佳奈のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ古民家でお食事をいただくほっこり系のお話かなと思っていたら、存外話が重かった件。
何せ作中で何人かお亡くなりになる。
主人公もヒーローも過去にトラウマ持ち。
これで軽い訳がない。
何度も主人公が落ち込む場面があるし、彼女に限らず別キャラでも病気になったり、島特有の余所者に対する風当たりのきつさがあったり、とにかく心休まる読書という話ではなかった。
癒しは猫の西郷さんとマリーさん、あかりちゃんくらいかなあ。
特にマリーさんは個人的に推し。
オネエキャラにとことん弱い……それに面倒見のいい方なんです。
好き……
癒しもあるにはあるが、とにかく次から次へとトラブルが来るので大変。
何より主人公の父 -
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Posted by ブクログ
漫画と説明が書かれており、読みやすかった。
漫画のタッチがとても柔らかくて癒されるし、セリフに名言多くて震えました。
ただ、ちょっと怖いなぁと思うところもありました。
本で出版するにあたり、誰のことも組織のことも会社のことも悪くは書けないし特別扱いもできない。
なので、書くことが結局は学校教育の延長線でしかなくこの本を読んだとしても、自分が子ども時代のモヤモヤが取れたかというと別の話。
所詮は学校や学校の先生と同じじゃんってこと。
それが悪いとは言わないし、本の中でも全ての物事を肯定的に捉えて書かれているけれど何だか違和感がありました。
私はあえて自分の子どもに渡して読ませようとは思わな -
Posted by ブクログ
年末、宝塚の中山寺にお墓参りに行った帰りに、尼崎に住む息子の下宿に立ち寄った。大通りに面した駐車場に車をとめ、息子の下宿に向かう道すがら小さな本屋さんがある。その書店の店主、小林由美子さんのエピソードをまとめたものが本書だ。その小林書店の一面は本書がずらりと並んでいる。
ノンフィクションである由美子さんのエピソードの間に、フィクションである本の取次会社の新人社員の成長譚が差し挟まれる。ノンフィクションのエピソードは心打ち、痛快でもある。エピソードを引き出すノンフィクション部分も面白かった。
町の本屋さんが成り立っていた頃を知っている。本好きは、本屋さんで本を買わないといけないな。