マーサ・ウェルズのレビュー一覧
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1作目が面白かったので続編購入。
プリザベーションのスタッフは良いメンバーだなぁ。今回の誘拐事件は警備ユニットを狙った事件だし、怒っても良いというか訴えたら負けるところだけど世間慣れしてない感じが、うん。良い人たちだ。
警備ユニットが軟派オトコを撃退するところとか、02の思考回路とか相変わらず皮肉なユーモアは健在だし、さらに再登場のARTがふるってる。AIに感情が無いというやつにこの気まずい雰囲気を見せてやりたいって人間の感想が良いな!
と言う訳で無事シリーズ化しそうな凸凹コンビの結成ですかね。そしてメンター(だったかな)博士がかっこいい。彼女という拠点もできたし、警備ユニットの今後の活躍が -
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ネタバレ待ちに待ったマーダーボット・ダイアリーの続編。
弊機とまた会える!
プリザベーションで幸せな暮らしをしてるのかな、今度はどんな物語かなと思ったらすごい冒険譚だった。
ART再登場も嬉しかったし、「情緒的破綻」を起こす弊機の可愛さといったらないし、2.0と子どものくだりは大笑いしたし、別れは辛すぎるし、もうこちらの情緒も大変なことに。
人間の青少年や、ARTの乗組員や警備ユニット三号との出会いやチームワークが、みんな弊機の有機体の部分に影響を与えて、だんだんと変化していくのを見守っているのが本当に楽しい。
前日譚の中編も、続編(これは絶対あるでしょ?)も、全部楽しみ! -
Posted by ブクログ
続編が翻訳されてたいへんうれしい。「弊機」の、いつもどこか口をへの字に曲げたような語り口が健在でとてもうれしかった。本作は初の長編で、ちょっとミステリー?サスペンス風味。
前作の感想にも書いたと思うが、本作も、視覚的描写がやや少なめで、建造物や乗り物の見た目や構造、キャラクター達の姿や動きを想像することに難儀した。もう少し視覚情報を添えるようにしてほしい。
「弊機」も周囲の人間たちも、お互いのことをよく理解していて、尊重しあっている関係性が読んでいて心地よい。いっぽうで、ぎこちなさや微妙な距離感が魅力とも感じているので、このまま馴染んでいってしまうのもなんだかさみしいなぁという、読者として屈折 -
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弊機、お帰りなさい!
と声をかけたくなるほどの嬉しさでいっぱいだった、待ちに待ったマーダボット・ダイアリーの続編です。じっくりと読ませていただきました。そしてとても楽しめました!
今回はメンサー博士の依頼で赴いた任務先でまたもや絶対絶命の危機に脅かされる弊機の活躍と、人間たちとあのARTたちとの交流をじっくりと描いています。長編なだけあって、人間やARTとの会話も深く描かれ、弊機の「冷徹な殺人機械」ぶりが影をひそめ、不器用に慎重に、「でもわたしは機械ですから」という建前と本音のあいだで揺れ動く微妙な心情を描き上げてます。特にARTとのこの……何とも言えない複雑さ、人間ではない同士の不可思議な -
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いや。
面白いねん。面白いのはわかってんねんけど。
サザエさんになってきた感じが。ペリーローダンというか。
「弊機」と「ART」の絡みが大好きなんでそこに不満はないのだが、この先どこへ持っていって、いつどうやって終わらせるのか。
そんなことが気になった。
釣りキチ三平でも、一平じいちゃん亡くなって終わった。
終わりどころを見失った昔の少年ジャンプの漫画は、沢山ある。
前日譚の概略はアニメのドラゴンボールの前半使った前回あらすじくらいにあるのだが、それでも記憶が欠けててよくわかんないところはあったし。
話的にはかなり地味だった気がした。
なんかちょっと変な心配ばかり先行。
いや、 -
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シリーズ3巻。
面白いが、今回は「弊機」の謎の背景にはほとんど触れられない。あれで終了っちゅうことなのかな。キャラが安定した上での事件解決という、嫌なシリーズ展開の入口みたいな感想も持ったが、社会背景の描写巻と捉えていのだろうか。いい感じなんで読み続けたいが、展開の薄いシリーズが続くのは嫌いなんだ。
時代劇小説みたいな。
やっぱり訳者の文体の妙がきわめて効いてると思うんだけど、「弊機」の心のつぶやきがカッコ書きであって、そこだけがうざい。元々一人称文体なのだがそこで処理できるよなあと思うところが大半の気がする。前巻から気になっていたが、この本ではさらに一人ノリツッコミみたいな感じが目立って -
Posted by ブクログ
記憶を消去された大量殺人については、前巻の説明で終わりなんかな。まだわからんけど。
言葉の使い方自分でもおかしいと思うが、なんか、日常系のまったりしたところも感じるのは、あくまでこのマーダーボットの語り口なんだろうと思う。
英語の原文見たって、ふた文字目から全く理解できない自信はあるが、訳者が上手いのか。ですますの敬体で書かれているのが、どこまでも薄皮被った距離感を生んでいる感じで面白い。
戦闘シーンの描写も上手いし、ボット同士のコミュニケーション、フツーにやってしますハッキングも良い。
そうした一つ一つの言葉について一切説明がない。
全くSFという物に触れたことのない人は、一瞥なく置き去 -
Posted by ブクログ
マーダー・ボット・シリーズ2。今作は長編。
切れ味は中編の方がするどいかな。なんだかウェットな感じが増してきたしネットワーク転送と意識の問題も突っ込んでほしかった。だんだんファンタジーによってきた感あるな。この後耐えられるか?
マーダー・ボットには性別はない。はずだけど、自分としてはどちらかといえば女性として捉えていることに気づく。何億年もの進化の結果としてできあがったものをひっくり返して自分は反応できるのだろうか?と、ふと思う。性差については個人ごとに感じる差はあるのだろうか?外見は男性だけど中身は女性というのは理解できる。しかし無性の存在はほんとうに理解できるのか?(漫画「シドニアの騎士 -
Posted by ブクログ
「マーダーボット・ダイアリー」というタイトルの通り、人間の警備業務を行っているロボットである「マーダーボット」、自称「弊機」の一人称視点で物語が進む。
この「弊機」は保険会社の所有物であり、過去に統制モジュールの異常による大量虐殺事件を起こしている。二度と人間を殺したくないという意思のもと、自ら統制モジュールをハッキングして自律した意思決定や行動を起こせるようになったものの、それを周囲に隠したまま警備ユニットとしての業務を継続している。
連続ドラマの視聴が趣味で、業務中も暇さえあれば連続ドラマに耽溺している。
顧客を守るという責任感がとても強い一方で、過去に大量虐殺事件を起こしてしまっ