あらすじ
トヨタ式生産方式の考え方&実践法。
なぜトヨタは、逆風のたびに強くなるのか!
あなたの職場を変え、意識の高い社員を育てる
トヨタ式経営の基本がわかる1冊。
過去を否定することで致命的な危機を脱しようとする企業は少なくない。「「赤字体質」(「依存体質」「守りの姿勢」などでもいい)を脱して、新しい企業文化を創造します」といったものがその典型だろう。ところがトヨタは、「原点」を取り戻すことで世界最強のモノづくり企業の座に復帰しているのだ。過去を捨てたり乗り越えたりすることでイノベーションを起こす企業は多いが、原点を守ることでイノベーションを起こせる企業がほかにあるだろうか。一体、トヨタを再生させた「原点」とは何なのか。そして、トヨタ式のバックボーンにある「準備」とはどういうものなのか。一言で集約すれば「改善」の二文字に行き着くのだが、「KAIZEN」という世界共通語にもなっているこの言葉の実際を詳述しながら、トヨタの原点を日本のモノづくりの原点として共有していきたいと思う。(本文より)
【主な内容】
第1章 「お客様との接点」から改善する--ものづくり力の再生
第2章 一日単位でなく「一章単位」で改善する--ムダ取りの定着
第3章 知識よりも意識を改善する--品質力・納期力・コスト力の革命
第4章 会社の「暗黙のルール」を改善する--社風力と育成力の向上
第5章 失敗後の「次の手」を改善する--再生力の鍛錬
第6章 トヨタの改善歴から力を得る--学ぶ力の開拓
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Posted by ブクログ
業務改善の考え方を学ぶために選びました。
参考になったのは2つの「やさしい」という考え方です。
ひとつめは、働く人に「優しい」環境づくりをすること。
体調の悪い日や、集中力が続かない日にも成果が出せるような環境づくりが必要です。例えば力のいる作業は機械が補助する、無理な姿勢の作業や、静かで明るい環境づくりなど。
ふたつめは「易しい」を取り入れること。
作業の中に「選ぶ」「判断する」といった要素が入るとミスが起きやすくなります。よって必要な部品を必要な数だけ届けるようにすれば、ミスが起きる確率は格段に下がります。
他にもJIT(Just in time;必要なものを必要な分だけ)といったトヨタの成功の元となるマインドセットについても学ぶことができます。