川原繁人のレビュー一覧

  • 「声」の言語学入門 私たちはいかに話し、歌うのか

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    内容はもちろん面白いしためになるのだが、だんだんと過去の焼き増しと熱意の割合が高まってきて、「ほら面白いでしょう」感も強く、「もういいかな…」という気持ちにさせられてきた。せっかくここまできたのだから、新書を出すのなら新しいことを掘り下げることをがんばってほしい。

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    2025年05月16日
  • 日本語の秘密

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    言語学者である著者が、歌人(俵万智)、ラッパー(Mummy-D)、声優(山寺宏一)、川添愛と行った対談を収録したもの。
    それぞれの分野を言語学の視点で分析しているので、普段とは違ったものになっている(んじゃないかな)。

    著者は言語学の中でも音声学の人なので、山寺宏一についての分析は特に面白いと思った。
    でもまあ、そうはいっても対談なので、各分野へのイントロダクションという感じ。独立した本が別にあるのでそれを読めばよいのだと思う。

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    2025年02月22日
  • 日本語の秘密

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    最初の歌人・俵万智との対談から
    ラッパー・Mummy-D、声優・山寺宏一
    小説家で言語学者でもある川添愛まで
    言語学者の著者と、他分野の4人との対談。
    不思議なもので、掘り下げるとどの職業も
    ことばが大切なのだなぁ。

    そういえば当初ラップが流行り出した頃
    確かに日本語は向かない言語だって
    言われていましたっけ。
    でも今や王道ラップはもちろん
    普通のJ-POPにもラップ要素がある。
    その深掘りが、楽しかったです。

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    2025年01月08日
  • フリースタイル言語学

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    著者の本は以前途中で読むのもやめてしまったことがあった。
    というのも、著者の専門は言語学の中でも音声学であり、その本では音象徴を扱っていたからだ。
    私はあまりその分野に興味がなかったのと、学問的にもあまり魅かれなかったからだ。
    (音象徴って何となく、こじつけな感じがするからだ)
    しかし、本書は音の分野だけでなく、言語学にまつわる話もありで面白かった。
    学者である著者が、自身の研究が世の役に立っているのかということを気にするということを知り、学者も普通の人なんだなと妙に親近感が湧いた。
    全体的に読みやすく、言語学について何も知らなくても楽しめると思う。

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    2024年10月30日
  • 日本語の秘密

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    歌人・ラッパー・声優・言語学者
    と、言語学者の対談。

    対談形式で進んでいくから、サクサク読み進められる。言語学の入門の入門という感じ。

    言語学者が引っかかる点や、言葉のプロたちが感覚でやっているようなことが、言語学的にはすごいことだったり。日本語をどの側面から見るかで、いろんな発見があっておもしろい。

    言語学者同士でも、文法、言葉の意味、音など専門が細分化されていて、それぞれの専門から語られる対談は興味深かった。

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    2024年05月17日
  • フリースタイル言語学

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    バーリートゥード言語学を読んでかなり面白かった印象があるうちに、この本を本屋で見かけたんだけど、大分時間が経ってから読むことになってしまった。バーリーを読んだ時の読後感は残念ながら得られなかったんだけど、この言語学者である著者が本当に真摯に楽しんで、役に立とうと苦しんで、この本を書いた、書いた元になる活動をしていることは伝わった。
    学術的な箇所はあまり腑に落ちず、ちょっと読み飛ばしてしまったのを見ても、自分にはちょっと面白く思えないのかもしれないな、言語学は…

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    2024年05月15日
  • フリースタイル言語学

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    言語学と書いてあるから難しい話かと思ったら、くだけた内容で面白かった。最初はメイドの話などが出てきてつかみにくかったが、途中出典に麻雀実況の日吉さんの名前が出てきてから一気に親近感がわき読み進めた。
    ドラクエの呪文やポケモンの進化の音について考えたことなかったけど、そう言われてみればなんか強そうになってると思った。

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    2024年03月16日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    結構、専門的に音声学のことを
    書いてあるっぽいのですが
    専門外の言語オタクが読んでも楽しかった。

    小さい子の「言い間違い」の法則と
    発声の仕組みの話とかね。
    だから「赤ちゃん言葉」というキャラ言語は
    どこの国の言葉にも少なからず
    存在するわのよ( ^∀^)

    あと、語感で判断するキャラのイメージや
    略語が四文字になるわけ…などなど。

    奥様も言語学者さんだそうで
    ふたりで子供の成長にともなう
    言葉の発達を楽しんで記録しているのが
    親心と学術的好奇心の両方を満足させてて
    いいなぁ〜と思いました。

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    2023年05月21日
  • フリースタイル言語学

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    この本の魅力は、言語学を筆者がなによりも愛していて楽しんで執筆している様子が伝わってくるところである。

    ポケモン・プリキュア・ラップなど、身近なものを話題にしてわかりやすく言語学のおもしろさを教えてくれる1冊。

    以前から少し興味があったが、言語学に触れたのは初めてだった。最初は堅苦しい感じじゃないといいなーと思っていた。しかし、その不安はインパクトのある題名、それと蛍光黄色の派手な装丁が吹き飛ばしてくれた。中身も題名・装丁に負けず親しみやすい感じで、どんどん読めて面白かった。

    マイボイスの話であまり考えてこなかった声の大切さにも気づけ、とても感動した。

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    2023年05月10日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    数冊同著者や近傍の著作を読んだあとだったので
    言語学とはなんぞや、といった部分からの著者の研究のユニーク性みたようなものもある意味慣れてしまっている感が。
    子育てに関連する部分も多いので、そういった状況に接している読者にはより親近感の湧く内容にはなっているか。

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    2023年04月29日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    ●は引用、その他は感想

    ●ピノコが「ラ行」を「ヤ行」に置き換えるのは、「ラ行」を発音できないからではない。「ヤ行」が言いやすいという理由だけでもない。もしそうなのであれば、「ダ行」も「ラ行」も全部「ヤ行」にしてしまえばよいはずである。ところがそうならない。この説だと、「ダ行」が「ラ行」で発音されることの説明がつかないので。(略)このような現象はchain shiftと呼ばれ、多くの子どもの発話で観察されている。なぜchain shiftが子どもの発話で観察されるのか、最新理論をもってしても完全なる理解は得られていない。しかし、子どもの発話に観察される「言い間違い」は、「子どもの能力の欠如では

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    2023年01月21日
  • フリースタイル言語学

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    書評で知り、装丁が気になって読んでみた。

    近々に読んだ『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む 』と同じ著者と読み始めてから気付いた。万人向けでどちらか読むなら本書、子育てに興味があるなら後者をおすすめ。

    言葉遊びが気になったり、好きな方にはうってつけで、そうでない人には気になるきっかけになると思う。

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    2022年09月03日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    新聞等の書評で知った。

    子どもがいる方は、小さい頃に何をしゃべるか、どうしてなのか気になると思う。

    声学に初めて触れたが、どんなものかなんとなくわかった。韻を踏んだり、言葉遊びが好きな方ははまるかもしれない。また、気になるネーミングにも役立つかも。

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    2023年05月12日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    面白かったけど、
    こんなに川原先生がデコってくれないと
    楽しい味付けにならない
    言語学って、ほんとに味がしないんだろーなー。
    砂噛んでる味なんかなー、という感想です。
    とーちゃんが妻も娘も大好きなのが
    よく伝わりました。

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    2022年08月13日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    高橋源一郎の飛ぶ教室で手に取る。

    言葉をおぼえたてのお子さんがいれば、この本は更に面白く参考になるだろう。私はすっかり息子の発語からその先も忘れてる(笑)

    こちらとしては、ポケモンの音声学がとても興味深く、遡って怪獣の名前も、そうそうと頷ける。
    すっかり子供のことは忘れてると思っていたけれど、ポケモン図鑑をトイレに張って、トイレトレーニングしたことを思い出す。うーん、懐かしく感慨深い。

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    2022年08月02日