石破茂のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
石破さんが5度目の総裁選にて当選されたので読んでみました。国防に対するこだわりと自民党に対するご自身のお考えが分かりました。特に今話題の裏金問題など自民党のあり方が問われる機会が増えていますが、党内野党とも言われる石破さんも国民感情に寄り添った考え方です。この窮地で選出されたのでぜひ今までのご発言を実行して欲しいと期待しています。それから父親である二朗さんの話、田中角栄から受けた影響、石破茂という男を通して見た戦後の自民党政治など色々と勉強になりました。本も結構読まれているようで、日本の歴史観や政治に関する書籍の紹介があるので、それらも含めて気になる人は一読の価値があるかと。
-
Posted by ブクログ
興味深い本だった。総理直前にあった石破茂の言葉である。彼の言論はこの本の中ではとても自由だけれど、対して今は。やりにくいのが当たり前ではあるが「本の中ではここまで言っていたのに!」と思わなくもないです。頑張れ石破さん!
さて、面白かった点。
まず、田中角栄と自身を比較しながら金権政治からいかに距離を取りながらどうやって具体的な仕事をするのか。これ、色々書いてくれていますが、私はその前提として「金は他の人が集めていたので、党としては問題ない」という、身も蓋もない感想を持ちました。いやそれはさておき、この金権政治と距離を取ることをずっとやってるのが石破茂のいいところ。実権力を持った今、正しさを現 -
Posted by ブクログ
石破茂が地方創生について語るのかなと思ったが、その内容はごく僅か。本書の大部分は、地方創生の事例紹介。それで目的を果たせる人もいるだろうが、石破節を期待していた私には少し物足りなさも。と思ったが、ジワジワと噛めば噛むほど滲み出るような石破目線を発見して嬉しくなる。別に石破茂ファンではないのだが、彼のマニアックな面が好きなので。
ー 地方創生の現場では「よそ者・ばか者・若者」が必要とよく言われます。これは、地元にずっと住んでいる方々だけでは気づくことのできない視点を取り入れる必要があるということ。
で、石破茂が滋賀県をプロデュースするならという話に。滋賀には、すごく特徴があって、国宝とか重要 -
Posted by ブクログ
2021年2月~2022年2月のデイリー新潮に掲載された論考集。
菅政権から岸田政権の時期で、コロナ禍で顕在化した問題などについて考えを述べたもの。
安全保障や国防論、外交、税制など、支持できかねる発言もする石破さんだが正直者だ。
世間の雰囲気に迎合せず、「それはおかしいのでは」と言えるのも石破さんだ。
疑問に感じたことは、きちんと事実を調べて自分なりの意見を述べている。
今まで政府が放置・先送りしてきた一番の問題は、少子高齢化の対策だろう。
ちょっと調べてみたら、出生数が100万人を切ったのが2016年で、2022年は77万人にまで減っている。
2023年は半期で37万人らしい。
コロナ -
Posted by ブクログ
ネタバレ・国会議員がすべきことは一つ。国を導くビジョンを提示し、ビジョンに従い、国政上の個別の課題解決のためのプラン、すなわち、現実的で実行性のある政策を練り上げ、実行していくこと。
・政治家の仕事は、勇気と真心をもって真実を語ること。
・いい加減なヤツが100人いても世の中は変わらない。だが、政策を知っていて、選挙も強い確信犯的な議員が20人もいたら世の中は変わる。
・論戦の技術。①してもしなくてもよい無意味な質問はしない。②言論の闘いの場においてはなるべくパネルを使わない。③あー、えー、などと言わない。④と思います、は禁句。断定的に自己の見解を述べる。⑤論戦は読書との闘い。大量の本を読まないと、相 -
Posted by ブクログ
ネタバレ集団的自衛権を理解するため、人物的に好感を持っている石破茂さんの本を手に取った。
石破茂氏のことは、UFOゴジラ襲来時の自衛隊のあり方についてを語っているのをTVで観てから、注目しているのだが、政策を支持してるわけではない。私の中ではおもしろい人という位置づけである。
そして、私は集団的自衛権に反対してもいない。
つまり、好意的に読みはじめたわけである。
内容はとてもわかりやすかった。
本書で考えを変える人はいないかもしれない。石破氏は問題点の説明に徹しようとしている。これ以上のことを知りたい人はさらに本を読むよいだろう。私が強くした思いは、メディアを通さないで、本や資料をあたって理解を -
Posted by ブクログ
【アメリカに巻き込まれるのがいいか、見捨てられるのがいいか】
この手の本は、何が書いてあるか、よりも、誰が書いたかで判断されがちで、集団的自衛権なんか要らない派の僕も、少なからずそういうバイアスを持ってしまう。それを念頭に読んでみよう。するとどうしても、遠近法というか、置換えというか、そういう風にみえてしまう。たとえ話がちょっと子どもっぽすぎるのかもしれない。
「行使と権利は不可分」とする話は、国際法(権利は持つ)と憲法(行使は不可)の順番の議論をあやふやにしてしまっているし、自衛隊の既成事実化と、自衛権解釈のやりかたは、憲法25条の「健康で文化的な最低限度の生活」の基準生活において、かつ -
Posted by ブクログ
民主党政権の獅子身中の虫、森本氏が、小学校時代から「丸」を愛読していたという石破氏と一緒になって国防軍がなぜ必要か力説する本。
米軍は国内で尊敬されていて、橋下・米軍司令官の風俗活用発言が問題視されるのは、その違いから出る、なんていうんだけど、それはかえって自衛隊に失礼じゃないのかな…?
新聞報道やらで話題になっていた、逃亡者は死刑、みたいな話に及ぶ。死刑とかの話については、最高の栄誉と、最高の規律を設けたい、んだって。いいかどうかはともかく、報道は、栄誉のほうの話もしたほうがいいんじゃないかな。
さて、驚いたのは、3ヶ月徴兵に行ったら就職に有利になるように経団連に…という森本発言。企業が勝手