平沢下戸のレビュー一覧
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ますます静っちの凄さが分かってくる。武田を三方ヶ原で倒すことで、織田の力を全国に知らしめることによって、織田信長の全国統一を進める。そのために、第一次織田包囲網で織田軍がわざと負けていた!比叡山焼き討ちも(実際は坂本の辺りを焼き討ち・殲滅しただけ)、武田を誘い出すためだったとは!その案を出したのが静子!しかも三方ヶ原の戦いのために事前に地形を測量しているし、螺旋の溝を銃筒に付けた新型銃を開発する。凄いよなあ。
京都ではやり出した麻疹をいち早く抑え込んでしまうし、20年、30年のスパンでワクチンの開発を睨んでいる。織田信長に天下を取らせて、理想の国家を作ろうとしているのだ。歴史は大きく変わるなあ -
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宇佐山城の戦いで、静子軍は表に立って戦う。圧倒的な差の敵軍の淺井・朝倉・比叡山連合軍に、ゲリラ戦や弓部隊を使った戦いで攪乱するが、やがて力で押し切られようとされる。しかし、そこからの戦いが感動的というか、涙なくしては読めない。兵たちの静子に寄せる感謝と期待の気持ちが熱い。本願寺が参戦したり、三好三人衆が四国から戻ってきたり、比叡山、淺井・朝倉勢など、信長包囲網が敷かれ、信長最大の危機であったが、和睦をすることができ(敵は馬鹿だねえ、チャンスを逃したよ)、信長軍は一息をつく。それにしてもねえ、森長可の暴れぶりというか、狂気は凄いねえ。気に食わなければ相手を嬲り殺しにする。信長には寵愛されたようだ
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今回は、伊勢侵攻と淺井・朝倉家との争いで姉川の戦いが一応のメインかな。歴史では、信長の右腕の森可成や信長の弟が淺井・朝倉家との争いの中で戦死するが、なんとかそれを阻止しようと静子は策を巡らす。姉川の戦いでは、静子が鍛えたコンパウンドボウを用いた弓騎兵が足満の指揮のもと活躍して、朝倉軍に大損害を与える。朝倉の勢力を削いでおいて、森可成たちを救おうというわけだ。
農業、酪農、工業の方では、次々と新しいことを始めている。当時なかった野菜や果物を南蛮から取り寄せて育てようとするし、レンズを使った双眼鏡やフィールドスコープを開発して、合戦に画期的なアイテムを持ち込む。スクリュー船にも手をつけようとするし -
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織田信長が上洛する。裏で静子は、御館様の希望を叶えるためにいろいろ奔走するのだが、基本は自分のやりたいように農業や養殖、衣食住のこと、様々な技術的なこと、洗濯機や旋盤、麻織機などの機械を作ったり、バイオプラスチックを作ったりしているので、随分と楽しそうである。しかし、ちゃんと信長の天下布武のためにいろいろ画策もしている。京治安維持警ら隊を作ったり、本願寺との対立の裏の首謀者、公家の近衛前久を食事で誑し込んで、信長の味方にしてしまったり。濃姫は結構えぐい女性で油断がならないのだが、結局は誑し込んでいるんだよね。磁器の蚤市や清酒製造で柴田勝家や佐々成政も味方にしてしまう。そうそう足利義輝が現れたの
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まあ、歴史SFファンタジーかなあ。相変わらず、農業、畜産、窯業、インフラなどの知識が凄い。今回は、栄養学まで援用して、家老の息子を鍛えたりする。登り窯を作って磁器を制作もするし、コンクリートも作る。実際の歴史に先駆けて、綿花の大量栽培も計画する。静子は、転移する前に「戦国時代と現代科学技術の考察」というノートを作っていて、天下統一をするのに、さらに統一後に何をしていくかを、構想だけでなく、詳細な技術・手順まで書いているのだ。普通の女子高校生じゃないよね。信長は、美濃を攻略して着々と天下布武の手を打っていくが、静子の技術が無茶苦茶役に立っていて、このままじゃ歴史は変わってしまうんじゃないかな。本
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異色の小説。私には無茶苦茶面白かった。人によっては、なにこれ、どこが面白いのと言うかもね。戦国時代の織田信長のの前にいきなりタイムスリップした綾小路静子なのだが、私に言わせるとこいつがとんでもない奴なんだよ。疲弊しきった村を信長から任されて、見事に立ち直らせるどころか、次々と驚嘆すべきことを成し遂げていく。あのね、現代の知識を持っているから、それを活かして生き延びるというレベルじゃないんだよなあ。農作物の栽培の知識や道具を創り上げる技術が半端でない。祖父からたまたま貰って持っていた戦国時代にはなかったハイブリットの種や新種の作物を撒いて活かすのだけれど、そんな種をくれるなんて一体どうよという感
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農耕も興味深い
他の人も書いていましたが「信長」の正式名称?が長い
主人公の女子高生はペラペラっと言っちゃってますケド
「織田上総介三郎平朝臣信長」(写間違えてないと思います)
“ふりがな”がふってあってよかった
難しい言葉はわかりやすくなってます
小説付き -
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原作より、コミックの方が!
原作も読んだというか、発表されているものはすべて読みました。
原作は説明が長かったり、作者の信念や矜持が必要以上に語られている部分も多く、食傷気味になる人も多いと思います。
また原作ではセリフと説明部分が前後していることも多々あり、誰のセリフか分かりづらかったりすることもありますが、コミックではそのあたりが解消されています。
コミックでは(原作者と相談の上だとは思いますが)、要領よくまとめられている&不要な部分が省かれているので、テンポ良く読めます。
例えば、迂闊に信長の正式名を呼んでしまう場面がありますが、この「名」についての説明は、文字にすると大変長いものですが、1コマで説 -
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タイムスリップものですが、ただの女子高生じゃない! 知識があり度胸もすわっているし、賢くたくましい! 数々の無理難題をこなして権力者を魅了するその姿、アッパレです
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信長とタイムスリップものは相性良いのか面白い作品が多いですが、女子高生との絡みは珍しいかと。 ヒロインが万能過ぎる反面、結構だらしなかったり根暗っぽかったりお偉いさんに会うのを面倒がったりと、得意分野以外は欠点も多く、深みのあるキャラになってます。 一方、武将たちが従来の人物評の域を出ず、キャラが弱く感じました。 幕末から昭和にかけての農法・農機具の紹介が興味深かったです
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戦国タイムリープ物でとても面白いです! 静子ちゃんがどうなるのかドキドキです! 出てくる登場人物も渋めでかっこよくて話のテンポも良くとても良いです