あらすじ
都会に佇む弁当屋で働くことり。家庭環境が原因で、人付き合いが苦手な彼女はある理由から、母の住む島に引っ越した。コバルトブルーの海に浮かぶ自然豊かな地――そこでことりは縁あって古民家を改修し、ごはん屋さんを開くことに。お店の名は『ことりの台所』。青い鳥の看板が目印の、ほっと息をつける家のような場所。そんな理想を叶えようと、ことりは迷いながら進む。父との苦い記憶、母の葛藤、ことりの思い。これは美味しいごはんがそっと背中を押す、温かい再生の物語。
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Posted by ブクログ
とても好きな雰囲気です。
ちょっと心配なスタートでしたけど主人公のことりが前を向いて進み、ハッピーエンドで綺麗に終わりましたね
やはり隼人の存在が大きかったですねぇ…ことりを支え引っ張って行く姿が微笑ましい…
島に移住する話だと大体苦難ばかりですが、このお話では勿論最初は苦難も有るもののどちらかと言えば小さな島だからこその暖かさや支え合いを強く感じました。
チョーさんもツンデレでしたし
細かめに何話にも分かれた描き方も凄く読みやすくて好みでした
Posted by ブクログ
如月さんの誠実さが伝わってくる作品だ。辛い過去を抱える「ことり」だが、隼人や津久茂島の人々に支えられながら前を向いていく。隼人の「幸せになる権利は誰にだってある。幸せになるための道を進むのも、自分次第なんだよ」が最高!宝物の一冊だ!
Posted by ブクログ
初読み作家さんでしたが、かなり読みやすかったです!!
隼人が本当にいい子過ぎる(笑)
この物語はある意味再生の物語だなと私は感じながら読みました!!
島という小さなコミュニティだからこそって感じる所も沢山あって読んでて割と忙しかったです??感情が??笑
Posted by ブクログ
帯やあらすじからだと、ことりがお店をやるのだなあらと思っていたけど、相棒いるやん!というか元々は相棒が始めようとした感じじゃないか、何故帯にも紹介がないの?とちょっと不思議だった。
父親のことは思っていたより深刻な問題で、逃げ続けるの辛いなあと悲しくなった。
ごはんはもちろん出てくるけど、それよりも島の人との交流とか相棒の大らかさ、社交性が物語を占めていた。
Posted by ブクログ
古民家でお食事をいただくほっこり系のお話かなと思っていたら、存外話が重かった件。
何せ作中で何人かお亡くなりになる。
主人公もヒーローも過去にトラウマ持ち。
これで軽い訳がない。
何度も主人公が落ち込む場面があるし、彼女に限らず別キャラでも病気になったり、島特有の余所者に対する風当たりのきつさがあったり、とにかく心休まる読書という話ではなかった。
癒しは猫の西郷さんとマリーさん、あかりちゃんくらいかなあ。
特にマリーさんは個人的に推し。
オネエキャラにとことん弱い……それに面倒見のいい方なんです。
好き……
癒しもあるにはあるが、とにかく次から次へとトラブルが来るので大変。
何より主人公の父の話が一番重い……その割に幕切れは呆気なかったが。
あとこれはあくまで個人的な話なのだが、ヒーローがとても苦手なタイプで。
とにかく第一印象がチャラすぎて、その後すごくいい仕事をしていたし、最終的に主人公と家庭を築くまでになったのに、初手の印象と苦手さを引きずってしまい最後まで好きになれなかった。
第一印象って大切だなとしみじみ感じた。
ごめんよ……