。
生産における無駄は以下の8つ。
①不良・手直しの無駄
②つくりすぎの無駄
③加工そのものの無駄
④運搬の無駄
⑤在庫の無駄
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おそらく日本で最も成功を収めている企業であるトヨタグループ。当然、多数の関連する書籍が出版されています。
その中から本書を選んだ理由は、一人の社員としての立場、そして後輩を持つ先輩としての立場、その両方において役に立つ知識を得ることができると思ったからです。
机上の空論ではなく、実績(や経験)に基づいているため、内容については抵抗なく受け入れることができました。
ただ、製造業に特化した発想や考えが根底にあるため、そのままを自分の仕事に適応できない部分もあります。
が、自分なりに応用して解釈すれば、すべての仕事(業種)に通ずる内容だと思いますので、読んで損はないはずです。
私自身、もっ -
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今の現場にも適用できることがたくさんある。
まずは自分から手本を見せていかないといけない
人の意識を変えるのは本当に難しい。。。。。
●ムラを探して無駄を排除する
●変えないことは悪いことだ。変化を日常にする。
●いい意見に専門家と素人の隔たりはない
●トヨタでは縦横斜めの人間関係が発達している
●現場に足を運ばないと心が通わない。現場にはできる限りあしを運ぶ
●観える化。仕事では秘密主義は自分をだめにする。誰が何をどれだけできるのかを明確化する。
ひとりひとりが力を合わせてこそ、いい仕事ができるもの。
自分たち自身が意味のない秘密主義から脱しオープンである必要がある。
●現