川原繁人のレビュー一覧
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小学校で自分がやった授業を会話劇形式でまとめたもの。
小学生は相当本質的な質問をするので、それに答えることで言語学が今どんな研究をしているかまで話せてしまう。
しかも質問が多岐に渡るので、ものすごく広範な内容を紹介できる。言語学初心者には知らないことが結構あって面白かった。
小学生の疑問を見ていて、今の自分はこんな深い疑問を考えつかないなってちょっと不思議な嫉妬を覚えた。まだ私にもその力が残っているのかしら。
教育学ではあるあるなのだが、授業の記録と分析を行う上で会話(誰がどのように発話したか)の記録は非常に重要なプロセス。
この本は授業の記録をまさに会話劇形式で紹介してくれて、それゆえに本 -
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著者の本は以前途中で読むのもやめてしまったことがあった。
というのも、著者の専門は言語学の中でも音声学であり、その本では音象徴を扱っていたからだ。
私はあまりその分野に興味がなかったのと、学問的にもあまり魅かれなかったからだ。
(音象徴って何となく、こじつけな感じがするからだ)
しかし、本書は音の分野だけでなく、言語学にまつわる話もありで面白かった。
学者である著者が、自身の研究が世の役に立っているのかということを気にするということを知り、学者も普通の人なんだなと妙に親近感が湧いた。
全体的に読みやすく、言語学について何も知らなくても楽しめると思う。 -
Posted by ブクログ
この本の魅力は、言語学を筆者がなによりも愛していて楽しんで執筆している様子が伝わってくるところである。
ポケモン・プリキュア・ラップなど、身近なものを話題にしてわかりやすく言語学のおもしろさを教えてくれる1冊。
以前から少し興味があったが、言語学に触れたのは初めてだった。最初は堅苦しい感じじゃないといいなーと思っていた。しかし、その不安はインパクトのある題名、それと蛍光黄色の派手な装丁が吹き飛ばしてくれた。中身も題名・装丁に負けず親しみやすい感じで、どんどん読めて面白かった。
マイボイスの話であまり考えてこなかった声の大切さにも気づけ、とても感動した。
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Posted by ブクログ
●は引用、その他は感想
●ピノコが「ラ行」を「ヤ行」に置き換えるのは、「ラ行」を発音できないからではない。「ヤ行」が言いやすいという理由だけでもない。もしそうなのであれば、「ダ行」も「ラ行」も全部「ヤ行」にしてしまえばよいはずである。ところがそうならない。この説だと、「ダ行」が「ラ行」で発音されることの説明がつかないので。(略)このような現象はchain shiftと呼ばれ、多くの子どもの発話で観察されている。なぜchain shiftが子どもの発話で観察されるのか、最新理論をもってしても完全なる理解は得られていない。しかし、子どもの発話に観察される「言い間違い」は、「子どもの能力の欠如では -
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分かりやすい入門書
マルとミル、どっちが大きい?
架空の2つの単語に、大小の机どっちがどっちを表すか聞いたところ、
多くが「マル」が大きい机で、「ミル」が小さい机と答えた
これはあらゆる言語話者でも共通の結果になった
つまりある音に対して、母語が何語でも、共通した特定のイメージを想起させる要素が音声にはある
人間の発音機構自体(舌や口の構造)は共通しているので
口を広げる音→大きなイメージ
口を狭める音→小さいイメージ
というように、発声時の物理的な違いがイメージの違いを生じさせるのでは?
→"音象徴"という考え方
……等々、音声学というとっつきにくい学問のハードルを可