若松義人のレビュー一覧
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KAIZENを世界に通用する言葉にした、トヨタ。
そのトヨタ式改善・生産方式の実際と、どのようにして組織風土にまでできたのかを教わった。
世界のトヨタも、戦後の資金難の際には、倒産寸前にまでなったらしい。
その後、朝鮮戦争の特需が起こるのだが、同業他社が設備投資と、
人員増をすすめる中、トヨタは乏しい設備のままで、人の知恵で難局を乗り切ったという。
これが「改善」のスタートだった。
有名な改善の手法である、「ジャストインタイム」や「5S」「かんばん」「ヨコテン」などの具体的な紹介も参考になった。
しかし、「改善」を成功させ、現在のトヨタを作り上げた本質は、「ひとづくり」に力を注いだ成果であ -
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付加価値を高め、工程を進める「正味作業」だけが本当の仕事だ。そのほかはいくら一生懸命やっても、本人が「必要不可欠だ」と判断しても、かけた時間と手間とお金は無駄。
「有効面談時間」が倍になれば、売り上げは5割増しになることは、いろいろなデータで実証されている。有効面談時間を増やすために、営業に直接関係のない仕事を極力やめることにした。例えば、伝票だけでも百種類近くあったものを少数化した。提案書や見積書もきちんと標準化した。
ホッと一息のときライバルはあなたを追い抜く。時間の無駄には気をつけろ。
「資料をつくったつもりが資料にならず、紙量や死量になっていないか。」効率化する上で、資料のムダは、徹底 -
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「如何に人を育てていくのか」
内容は一言で表すとこのようだと感じます。
トヨタ流の自己啓発本です。
トヨタならではの名言がふんだんに使われています。
人とはこのように育てていく、育っていくのだと分かります。
トップの利益を上げ続けているだけのことはあるなと感じます。
考えることを常に続けていかないと成長していかないということが痛いほど分かってしまいました。
いいところは素直に真似する。ただし、同じことをやったのでは意味がないからさらにひと工夫したものになるように改良する。それを繰り返し続けていくことがパフォーマンスの維持・向上に繋がっています。
ただ、ここまで優秀な人ばかりを作り続けることに -
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業務改善の考え方を学ぶために選びました。
参考になったのは2つの「やさしい」という考え方です。
ひとつめは、働く人に「優しい」環境づくりをすること。
体調の悪い日や、集中力が続かない日にも成果が出せるような環境づくりが必要です。例えば力のいる作業は機械が補助する、無理な姿勢の作業や、静かで明るい環境づくりなど。
ふたつめは「易しい」を取り入れること。
作業の中に「選ぶ」「判断する」といった要素が入るとミスが起きやすくなります。よって必要な部品を必要な数だけ届けるようにすれば、ミスが起きる確率は格段に下がります。
他にもJIT(Just in time;必要なものを必要な分だけ)といった -
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ネタバレ・「改善」から「カイゼン」「KAIZEN」(16)
・トヨタ式カイゼンを実行するには、まず「トヨタ生産方式」を知ることが不可欠
・トヨタ生産方式
①人間の知恵の上に
②自「働」化と
③ジャスト・イン・タイムの2本の柱が立っている
・カイゼンは、豊田英二氏の発案(20)
-昭和20年代半ばに英二氏がアメリカに留学、フォード社で3ヵ月にわたって研修を受けた際、工場で目にした「サゼスチョン・システム」からヒントを得た
-英二氏はそれを日本に持ち帰り、「トヨタにはお金がないから、お金をかけずに知恵を使ってできることをやろう」と「創意くふう制度」を創設、以来50年以上にわたって続いている。
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日本の最も偉大な企業はトヨタと言っても
過言ではありません。
営業利益は2兆円を超えます。
大量生産、大量販売の時代に大きくなっていったトヨタですが
時代が変わった今でも、利益を出し続けています。
本日ご紹介する本は、
世間一般の会社の「常識」と比較しながら
トヨタの常識をわかりやすく解説した1冊。
ポイントは
「常に変化する」
製造業にとって効率化することは重要です。
しかし、いったん何かの仕組みを変えて効率化ができると、
ずっとそのままになることがあります。
トヨタ式で最も大切なのは、変わり続けること。
効率化ができても、環境は変わるもの。
もっといい方法がないかを考え、