本郷和人のレビュー一覧

  • 歴史学者という病

    Posted by ブクログ

    すごく面白い。

    いつのまにか学問は、「研究」ではなく「仕事」になっている。実証にこだわるあまり、考えなくなっている。あらゆるところで、アレントが言う「行為」の空間は削られているのだ!

    そこに危機感を持って、素朴に社会へ発信しようとする著者の公共精神にしびれる。現代の知識人とは、大学の研究者のことではない。著者のような「社会のために」をしっかりと考えてきた知の担い手のことである。

    東京・亀有の大家族に生まれたという生い立ちの振り返りからして面白い。戦後歴史学のおよその流れとして、第〇世代「皇国史観の歴史学」、第一世代「マルクス主義史観の歴史学」、第二世代「社会史「四人組の時代」」、第四世代

    0
    2023年05月16日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

    Posted by ブクログ

    表題の承久の乱に関するトピックは後半から。前半はこの時代の政治、土地、主従関係などの社会全般について書かれており、これがおもしろい。

    ・鎌倉幕府は、江戸時代のように確固とした政治システムがあったわけではなく、「頼朝とその仲間たち」くらいの集団だったという説
    ・当時の社会は弱肉強食。朝廷の支配が及んでいたのは局所的かつ間接的という説
    ・自分の土地は自分で守らねばならない。関東では在地の武士が頼朝を中心に集まっただけという説
    ・当時の関東武士は朝廷と幕府の2つの主人がいる状況が普通にあったという説
    ・後鳥羽上皇は武勇にも学問にも優れ、傑出した存在だったという説

    0
    2023年05月13日
  • 日本史ひと模様

    Posted by ブクログ

    本郷先生のお話はどの本も面白い。とても読みやすく理解しやすく、どんどん歴史に興味が湧いてくる。「昔々にあった出来事」ではなく、今現在にも繋がっていると思えるところがいい。

    0
    2023年04月04日
  • 乱と変の日本史

    Posted by ブクログ

    本能寺の変の黒幕が誰か、はどーでもいいことなんですね。
    誰が黒幕でも歴史は変わらなかったから、という歴史に納得!
    学者さんとしてはそれで良いと思います。
    が、単なる歴史ファンとしては誰が黒幕なのかいろいろと妄想することが楽しみです。

    0
    2023年03月28日
  • 世襲の日本史 「階級社会」はいかに生まれたか

    Posted by ブクログ

    鎌倉幕府の成立が1192年じゃなくなったのは知ってたけれど。
    1185年でもないなんて…!
    けれども、私は研究者ではない。
    昔年号を丸暗記したけれど、それは無駄じゃなかった。
    世界史の勉強したとき、いつも日本は何してたのかなーなんて比較できるから。
    歴史は変わらないはずなのに、解釈が変わるってすごく面白い!

    0
    2023年03月27日
  • 怪しい戦国史

    Posted by ブクログ

    三成はなぜ忖度ができなかったか、が興味深い内容でした。
    三成、なんて不器用な人なんでしょう。
    で、結局答えは脳科学者の中野先生が読み解いています。
    こうやって、歴史学者と他の分野の学者さんが力をあわせて歴史を読み解くっていいですね!

    0
    2023年03月25日
  • 日本史の法則

    Posted by ブクログ

     オーディオブックで再読したが、題名と中身がイマイチ一致していないと思った。従来の通説に対してのテーゼとしては面白い

    0
    2023年03月03日
  • 北条氏の時代

    Posted by ブクログ

    如何にして北条氏は鎌倉幕府の中枢と成り、統治し、滅びたのか。
    北条家のリーダーたちの実力、人脈力、「世論」力で、
    鎌倉時代の姿を読み解き、歴史の流れを語ってゆく。
    中世の鎌倉の地図 現在の都道府県と旧国名
    北条氏系図/天皇家家系
    第一章 北条時政―敵をつくらない陰謀術
    第二章 北条義時―「世論」を味方に朝廷を破る
    第三章 北条泰時―「先進」京都に学んだ式目制定
    第四章 北条時頼―民を視野に入れた統治力
    第五章 北条時宗、北条貞時―強すぎた世襲権力の弊害
    第六章 北条高時―得宗一人勝ち体制が滅びた理由
    北条氏との時代関連年表

    地方の小さな一族が政治の表舞台に登場し、権力を掌握、
    鎌倉時代を牽引

    0
    2023年02月28日
  • 徳川家康という人

    Posted by ブクログ

    織田信長、豊臣秀吉の真似はできないが、徳川家康の真似ならできる!?
    私が関西出身ということもあり、個人的にはあまり好きな歴事上の人物ではないのですが、天下統一を果たしたのはこの人です。真似できることが少しでもあるのなら、是非真似してみましょう。そんな視点で読んでみました。
    彼の処世術は、現代のサラリーマンにも十分に活用できるでしょう。

    0
    2023年02月26日
  • 日本史を疑え

    Posted by ブクログ

    日本史の学び方、古文書の読み方の基本、定説や最新学説、
    史実の確かめ方、歴史の流れ、世襲と実力等をレクチャーし、
    各時代の定説や史実への視点を、疑問から切り込んでゆく。
    第一章 日本史を疑ってみよう
    第二章 古代  第三章 平安時代  第四章 鎌倉時代
    第五章 室町時代第六章 戦国時代  第七章 江戸時代

    教科書での日本史は定説化した基本のようなものだから、
    内容を暗記主体で学んできたような感じだった。
    でも、様々な観点から日本史に興味を持ってみれば、
    様々な疑問が湧いてくる。それが知りたくなって、
    多くの研究書を読むと、多くの知識を豊富に得られ、
    取捨選択しつつ、思考が磨かれる。
    “疑う”

    0
    2023年02月13日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

    Posted by ブクログ

    鎌倉殿の13人を見てからだと情景が
    浮かぶように読めて、めちゃくちゃ
    面白かった。

    この時代ってまずちゃんと知ろうとならないもんなー。

    0
    2023年02月05日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

    Posted by ブクログ

    朝廷中心の世を覆し、武士が優位に立った歴史の転換となる
    承久の乱。武士とは、鎌倉幕府とは、そして承久の乱に
    至った経緯とその後について、著者の考察を交え、解説する。
    第一章 「鎌倉幕府」とはどんな政権なのか
    第二章 北条時政の“将軍殺し”
    第三章 希代のカリスマ後鳥羽上皇の登場
    第四章 義時、鎌倉の「王」となる
    第五章 後鳥羽上皇の軍拡政策  第六章 実朝暗殺事件
    第七章 乱、起こる     第八章 後鳥羽上皇の敗因
    第九章 承久の乱がもたらしたもの
    現在の都道府県と旧国名、各章初めに略年表有り。

    大河ドラマ「鎌倉殿の十三人」の後、承久の乱について
    知りたくなっての読書ですが平安時代後期から

    0
    2023年01月27日
  • 北条氏の時代

    Posted by ブクログ

    2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に先立って、その予習需要を狙って2021年の秋に出版された本書ですが、「鎌倉殿~」を全話視聴した後で復習の意味で読んでみました。本書は北条氏が執権を務めた時政(初代)から高時(14代目)まで、鎌倉時代をざっと通して北条氏がどのように権力を握って行ったのかを描いています。ですので、「鎌倉殿~」のキャストやシーンだけではなく、この時代を採り上げた大河ドラマ「太平記(1991年)」での北条高時(演:片岡鶴太郎氏)、赤橋守時(演:勝野洋氏)などのシーンも思い出しながら読みました。
    鎌倉時代というのは日本史を高校できちんと勉強していないと、イマイチ理解が浅く、歴史

    0
    2023年01月27日
  • 歴史学者という病

    Posted by ブクログ

    「半生記にして反省の記」という帯のノリにどれくらい乗っかって良いものか・・・
    前半はご自分の生い立ちや学生時代などをユーモアを交えて書かれているが、終盤に近づくにつれてマジになり、専門的な話になり、私の頭脳では消化できなくなってくる。
    (まあ、頭脳は消化器官ではないわけだが)

    本郷先生は、時々テレビにも出演されているから顔と名前が一致する学者さんで、とても面白い方だということも分かっている。
    「東京大学資料編纂室」という肩書きも知っていたが、そこが何をするところなのか知らなかった。
    たとえば誰もが知っている「日本書紀」みたいな歴史書を編纂しているのだという。
    驚いた。
    そして、そこでの上司が

    0
    2023年01月19日
  • 考える日本史

    Posted by ブクログ

    うーん、今まで信じてきた歴史が、実は違った…なんて。
    よくあることですけど。
    既に起こったことなのに、後世の研究で過去が変わるということが面白い。
    今年の大河、どうなるんでしょう。

    0
    2023年01月19日
  • 北条氏の時代

    ネタバレ 購入済み

    大河ドラマの先にある興亡史。

    2023年1月読了。

    大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の便乗…、いや失礼、本郷先生の解説本2冊目です。

    本書は、大河ドラマへの解説と云うより「鎌倉幕府を支えた執権北条氏は、どう興り、どう栄え、そしてどう滅んだのか」迄を、年代順と云うより歴代執権の順に、当時の国難や政変等を交えて、「中世日本史に輝く鎌倉幕府の実態」を、豊富な史料と本郷先生独自の推理力でズバッと切り込んだ上質な歴史解説本でした。

    大河ドラマは北条時政~義時~泰時迄の、鎌倉幕府草創期の動乱を描いた素晴らしい作品でしたが、本書は「その後の鎌倉は…?」と云う思いを抱いた方々へ、正に波瀾万丈の「中世日本史」を垣間見せてくれる

    #笑える #深い #タメになる

    0
    2023年01月18日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

    Posted by ブクログ

    大河の「鎌倉殿の13人」「平清盛」から、この時代をもっと知りたいと思い読み始めた。研究者の方の本だから、難し過ぎたらやめようと思っていたが、とても読みやすく、面白い。大河のおかげで人物名や地名、官位にも馴染みがあったが、よりスッキリ理解できた。こういう本があれば、歴史がもっと好きになると思う。

    0
    2023年01月14日
  • 日本史のツボ

    Posted by ブクログ

    日本史のこぼれ話を集めたような一冊。

    天皇と将軍、どちらが上か? きっかけは1221年の後鳥羽上皇が敗北した承久の乱で形勢逆転。

    神道と仏教の関係

    江戸のお寺は「役所」の存在も兼ね備えていた。

    荘園は口利き的な要素もあり、自分達の土地を自分達で守ろう!という意識のもと、武士が発生した。 田舎の武士は在地領主、京都の武士は貴族を守るため、と起こりは異なれど、発生したのはこの辺りから。

    貨幣経済の発展により、鎌倉幕府は潰えた。

    信長が実現させた自由とは?

    悪党たちが戦い方を変えた(ルール無用)

    日本は「ひとつの国」ではなかった?

    0
    2023年01月12日
  • 歴史学者という病

    Posted by ブクログ

    大学で歴史学を学んでいた者にとって、歴史学の奥深さ、闇深さを感じて面白かった。物語ではない科学としての歴史、実証史学とはなにか。歴史を研究するということの意味について考えることができる。①一つの国家としての日本は本当だろうか、②実証への疑念、③唯物史観を超えていく。の3つの柱は興味深い。

    0
    2023年01月09日
  • 歴史学者という病

    Posted by ブクログ

    ブタに歴史はありますか? なんたるパワーワード!
    平泉澄、ヤベェな。
    それはさて置き、本筋は以下。
    まるで熱血実証史学者群雄伝だね。
    戦前の皇国史観との抗争と敗北から始まり、戦後の唯物史観の隆盛と崩壊、そして今も続く訓詁学的実証史学原理主義者との内ゲバ的な闘争が、魅力的な史学者達のキャラクターとともに物語られる。
    私達の愛読する歴史小説や歴史本の参考文献に列記されてる、名前だけはお馴染みの、あの学術書群の著者達の、歴史です。
    歴史好きのキミ!面白いから読んどきな♪
    今までと違う角度で読書が進むこと間違いないから。

    そして、何者でも無かった私達と同じような歴ヲタ少年が、いかにして実証史学のプロ

    0
    2023年01月09日