本郷和人のレビュー一覧
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戦後日本史をきっちり論じる。
岸信介や中曽根康弘のような、主義主張をもった人が、どういうスタンスで政策をすすめ、妥協せざるをえなかったのかわかりやすかった。Posted by ブクログ -
南北朝分裂が我が国特有の天皇を中心とした権威に
大いなる揺らぎをもたらした
天皇の権威の失墜は、そのもとにある公家も権威がなくなり、その庇護にあった武士も頼る者がなくなり、税金の徴収システムが綻び始めて、困窮の時代が来ます
29.4.30再読Posted by ブクログ -
時系列を細かく分けて、その都度、家系図を示してくれていたのがよかった。難しい言葉をほとんど使わず簡潔にまとめられていたので、とてもわかりやすかった。
今までよくわかっていなかった、保元の乱での藤原氏の人間関係のことが明確に理解できた。同シリーズの近現代史のものも読んでみたいと思う。Posted by ブクログ -
NHKの番組に沿って書かれているだけあって、本書はとてもわかりやすくまとまっている。
こうして昭和をさかのぼってみると、日本が歩んできた道がよくわかる。
しかし、やはり戦争は避けられなかったのだろうか。本書を読むと、戦前にはなかった「言論の自由」がいかに大切なものかがよくわかる。
国家と人々...続きを読むPosted by ブクログ -
≪目次≫
はじめに
第1章 平清盛と源頼朝―治承・寿永の内乱―
第2章 後鳥羽上皇と北条義時―承久の乱―
第3章 安達泰盛と平頼綱―霜月騒動―
第4章 足利尊氏と後醍醐天皇―南北朝内乱―
第5章 細川勝元と山名宗全―応仁の乱―
第6章 今川義元と北条氏康―駿東地域の争奪戦―
第7章 三...続きを読むPosted by ブクログ -
さかのぼりの技法がとても生きている巻であると感じた。
サイパン陥落が太平洋戦争敗戦に関する重大な事実であったこと、そこにおける決断を逃した理由に、決断すべき人々の幼少期の経験が少なからず影響しているであろうことなど、なるほどと感じることが多く、いろいろと考えながら読み進めることができた。Posted by ブクログ -
鎖国はロシア船打ち払い時に作られた「祖法」で、鎖国を選んだ幕府は民命を重んじ、結果的に江戸後期の文化繁栄をもたらした。
民を重んじる意識は天明の飢饉時の治安の荒廃に一端があり、これをきっかけとして幕府の施策が収奪式から、税金を得た分民にも施しを与える民富論に転換していった。
江戸時代の安定した農...続きを読むPosted by ブクログ -
大英帝国が衰退していく中で巨大な市場の中国に覇権を争うべくアメリカと日本が対峙していく。アメリカは軍縮、資源、資金で徐々に日本を追い込んでいく。中国は蒋介石率いる国民党政権がアメリカ等の支援を受け、日本との支那事変(あくまで戦争ではない)を持久戦へと持ち込んでいく。日本はハルノートで最終的にアメリカ...続きを読むPosted by ブクログ
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TV(録画)で観た時はいつも通りながら(酔っ払ってみているので)、結局、分かったような分からないよう感想をもった。しかし、本書を改めて読んでみると、今まで読んできたどの本よりも、アジア・太平洋戦争の原因について分かりやすく(シンプル)に書かれていることに気付いた。その分理解を深めるためにはもっと間口...続きを読むPosted by ブクログ
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NHK教育の「さかのぼり日本史」シリーズの第2弾です。著者は『それでも日本人は「戦争」を選んだ』や岩波新書のシリーズ日本近現代史5『満州事変から日中戦争へ』、講談社のシリーズ天皇の歴史8『昭和天皇と戦争の世紀』など多数の著作のある東大の加藤陽子先生です。さて、本巻が取り扱う時代は昭和のはじめから敗戦...続きを読むPosted by ブクログ
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NHKで放送されている『さかのぼり日本史』の書籍化第1巻になります。『さかのぼり日本史』とは、歴史を「現代から過去へ」みていくスタイルで語られる、つまり「私たちが生きる“いま”を出発点に、「なぜこうなったのか」と問いかけながら時代を一つずつ遡っていく。時代と時代の因果関係を浮き彫りにし、歴史の大きな...続きを読むPosted by ブクログ
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歴史に「たら」「れば」はタブーだが、いくらでも戦争をやめるタイミングはあったはず。
今だからそういえるのかもしれない。難しいところだ。
日中戦争の長期化がすべてだと個人的に感じた。Posted by ブクログ -
戦後史を4ポイントに絞ってさかのぼりながら解説する本。簡易な内容ながら戦後を知らない人達にとっては読みやすい良書と感じました。Posted by ブクログ
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戦後日本史を湾岸戦争→中曽根政権→55年体制→講和条約と遡って考察している本。
読みやすい反面、やや考察が簡潔すぎた感がある。
歴史は繰り返すとはよく言ったものである。
開国を余儀なくされ、不平等条約に苦しんだ明治初期から富国強兵に努め、眠れる獅子と呼ばれた中国に勝利し、列強の一角であったロシアと...続きを読むPosted by ブクログ -
何かと批判的に扱われることの多い世襲制、中国の科挙や西洋的な能力主義を横目にどうして日本においては血筋や家系のような封建的価値観が重視されるのかを歴史家の視点から紐解いた本。
日本における究極の世襲とは天皇制であり、万世一系という神話の時代から連綿と続く皇室の永続性が国家統治の根幹とされた。しかし...続きを読むPosted by ブクログ -
シリーズ化されているやばい日本史。以前のものは読んだことはないが、なんとも面白く興味が湧くように日本史というより人物を紹介しており、特徴を捉えたヘタウマな絵と、ちょこちょこツッコミどころがある文体が見事にマッチして、その点が評価されてもいいと思う。
人物については、すごい面とヤバい面を紹介してい...続きを読むPosted by ブクログ