本郷和人のレビュー一覧

  • 北条氏の時代
    大河ドラマの予習です。
    人名が混在していて難しいのは中世では当たり前ですが、きちんと系図も載っていて丁寧だと思います。
    やはり人に焦点を当てると分かりやすいですね。
    面白かったです。
  • 歴史をなぜ学ぶのか
    歴史を学び考えることを事例を用いて分かりやすく解説しており非常に面白い。0,1の両極端な議論ではなく、両者が併存してバランスを取っているというモノの捉え方が本書を通じて垣間見え、納得感がある論として読むことができた。大河に関連する箇所もありそれもGood。
    どこかの先生がどう言っていたという所はうま...続きを読む
  • 北条氏の時代
    文藝春秋社の「本の話 メールマガジン」に応募したら、この本が当たりました。
    日本中世史(鎌倉時代)を専門とする本郷教授の執筆なので、応募したのですが、たまたま今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」とぶつかりラッキーでした。NHKとしてこの時代をテーマにした大河ドラマは2012年の「平清盛」以来です...続きを読む
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

    陰謀と暗殺と

    組織 システム 建前ではなく、人 腕力 本音で勝負した時代だ ということがしみじみ理解できる良作である。腕力勝負だから、陰謀と暗殺を多用する権力闘争の連続となるのも納得できる。いい子ぶるのが得意なNHK大河ドラマがこの悪人だらけの時代をどのように繕ってみせるのかそれなりに興味がある。
  • 「失敗」の日本史
    2021/10/16
    古代の政治家から安土桃山時代、江戸時代の有名武将たちまで、幅広く彼らが地域や国の中心として政治を行なっていく上での「失敗」に着目して、その行動の何がいけなかったのかを考える本です。
    著者も書いているとおり、歴史に「もしも」はないですが、現代まで名が残る時代を作り上げてきた成功者...続きを読む
  • 「違和感」の日本史
    内容はいつもながらなのですが、新聞紙上のエッセイとの性格からか、ときおりお人柄や鬱屈が伝わるエピソードがあり、興味深かったです。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    承久の乱といえば北条政子の演説により武士団が結束して勝利を掴んだという話ばかり印象に残るが、実は乱に至るまでのに権謀術数が非常に面白いと認識させてくれた。また、鎌倉幕府の本質は土地の安堵の保証で結びついた頼朝とその仲間達であるとの指摘も腑に落ちるものでした。本郷先生は、鎌倉時代の専門家でもあり、実に...続きを読む
  • 疫病の日本史
    現在のコロナも踏まえた疫病から見る歴史。
    客観視する事ができて面白い。改めて考えると現在の日本のコロナは何が怖いのか解らなくなる。怯えてる人には是非読んで欲しいが、きっと読んでも怯えるだろう。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    面白い。これから、この本郷先生の本を探して、読みたくなった。古代から連なる武の系譜が、この時代から戦国、江戸へと、自分たちのイメージする武士へと繋がって、理解できるようになった。
  • 歴史のIF
    前回の「空白」も良かったけど、これもIFという禁じ手を匂わせつつ、あくまでも事実を際立たせる手法として用いており、より理解が深まる、んじゃないかな?
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    テレビによく登場される本郷先生の本はこれまで読んだことなかったのだが、2021年は「承久の乱」からちょうど800年。再来年の大河ドラマも三谷幸喜脚本の『鎌倉殿の13人』が決定ということで、読んでみた。

    武士の時代の本格的幕開けを告げる画期となった「承久の乱」だが、普通はあまり注目されない事件。後鳥...続きを読む
  • 空白の日本史
    量産体制に入っている本郷先生の新作。「空白」というお題が良かったか、意外に読ませる(ザクじゃなくてグフくらい?)。
  • 日本史のツボ
    歴史好きといっても池波正太郎と司馬遼太郎の小説を読んで大河ドラマを観るくらいで歴史に詳しいわけでもない。そんな私が本郷さんのこの本を読んで、もう一度これまで読んだ本を読み直したいと思いました。歴史を学ぶことは今を理解することにつながります。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    個人的には、この「承久の乱(自分は「変」と習った世代w)」と「応仁の乱」の二つが、誰でもその名称を知っているのに、どんなことが起きたのか、具体的なことはほとんどの人が説明できない日本史の二大事件だと思っている。
    「壬申の乱」もそれに近いのかなーと思うのだけれど、古代史はあまり興味ないのでとりあえずそ...続きを読む
  • 日本史 自由自在
    本郷先生の近著では一番充実しているのでは? 編、武、美といったテーマに、グローバルな視点も踏まえながら縦横無尽に語り尽くすスタイルで、読み応えがあります。通底するテーマは「日本には哲学がない」ということ。東大史料編纂所の設立経緯や本郷先生自身の経験が出てくるのも楽しい。
  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか
    古代、中世、近世と三度に渡り決戦の地となった関ヶ原。土地というプリズムを通して歴史学者が考察するスケールの大きな作品。

    壬申の乱の不破、室町幕府を確立させた青野ケ原の戦い、そして徳川家康の関ヶ原の戦い。時代を大きく隔てていずれも同じ場所で行われている。

    歴史とはあるボンヤリとしたかたまりを学者や...続きを読む
  • 軍事の日本史 鎌倉・南北朝・室町・戦国時代のリアル
    農民は戦場に狩り出されたって人を殺すのは嫌だろうし、できたら木の陰に隠れてやり過ごしたいと思うんじゃないか。私ならそう思うし、著者もそう思うらしい。武将ばかりがクローズアップされる戦国モノの新書に新たな一石を投じる問題作(?)。
  • 空白の日本史
    おもしろかった!日本史が実学として役に立つってこういうことだな~と実感できる一冊。ぼんやりしか分かってなかった日本史の流れもすごくよく分かった。
  • 権力の日本史
    筆が重いと思ったら、過去の出版物の再販とのこと。女系天皇と令和に関する考察が付いている。女系天皇は国民の違和感を合理的に説明するもので、勉強になる。令和の話は、えっ、という結論で反応に困る感じ。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    2019/12/29
    教科書的な事実は知っていたけど、その背景にあるものまで深く考えたことがあまりなかったので、それを考えるキッカケになった。
    頼朝が作り上げたものはあくまでも土地の安堵によるつながりであり、2代、3代となっていくとそのつながりは薄れていった。北条氏が台頭してくるのは体制ではなく人の...続きを読む