佳奈のレビュー一覧
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社会人として働き始めて10年以上経つが、読んでよかったと思える本。「働く」ということを改めて考え直す機会になった。小中学生のときにこの本に出会えていれば、その後の人生にどんな変化が起きたんだろうとワクワクする。
私は、P194で示されているような典型的な「いい子」なので、他人の期待に沿うように自分の人生を進めてしまった。その結果、30歳を過ぎた今でも自分の人生を歩めている実感がない。
でも、人生100年と考えるとあと60-70年はあるのかな。そう考えるとまだまだ挑戦できることなんてたくさんあるじゃないか。
中学生の頃に抱いて一度は閉じ込めた"やりたいこと"が胸にこみ上げてきた。今回は、自分の声に耳を傾けあげよう。
そう思わせてくれた本だった。 -
Posted by ブクログ
癒されました!
心がぽかぽかする、雪解けの春みたいな小説でした。
手芸喫茶『自由時間』、素敵なコンセプトのお店ですね。
こんな喫茶店が近くにあったら、私も通いたくなっちゃうなぁ。
店主のサチさんも、お客のみなさんも、とても仲のいいご様子が伝わってきます。
でも、自由に過ごしたいときは思い思いに、自分の作業に没頭する。
そんなちょうどいい距離感が魅力的です。
そしてなんといっても、
二葉ちゃんとユウさんのおふたりが微笑ましすぎる〜!!
内気な二葉ちゃんにはとっても共感しました。
でも彼女には、いざという時はしっかり行動できる芯の強さも感じられます。
見習いたいなあ…。
ユウさんも、魅力的すぎるキャラクターです!
マイペースな自由人で、言いたいことは率直に伝える。
でも、思いやりも強くって、手芸が得意で…
こんな素敵なお兄さんがいたらなあ。妹さんがうらやましい!
そんなおふたりの距離感も、甘々になりすぎず、
かといってぎくしゃくするわけでもなくって。
とっても微笑ましくって、読みながら口角上がっちゃいました!
それに、ユウさんの言葉には励まされるものも多かったです。
”ひとりの時間も、みんなといる時間も楽しい”
”やりたい時にやればいい”
”編み物は何度でもやり直せる”
シンプルなようでいてとても深い言葉たちです。
巻末には、作中に出てくるコースターの編み図もついてきます。
私も少しだけ手芸を楽しむ身なので、嬉しかったです(*ˊᵕˋ*) -
Posted by ブクログ
ネタバレ和菓子を実に美味しそうに食べる女子高生、それだけで推せる。
もしかしたら、無自覚ながら翔くんもそうだったかもしれないと思うのは、こちらの願望かな。
サブタイトルに「甘くない謎」とある通り、登場する不思議や厄介ごとは、どれも初手がぴりっと辛かったり切なかったり。
ただどれも相手の不器用さやちょっとしたすれ違いから起きたことであり、解決すると最終的はどれもほっこりできる結末になるので、和菓子のような優しい甘さが後味として残る作品だったと思う。
本当に総じてキャラが不器用なのである。
手先の問題ではなく、生き方というか、性格的な意味で。
もしくは若さゆえの青さというか。
特に翔くんの幼なじみ枠の先輩がね、誤解を招くレベル。
でもそんな彼だけは、謎が解決しても苦手なままだった。
彼も不器用な性格ではあるのだが、口が悪すぎて駄目だった。
すみません。
ゆえに美味しそうに和菓子を食べる鞠ちゃんは本当に癒し系だった。
それに友情なのか恋愛なのか、どちらでも美味しい鞠ちゃんと翔くんのほのぼの光景もたまらなくよかった。
この二人のやり取りも、いつまでも眺めていられる推しポイントだった。 -
Posted by ブクログ
夢中で読んで読んで、
泣いて泣いて、
午前中で読み終わってしまった。
なん読みやすい本なのだろう。
事実と、生の人間の声や気持ちが
たくさんそのままするりと入ってくるからかな。
だから押し付けがましくなくて、あたたかいのかな。
まだうちの子(中1男子)はなりたい職業なんて聞いたこともないけれど、
無くていいんだよってあって、それも親としてはたしかにそうだなぁって思えたな。
私自身は中学受験から色々親に良かれと思って何かと入れ知恵されてきた身なので、
頑張って走ってないと自己否定する価値観が備わってしまいがちだけれど、
もうそういうのもいいよ、いいよね。
って思えた。ここからの人生は好きなことやろう。
そしてまさに主人公と同じ状態にある甥っ子にこの本を是非とも勧めたいと思った。