本郷和人のレビュー一覧

  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    朝廷中心の世を覆し、武士が優位に立った歴史の転換となる
    承久の乱。武士とは、鎌倉幕府とは、そして承久の乱に
    至った経緯とその後について、著者の考察を交え、解説する。
    第一章 「鎌倉幕府」とはどんな政権なのか
    第二章 北条時政の“将軍殺し”
    第三章 希代のカリスマ後鳥羽上皇の登場
    第四章 義時、鎌倉の...続きを読む
  • 北条氏の時代
    2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に先立って、その予習需要を狙って2021年の秋に出版された本書ですが、「鎌倉殿~」を全話視聴した後で復習の意味で読んでみました。本書は北条氏が執権を務めた時政(初代)から高時(14代目)まで、鎌倉時代をざっと通して北条氏がどのように権力を握って行ったのかを描い...続きを読む
  • 歴史学者という病
    「半生記にして反省の記」という帯のノリにどれくらい乗っかって良いものか・・・
    前半はご自分の生い立ちや学生時代などをユーモアを交えて書かれているが、終盤に近づくにつれてマジになり、専門的な話になり、私の頭脳では消化できなくなってくる。
    (まあ、頭脳は消化器官ではないわけだが)

    本郷先生は、時々テレ...続きを読む
  • 考える日本史
    うーん、今まで信じてきた歴史が、実は違った…なんて。
    よくあることですけど。
    既に起こったことなのに、後世の研究で過去が変わるということが面白い。
    今年の大河、どうなるんでしょう。
  • 北条氏の時代

    大河ドラマの先にある興亡史。

    2023年1月読了。

    大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の便乗…、いや失礼、本郷先生の解説本2冊目です。

    本書は、大河ドラマへの解説と云うより「鎌倉幕府を支えた執権北条氏は、どう興り、どう栄え、そしてどう滅んだのか」迄を、年代順と云うより歴代執権の順に、当時の国難や政変等を交えて、「中世日本史...続きを読む
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    大河の「鎌倉殿の13人」「平清盛」から、この時代をもっと知りたいと思い読み始めた。研究者の方の本だから、難し過ぎたらやめようと思っていたが、とても読みやすく、面白い。大河のおかげで人物名や地名、官位にも馴染みがあったが、よりスッキリ理解できた。こういう本があれば、歴史がもっと好きになると思う。
  • 日本史のツボ
    日本史のこぼれ話を集めたような一冊。

    天皇と将軍、どちらが上か? きっかけは1221年の後鳥羽上皇が敗北した承久の乱で形勢逆転。

    神道と仏教の関係

    江戸のお寺は「役所」の存在も兼ね備えていた。

    荘園は口利き的な要素もあり、自分達の土地を自分達で守ろう!という意識のもと、武士が発生した。 田舎...続きを読む
  • 歴史学者という病
    ブタに歴史はありますか? なんたるパワーワード!
    平泉澄、ヤベェな。
    それはさて置き、本筋は以下。
    まるで熱血実証史学者群雄伝だね。
    戦前の皇国史観との抗争と敗北から始まり、戦後の唯物史観の隆盛と崩壊、そして今も続く訓詁学的実証史学原理主義者との内ゲバ的な闘争が、魅力的な史学者達のキャラクターととも...続きを読む
  • 歴史学者という病
    大学で歴史学を学んでいた者にとって、歴史学の奥深さ、闇深さを感じて面白かった。物語ではない科学としての歴史、実証史学とはなにか。歴史を研究するということの意味について考えることができる。①一つの国家としての日本は本当だろうか、②実証への疑念、③唯物史観を超えていく。の3つの柱は興味深い。
  • 東大教授がおしえる やばい日本史
    正直、歴史はあんまり…という人も結構楽しめそうな本。合間にざっくり歴史の流れ漫画があって、どっかのコナンより流れが分かりやすいと私は感じました。
    ただ好きな武将とかのヤバいページはあんまり見ない方がいいかもね
  • 鎌倉殿と13人の合議制
    2022/12/28
    大河ドラマで話題になっている鎌倉時代。
    源頼朝が関東に作り上げた鎌倉幕府はどのような体制のもとになぜ関東に作られたのか、という基本的な疑問でありなかなか明確な答えが出ないこの問いに対してのヒントをくれる本であると思う。
    鎌倉幕府が作られたその過程と中身(北条氏に執権として実権を...続きを読む
  • 歴史学者という病
    実証の位置付け等から考える、本郷版の「歴史とは何か」。

    筆者の自伝的な内容。生い立ちから歴史との関わり合い、そして現在に至るまで。日本史学界を時に強く批判しつつ、筆者の思想の遍歴から、歴史とは何かを考える。

    ちょっと筆者の他の作品と毛色が違うので、単なる歴史マニア受けはしないかもしれない。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    この本は本当に分かりやすく、おもしろい。後鳥羽上皇の目指すところと頼朝と、その仲間たち、その後の義時とその仲間たちが護りたかったところのギャップを浮き彫りにするための背景を遡って分かりやすく説明してくれている。本郷先生曰く、乱そのものではなく、そこに至るまでが非常に重要であることも納得。さらにはこの...続きを読む
  • 東大教授がおしえるシン・日本史
    史実がわかりやすく解説されています。

    オモテとウラに分かれていますが、ウラ情報もまあまあ有名な話題なので入門書的ですね。

    小学生が読めるように振り仮名振ってあります。
  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか
    関ヶ原は日本史上の重要な合戦が起きている場所である。古代には壬申の乱が行われた。慶長五年(一六〇〇年)九月一五日には天下分け目の関ヶ原の合戦が起きた。

    各合戦の迎撃側と攻撃側を整理すると以下になる。
    壬申の乱:迎撃側・近江朝廷、攻撃側・大海人皇子
    青野原の戦い:迎撃側・室町幕府、攻撃側・北畠顕家
    ...続きを読む
  • 東大教授がおしえる やばい日本史
    日本史には少し苦手意識がありましたが、歴史上の人物の小ネタがコミカルに書かれていて、とても面白く読めました。
    「ほんまかいな」と心の中でツッコんだり、「この人とは友達になれなさそうだな…」と思ったり(笑)、歴史上の偉人も人間なんだなぁと改めて感じたのは私だけではないはず。
    かなり簡略化して書かれてい...続きを読む
  • 上皇の日本史
    「上皇」は英語訳がないんですね!
    つまり、英語圏には王が退位したあとは権力をもたない、ということ。
    他にもイロイロと内容たっぷりでしたが、冒頭に記載されていた、これが一番驚きました。
    日本の権力構図はわかりにくい。
    特に鎌倉時代後期の北条家と将軍家。
  • 歴史のIF
    歴史学者がその視点から考え、想定する、歴史のIF(もしも)。
    A、鎌倉時代のIF(もしも)  B、室町時代のIF(もしも)
    C、戦国時代のIF(もしも)  D、関ヶ原の戦いのIF(もしも)

    日本史、特に武士の時代での転換期に、こうなっていたら?
    歴史学者が時代背景を解き明かしながら考察するIF(も...続きを読む
  • 歴史学者という病
    「歴史学ほど時代に流されやすい学問はない」「実証主義と単純実証主義は断じて違う」・・・・人気歴史学者の半生記にして反省の記。
  • 東大教授がおしえる やばい日本史
    本当に「やばい」ですね。
    歴史上の偉人も人間である、
    ということでしょうか。

    たまに記載されている豆知識もオモシロイ!

    そして、私が驚いたことは与謝野晶子。
    彼女、第2次世界大戦は賛成していたんですね…。
    うん、自分の気持ちに正直だという点は素敵です。

    それから私が感じたこと。
    偉人さんたちの...続きを読む