本郷和人のレビュー一覧

  • 「お金」で読む日本史
    源頼朝の収入、武田信玄の軍資金など
    テーマに沿って、現在の貨幣価値に換算した
    お金ベースの日本史。
    何にいくらかかったか、を丁寧に解説。
    欲を言えば、それではそのお金はどこから出ていたのか、
    金主は誰だったのか、詳細を知りたかった。
    坂本龍馬の金主がロスチャイルド家、は都市伝説?
  • 歴史学者という病
    本郷先生の個人史かつ戦後の日本史学の流れの概観といった趣の本だが、歴史好き(物語好き)と歴史学(実証主義)との違いなど、意外に知らないプロとアマの違いなども分かり、面白かった。
  • 日本史を疑え
    いわゆる教科書に書かれている定説に、斜め(?)からの視点で切り込む、このような読み物は単純に面白い。
    かつて小中学校で学んだ江戸時代は、厳しい封建制度の元で人々が押さえつけられて生活しているイメージだったが、大人になって視野が広げられ、そうでもないのでは…、と個人的に感じていたことも肯定されたように...続きを読む
  • 徳川家康という人
    『三河雑兵心得』を楽しむ奥行きが増えればと読んだ。信長、秀吉との比較はもちろん、関東に幕府を開いたということで鎌倉との対比も興味深い。本書ではやや冗長な言い回しも見られたが、いつもどおり判りやすい説明だった。
  • 「お金」で読む日本史
    武田信玄の軍資金も、鎌倉幕府の成立も、江戸時代の暮らしも、明治維新も、何となく分かった気になっていたが、実際にかかったお金が分かると、かなり臨場感を持って身近に感じられた。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    文字通り大河の予習です。
    この新書は雑誌寄りなのかな?と思っているので、気楽に予備知識を得られます。
    あとは義時がどれくらいダークに堕ちていくか?やね。これって本書の感想ではないですな、すいません。
  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか
    富=地位権力の奪い合いにおいて、史実から長・トップとなるべき人材は軍を如何に先導でき纏めるか、さらに国民、国家を如何に治めていくか、両方がうまく噛み合っていないと崩壊の危機に遭うということ。現代、良いプレイヤーは良い監督になれるとは限らない、それは個人の力から人を纏めるリーダーシップが必要だからだ。...続きを読む
  • 東大教授がおしえる やばい日本史
    小学校の歴史の知識がすっぽり抜けてて(私が)やばい!と思ったのでざざっと復習に読んでみた本。
    短時間で通読できて、歴史上の有名人のイメージをつかむことができるので、歴史苦手な人におすすめ。中学生ぐらいの時にこういう本があったら、無味乾燥な社会科の勉強がもう少し面白くなったかもな。
  • 日本の合戦 解剖図鑑
    学校で配られる資料集みたい。
    面白い部分もあるけど、アッサリしていて流れや繋がりがわかりにくい。これで終わり?と思う。

    ある程度歴史が好きでそこそこ知識のある人には物足りないと思う。
  • 鎌倉殿と13人の合議制
    NHKの大河ドラマってのは大したもんで、北条義時に関する新書がけっこう出ている。何冊か読んだけど、まともな歴史学者が書くものほど、義時に関する記述は少ない。資料がないのでどうしようもない。そも執権だったという証拠もないらしい。そんななか本郷先生は大胆な推察を示す。これ岩波ではできなかったろうな。
  • 日本の合戦 解剖図鑑
    日本で起こった戦争に特化した内容で発想は面白いのだが、各合戦とも見開き2ページしか解説がなく、基本的なことしか書いていないので、浅く広く学びたい人にはいいかも。
  • 東大教授がおしえる やばい日本史
    「やばい」内容は、知られたくない恥ずかしい行いや、なんて嫌な奴だと思わせる本性だ。
    映画やTVでは歴史上の人物は容姿端麗で人格も素晴らしく嘘っぽいと感じるが、本書の「やばい」話の信ぴょう性も疑問だ。
    別の失敗エピソードはなかったのかと思う部分もある。

    歴史に残る「すごい」人達でも、う●こを漏らした...続きを読む
  • 日本史の法則
    令和4年のGW後半の中日、天気も良くどこかへ出かけようかと思いましたが部屋の大掃除が途中でもあり、読み終わった本の整理をすることにしました。レビューを書きたい本が50冊以上部屋の片隅にありますが、半分を目標にしたいと思います。従って、付箋をつけた箇所全てを書いていると処理しきれないので、各々10箇所...続きを読む
  • 「合戦」の日本史 城攻め、奇襲、兵站、陣形のリアル
    合戦は奇襲作戦や強い武将などのこの力が強調されがちだが、実際は生身の人間同士の殴り合いなのだからゲームや本のようにはいかないよ、という部分は同意で、士気の上げ方や兵站や指揮命令系統が大事なのはよく分かった。
    ただ、本書ではこういった軍事研究が日本ではタブー視され空白となっているとのことだが、あまり内...続きを読む
  • 鎌倉殿と13人の合議制
    毎週楽しみにしている大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

    それが描く鎌倉時代草創期の本来の姿がこれを読むとだいぶ理解できました。

    本郷さんが考える将軍であったり、合議制の真実があり

    とっても興味深い内容でした。

    これで大河がまた楽しみになりました。
  • 戦国武将の選択
    東大のお偉い先生なのですが、歴史をナナメから検証し、解説してくれているのでわかりやすいです。
    家康と築山殿の関係、なるほどなーと感心しました。これが事実だと、家康に好感が持てますね。またぜひぜひ新説をお待ちしています。
  • 「合戦」の日本史 城攻め、奇襲、兵站、陣形のリアル
    最近5年間で興味を持つようになった分野に「地政学」があり、同じような時期からこの本の著者である「本郷和人氏」の本を追いかけるようになりました。彼は私が今まであまり触れることのなかった「中世日本史」の面白さを解説してくれました。

    その本郷史がなんと、地政学の観点から解説した本を出されました。本の中で...続きを読む
  • 北条氏の時代
    NHK大河ドラマをより良く鑑賞するために読みました。
    読み進めていくうちに気がついたのが、本の内容の信憑性を「吾妻鏡」に求めていることでした。それなので、今度は吾妻鏡に関する本を読んでみたくなりました。
    ところで北条義時の章を読んでいる時に、TVで演じている小栗旬さんが常に念頭に浮かび何だか不思議な...続きを読む
  • 歴史をなぜ学ぶのか
    ここ数年はこの本の著者である本郷氏の本を追いかけています、今年(令和4年)の1月上旬に出版された本で、すぐに読みましたが、レビューを書くのが今になってしましました。

    本郷氏の本の特徴は、単なる歴史的な事件の解説にとどまらず、なぜ現代人は歴史を学ぶべきなのか、それがどう活かせるかについても書かれてい...続きを読む
  • 歴史をなぜ学ぶのか
    ■中世史専門の著者による日本史の学び方論。日本史の学び方には、講談のような物語を通じて学ぶ方法、学校の日本史のような暗記科目のように学ぶ方法があるとし、筆者はその間の方法を模索している。
    ■この本では、壬申の乱や関ヶ原の戦いなど日本史における6つのターニングポイントから、日本史を見ることを提案してい...続きを読む