本郷和人のレビュー一覧

  • 鎌倉殿と13人の合議制

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    2022/12/28
    大河ドラマで話題になっている鎌倉時代。
    源頼朝が関東に作り上げた鎌倉幕府はどのような体制のもとになぜ関東に作られたのか、という基本的な疑問でありなかなか明確な答えが出ないこの問いに対してのヒントをくれる本であると思う。
    鎌倉幕府が作られたその過程と中身(北条氏に執権として実権を握られたことなど)は一般的な事実として歴史、日本史で学習するが、その内実はどうだったのか、もともと京都に朝廷権力という長年にわたって鎮座していた圧倒的な権力の基盤があったはずなのに、武士が政治の中心として権力を握るように変化したのはどうしてなのか、とこの感想の文章がまとまってないところからも、読めば

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    2022年12月30日
  • 歴史学者という病

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    実証の位置付け等から考える、本郷版の「歴史とは何か」。

    筆者の自伝的な内容。生い立ちから歴史との関わり合い、そして現在に至るまで。日本史学界を時に強く批判しつつ、筆者の思想の遍歴から、歴史とは何かを考える。

    ちょっと筆者の他の作品と毛色が違うので、単なる歴史マニア受けはしないかもしれない。

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    2022年12月26日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

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    この本は本当に分かりやすく、おもしろい。後鳥羽上皇の目指すところと頼朝と、その仲間たち、その後の義時とその仲間たちが護りたかったところのギャップを浮き彫りにするための背景を遡って分かりやすく説明してくれている。本郷先生曰く、乱そのものではなく、そこに至るまでが非常に重要であることも納得。さらにはこの乱の結果の歴史的な意味、そして個人的には三上皇配流の説明が分かりやすくまとまっていて、この流れを他の資料を見ていたのだけど、よく分からず困っていたので目から鱗。またそちらの資料に戻ってみよう。

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    2022年12月23日
  • 東大教授がおしえるシン・日本史

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    史実がわかりやすく解説されています。

    オモテとウラに分かれていますが、ウラ情報もまあまあ有名な話題なので入門書的ですね。

    小学生が読めるように振り仮名振ってあります。

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    2022年12月11日
  • マンガで教養 やさしい日本史

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    史実の5W1Hが図やマンガでわかりやすく解説されていて、楽しく学べました
    歴史上の人物のキャラクターをマンガで読んで、そこから史実と結びつけて覚えています
    巻末の特集、時代劇好きなので「わかる~!」って事が多くて嬉しい…!!
    巻末にざっくり年表載ってるので、色々書き込んで覚えます.ˬ.

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    2022年11月16日
  • 上皇の日本史

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    「上皇」は英語訳がないんですね!
    つまり、英語圏には王が退位したあとは権力をもたない、ということ。
    他にもイロイロと内容たっぷりでしたが、冒頭に記載されていた、これが一番驚きました。
    日本の権力構図はわかりにくい。
    特に鎌倉時代後期の北条家と将軍家。

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    2022年11月11日
  • 歴史学者という病

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    「歴史学ほど時代に流されやすい学問はない」「実証主義と単純実証主義は断じて違う」・・・・人気歴史学者の半生記にして反省の記。

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    2022年10月31日
  • 日本史を疑え

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    「一次史料である古文書や古記録などをもとに編集された歴史書などは、二次史料となります。一次史料に比べると、二次史料は信頼性がやや落ちます」(第一章 日本史を疑ってみよう p.26より)。なるほど。

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    2022年10月19日
  • 日本史を疑え

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    中学・高校の歴史の授業が、こんな内容だったら、めちゃくちゃ面白いだろうなあ。鎌倉幕府の1192年も、徳川幕府の1603年も、もはや意味のない数字だったことを知るにつれ、ホント、日本の知識詰め込み教育って、アホ量産システムだなと痛感させられる。

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    2022年10月09日
  • 歴史学者という病

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    ネタバレ

    「第二章 『大好きな歴史』との訣別」pp.93-94より
     学説を大切にしながら、ものの見方というものは非常に純粋でなければならない。ブレてはいけないし、不純物が混じってはいけない。その一事を肝に銘じ、自分はその一点をきちんと踏まえられる人間だ、自分に詰め腹を切らせることができる人間だ、という一点に自信を持てた人間こそ、「私はこう思う」と伝える資格をもつ。

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    2022年10月09日
  • 歴史学者という病

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    著者は、磯田道史と同様によくTVに出演する東大史料編纂所の教授で、東大教授らしからぬヌーボーとした雰囲気で人気があるようだ。
    「歴史学者という病」という仰々しいタイトルや、表紙の深刻そうな著者の顔とは裏腹に比較的軽い感じで読み進められる。

    内容は著者の半生記とそれに絡めて、東大(というか日本の)歴史学の流れが述べられている。その中でのメインテーマは、「歴史を研究するということの意味について考える」という硬派のものであるが、そこへ時おり、大学院時代に奥さんに惚れ込んだ話や、現在の自分の上司が奥さんという自虐ネタを織り込んだりして、硬軟織り交ぜ内容を柔らかくもみほぐして読みやすい内容に仕上げてい

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    2022年10月07日
  • 歴史学者という病

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    遠藤誠という白髪混じりの豊かな黒髪を無造作に撫でつけた文士然とした弁護士がいた。帝銀事件の弁護団長や『ゆきゆきて、進軍』の奥崎謙三の弁護人、山口組の顧問弁護士を務めた。その遠藤氏が〈右翼と左翼の違い〉について語った記事を、確か『噂の真相』で読んだ記憶がある。

    〈右翼は先の戦争を聖戦と見なし、左翼は侵略戦争とみなす〉。明快な見解を述べるご本人はバリバリのマルクス主義者。またイデオロギーの対極にあるヤクザや右翼団体の弁護も請負った。その理由は『同じ反体制だから…』。渾沌と信念が同居してるような方だった。

    …そんなことを、ページを繰りながら古い記憶が蘇った。自国の歴史についての見解についてもしか

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    2022年10月01日
  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか

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    日本は外国と比べて、戦乱が少なかったんですね。
    それ故、世襲が一般的になった。
    納得しました。
    ほとんどのものを中国から模倣しているのに、なぜ科挙がなく世襲になったんだろう、と前々から疑問でした。

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    2022年09月26日
  • 日本史のツボ

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    本郷先生の本はわかりやすいですね。
    歴史好きだけど、研究者じゃない人にぴったり。

    特に「女性を知れば日本史がわかる」章が面白かったです。
    だから、江戸時代ひいては徳川家康が苦手です。

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    2022年09月25日
  • 北条氏の時代

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    「鎌倉殿の十三人」の放映開始前くらいに書かれた本。筆者は大河ドラマ「平清盛」で歴史考証を担当している。(一応)初代の北条時政から、鎌倉幕府滅亡時の高時までの各執権を中心に、北条氏よ足跡を追う。

    関連する大河ドラマ(草燃える、鎌倉殿、時宗、太平記)の場面や登場人物を思い浮かべながら読んだ。この時代はとにかく縁戚者内での婚姻が盛んで、同時に「近親憎悪」とでもいうべきか、一族内部での権力闘争が全てのような印象さえ受ける。

    傭兵のようなだけの存在だった武士達が国を統治する術を模索しながら身に付けていった努力に感心すると共に、限られた土地(富)を奪い合って分け与える仕組みがいずれは破綻していく姿が見

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    2022年09月18日
  • 歴史学者という病

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    <目次>
    はじめに
    第1章  「無用者」にあこがれて
    第2章  「大好きな歴史」との訣別
    第3章  ホラ吹きと実証主義
    第4章  歴史学者になるということ
    おわりに

    <内容>
    歴史学者・本郷和人の半生記。彼は近年やたらと教養書を書いている(一方で研究書は少ない、というかかなり少ない)。まあ、東大教授と言っても史料編纂所の教授なので、通常の学者とは少し違うのだろうが、異端と言ってよい。「なんで?」という疑問も含めて読んでみた。自分も歴史好きから文学部史学科に入った口なので、大学入学時の話はうなずけた。彼はとても優秀な感じなので、そこを乗り越えられたわけだが、今の異端の位置に就くまでの過程も面白

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    2022年08月28日
  • 日本史のツボ

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    おおまかな流れで日本史を論じていてもっと勉強してみたいとモチベーションが上がる本だった。
    著者がわかりやすさを重視しているおかげかなと。

    内容はどれも興味深いが、1番印象的なのは土地や経済の問題といったバックボーンがあるからこそ歴史が動いていくという主張だった。

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    2022年08月28日
  • 歴史学者という病

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    ネタバレ

    学問的な新書ではないから、こんなことを言うのもどうかと思うが、オビのような要約は果たして意味があるのだろうか。これは「奥も闇も深い」ことを支えているのか?
     
     史学の学者の回想記といえば良いのだろうが、できれば最後に示されている3点について、新たな新書を一冊と望む。
     ①「一つの国家としての日本」は本当だろうか。
     ②実証への疑念
     ③唯物史観を超えていく

     第四章が一番学ぶところが大きい。 
     調べることと、考えることは違うということも再認識する。

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    2022年08月19日
  • 権力の日本史

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    才能、徳行、世襲の3つの観点から、日本史における権力のありようについて、様々な史書を読み解き、平易に、しかし深く解釈して説かれているのが印象的でした。しばしば「重箱の隅をつつく」との言葉がありますが、史書の片隅にこそむしろ人間の機微があるのではないか、と感じました。

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    2022年08月18日
  • 乱と変の日本史

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    外敵からの侵入が少なく(黒船や敗戦など除く)、多神教(宗教的には何でもあり)であるが故に常に場当たり的で、それこそ場の空気を読みつつ、穏やかにゆっくりと、だけど一部の権力による力技にほとんど歪められることなく、確実にトレンドに沿う形で変化してきた日本社会。勝者と敗者を分ける分岐点は、このトレンドに沿ってるかどうかによる。

    乱や変には「天下分け目」となる争いもあるが、時代からの要請というトレンドが見えるまでしっかり目を凝らしながらポジション取りをしていきたいところだ。

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    2022年08月09日