ラーシュ・ケプレルのレビュー一覧

  • 砂男(下)

    購入済み

    ヨーナの過去の核心に迫る作品の一つがこの「砂男」だという書評に納得です。
    早い展開と緊張に続く緊張の圧倒的な連続で、読みに読み続けました。
    星、何個つけてもつけ足りません。

    #ダーク #深い #泣ける

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    2022年09月30日
  • 砂男(上)

    購入済み

    前作「交霊」(ハヤカワミステリー)は、後半からヨーナの過去に纏わる謎のエピソードが描かれ、ユレックの登場で終わりました。

    読みたくてたまらなかった続編。このシリーズ大好きだったので、むさぼるように読みました。北欧という神秘的なイメージ、ヨーナという人物に魅了されています。
    どの作品も、どこかしら奇想天外。残酷で悲しくて、繊細。重くて深くてふしぎ。

    ヨーナ以外の脇も魅力的。「砂男」、ヨーナシリーズで一番面白かったです。
    ヨーナとその宿敵との距離が縮まったせいか、深みに加え、ストーリーが直球勝負で展開が早く、読みやすさも加わりました。後半が楽しみです。

    #深い #泣ける #ダーク

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    2022年09月30日
  • ウサギ狩り人(下)

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    ラーシュ・ケプレル『ウサギ狩り人(下)』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ・シリーズ第6作の下巻。

    不気味な童謡に準えて連続殺人を繰り返す狡猾なラビットハンターの正体と犯行目的の謎、ヨーナ・リンナの捜査と推理力など読み所がとても多く、非常に面白い。例えるならば、スウェーデン版『悪魔の手鞠唄』といった感じかな。

    ヨーナの捜査により少しずつ見えてくる被害者たちの関係。30年以上前の陰惨な事件がラビットハンターの動機なのか……

    そして、いよいよ下巻の中盤でラビットハンターの正体と犯行の目的が明らかになる。

    4年の刑で刑務所に服役中の元国家警察警部ヨーナは完全釈放を条件に一時的に釈放され、連

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    2021年10月04日
  • ウサギ狩り人(上)

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    ラーシュ・ケプレル『ウサギ狩り人(上)』扶桑社ミステリー。

    まさかのヨーナ・リンナ・シリーズの第6作。前作でシリーズは完結したかと思ったのだが……

    4年の刑で刑務所に服役中の元国家警察警部ヨーナが連続殺人犯を追うという何とも信じられないストーリー。上巻を読んだ限りでは犯人の正体も目的も全く不明で、この先、どのような展開になるのか読めない。しかし、面白いのは確か。やはりミステリーというのはこうではなくては。

    ストックホルムの高級住宅街で、コール・ガールを呼んだ男がコール・ガールの目の前で突然現れた黒ずくめで目出し帽の男に射殺される。コード・プラチナの通報で現場に急行したヨーナの元相棒の公安

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    2021年10月02日
  • つけ狙う者(下)

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    この一冊だけ読んでも充分楽しめるけど、是非シリーズで読んでもらいたい。
    北欧ミステリーは事件そのものだけじゃなく、登場人物の背景の描き方が魅力的だと思う。シリーズに渡って伏線が張られているのがすごい。
    ヨーナ・リンナは今までずっと残虐な事件の中で唯一の光のような存在だと思いながら読んできたが、彼自身に色々あってこの本ではまた違った存在になっていて少し悲しくもあり…でも面白かった。
    そして続編がすぐに読みたくなる終わり方。

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    2021年03月03日
  • つけ狙う者(下)

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    ラーシュ・ケプレル『つけ狙う者(下)』扶桑社ミステリー。

    下巻。なかなか読めない連続殺人鬼・汚れた牧師の正体。主人公は次々と考えられない程の窮地に陥る予測不能の展開。よもや主人公が犯人ではないかと疑いたくなるようなプロット。文句なく面白い。

    被害者をストーキングし、被害者のプライベートを撮影した映像を警察に送り付けて、残虐に殺害するという犯人の凶行は止まらない。

    精神科医のエリック・マリア・バルクは9年前に精神鑑定を行い、殺人事件の犯人として医療刑務所の精神病棟に送致された牧師のロッキー・クルケルンドが無実であったことに気付く。ヨーナ・リンナと共に真犯人の汚れた牧師の正体を追うエリックは

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    2020年12月29日
  • つけ狙う者(上)

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    ラーシュ・ケプレル『つけ狙う者(上)』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ・シリーズの第5作。前作の『砂男』からの続きが描かれる。

    扶桑社ミステリーに勢いがあった頃を思い出すような凄く面白いミステリーだ。

    全くもって犯行動機不明な卑劣な殺人鬼の犯行が描かれるのだが、主人公のヨーナ・リンナはなかなか姿を見せない。もしかしたら、ヨーナは過去の記憶としてしか描かれないかと思っていると、再び卑劣な犯罪の前に姿を表す。

    ストックホルムの国家警察のヨーナ・リンナ警部が失踪後に彼の後任になったの臨月間近のマルゴット・シルヴェルマンは独身女性を盗撮した挙げ句に残虐な手段で殺害する殺人鬼を追っていた。犯人

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    2020年12月28日
  • 砂男(下)

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    13年間行方不明だった男ミカエルが現れた。ずっと監禁されていた場所から逃げてきた。妹フェリシアも監禁されている。ヨーナ警部は、閉鎖病棟にいるシリアルキラーのユレックの仕業だと考えている。しかし彼は何も話さない。フェリシアの居場所を探るために、考え出された作戦は、同じ病棟に患者としてスパイを送るという危険なものだった。

    うーむ。第3作「交霊」を読むのを忘れて第4作を読んでしまったけれど、何も問題なかった。「羊たちの沈黙」以来震えるようなサイコスリラーをあまり読めてなかってけれど、久しぶりにガツンと来た。

    ユレックはまるでレクター博士なのだけれど、動機や方法は違うし、どうやって人を騙すのかにつ

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    2020年03月24日
  • 砂男(下)

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     連続してスウェーデン・ミステリに取り組む。

     「このヨーナ・リンナ警部シリーズは、当初より8作完結のシリーズで設計され、現にスウェーデンでは、最後まで書き継がれている様子だが、邦訳はこの後『契約』『交霊』の三作でストップしている。版元が8作までやり切るなら読者としてもつきあう気になるのだが、途中で投げ出されているのではどうにもならないね。残念!」

     とはヨーナ・リンナのシリーズ第一作『催眠』のレビューで自分が書いたもの。ファンはハヤカワ文庫の三作から6年間待たされ、今扶桑社ミステリで4作目を手に取ることができたものである。二作目、三作目を吹っ飛ばして、巷で評判の高いこの四作目に取りかかる

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    2020年02月28日
  • 砂男(上)

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     連続してスウェーデン・ミステリに取り組む。

     「このヨーナ・リンナ警部シリーズは、当初より8作完結のシリーズで設計され、現にスウェーデンでは、最後まで書き継がれている様子だが、邦訳はこの後『契約』『交霊』の三作でストップしている。版元が8作までやり切るなら読者としてもつきあう気になるのだが、途中で投げ出されているのではどうにもならないね。残念!」

     とはヨーナ・リンナのシリーズ第一作『催眠』のレビューで自分が書いたもの。ファンはハヤカワ文庫の三作から6年間待たされ、今扶桑社ミステリで4作目を手に取ることができたものである。二作目、三作目を吹っ飛ばして、巷で評判の高いこの四作目に取りかかる

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    2020年02月28日
  • 砂男(下)

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    ラーシュ・ケプレル『砂男(下)』扶桑社ミステリー文庫。

    ハヤカワ文庫で邦訳が途切れて久しいヨーナ・リンナ警部シリーズがこの度、扶桑社ミステリー文庫からめでたく復活。『催眠』『契約』『交霊』に次ぐシリーズ第4作となる。現在、シリーズは第7作まで刊行されているようだ。

    最悪最凶のシリアルキラー、ユレックを巡る怒濤の展開と大いなる謎を残す結末。非常に面白い。マイクル・コナリーやジャック・ケッチャム、スティーヴン・ハンターなどの後の有名作家の傑作を次々と刊行していた扶桑社ミステリー文庫の全盛期を彷彿とさせるくらいの大傑作。扶桑社ミステリー文庫で、どうか続きも刊行して欲しいものだ。

    ユレックが収容

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    2020年01月05日
  • 砂男(上)

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    ラーシュ・ケプレル『砂男(上)』扶桑社ミステリー文庫。

    ハヤカワ文庫で邦訳が途切れて久しいヨーナ・リンナ警部シリーズがこの度、扶桑社ミステリー文庫からめでたく復活。

    とんでもなく不気味な事件が描かれるが、上巻は事件のほんの出だしに過ぎず、下巻の展開が非常に気になる。

    ある雪の夜にストックホルム郊外の線路沿いで、13年前に行方不明になったベストセラー作家レイダルの息子ミカエルが保護される。ミカエルは妹のフェリシアも『砂男』に誘拐されて『カプセル』に監禁されていたと証言。主人公のヨーナ警部は独り13年前から二人の生存を信じて地道な捜査を続けていたが、ミカエルの発見に前代未聞の捜査が始まる……

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    2020年01月04日
  • 砂男(下)

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    そんな事ではないかって思ってたけど
    それにしてもね
    一晩で読み終えた
    そのくらい止まらなかった

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    2025年08月29日
  • 蜘蛛の巣の罠(下)

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    ヨーナシリーズ。
    警察高官がどんどん殺される。しかも残虐極まりないやり方で。ユレックの洗脳を受けた者の仕業か、それにしてもサーガの無謀さに最後迄ハラハラさせられた。凄く疲れて読み終えた。

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    2025年04月22日
  • ウサギ狩り人(下)

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    ネタバレ

    【上下合わせての感想です】
    うーん。
    への字というか逆さVというべきか…

    前作に次ぐ、うーん。
    4作くらいまでが良すぎたのかなあ。前作であれっと思った気持ちのままに、うーん。どうものめり込めなかった。

    良いところ
    ・連続殺人が派手で飽きない

    個人的に気に入らないところ
    ・翻訳者がコロコロ変わるのは仕方ないとしても翻訳メモリ残して欲しい。アーニャがアンヤになってるって違和感ありすぎ…
    ・殺人者目線のおかげで意図はわかったものの、今までの作品のように緊張感がない
    ・奥さんを亡くして自分のせいで恋人?愛人?を無くしたばかりでまた昔の恋人とより戻してるヨーナって、どうなの?おかげでまた…作品を通

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    2024年05月23日
  • つけ狙う者(下)

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    ネタバレ

    うーん。


    この前が良すぎたからの失速感。

    ヨーナが帰ってきたのは想定内なんだけど、え、ちょっとやりすぎ…のはちゃめちゃが。作品が進むにつれてここまでボロボロになられると、読みながら心配になってしまう。
    暗いサスペンスだからどこかで主人公には逃げ場としての暖かさや光、強さを期待しちゃうんだよね。本作ではまるで、止まり木のない長距離飛行を強いられた渡り鳥みたいな気持ちだった。辛くてもヨーナがそこにいなくて。いやね、いるんだけどなんかどうも信頼できない。きっとこの人が犯人を見つけるんだ、ってお約束はあるんだけど、あまりに暴力発砲略奪なんでもござれの問答無用で…

    ヨーナのかわりのマルゴットが臨

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    2024年05月22日
  • 蜘蛛の巣の罠(下)

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    ラーシュ・ケプレル『蜘蛛の巣の罠 下』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ警部シリーズ。ハヤカワから扶桑社に刊行元が変わったが、扶桑社ミステリーが月に3、4作を刊行していた全盛期の頃を思い出すようなテイストのシリーズである。

    前作『鏡の男』の衝撃のラストからの続き。ヨーナ・リンナによりとどめを刺されたユレック・ヴァルテルで物語を引っ張り続ける感が強い。

    連続殺人犯のユレックに関わったことで精神を歪められたマーラ・マカロフによる残忍な犯行は止まらないという恐ろしい設定。犯人のマーラ・マカロフの犯行動機と超人的な肉体能力が最後まで腑に落ちなかった。


    ヨーナたち警察が追う連続殺人犯『捕食者』

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    2024年03月10日
  • 蜘蛛の巣の罠(上)

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    ラーシュ・ケプレル『蜘蛛の巣の罠 上』扶桑社ミステリー。

    ヨーナ・リンナ警部シリーズ。

    前作『鏡の男』の衝撃のラストからの続き。ユレック・ヴァルテルで随分と物語を引っ張るものだ。連続殺人事件の犯人はユレックの模倣犯なのか、それともユレックの信奉者なのか。相変わらず、不気味な事件が描かれる。


    シリアル・キラー『サンドマン』ことユレック・ヴァルテルとの闘いに終止符を打ったヨーナ・リンナとサーガ・パウエルだったが、心に深い傷を負い、療養するサーガの元に絵葉書が届く。差出人の署名はユレック・ヴァルテルのアナグラムで、ヨーナへの脅迫と9人の連続殺人を仄めかす内容だった。

    それから3年後、国家警

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    2024年03月09日
  • 鏡の男 (下)

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    気がつけば今回ヨーナは孤軍奮闘だった。ノーレン、エリック以外かつての仲間・家族は周りにおらず、本筋からはちょっと離れた番外編的な話だったのかな。事件解決に執着するヨーナはかっこいいがちょっと常軌を逸してきたな。

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    2023年10月29日
  • 砂男(下)

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    まだまだ続く感。スンマとルーミはどこでどうしているんだろ?ヨーナはどこへー?
    はやく続きを読みたい。

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    2023年09月20日