カシワイのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やりたい仕事に立ち向かっていくお仕事小説の半面、いろんな花のことが知れる癒し部分がある小説。
主人公が我慢し続けたようなブラック企業はいまもありそう。そこから脱出する勇気がなかなか持てないことのほうが多いだろう。いざ飛び出せたとしても先行きの心配や不安はそう簡単に解消しない。
でもやっていかないことには生きていけないわけで。
運よく出会った花屋さんでバイトすることになった主人公は、本来やりたかったデザインの仕事にもつながっていく。
そんなうまいことあるか~と思うけど、やってみないことにはどうなるかもわからないわけで。なくすものがないならとりあえずやってみればいい。と思えるね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ふつうの人たち」が気付かない運命の岐路に現れる天使と悪魔。
絶妙なタイミングで介入し、人間の生死を調整する…。
「自分がどう死んだかを知らない人は思った以上に多い。」作中のこの一文は、今まで考えたことがなかった死者側の視点で胸をつかれました。
予期せぬ事件や事故で突然死すると、残された人は死因が分かっても本人は知ることが出来ないのか…。
その辺り死後のシステム(?)は不明ですが、確かに自分がどう死んだか知りたい気持ちはわかる気がします。
トラックに轢かれそうになった男の子を助けて亡くなった父親が、生前の営業経験を活かして天から地に降ろして欲しいと説得するシーンがシュールですきでした。
よくある死後の世界は大体天から現世を見られるけど、本当だったら死者ブースト強すぎませんか…。死んだら確かめたいですね。
ブラッシュアップライフ(ドラマ)の影響で、死後の案内人はバカリズムさんのイメージです。笑
最終章では自殺しようとしていた男性が身代わりになることで、亡くなる予定だった園児と保育士が助かりました。
この結末が天使の最善だったとしても、第三者としてはやり切れないなあと思ってしまいます。
悪魔と天使が戦って、悪魔が勝つこともあれば天使が勝つこともある。
天使だからといって全ての人が救えるような、都合良くはいかない絶望と救いが印象的です。
登場する死者たちは悲壮感もなく、悪魔と天使もユーモアがあって死の暗さはあまり感じない不思議な作品でした。