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Posted by ブクログ
十津島の人々は大陸からの侵略者である辰国の者を馬賊と呼び、辰国人は島の人間を夷奴と呼ぶ。
そしてその間に生まれた人間は、もれなく赤い髪と鮮やかな色の瞳を持ち朝児と呼ばれる。
大陸から来た薬師の父と、生き別れた島の母から生まれたアサは男装して旅の薬師となった。父の遺言によりとある街を目指して。
だがそれは導きではなく、父の計画によるものだった。
捕らわれた辰国でアサが見たのは、純血を保ち大陸へ戻ろうとする者と島に同化して未来を望む者たちの対立。
辰国人と島民それぞれの正義と、混血児である朝児への差別。
島の覇権を巡る架空の歴史ものであり、職を持つひとりの女性の矜持であり、身分や人種で差別したりされたりする中での生き様など、盛りだくさんの内容だった。
そしてアサは運命と出会う。
アサの父は朝児の知能を観察していたが、朝児同士を結婚させて果たして子どもは生まれるのだろうか。
また辰国人と朝児、島民と朝児ではどうなのだろう。
混血児だとわかる特徴が必ず表れるというなら、種族として合わないのではと思ってしまう。
それとも新しい種族が生まれたということなのだろうか。
同じ朝児である季震に惹かれるのが父たちの思惑通りだとしても、その心をは自分のものだ。自分の人生は自分で決めたい。
アサの下した決断は淋しいが、いつか季震と再会して欲しい。
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