石破茂のレビュー一覧
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国会議員がすべきことは一つ。国を導くビジョンを提示し、そのビジョンに従い、国政上の個別の課題解決のためのプラン、すなわち現実的で実効性のある政策を練り上げ、実行していくこと。
政治家の仕事は、勇気と真心を持って真実を語ることだ。
いつまでもカンフル剤に頼ることなく、持続的に発展する経済を実現するために、残された時間を最大限有効に活用し、我が国の経済・財政が抱える根本的な問題ときちんと向き合い、それに対する処方箋を考えることが必要。そのとおりこのまま放置したら大変なことになる。
特に社会保障制度に関しては、「持続可能性の高いプランニングが必要」
大企業が勝ち残れば、その傘下にある中企業、小企業、 -
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個人的には大嫌いな政治家の一人である石破茂さん著の本です。安倍首相の政敵だから大嫌いというわけではないのですが、何か”後ろから弓を引く”、”陰湿に口撃する”という様なイメージがあるのですが、その様な性格や行動についても本人自身が著内で述べています。地方創生については大まかなビジョンは描かれておりますが具体策については殆ど書かれておらず残念です。ただ、憲法改正(特に9條)については、私個人の意見としては安倍案より筋が通っておりしっくりきます。左翼知識人やメディアは石破氏を”アンチ安倍の急先鋒”という事で利用していますが、もし、先の総裁選で石破氏が勝利していたとしたらどういうスタンスを取ったのでし
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ネタバレ非常に丁寧に、初心者でも分かりやすく、実例を用いて説明してある。
集団的自衛権、個別的自衛権、集団安全保障、色々言葉があり、あたりまえだが各々が違い、それを理解しないと話はすすまない。
集団安全保障とは、国連の対応のことで、平和を壊したり、侵略をしたりする乱暴な国が現れたら、国際社会が一致協力して対応し、平和を取り戻す。これが集団安全保障という概念であり、全ての加盟国が国連と言う仲間であるとした上で、その仲間内から約束を破る乱暴者が現れたら、その他の仲間の国々が共同して制裁を加えると言うことだ。ただ、集団安全保障は、安全保障理事会が対応を話しあうが、常任理事国が1つでも拒否すれば機能しないし -
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防衛庁長官、防衛大臣を歴任した石破茂氏の著書。
本書のテーマは集団的自衛権だが、戦後日本政府の「自衛」に関する意識の変化についても書かれている。
まずGHQ占領下においては、1948年に吉田茂首相は「自国」が攻撃を受けた際に防衛・反撃する「個別的自衛権の行使」をも否定していた。
その後、1950年に朝鮮戦争が始まると駐日アメリカ軍は朝鮮半島へと出兵したため、アメリカは占領している日本の防衛が十分にできなくなると、自衛隊の前身となる「警察予備隊」が組織される。同年にGHQのマッカーサー元帥が日本の自衛権を容認。
そして1952年に日本が独立すると、吉田茂首相は「独立国である以上、自衛権はある -
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嫌い嫌い言ってるだけじゃ、どうしようもないから、自民党側の意見を読んでみようと思った時に、一番まともに話が出来そうなのが石破さんかな…と。
まぁ、そこは当りで。
当り前っちゃ当たり前なんだけど、彼らも日本を、いぃよ~に打っ壊してやれとか思ってる訳じゃなく、彼らなりに真摯に考えてやってるんだな~って。単なる悪党の悪巧みじゃないんだな~彼らなりに国を想ってるんだなって事が解ったのが、とりあえず収穫。
ただ、この石破さん、なにがこの人をこんなに胡散臭く見せるのかって、よく観察すると、封建時代の主従関係みたいなものを現在の自分の立場に持ち込もうとしてるのが可笑しいんだなって気付く。
身内のはずの安倍さ -
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後半の対話編が秀逸。真正面からくどくどと答えているわけではないが、納得はできる。集団的自衛権容認派としては、一番よく書けている。
・政府の解釈自体、変遷を遂げている。
・本来、集団的自衛権を行使して良いかどうかの判断は、「日本の領土・領空・領海への攻撃か」を基準にすべきではなく、攻撃国の行為が「日本に対する攻撃と同じだとみなすことができるか」を基準にすべき。
・世界の常識では、国の外交力は「経済力」「安全保障」「武器輸出」の三つを大きな柱としている。
・日本は武器を輸出していない、立派だねとはならない。なぜなら、どの国も武器を持っているから。 -
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防衛庁長官、防衛大臣を経験し日本の国防に対して強い危機感を感じていることが、文章からはっきりと伝わってきた。
個人的に、石破氏にはプラスのイメージもマイナスのイメージも無かった。
そしてこの本を読み始める時も、「どうせ集団的自衛権を実現させる方向に持ってかせたい強引な主張の本だろう」と斜に構えていた。
しかし、内容は想像以上にしっかりとしたものであった。
前半は、集団的自衛権とは何か、主にどういう誤解をされているか、そしてそれはなぜ必要なのかを丁寧に追っている。さらに後半には主な反論や誤解に答えるという形で分かりやすく説明が行われている。
もちろん、この本を読んだからと言って集団的自衛権 -
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総理大臣になる前の石破茂による。党内野党のような立ち位置だったから、自らも本書に記載したように「石破茂が総理になる時は、自民党が信頼を失った時」とこの予言の通りの状況に。誤算があるとすれば、或いはこれも想定通りか、予言が現実となった所で自民党の支持率は復活しない。威勢の良かった正論は、結局、党内を動かせずに傷口は悪化していく。
物価も上がり生活が暮らしにくく、外国人にやりたい放題され治安も悪化、メディアは低質なまま。地方衰退も少子高齢化も人手不足も解消されない。社会状況が良くないのは「政治が良くないから」。必ずしもそうではないが、しかし、選挙により政権を変える意欲も、変えた所で与党として舵取 -
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米の価格もガソリン代も高止まり。人手不足も解決されず治安も悪化。政治と金の問題を引きずったまま、石破政権に対し「やや期待外れ」と「大いに期待外れ」と回答した企業は多く、特に、景気対策や物価高への対応が不十分との指摘で、企業からの評価は厳しいものとなっている。
百歩譲って食べ方が汚いとか、身だしなみが不潔だとかは良いのだが、対トランプ外交も初期の友好ムードとは裏腹に実質的な成果に乏しく、むしろ摩擦が表面化している。元々の懸念であった政権運営の厳しさもそのまま。
本書では、人口問題と地方創生についてを語るのだが、もはや薄ら寒い。いくら舌戦に強くても、味方がいなければことを為すに至らず。
石破 -
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地方創成
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米 世界一であることがアイデンティティ
日本 その場しのぎの楽観論
グランドデザイン
個々の政策では変わ -
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今の石破政権について何かわかるかなと思って拝読。しかし、2014年とだいぶ前の作品だった。
消費税の導入賛成や社会保険料の増額、年金受給年齢の引上げ。うーん。自分とは考え方が合わないなぁ。今でも、そのお考えなんだろうか。
女にモテたいや酒や車の話など、あー、完全に時代が違う価値観なので、同調しつつもこれは、社会に合わせないといけないんじゃかいかなぁとも。
弘兼先生は自己責任という言葉は好きと言っていたが、自分はなんとなく嫌いだなあ。なんか、冷たい印象プラス結果だけを論じた思考停止に感じなくもない。
あと、若者の票の価値を上げ、寿命が残り少ない老人の票の価値を下げようという石破さんの論理