【感想・ネタバレ】小鳥遊さんの京菓子暦 かわいい和菓子と甘くない謎のレビュー

あらすじ

高1の鞠は京都に越してきたばかり。雨宿り中、クラスメイトの翔から「抹茶の有平糖」をもらい、話をするようになる。翔の兄は和菓子喫茶「あじさい」を営んでいて・・・。鞠の父はお店をおとずれた際、「褒めて恥をかいた」和菓子があるという。好奇心旺盛な鞠はクールな翔を巻きこみ、それが何か知ろうとするけれど――!? 上生菓子、亥の子餅、うさぎ饅頭、ぜんざい。和菓子大好きな二人が、ほっこり解決! 京都東山を舞台にした、季節をめぐる和菓子ミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

和菓子を実に美味しそうに食べる女子高生、それだけで推せる。
もしかしたら、無自覚ながら翔くんもそうだったかもしれないと思うのは、こちらの願望かな。

サブタイトルに「甘くない謎」とある通り、登場する不思議や厄介ごとは、どれも初手がぴりっと辛かったり切なかったり。
ただどれも相手の不器用さやちょっとしたすれ違いから起きたことであり、解決すると最終的はどれもほっこりできる結末になるので、和菓子のような優しい甘さが後味として残る作品だったと思う。
本当に総じてキャラが不器用なのである。
手先の問題ではなく、生き方というか、性格的な意味で。
もしくは若さゆえの青さというか。
特に翔くんの幼なじみ枠の先輩がね、誤解を招くレベル。
でもそんな彼だけは、謎が解決しても苦手なままだった。
彼も不器用な性格ではあるのだが、口が悪すぎて駄目だった。
すみません。

ゆえに美味しそうに和菓子を食べる鞠ちゃんは本当に癒し系だった。
それに友情なのか恋愛なのか、どちらでも美味しい鞠ちゃんと翔くんのほのぼの光景もたまらなくよかった。
この二人のやり取りも、いつまでも眺めていられる推しポイントだった。

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2025年11月13日

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