川原繁人のレビュー一覧

  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    結構、専門的に音声学のことを
    書いてあるっぽいのですが
    専門外の言語オタクが読んでも楽しかった。

    小さい子の「言い間違い」の法則と
    発声の仕組みの話とかね。
    だから「赤ちゃん言葉」というキャラ言語は
    どこの国の言葉にも少なからず
    存在するわのよ( ^∀^)

    あと、語感で判断するキャラのイメージや
    略語が四文字になるわけ…などなど。

    奥様も言語学者さんだそうで
    ふたりで子供の成長にともなう
    言葉の発達を楽しんで記録しているのが
    親心と学術的好奇心の両方を満足させてて
    いいなぁ〜と思いました。

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    2023年05月21日
  • フリースタイル言語学

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    この本の魅力は、言語学を筆者がなによりも愛していて楽しんで執筆している様子が伝わってくるところである。

    ポケモン・プリキュア・ラップなど、身近なものを話題にしてわかりやすく言語学のおもしろさを教えてくれる1冊。

    以前から少し興味があったが、言語学に触れたのは初めてだった。最初は堅苦しい感じじゃないといいなーと思っていた。しかし、その不安はインパクトのある題名、それと蛍光黄色の派手な装丁が吹き飛ばしてくれた。中身も題名・装丁に負けず親しみやすい感じで、どんどん読めて面白かった。

    マイボイスの話であまり考えてこなかった声の大切さにも気づけ、とても感動した。

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    2023年05月10日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    数冊同著者や近傍の著作を読んだあとだったので
    言語学とはなんぞや、といった部分からの著者の研究のユニーク性みたようなものもある意味慣れてしまっている感が。
    子育てに関連する部分も多いので、そういった状況に接している読者にはより親近感の湧く内容にはなっているか。

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    2023年04月29日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    ●は引用、その他は感想

    ●ピノコが「ラ行」を「ヤ行」に置き換えるのは、「ラ行」を発音できないからではない。「ヤ行」が言いやすいという理由だけでもない。もしそうなのであれば、「ダ行」も「ラ行」も全部「ヤ行」にしてしまえばよいはずである。ところがそうならない。この説だと、「ダ行」が「ラ行」で発音されることの説明がつかないので。(略)このような現象はchain shiftと呼ばれ、多くの子どもの発話で観察されている。なぜchain shiftが子どもの発話で観察されるのか、最新理論をもってしても完全なる理解は得られていない。しかし、子どもの発話に観察される「言い間違い」は、「子どもの能力の欠如ではない」ことは彰かだ。(略)時に我々大人は、子どもたちを「大人ならできることができない未熟な存在」と見なしてしまう。しかし、彼らは彼女らなりの理屈をもって音声を発していることは間違いない。
    ●もしかしたら、「名前の短さ」で「心理的な距離」を表しているのかもしれない。その証拠に、怒ったときには愛称ではなく、本名を全部発音することがある。もっと怒ったときには名字も含めて、なんなら「さん」までつけて呼ぶ。
     平常:さっちゃん、部屋がちょっと散らかってるよ。
     怒り(小):さつき、部屋が散らかってるよ。
     怒り(中):かわはらさつき、部屋が散らかっています。
     怒り(大):かわはらさつきさん、この状況をどう説明しますか?
    ●日本語は「2文字(拍)が好きで、なんでも2拍に縮める傾向にある」という例を紹介した。「リハーサル」は「リハ」になり、「ビルディング」は「ビル」になる。しかし、(1)の例は、それでは説明がつかない:
    (1)パーマ ← パーマネント
       ローテ ← ローテーション
       コンビ ← コンビネーション
       アンプ ← アンプリファイアー
       シンポ ← シンポジウム
       エンコ ← エンコード
    なぜ、「パー」「ロー」「コン」「アン」「シン」「エン」と2拍では足りないのだろうか。「なんか短すぎる」と感じる人もいるだろう。そう、日本人は「2拍は好きだが、1音節の単語は短すぎる」と感じるのだ。「ん」「っ」「ー」は、前の拍にくっついてそれ自体では音節を形成しないから、「パー」も「コン」も1音節と数える。それだけでは短すぎるのであろう。この例も日本語に音節が存在することを物語っている。
    ●「ミーちゃん、そろそろ眠くなってきたかしら、それともおっぱいがいいの?かーちゃんわからないよー」である。赤ちゃんは、こんな意味不明な音の連鎖から単語を切り出すという偉業を成し遂げようとしている。(略)その一助となっているのが繰り返しだ。繰り返していると、少なくともその部分がひとつのかたまりになっていることがわかるので切り出せる。こう考えると繰り返しの多用も、我が子に言葉を学ばせようとする親の愛の表れかもしれない。この愛が一般化されて「繰り返し=お母さん言葉」という法則が生まれたのであろう。
    ●この世を支配する物理法則のひとつに、「高い音は小さなものから発せられる」というものがある。(略)「高い声」は「声帯が小さい」、つまり「体が小さい」ことを含意する。動物界において、大抵は小さい生物のほうが危険度が低く、敵意がなさそうだ。よって、高い声を聞いたほうが、赤ちゃんは安心するのかもしれない。また、赤ちゃん自身も小さい生物である。実際に声も高い。よって、高い声を出すことは共感をもたらすと考えられる。動物の世界においても、恭順を示すときには高い音を出し、威嚇するときは低い音を出すということが観察されるらしいから、お母さん言葉で声が高くなるのは、動物的な本能に基づいているのかもしれない。 →「ヒトはなぜ拍手をするのか」

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    2023年01月21日
  • 音とことばのふしぎな世界 メイド声から英語の達人まで

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    分かりやすい入門書

    マルとミル、どっちが大きい?
    架空の2つの単語に、大小の机どっちがどっちを表すか聞いたところ、
    多くが「マル」が大きい机で、「ミル」が小さい机と答えた
    これはあらゆる言語話者でも共通の結果になった
    つまりある音に対して、母語が何語でも、共通した特定のイメージを想起させる要素が音声にはある
    人間の発音機構自体(舌や口の構造)は共通しているので
    口を広げる音→大きなイメージ
    口を狭める音→小さいイメージ
    というように、発声時の物理的な違いがイメージの違いを生じさせるのでは?
    →"音象徴"という考え方

    ……等々、音声学というとっつきにくい学問のハードルを可能な限り下げ、面白いとこだけ上手く抽出していると思った。
    (それでもやはりグラフや画像分析の話は難しく感じるけど……)

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    2022年09月06日
  • フリースタイル言語学

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    書評で知り、装丁が気になって読んでみた。

    近々に読んだ『音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む 』と同じ著者と読み始めてから気付いた。万人向けでどちらか読むなら本書、子育てに興味があるなら後者をおすすめ。

    言葉遊びが気になったり、好きな方にはうってつけで、そうでない人には気になるきっかけになると思う。

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    2022年09月03日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    新聞等の書評で知った。

    子どもがいる方は、小さい頃に何をしゃべるか、どうしてなのか気になると思う。

    声学に初めて触れたが、どんなものかなんとなくわかった。韻を踏んだり、言葉遊びが好きな方ははまるかもしれない。また、気になるネーミングにも役立つかも。

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    2023年05月12日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    面白かったけど、
    こんなに川原先生がデコってくれないと
    楽しい味付けにならない
    言語学って、ほんとに味がしないんだろーなー。
    砂噛んでる味なんかなー、という感想です。
    とーちゃんが妻も娘も大好きなのが
    よく伝わりました。

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    2022年08月13日
  • 音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む~プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで~

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    高橋源一郎の飛ぶ教室で手に取る。

    言葉をおぼえたてのお子さんがいれば、この本は更に面白く参考になるだろう。私はすっかり息子の発語からその先も忘れてる(笑)

    こちらとしては、ポケモンの音声学がとても興味深く、遡って怪獣の名前も、そうそうと頷ける。
    すっかり子供のことは忘れてると思っていたけれど、ポケモン図鑑をトイレに張って、トイレトレーニングしたことを思い出す。うーん、懐かしく感慨深い。

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    2022年08月02日
  • 音とことばのふしぎな世界 メイド声から英語の達人まで

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    言語学者による本。各国の音と言葉を「文字で見える化」し、分析している。普段何気なく話している言葉や外国語との違いなど、あらためて解説されるとなるほど、と思えることがあった。

    例えば「ん」という発音は、その後に来る言葉によって日本語でも何通りか違いがあること、日本語には必ず母音がついてくるが、英語では子音が続いたり母音がない言葉が多く存在すること、日本語の「ふ」は英語圏の人からは「う」と聞き分けがつきづらいなど。

    このように、各国や地域による言語の特徴がそれぞれ違うので、その言語習慣の相性によって他国語の習得に得手不得手が出てくるという。残念ながら日本語と英語は相性があまり良くないようで、それも日本人が多く持つであろう英語アレルギーに繋がってしまう。

    しかし本書ではこうした言語による違いはあれど、「完璧に」習得する必要はなく、慣れによってコミュニケーションは可能であるとまとめている。

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    2022年06月26日
  • 音とことばのふしぎな世界 メイド声から英語の達人まで

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    声に出して読みたい科学啓蒙書。音声学。

    マイボイスの試み。
    将来自分の声が失われると分かっている難病(特にALS)の患者さんの声をあらかじめ録音し、声が失われた後もパソコンを通して再生することを可能にするソフト。

    赤ちゃんはテレビを視聴するだけでは音を学ぶことが出来ない。実際に話しかける、人と接しながらでないと音(言語)を学べないという。コミュニケーションの現場で発せられる音のみを重要な情報として捉えている、と。

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    2016年03月10日