ラーシュ・ケプレルのレビュー一覧

  • 蜘蛛の巣の罠(下)

    購入済み

    後編は予想とは異なる展開でしたが、とにかく緊迫感が途切れることなく最後まで続き、全力疾走しているかのような作品でした。
    読んだあとも興奮覚めやらず、今回は本当にサーガが壮絶、すごすぎ。

    特に最後の最後の一文には思わず鳥肌がたちました。

    訳者のあとがきにも書いてあったのですが、ユレック亡きあと、緩めの作品になるのではと想像していたら全くの大違いで、冒頭からガツンと来る威力増し増しな鋭く深いストーリー。
    これからもシリーズが続き、翻訳されることを祈ります。

    #深い #感動する #ダーク

    0
    2024年05月31日
  • 蜘蛛の巣の罠(上)

    購入済み

    毎回、どのような形でユレックが関わってくるのか気になっていましたが、今回は初めから作者が素晴らしい表現力でユレックに言及。
    その後すぐ、ヨーナの関係者の死亡事件が展開します。

    ヨーナのシリーズはどれもすごいのですが、今回はサーガが復帰し、フィギュアの謎かけなど、とにかく緊迫感あふれる流れでひたすら読みました。
    サーガがいると、ぐんと厚みが増して感じます。
    ヨーナを含め、登場人物の描写に深みも増し、私の中では最も凝縮した作品です。

    #ダーク #感動する #アツい

    0
    2024年05月28日
  • 墓から蘇った男(下)

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    ネタバレ

    最高…

    館シリーズを順番に追った時、京極堂シリーズを数冊読み終えた時と同じカタルシス、といったらいいのかなー
    こう、ある程度作者の世界に身を投じたからこそ初めて得られる、計算し尽くされたパズルを解き終えた感とでもいいましょうか…

    最初からフルスロットルでぶち込まれる殺人に、わずかな救いさえ砕く、あまりに無情なエンディング。
    夫婦でどちらかが、いや、ここはこの子は助けようとは主張しなかったんですかね…3人娘さんがいて、この結論出しましたかへええ…と。

    ただ、この最悪な犯人像を生み出す頭脳の持ち主が作者な訳で、決して無駄を作らない以上おそらくは、その死の理由もあるんだろうと思う。死を必然とする続きの自作がシリーズ最終作だそう。
    やばいもう、次で終わりって思うだけでロスが始まってるかも。

    ディーヴァー よりも好きな作家が出るとは自分でも思わなかったけどもう完全に、はまりました…!

    0
    2024年05月28日
  • 砂男(下)

    購入済み

    砂男

    続きが気になって、上下巻一気読みでした。
    北欧の地理がわからないので、通りの名前や地名もピンとこないけど、なにしろ、主人公の2人の警部が恐ろしくタフなので、どんどん読み進められました。
    最後、気になる〜、次回作期待します!

    0
    2023年11月07日
  • 鏡の男 (下)

    購入済み

    ヨーナ・リンナシリーズはどれを取っても最高なのですが、私には「鏡の男」は群を抜いての傑作でした。

    横道に逸れる事なく一直線に、スピーディーに緊張感ある筋が展開され、これがどこまで続くのだろうという、怖いような、ゾクゾクするようなとてつもない大きなパワーがありました。後半からラストの臨場感はすごかったです。

    犯人は誰か。わかってしまうと筆者らしい展開ですが、そこにたどり着くまでの経緯がすさまじい。
    精神医学の深みも考えさせられます。

    終わりかたにもゾクリとさせられました。いつもいつも読み手をうならせる上手な終わりかたで、さらにヨーナシリーズにやみつきになります。
    サーガ、生きててよかった。


    また、筆者のあとがきを読み、このヨーナシリーズを描くにあたっての本気度、使命感のようなものも感じました。
    ヨーナシリーズは小説ではありますが、風習や貧困、男女差別、政治などの差別により、残虐な虐待行為は世界中で現実に起こっている事だと、力説しています。
    本当にそうだと思います。

    #感動する #泣ける #怖い

    0
    2023年04月12日
  • 鏡の男 (上)

    購入済み

    とても面白いです。残虐な連続殺人事件の話ですから、面白いという言い方は不適切かもしれませんが、とにかく一気読みしました。

    北欧を舞台とし、凍てつく雪と情熱を感じさせるミステリアスなヨーナシリーズは大好きで、一作目から夢中になっています。
    様々な展開あり、事件あり、ヨーナの生活ありで、一作ごとに奥行きが深まります。
    今回の話は、一番スリリングでスピーディーです。上巻、あっという間に読みました。
    サーガにも会えてよかったです。

    #怖い #感動する #泣ける

    0
    2023年04月10日
  • 鏡の男 (下)

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     スプラッタ・ホラー? サイコ・スリラー? 警察小説? 否、それらのジャンルをブレンドさせ、娯楽作品に徹したツイストを仕掛けに仕掛けた、びっくり箱のような作品である。前作までで、連続殺人犯ユレック・ヴァルテルとの対決構造は終焉を迎えたはずなのだが、はてさて。

     いつも仕掛けと残酷さと怖さとでこのシリーズに着いてゆけなくなる一歩前まで行くのだが、本作は久々のアイディアにやられてしまったかもしれない。夫婦作家共作のシリーズ向けペンネームで書かれたスウェーデン・ミステリーでありながら、甘いところは一切見られない、どぎついまでの暴力とサイコな駆け引きに満ちたシリーズを、図太い線で駆け抜けるのはお馴染みのシリーズ主人公ヨーナ・リンナであり、もう一つの主役を務める精神科医エリック・マリア・バルクである。

     エリックの方は後半の少しだけの登場ながら、やはりいつもの主役クラスの展開に絡む。本書ではクライマックス・シーンと言っても良いような一点で。

     いずれにせよ彼らシリーズ主人公は、物語の前半ではあまり活躍の場が得られない。むしろ悪の捕食者に捉えられ、辛く永く過酷な運命を辿ってゆく少女たちと、彼女らの運命が中心に語られてゆく。少女たちに絡む悲劇の夫婦が、本ストーリーにどう絡んでゆくのかが見えないまま、辛く凄惨な日々が過ぎてゆく。

     運に恵まれない少女たちの物語には眼を背けたくなる読者が多いのではないだろうか。そしていつまでも見えないフリークなまでの残忍な犯罪者の正体は? 張りつめたバイオレンスの緊張感を通低音として聴きながら、誤った方向に進もうとする捜査と、警察組織への苛立ちをものともせず真実への最短距離を走り抜けようとするわれらがシリーズ主人公ヨーナ・リンナが本書でも頼もし過ぎる存在となってゆく。

     謎の骨格が優れており、前半の暗い情景を丸ごとひっくり返すような驚く仕掛けで明かされるエンディングの妙は、シリーズ中屈指の面白さである。シリーズのスタート地点に立ち戻った観のあるエリック・マリア・バルクの活躍も苦闘も目立つ。

     絶対に明かせない真相に向けて疾走するストーリーとその語り口の妙。状況のあまりの凄惨さに辟易を覚えた点を覗けば、久々に見る優れたサイコ・サスペンスとしておススメの力作である。辛く、痛く、そして真っ暗なトンネルを抜けたところにある快感を目指して、この長く冷徹なレール上を走り抜けて頂きたいと思う。

    0
    2023年03月10日
  • 鏡の男 (上)

    Posted by ブクログ

     スプラッタ・ホラー? サイコ・スリラー? 警察小説? 否、それらのジャンルをブレンドさせ、娯楽作品に徹したツイストを仕掛けに仕掛けた、びっくり箱のような作品である。前作までで、連続殺人犯ユレック・ヴァルテルとの対決構造は終焉を迎えたはずなのだが、はてさて。

     いつも仕掛けと残酷さと怖さとでこのシリーズに着いてゆけなくなる一歩前まで行くのだが、本作は久々のアイディアにやられてしまったかもしれない。夫婦作家共作のシリーズ向けペンネームで書かれたスウェーデン・ミステリーでありながら、甘いところは一切見られない、どぎついまでの暴力とサイコな駆け引きに満ちたシリーズを、図太い線で駆け抜けるのはお馴染みのシリーズ主人公ヨーナ・リンナであり、もう一つの主役を務める精神科医エリック・マリア・バルクである。

     エリックの方は後半の少しだけの登場ながら、やはりいつもの主役クラスの展開に絡む。本書ではクライマックス・シーンと言っても良いような一点で。

     いずれにせよ彼らシリーズ主人公は、物語の前半ではあまり活躍の場が得られない。むしろ悪の捕食者に捉えられ、辛く永く過酷な運命を辿ってゆく少女たちと、彼女らの運命が中心に語られてゆく。少女たちに絡む悲劇の夫婦が、本ストーリーにどう絡んでゆくのかが見えないまま、辛く凄惨な日々が過ぎてゆく。

     運に恵まれない少女たちの物語には眼を背けたくなる読者が多いのではないだろうか。そしていつまでも見えないフリークなまでの残忍な犯罪者の正体は? 張りつめたバイオレンスの緊張感を通低音として聴きながら、誤った方向に進もうとする捜査と、警察組織への苛立ちをものともせず真実への最短距離を走り抜けようとするわれらがシリーズ主人公ヨーナ・リンナが本書でも頼もし過ぎる存在となってゆく。

     謎の骨格が優れており、前半の暗い情景を丸ごとひっくり返すような驚く仕掛けで明かされるエンディングの妙は、シリーズ中屈指の面白さである。シリーズのスタート地点に立ち戻った観のあるエリック・マリア・バルクの活躍も苦闘も目立つ。

     絶対に明かせない真相に向けて疾走するストーリーとその語り口の妙。状況のあまりの凄惨さに辟易を覚えた点を覗けば、久々に見る優れたサイコ・サスペンスとしておススメの力作である。辛く、痛く、そして真っ暗なトンネルを抜けたところにある快感を目指して、この長く冷徹なレール上を走り抜けて頂きたいと思う。

    0
    2023年03月10日
  • 砂男(上)

    購入済み

    面白い

    展開が気になり、読みふけってしまいました。
    次はどうなるのだろう、とドキドキしながら読み進める事が出来ました。
    展開のてんぽ、リズムも良く、早く下巻を読みたい気持ちでいっぱいです。

    #ドキドキハラハラ

    0
    2022年09月26日
  • 墓から蘇った男(下)

    購入済み

    今回サーガが、大丈夫かな、勇み足じゃないかなとハラハラした場面が多かったのですが、、、、。

    訳者の方のあとがきで、、、「こんなこと、あんなことが起こり」
    リンナシリーズ最後の次巻、8巻では、そんな「この人、あの人」に何が起こるのかと書いていましたが、本当にそうです。

    沢山の事が起こりすぎたこの7巻でしたが、出来映えも圧巻でした。
    訳者の方はユレックの特殊性について「ハンニバル」のレクター博士の事も書かれていました。
    こちらも同感です。

    キングの、ホッジスとブレイディの対決もふと思い出しましたが、キング作品特有の、ところどころに抽出される柔らかな情緒はなく、リンナシリーズは、リンナの感性を含め、鋭利な刃物です。
    そして、ユレックではなく、リンナが主役。

    8巻目が楽しみです。7巻目の最後に、ビーバーという凶器が遺された形。
    このシリーズ全体の流れが素晴らしいです。

    #深い #シュール #泣ける

    0
    2022年09月30日
  • 墓から蘇った男(上)

    購入済み

    リンナシリーズは、巻を進めるごとにスリリングでスピーディー、そしてどんどん迫力が増してきていました。
    今回も、もう一度読み始めたら止まらない。
    ユレックは生きていると確信するヨーナの異常なほどの行動力がすごいです。
    そんな中で起きるサーガの身辺の異変。

    ユレックもすごい人物です。怪人ですね。

    好評で、シリーズを延長するといううれしい話も聞きますが、翻訳ないと読めないよ~。

    #怖い #深い #泣ける

    0
    2022年09月30日
  • 墓から蘇った男(下)

    Posted by ブクログ

    相変わらず凄惨な描写が多く全体を通して暗いのだが、それでもどんどん読み進めてしまうのはストーリー展開の面白さと登場人物の魅力だろう。北欧ミステリーに残虐な事件が多いのは、ヴァイキングに由来するものだろうか…

    ラストがあまりに悲しかった。続編で救いのある展開に期待したい。

    0
    2022年03月29日
  • ウサギ狩り人(下)

    購入済み

    ところどころにちりばめられるヨーナや登場人物のエピソードも印象深い、すてきな作品です。
    ヨーナシリーズは過激で残酷なシーンも多いのですが、情緒も同じだけ繊細で緻密な描写があり、この作者、このシリーズならではの作品を形作っていて、シリーズを読むたびに深みにはまってゆく感じです。
    「ウサギ狩り」はとにかくテンポが早かった。ドキドキ感も圧倒的でした。

    結末がまた謎めいて、次回作に続くのだろうなあという予感。

    #深い #泣ける #シュール

    0
    2022年09月30日
  • ウサギ狩り人(上)

    購入済み

    前作はヨーナ登場までに時間がかかり、じれったい思いがあったので(しかも今回のヨーナは刑務所)、どうかと読み始めましたが、じきにサーガ登場で、背筋がピンと伸び、直後ヨーナ登場。
    ヨーナの、冷徹かつ熱い観察力、鋭い感にまたまた魅了されました。躍動感ある展開で一気に上巻読みました。サーガ、ヨーナ、格好いいです。

    #泣ける #深い #感動する

    0
    2022年09月30日
  • つけ狙う者(下)

    購入済み

    犯人がわかってからのラストは、ほっとするやらがっかりやら。
    ヨーナ、これからどうなるの?
    内容は満足しましたが、ヨーナの出番が少なく、物足りなくて不完全燃焼。次作に期待します。でもこのシリーズは本当におもしろいです。☆はもちろん五つ。

    #怖い #切ない #感動する

    0
    2022年09月30日
  • つけ狙う者(上)

    購入済み

    序盤、ヨーナの追悼式という文でびっくりしましたが、サーガやニルスが登場、ひとまず安心しました。ヨーナを愛する人々がいる。
    ヨーナが愛する人々がいる。

    いろいろな謎が少しずつ明かされてきていても、ヨーナのイメージはやはりミステリアスです。読み手の先入観かもしれませんが、北欧の文化、風土も重なりあって、魅力的。

    内容も即座に引き込まれました。前作同様、精神医学的なテーマも含んでいて、これがまた、ぐいぐい引き込まれます。エリックが気になります。
    下巻が楽しみです。

    #深い #切ない #泣ける

    0
    2022年09月30日
  • 砂男(下)

    購入済み

    ヨーナの過去の核心に迫る作品の一つがこの「砂男」だという書評に納得です。
    早い展開と緊張に続く緊張の圧倒的な連続で、読みに読み続けました。
    星、何個つけてもつけ足りません。

    #泣ける #ダーク #深い

    0
    2022年09月30日
  • 砂男(上)

    購入済み

    前作「交霊」(ハヤカワミステリー)は、後半からヨーナの過去に纏わる謎のエピソードが描かれ、ユレックの登場で終わりました。

    読みたくてたまらなかった続編。このシリーズ大好きだったので、むさぼるように読みました。北欧という神秘的なイメージ、ヨーナという人物に魅了されています。
    どの作品も、どこかしら奇想天外。残酷で悲しくて、繊細。重くて深くてふしぎ。

    ヨーナ以外の脇も魅力的。「砂男」、ヨーナシリーズで一番面白かったです。
    ヨーナとその宿敵との距離が縮まったせいか、深みに加え、ストーリーが直球勝負で展開が早く、読みやすさも加わりました。後半が楽しみです。

    #ダーク #泣ける #深い

    1
    2022年09月30日
  • つけ狙う者(下)

    Posted by ブクログ

    この一冊だけ読んでも充分楽しめるけど、是非シリーズで読んでもらいたい。
    北欧ミステリーは事件そのものだけじゃなく、登場人物の背景の描き方が魅力的だと思う。シリーズに渡って伏線が張られているのがすごい。
    ヨーナ・リンナは今までずっと残虐な事件の中で唯一の光のような存在だと思いながら読んできたが、彼自身に色々あってこの本ではまた違った存在になっていて少し悲しくもあり…でも面白かった。
    そして続編がすぐに読みたくなる終わり方。

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    2021年03月03日
  • 砂男(下)

    Posted by ブクログ

    13年間行方不明だった男ミカエルが現れた。ずっと監禁されていた場所から逃げてきた。妹フェリシアも監禁されている。ヨーナ警部は、閉鎖病棟にいるシリアルキラーのユレックの仕業だと考えている。しかし彼は何も話さない。フェリシアの居場所を探るために、考え出された作戦は、同じ病棟に患者としてスパイを送るという危険なものだった。

    うーむ。第3作「交霊」を読むのを忘れて第4作を読んでしまったけれど、何も問題なかった。「羊たちの沈黙」以来震えるようなサイコスリラーをあまり読めてなかってけれど、久しぶりにガツンと来た。

    ユレックはまるでレクター博士なのだけれど、動機や方法は違うし、どうやって人を騙すのかについては上手かも知れない。またスパイが投入されてからの緊張感はもの凄い。

    0
    2020年03月24日