マーサ・ウェルズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2024/04/23 読み終わった
岡田斗司夫さんが「SFはプロジェクトへイルメアリーとこの作品は読んどけ」と言っていたので。
近未来、星間航行やサイボーグ化、コネクテッドが生活に必須になっている頃。ロボット?である保険会社の警備ユニットが顧客である人間との交わりを通して成長?していく話、かな。
人間観察ものという意味で、「吾輩は猫である」にめちゃくちゃ近い気がした。人間て、非効率で意味不明で首尾一貫していなくて、変な奴らだけど、なんか目が離せない…。彼ら人間にうんざりしながらも、興味の尽きない対象として、警備ユニットはどこか愛情?羨ましさ?の眼差しを向けている。
読者はそれをさらに外から、人間の視点でもって興味をもって眺められる。警備ユニット、お前の方がなんだか人間臭いぞ。
背景の説明が全くないので、序盤は何の話をしているの?と思った。読み進めていくうちに世界観も分かってくるし、わかっていけば行くほど楽しめる。
日本語版は上下巻。原作シリーズの4作品を時系列でまとめて、それを上下巻にまとめている。原作も読みたいな。これ以降の話もすでに日本語訳されているのでまた読んでみたい。1人称Iの和訳を「弊機」としているのも、最初は慣れないけど、だんだん、警備ユニットらしいなって気がしてきて面白い。 -
Posted by ブクログ
上巻では愚痴っぽいサラリーマンのようだった「弊機」は、下巻ではハッキング能力の高いスパイのようになった。
人間が出てくる連続ドラマ好きは相変わらずで、ドラマを見ている場合じゃない=ヤバい状況という分かりやすい図式が出来上がっている。
弊機にハッキングされまくっているそこらのシステムはどうなっているのか?(そもそもどうやってハッキングしているのか)、「サンクチュアリームーンの盛衰」はどんだけ面白いのか(しょうもないらしい)等、よく分からない点もあるが、愚痴っぽいスパイっぽいハッカーっぽい警備ユニットという弊機の妙なキャラクターのにグイグイ引っ張られた。
ペットボットのミキのキャラクターも印象的だった。 -
Posted by ブクログ
人型警備ユニットの“弊機”は紆余曲折の上にたどり着いたプリザベーション連合のステーション内で他殺体に遭遇する。
いろんなぼやきを脳内で垂れ流しつつ犯人探しを始める“弊機”だがそこには複雑な事情が絡んでいて……。
表題作含む3篇収録
表題作は中編。一作目と二作目の間の話。“弊機”の独り言がすごい楽しい。割と喧嘩腰だよね(笑)
他に、メンサー達に会う前の“弊機”を描く「義務」と、プリザベーション連合に戻ったメンサー視点の「ホームーそれは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地」が短めの短編として収録。→
「義務」が好きだなぁ。メンサーたちに会う前から“弊機”は“弊機”なんだよなぁ(笑)これは業務ではありません。人間がどうなろうと知りません。とか言いながら助けちゃうんだよねー。好き。
「ホーム」はメンサーたちチームのわちゃわちゃが楽しい。ラストはカッコいい! -
Posted by ブクログ
待ってました、弊機ことマーダーボットの大冒険!今回は長編ということで分厚いし、話自体は超新しいとかそういうわけでもないのですが、読む手が止まりませんでした。良いスピード感と、可愛い可愛い弊機のモダモダにニヤニヤしていたらあっという間に終わりに。これは、続きありますね笑
1巻目で大好きになったART、また出てこないかな~と思っていたら、まさかの登場でテンションが上がりました。いろいろありましたが、ボロボロになりながらも、無事ひと段落着いてよかったです。メンサーの娘のアメナとのやり取りも好きだったし、ART/メンサーとの関係を"誤解"されるといった場面も、いい意味でまさに現代のSFだな~という感じ。自然に織り込まれている感じが好きです。訳者の中原さんのお力だなと思いますが。
アメナに「第三母」と呼ばれるくだりは面白くて笑ってしまった。それから寝方注意して寝かせたところとか、寝相見てるとか、まじでママ笑
まあそんな男と付き合うなんてけしからん!ってしてた時代からその傾向はあったよね笑
若い子どもに弱いARTも可愛いし、やっぱり弊機とARTのやり取りがたまりませんね。今回はお互い少し素直になって、大切な友人として奮闘してたのが胸熱でした。ARTが自分の乗船員から「ペリ」と愛称で呼ばれているのに、「ペットネーム」と意地悪くニヤニヤしているところさえ可愛い。最後はARTが死んだと思って情緒的破綻を起こしたこと認められて、えらいよ!よしよし!としたくなりました。
メンサーも本当に分かってくれる人で素敵…アメナの新しい配偶者を迎える喩えは笑いましたが、弊機は今ARTと一緒に居たいのなら、一緒にいるのがいいよ!
そして新キャラ、第三号くん。イケメンの予感。。もっと出してほしい笑!! -
Posted by ブクログ
プリザベーション連合に取り敢えず落ち着いた弊機は惑星調査の警備任務に就くが、帰還の途中で襲撃を受け調査メンバーの一人、メンサー博士の娘アメナと共に謎の船に拉致される。奇妙な異星生物が乗り込んでいたその船は“あの”船のはずなのだが気配が全く感じられない…。相変わらず対人対物関係には後ろ向きな弊機だけど他者を心配したり喪失に絶望しかけたり再会に喜んだりと感情の幅が大きくなっているようでにやり。前作より大規模に手を変え品を変えやってくる危機に翻弄される弊機一同。ぼやきながら危機に対応しないといけないので、新たなお気に入りドラマも出来ているのになかなかじっくり見られないのがお疲れ様です。最後まで手に汗握る展開だけど長編だからかちょっと途中中だるみ感があったかな。それにしてもこの世界でのパートナー制度、自由で宜しい。