巖本英利のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ中原の後宮の貴妃だった紅玉は草原に住む遊牧民族の盟主に再嫁することになった。だが途中で別の部族に襲撃され囚われてしまう…。
後宮入りの際、月餅を欲するままに食べてしまった紅玉は自分の肖像画を描く絵師へ渡す賄賂が無く、痩身好みの皇帝へアピールする肖像画をありのまま忠実に描かれてしまいました。そのためか、皇帝からの御呼びが一度もかからず、草原の盟主の花嫁候補となってしまったのでした。
盟主へ嫁する旅の途中に襲撃され、襲った部族に捕らわれた紅玉は、エウラという名をもらい族長の四男アマルの妻になるよう言われます。
アマルは紅玉より年下の少年でした。売り言葉に買い言葉でお互い打ち解けられない二人でしたが、徐々に心を通わせるようになります。
「あなたを守る」というアマルの言葉にキュンとしますが、私には紅玉が我を通しすぎのような気がしました。何度か襲撃されたけれど、そんなにひどい目にも合わず恵まれている気がして紅玉に感情移入出来なかったです。 -
無料版購入済み
無料お試し版では短すぎてちょっと評価しにくいなあ。でも、どういうことだろうって興味がわきます。ただ、購入すぐかどうかはばくちだなあ。
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Posted by ブクログ
色々なジャンルでマンガのようにキャラクター性の強い作品が増えてきているけど、これもなかなかだった。土佐弁で陰陽師で捜査官の主人公。だけど思考は割と常識的だから、同僚の捜査官たちのアクの強さがまあ目立つ、目立つ……。
カルト宗教マニアで、あらゆる宗教団体からブラックリストに入れられてるキャラなんて、自分は一生かかっても思いつかないだろうなあ。
この小説はいわゆる特殊設定のミステリです。“霊子”や"怨素”などといった人間の精神から発せられる原子など発見によって、霊現象や祟り、呪いが科学捜査にも使われるという設定。
だから主人公である陰陽師の御陵(みささぎ)も捜査官の一員で、警視庁にも心霊事件を専門に扱う「捜査令課」という部署があります。
著者の柴田勝家さんという方がSF畑出身の作家さんだけあってか、こうしたとんでも設定も上手いこと作品に落とし込んでいる印象を受けます。
「今この瞬間なら死んでも悔いはない」という思い。それを宗教に例え、アイドルに熱狂するファンに例え、そしてそこからこの設定ならではの、事件につなげる。
このあたりの理屈っぽさというか、設定を書き込み、本当に心霊科学がありそう、と思わせるのは流石だなあ、と感じます。
そして、この設定のミステリへの落とし込み方も上手い。仕掛け自体は目新しいという感じでもないですが、ホラーやオカルトに走るでもなく、この世界観の中のルールに乗っ取っての捜査と推理、そして解決はしっかりとミステリやってるな、という印象でした。
御陵とバディを組む音名井という刑事のキャラも良かったなあ。
ザ・エリート&堅物という感じの刑事で、御陵とは度々衝突するとっつきにくいキャラなのですが、ある瞬間に一気に親近感が湧きました(笑)お前、そっち側の人間か! と。
御陵の高知弁も良い味を出してます。高知から出てきたばかりで東京の様々な文化に不慣れなところなど、特殊なキャラなのに素朴で垢抜けない感じが、妙に親近感があります。御陵と音名井、凸凹コンビがお互いに一目置き始めるのもバディものの王道という感じで良かったです。
この作品、シリーズ化もされているみたいです。キャラと設定が馴染んでくれば、もっと化けそうな雰囲気のある印象を受けました。