マーサ・ウェルズのレビュー一覧

  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    軽く読めるSFとしては、ぶっちぎりで面白かったです笑!
    どう考えても"I"で書かれているだろう原文を、"弊機"と訳した中原さん、天才か…?笑

    ドラマを見るのが大好きで、極度のコミュ障である弊機は自分はロボットである…という体で、ロボットではあるのだけれど、感情を持っていて(人と付き合うのが面倒くさいとかもしっかり感情w)、なんだかんだで顧客の人間たちを必死に守っているのがもう可愛いし面白いしで、終始楽しみながら読めました。これはシリーズ作全部読みます!笑
    弊機のへりくだり方が本当にくせになってしまうし、二話目の「人工的なあり方」でARTを名付けた時は、

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    2022年12月11日
  • ネットワーク・エフェクト

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    プリザベーション連合に取り敢えず落ち着いた弊機は惑星調査の警備任務に就くが、帰還の途中で襲撃を受け調査メンバーの一人、メンサー博士の娘アメナと共に謎の船に拉致される。奇妙な異星生物が乗り込んでいたその船は“あの”船のはずなのだが気配が全く感じられない…。相変わらず対人対物関係には後ろ向きな弊機だけど他者を心配したり喪失に絶望しかけたり再会に喜んだりと感情の幅が大きくなっているようでにやり。前作より大規模に手を変え品を変えやってくる危機に翻弄される弊機一同。ぼやきながら危機に対応しないといけないので、新たなお気に入りドラマも出来ているのになかなかじっくり見られないのがお疲れ様です。最後まで手に汗

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    2022年11月27日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    ラノベのようにサクサク読めて面白いSF!
    主人公の語りで進行する小説なのだが、主人公の中2感が良い。人間嫌いで何かというと内に引きこもってドラマばっかり観ているというダメなオタクで、この本を読んでいるであろうオタクは感情移入できることこの上ない。
    だけど、本気を出せば悪い奴をバッタバッタと倒して上手いこと事件を収めてしまう。話にメリハリがあるし、上下巻と言えども中編4話で区切ってくれているので、楽に読めるのもグッド!

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    2022年10月26日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    ネタバレ

    「まったく人間何してんだよ」やれやれという、「弊機」の心の声と実際に繰り広げられている事態のギャップがなんとも可笑しい。
    対人恐怖症のアンドロイドっていままでよんだことないので楽しかった!続編もさっそく購入ポチりました!

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    2022年10月24日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    ネタバレ

    さて第三話。第一話で敵対していたグレイクリス社の陰謀の証拠を掴むために、弊機が惑星ミルーへ向かうところから始まる。
    警備ユニットであることを隠しながら、色んなシステムをハッキングし、周囲を監視するとともに自分の痕跡は消しながら行動する姿は、そこらのスパイも顔負け。
    密航した貨物船で一緒に来た調査隊の一行を助けざるを得ないシチュエーションになるが、人間たちの行動に苛立ち、彼らに同行する人型ペットボットに対しても心を乱しながら、次第に芽生えてくる何とも言えない感情に戸惑う弊機が面白い。
    誰もいないはずのテラフォーム施設に潜んでいた戦闘ボット・戦闘ドローンとの闘いや胡散臭い警備員コンサルタントを出し

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    2022年09月24日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    「本の雑誌が選ぶ文庫2020年度ベストテン」の第4位。
    この手の本はあまり読まないのだけど、この時のレビューに惹かれてずっと「読みたい」に入れていた。なかなか中古本屋に出て来ず、2年近く掛かってようやく入手。

    大量殺人を犯した過去ゆえに“マーダーボット”と自称する人型警備ユニットが主人公。
    自分のことを『弊機』と呼び、『対人恐怖症で、娯楽フィードに逃避しがち』と自覚するこじれた性格だが、密かに自らの行動を縛る統制モジュールをハッキングして自由になりながら、それを隠して業務を続けている。

    第一話はある惑星資源調査隊の警備任務。
    いきなり謎の生物に襲われて、それを調べる内に別の不穏な動きに気が

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    2022年09月24日
  • 逃亡テレメトリー

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    タイトル作『逃亡テレメトリー』と、短編『義務』『ホーム』を収録。
    時系列的にバラバラで、『逃亡テレメトリー』は『ネットワーク・エフェクト』の直前(読後に『ネットワーク・エフェクト』をまた最初から読むことになる)、『義務』はセルフハック後にそれを隠してそのまま働いていた時の話で一番古い。『ホーム』は『出口戦略の無謀』(マーダーボット・ダイアリー(下))の後で、主にメンサー博士の視点による三人称で書かれている。
    「必要なら抱きついてもかまいませんよ」がまた出てきた。何回読んでも笑っちゃう。体温が高いのは意図的に上げているのか、それとも…。
    そういう場面は他にもあるし、この作品は、知名度が上がると同

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    2022年09月03日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    ネタバレ

    解説を読んで驚愕。弊機って「彼女」なのか?!
    っていうか性別なんかいらないじゃん。警備ユニットなんだからさー。
    何はともあれ、次の作品が読みたい。

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    2022年08月14日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    新たな切り口のAIロボットもの。原題にダイアリーとあって日記形式のモノローグでいちいち「弊機」「弊社」と語る格式ばった口調に最初のうちは違和感しかないのが、愚痴めいたユーモアに加えて本人の意に反して次第に人間味を増していく様子に引き込まれていく。

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    2022年07月28日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    コミュ障のマーダーボットが人間たちと共に戦い過ごす中で少しずつ心を開き、人間らしさを獲得していく。このキャラは日本人には特にウケるのではないだろうか。
    普段SFを読み慣れてない(というか自分の想像力が足りないだけ…)せいか、戦闘シーンや攻殻の電脳戦のような描写は絵が浮かびにくく、読むのに苦戦した。漫画やアニメになったら是非見てみたい。

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    2022年07月13日
  • 逃亡テレメトリー

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    どうしても「暴走中のボット」というとらえかたをされて信頼されない弊機なのだけど、その能力と秘められたやさしさ(?)で初めは疑心暗鬼だった相手をつぎつぎと落としていつのまにか味方につけていくのがいいよね。今回はプリザべーション連合での事件が中心でした。もう少しゆっくり「サンクチュアリムーンの盛衰」を見られるといいね(笑)

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    2022年06月27日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    下巻に入り弊機が少しずつ、人間的な感情を持ち始めてきたような印象を受けて、期待している流れとは少し違うかなと思った。
    マーダーボットはあくまで人間の持つ独特の感情面には影響されずに独自の批判的な視点を持ち続けてほしいと思うのです。
    ありきたりな親子間や男女間に起こる感情とはまったく切り離されて、科学的(微生物学的)な視点から嫌悪しているような描写を期待するのは変ですかね。

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    2022年06月25日
  • ネットワーク・エフェクト

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    今回もウジウジすねたりイジケたり忙しい弊機。いろんな勢力所属の人達が入り乱れたうえに、さらに本人(本機?)も二人目が登場してくるこんがらかった状態で、複雑な展開。表紙の女のコ(アマナ?)はもっと活躍するのかと思いきや、そこまででもなかったのが物足りなかったけど、そこは思考スピードが違うから仕方ないのかな

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    2022年06月08日
  • 逃亡テレメトリー

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    マーダーボット・ダイアリーの3冊目。今回は2冊目でも言及があったプリザベーション・ステーションの事件がメインです。ハッキングを禁じられているのもあって、これまでとは違う弊機の活躍が見られます。殺人事件の捜査ということもあって、ミステリー仕立てです。
    原作はまだ続くみたいなので、翻訳版も続いてほしいですね。

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    2022年06月06日
  • 逃亡テレメトリー

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    今度の弊機は「探偵」です!
    メンサー博士のホームグラウンドで
    彼女の警備をしながら暮らし始め
    まだまだ周囲との関係構築中なのに
    殺人事件に遭遇してしまう。

    もしメンサー博士を狙う企業に
    つながるなら一大事と捜査に乗り出すものの
    一緒に行動する人間たちは
    弊機こそ犯人じゃ…と疑っているし。
    そんな中で事件はただの殺人じゃなく
    あるビジネスに絡んだものだとわかってくる。
    救出劇のようなスリリングな場面も。

    推理する助けになっているのは
    弊機の大好きなドラマってのが(笑)
    すぐ「さっさとドラマみたい」とか思うし。
    相変わらずで何よりです〜。

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    2022年05月22日
  • 逃亡テレメトリー

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    表題作は弊機が殺人事件の犯人を追う話、と聞いてミステリっぽい話だなと思っていたら、わりとミステリそのまんまに事件の謎を徐々に追っていく話でした。今までのアクション主体の展開とは一味違いましたが、こちらもとても楽しみました。

    もちろん(?)弊機の人間嫌いぶりと、それでも人間から目を離せないひねくれたやさしさは魅力的なままで、ここぞというところでは持ち前の性能を存分に発揮してくれてかっこよさも変わらず、相変わらず魅力的なキャラクタです。ポヨン、って表現があまりにも……かわいすぎでした。

    メンサーと弊機の関係性が好きなので、メンサー側からの心情を伺える短編もあったのが嬉しかったです。長編も予定さ

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    2022年04月29日
  • 逃亡テレメトリー

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    プリザベーション連合のステーションで起きた殺人事件の調査する'弊機'。シリーズ3作目にもなると独特のワードにも慣れてより楽しめた。併録の超短編2作もそれぞれ'弊機'を味わえる。'弊機'大好き。

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    2022年04月24日
  • 逃亡テレメトリー

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    2022-04-21
    今回の弊機さんは、殺人事件を追うミステリー。
    どれくらいミステリーか解説するとネタバレになるほどミステリー。いやあ、こう来るとは。
    そして、併録の短編2篇も味わい深い。過去の話と、弊機を外から見た話。こういうと陳腐だけど、愛だねえ

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    2022年04月22日
  • ネットワーク・エフェクト

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    2022-04-19
    弊機にせよARTにせよ、もうとにかくキャラクターが愛おしくて仕方ない。
    まあ悪がまったく具体的に描かれていない(顔が見えない)のだけれど、そこはそれ。エンタメだから。
    にしてもレビューや感想で、誰もエイリアンシリーズについて触れていないのが不思議でならない。本作なんかモロにプロメテウスだと思うんだけどなあ。(ネタバレではない、よね?)

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    2022年04月20日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    2022-04-17
    ヒューゴー連覇納得の面白さ。リーダビリティも高いので万人にオススメ。
    上巻の感想では敢えて書かなかったけど、これ元ネタというか発想源は「エイリアン」だよね。1,2,4で描かれたアンドロイドの方から語って見た感じ。もちろんエピソードは、全然違うけど。
    と、なると、「エイリアン」の本筋であった異星生物(の遺跡)との遭遇がそのうちあるのかもしれない。
    そうだ、弊機の性別は、注意深くノンバイナリーとして描写しているようです。女性っぽく思えるのは、(少なくとも出てくる)人間が圧倒的に女性なので、それに適合したせいかも。何故女性が多いのかは果たして語られる時が来るのだろうか?

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    2022年04月18日