本郷和人のレビュー一覧
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源頼朝が作った鎌倉幕府がたった三代で終わってしまったわけがようく分かった気がする。たしかに鎌倉時代は大河にもあまり見当たらないような気がするし、小説もない。子供の頃に読んだ何かで義経は可哀想な弟、頼朝はワルイ奴という話しかアタマに残って無かったもんな。
著者が言うように、この時代は本当に仁義なき戦い...続きを読むPosted by ブクログ -
ご承知のように、古い武家は新しい武家に取って代わられながら時代は進んでいきますが、その都度、力を増して、最後には(徳川氏の時代には)日本全国を支配するほどのものとなる。それがどういった流れだったのか。資料に乏しいところや資料を疑うべきところを歴史学者の著者の推察や推測で構築しながら、ひとつの仮説的に...続きを読むPosted by ブクログ
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すごく読みやすかった。
読みながら頭の中で日本の歴史を俯瞰してるかのような感覚を持ちました。
歴史に詳しい人だと入門書すぎるのでしょうか?
私は高校までの日本史の授業+興味の持った南北朝時代や縄文時代、妖怪について、ぐらいしか本を読んでいないので、とても分かりやすく読んでいて楽しかったです。高校生の...続きを読むPosted by ブクログ -
世襲をメインに考察した本だが、律令制度を中国から導入した古代日本が、我が国の実情に合わせて融通無碍に改定していった過程を解説した「第1章 古代日本でなぜ科挙は採用されなかったか?」が面白かった.また「家」をベースに人事が決定されていた武士の世界を概括した「第3章 鎌倉武士たちはなぜ養子を取ったか?」...続きを読むPosted by ブクログ
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世襲からみる日本史。
自分の血統が生まれないと直ぐ脆弱になる本来有り得ない権力摂関政治、血がつながっていなくても血(ブランドと同じように感じる)を尊重する超血縁性、院の権力の意外な小ささなど視点が面白い。
ツリーとリゾームの件で源頼朝が別室で1人ずつに「お前だけが頼りだ」と言ってた話は流石頼朝だと思...続きを読むPosted by ブクログ -
鎌倉幕府とは、「頼朝とその仲間たち」が土地の安堵を目的として立ち上がった権力であった。
(「幕府」という言葉はこの当時なく、使われるようになったのは江戸後期からだという)Posted by ブクログ -
純粋に面白かったです。
ただ、やはり歴史書を唄うのであれば、史料と索引は必要かな。
あと初心者向けなら、年表をまとめて、家系図があればよかったんですが。Posted by ブクログ -
非常に平易な文章で日本史の重要な観点を網羅している好著だ.第4章の 日本の歴史と宗教の関係 の考察が楽しめた.廃仏毀釈に民衆のパワーが大きく関与していた件はあまり知られていないのではないかと感じた.第5章の 日本史を学ぶ意義 は非常に重要な問題だと思っている.菅総理が学術会議の問題で見識のなさをさら...続きを読むPosted by ブクログ
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テレビでも御馴染みの本郷和人さん著の歴史本です。縄文時代から明治維新迄の日本史で遣唐使、源氏と平氏、織豊・徳川時代等、誰もが一度は聞いた事がある人物に関する色々な数字について書かれています。例えば、聖武天皇が5年間の内に引っ越した回数、平氏打倒の為に源頼朝が挙兵した人数、足利義政の妻・日野富子資産額...続きを読むPosted by ブクログ
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元々、明智光秀や織田信長、豊臣秀吉、本能寺の変に興味があって、他の本や小説を読んでいたら、多くは聞いたことのある内容であるけど、とても簡潔で読みやすく、まとめがあり、小学生も歴史好きなら読めるだろう。
歴史小説をたくさんは読んでないけど、今のところ歴史上で一番好きなのは明智光秀。
他の歴史人物でも...続きを読むPosted by ブクログ