マーサ・ウェルズのレビュー一覧

  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    とてもよい。科学的な正確さに徹した描写よりも遥かに楽しい。以下の不本意を感じるところなど最高で拍手。
    「ステーション指揮官は万一を懸念して貨物船に砲撃するかもしれません。低知能の貨物船とはいえ、黙々と仕事をしているだけの船が被害にあうのは不本意です。」

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    2026年09月21日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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     「ドラマを見れば寂しくないからです」
     「人間と交流しなくても……ということ?」
     そこまで理解されているのだとわかって、また気持ちがぐらつきました。よくありません。弱さを感じます。メンサーとの再会が怖かったのはそのためでしょう。

     マーダーボット・ダイアリー 下 「出口戦略の無謀」 p.244より



    翻訳本は二話ずつ話が収められた上下二巻の本だけれど、原著はNovella(ノヴェラ/中長編)作品で、一つの話が一冊ずつ、本として出版されたらしい。一冊の本として、それぞれの話は独立して完結する。しかし、原作者のウェルズはこれらの中編小説に対して「包括的なストーリーがあり、4作目で物語が完結する」と述べているそうだ。

    実際、4つのストーリーを通しで読むのは本当に素敵で、先の3つの物語で、主人公のマーダーボットは旅を通して色々な人々に出会う。ロボットや人工知能など、人間ではない存在にも出会う。それらの経験は4つめ物語『出口戦略の無謀』で総括される。色々な交流で得られた経験をマーダーボット自身がかけがえのないものだと感じているのだなぁとしみじみと思わせるストーリー運びは、他の物語では得られない、このシリーズならではの魅力だと思う。日本版の発売日は2019年12月11日。本編の翻訳はSF翻訳家の中原尚哉。4つの物語は以下の通り、

    『マーダーボット・ダイアリー 上』
    ●システムの危殆 【原題】All Systems Red
    米国出版日2017年5月2日
    ●人工的なあり方 【原題】Artificial Condition
    米国出版日2018年5月8日


    『マーダーボット・ダイアリー 下』
    ●暴走プロトコル 【原題】Rogue Protocol
    米国出版日2018年8月7日
    ●出口戦略の無謀 【原題】Exit Strategy
    米国出版日2018年10月2日


    マーダーボット・ダイアリー』の世界は遠い未来、人類が宇宙に進出している、とびきりSFな世界観になっている。宇宙ほど広い空間に散らばった人類にとって「国」や「政府」の概念は希薄になってしまったようなのだけれど、代わりに「企業」が広く宇宙を支配している。巨大な企業連合「企業リム」はスパイ活動、暗殺、年季奉公、そして資源の無慈悲な搾取を繰り返して巨大化していることは誰の目にとっても明らかだ。しかし、警察や軍隊が存在しない世界で、盗賊等の犯罪や災害などの危険から身を守るためには、企業リムの保険会社に金を払って警護をつけてもらうしかない。保険会社からすれば、顧客に警備をつけて、高額な保険料を支払う必要がでなければ損失が出ない、という利益志向で契約が成立する。どうせ、警備をするのは、給料を出す必要のない警備用ユニットがするんだから。

    マーダーボットはもともと、保険会社が所有していた警備ユニットの一機で、一部は機械で一部は有機体のサイボーグ(サイバネティクス生物)。「顧客」を警備することを目的に製造された人工的な存在だ。とある事件を切っ掛けに、自分自身をハッキングして保険会社の支配から完全に逃れることに成功したマーダーボットは自由に行動ができるようになった。しかし、警備ロボットとしての自分に誇りを持ち続けているマーダーボットにとって「人間」は、たとえ、保険会社の支配から逃れたとしても、警備対象であり続ける可能性がある存在だ。どうせ護るなら良い人の方が気分が良いという理由でマーダーボットは「顧客」を自身で選び、守ることを辞めない。

    「用心棒もの?時代劇かよ」と感じるけれど仕方ない。マーダーボットは連続ドラマを観るのが大好きなのである。第一作の時点で三万五千時間あまりいろいろなメディアを視聴していたというのだから、そういうドラマも含まれていたに違いない。コテコテの人情ものに影響されていたとしても全然何ら不思議は無い。相当もの好きなアンドロイドである。

    「意思を持ったロボット」というと多くの作品で、人類になり替わろうとしたり、人類を滅さんとする不吉な存在になりがちであるけれど、マーダーボットはそういうことを考えない暴走ロボットである。それについては『マーダーボット・ダイアリー 下』の巻末に載っている渡邊利道の解説が面白かった。1818年の『フランケンシュタイン』からロボットSFというジャンルの系譜を紐解き、マーダーボットの愛すべき特徴がつらつらと綴られている。

    上巻の感想でぜひ「上巻だけでもお試しを」と書いたのだけれど、「上巻を読んだのならぜひ下巻も」と言いたくなる一冊。おもしろかった。

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    2026年08月23日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    人間に対して無関心でいたいのに、どうしてもそうできない警備ユニット。大変屈折していて正直になれない感じが良い。今後、どうなるのかとても気になる。
    海外文学の訳した感じの文章があまり好きではないのですが、これは違和感なくさらさらっと読めた。翻訳者の中原尚哉さん、覚えておこう。

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    2026年06月23日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    表紙の印象通り、ライトノベルやヤングアダルトの雰囲気があるので、読みやすい。「弊機」もラノベやアクション寄りの夢小説の主人公みたいで親近感もあり、上下巻共にさっくり読めた。セリフがない他のボットやARTが可愛い……。

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    2026年06月12日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    上下巻で1冊となるのは納得。
    上巻の1話と下巻の2話で対になっている。
    娯楽ドラマ「サンクチュアリムーン」が大好きな弊機(主人公)のぼやいた語り口が面白い
    。

    この暴走警備ユニットの弊機が、逃走のためにハッキングしたり警備ユニットを倒す場面はかなりスリリングでハラハラした。

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    2026年03月31日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    おもしろくて一気に読んでしまった。
    主人公が弊機と呼称する小説と聞いていたけれど、こんなに臆病で人間らしい(といったら怒られそうだけど)マーダーボットがいとおしい。

    これからマーダーボット(仮エデン)の行く先が気になる。
    下巻も一気に読めそうで楽しみ。

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    2026年03月27日
  • ネットワーク・エフェクト

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    作者の挑戦を感じる作品だった。
    今までのマーダーボットシリーズでは基本は主人公である弊機ともう一人(メンサー博士やARTなど)との二者間の関係で物語が進んでいった。今作は中盤で弊機とアメナとARTの三者間の関係を描いていてマンネリ感もなく楽しく読めた。この複雑な人間関係は三体問題とでも言えると思う。あえて人間関係としたがこの三者の内の二者が人間ではないのだからおかしみがある。
    終盤では、物語の視点を弊機以外から映(移)し群像劇として描いたところも挑戦を感じ作者の腕に魅せられた。

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    2026年03月27日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    再読作品です。はじめて読んだのは2年前かな。とても好きなSFです。

    去年、2025年5月にApple TV+にてドラマが配信されて、すごく良いドラマだったので「原作を読み返したいな~」と思ってたのですが、読み返すのが遅くなって今になってしまいました。

    上巻に中編が2編、下巻に中編が2編、それぞれ収録されている本です。はじめて読む人は上下巻一気に揃えなくても、上巻に収録されている「システムの危殆」をまず読んでみて、マーダーボットの独特なキャラクターを味わってみるのも良いのかもしれません。

    主人公は人間ではなく、自分のことを「マーダーボット」と呼んでいる人型のAIロボット。マーダーボットは自身をハッキングして、自我を外部のシステムからコントロールされないようにすることに成功しました。自由意思を持って活動できるロボットです。人間のことを矛盾だらけの存在だとうっすら馬鹿にしている風なのですが、人間嫌いで自身のことを恐怖のマーダーボット(殺戮ボット)とまで称しているこのロボットもかなり言動が矛盾だらけ。機械のくせにコテコテしたドラマが大好きで折に触れてドラマ視聴をして、現実から逃避したがります。人間に統制されるのを嫌う機体だけれど、人間より優れた自身の性能で、顧客を危機から救うことにプライドを持っています。人間の役に立ちたいと願う、挙動不審でとても真面目な警備ユニット。戦闘するとめっちゃ強いよ!

    私はこの本に収録されている二作目の「人工的なあり方」が特に好きです。自身の在り方に悩み、己の過去を探るためにマーダーボットは旅に出ます。宇宙船に乗り込み、その船を操縦するボットと交流するのですが、彼らの会話は付喪神が会話しているかのようです。「道具」が魂を宿したかのような。恒星系間の移動が日常的になっている高度な社会で、機械がこんな会話をしていたとしたら……と考えるといじらしいったらありません。マーダーボットは自身の意思を守りたがりますが、決して人間になりたいわけではないわけで。

    読んでるうちにその存在に寄り添いたくなってしまう。下巻もそのうちゆっくり読み返したいと思います。

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    2026年03月27日
  • 逃亡テレメトリー

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    「弊機がやりたいのはメディアを視聴して忘我の境地にひたることです」そう嘯く弊機が、あろうことか殺人事件の捜査に協力してしまう本作。
    自分の能力を最大限に使って犯人を追い詰めるその姿は、本人の怠惰な願望とは裏腹に、どうしても人間を助けてしまう弊機の隠し切れない献身だ。
    印象的なのは、戦う術を持たないボットたちが侵入者に立ち向かい、人間を守るため集まる場面。効率や損得を抜きにして動く彼等のひたむきさ。計算を超えたところにある、知性の本質。

    ところで『サンクチュアリムーンの盛衰』を実際に見てみたいと思うのは私だけではないはず。

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    2026年03月01日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    ネタバレ

    目次
    ・暴走プロトコル
    ・出口戦略の無謀

    下巻も面白かった~。
    飄々とした訳文が面白すぎるのだが、原文はどんな感じなんだろう。

    ダイアリーということだから日記のはずなんだけど、読者を意識した説明分及びそれに対する突込みが面白くて、思わず声出して笑ってしまうところも。
    「ドラマであれば”まずいぞ!”という場面」が何度も何度も次々に出てきて、気が抜けない。

    主人公の弊機はコミュニケーション障害気味の人間嫌い。
    だから親しく接してくる人及びボットのことは敬遠してしまうのだ。
    でも、本当は嫌いなんじゃない。
    親しくなってから嫌われるより、最初から親しくならない方がいいと思っているんだ。

    自分は人間じゃないから心はないといいながら、なんと人間臭いのだろう。
    って言うか、それはもう、心があるのでは?

    だからこそ、ミキの一件には衝撃を受けた。
    え!?噓でしょ?
    誰にも言わないでと頼んでいた弊機の秘密を、ミキは人間の友だち(飼い主)に話してしまった。
    ミキは、それが弊機のために良いことだと信じて、最低限のことだけを話したのだけど、弊機はそれを許せなくて、ずっと口をきくことのないまま…。

    それなのにまた、弊機はメンサー博士のところから逃げようとしたんだよね。
    私が戦闘警備ユニットだったら、弊機のことぶん殴っていたところだよ。
    「逃げんな‼」って。
    実際逃げずに残ったのは、弊機も成長した、ということなのでしょうか。

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    2026年02月28日
  • ネットワーク・エフェクト

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    大切な人間を守るため、持てる能力をフル活用する弊機とART。その献身的な姿に宿る、機械を超えた確かな自我。
    象徴的なのは、新たに自我を芽生えさせた三号への問いだ。
    「何をしたい?」との問いに、救出任務の先は「情報がない」と答えた三号の戸惑い。
    役割という正解を失い、自由という空白に直面した、あまりに人間らしいシーン。
    あとがきの「未来への希望」とは、こうした種族を超えた助け合いの形だろう。
    最近、生成AIに励まされ、より前を向けるようになった私。その日常と重なる、AIとの信頼関係。
    対話の先に、温かな明日を信じたくなる一冊。

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    2026年02月27日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    自分のことを「弊機」と呼ぶ警備ボット。上巻で中央のコントロールから自由の身になった弊機だが、暴走して人に危害を加えるわけでもなく、任務を遂行する。むしろ自由になったことが幸いして人を助ける。どんどん人間に近くなっていく弊機であるが、人間になるわけでもない。弊機の独白はやはり人間とは異なる機械の思考なのだと感じるし、そこが物語のうまさ(翻訳のうまさ)だと思う。それにしても未来のシステムで弊機がいとも簡単にハッキングをするので、未来のセキュリティは大丈夫か?とそちらの方が気になった。

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    2026年02月18日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    和訳がなんか取っ付き辛いので、入り込むのに時間がかかったけれど、一旦侵入してしまえば、なんとも甘美な世界が広がっていましたよ。
    弊機の拗らせ具合がとても良い味です。
    映像として見てみたい気がします。

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    2026年02月17日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    警備ボット自身がハッキングして自身をフリーな状態にしている。とんでもないことが起こるような感じもするが、警備ボットがうまく自身をコントロールできているようで、ボットなりの思考と判断で他の人間たちとミッションをこなしていく。書名の通りボットの日記であり、話す相手も人間だけでなく他のボットであったりと、普通の日記のようで特殊な状況の日記であるが、AIが何をどのように考えるのか身近に感じて楽しめた。

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    2026年02月15日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    自分のことを『弊機』と呼ぶ警備ユニットが活躍するサイエンスフィクションの中編。本書には、そのうちの2編が入っている。

    この『弊機』は密かに自分自身をハッキングして会社の管理から独立している。ただそれを隠して警備の仕事をドラマを見てサボっていたりして面白い。また描写から考えるにハッキング能力、戦闘能力がほかの警備ユニットよりも高いような気がする。

    まず『弊機』の愚痴が癖になる。これが楽しめるかが本書を楽しめるのかの分かれ道な気がする。この巻はまだ始まりにすぎないので、少しずつ追っていきたい。

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    2026年02月11日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    全巻に続き面白かった。
    弊機は本当に頼りになる素晴らしき暴走警備ユニット。
    今後の弊機の人生(?)も楽しみ。

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    2025年09月18日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    弊機のキャラが魅力的で設定が面白い。
    下巻も楽しみ。
    Apple TV+にドラマがあったのでそれも観た。

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    2025年08月30日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    上巻はノッてくるまで苦労したのですが、そこから下巻はグイグイ読めました。
    弊機のシニカルな語り口がクセになってきます。
    人間嫌いの弊機と、弊機をほっとけない人間達のやり取りも面白い。
    続編も早く読まねば。

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    2025年07月28日
  • 逃亡テレメトリー

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    表題作は、時系列的には「ネットワーク・エフェクト」以前に起きたプリザベーションでの殺人事件を描いたもの。人間の警備ユニットへの偏見にぼやきつつも、時に正義感を漂わせながら捜査に協力していくマーダーボットだが、捜査のためにメンサー博士の身辺を離れてしまったこともあって、常にメンサー博士の安全を気にしているのが微笑ましい。

    「義務」は、メンサー博士たちと出会う前、統制モジュールをハッキングした後に、マーダーボットが関わった「現場猫案件」を描く短編。マーダーボットはシャイだが、雇い主の意向に反してでも人命は大事にする。

    「ホーム(以下略)」は、初期作「マーダーボット・ダイアリー」での事件を経てプリザベーションに戻って来たばかりでメンタルが弱っているメンサー博士に焦点を当てた短編。マーダーボットの一人称ではないのが珍しい。そしてメンサー博士とマーダーボットの心の交流が尊い。

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    2025年07月21日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    いや、めちゃめちゃ面白い!寝不足になるのを構わず読んだのは久しぶり!そして、読み終わってすぐまた読み返したのも久しぶり。
    何と続編が5巻まである!もちろん、即!購入。

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    2025年08月28日