本郷和人のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ小和田哲男氏が「御大」化(失礼!)する中、著者は磯田道史氏とともに、メディア露出の多い歴史学者のツートップといえるのではないだろうか。
別の著書の前書きで「ぼくの本は売れない」と嘆いていたけど、決してそんなことはなく、本書も語りおろしの形式で、とても読みやすいものとなっている(ときどき筆が走るのもご愛嬌)。
日本の歴史研究の最前線とも言うべき東京大学史料編纂所にいるだけあって、自説にも資料的根拠を付加するところも興味深い。「あの兵力差で信長は本当に桶狭間を戦ったか」とか「家康と『信康切腹』と『長篠』」などはなるほどなぁと思わされてしまった。
AKBヲタの先生だけに、「大島優子とキャラが似 -
Posted by ブクログ
具体的なテーマごとの切り口で学者ながらに堅苦しくなり過ぎず、非常に面白い本。読みながら著者の思想を調べてみると、見えてきたのは「仮説主義への寛容の延長で司馬遼太郎も擁護し、実証主義に頑なな他の学者を批判したことで、賛否ある立ち位置にある、という印象」。要は、ただの作り話だろうと司馬遼太郎的歴史観を痛切に批判する学者を批判した学者であり、歴史における〝遊びの部分“の必要性に理解を示した。そりゃあ、この本も面白いはずだろうと合点した。
― おそらくヤマト王権は白村江の敗戦によって、自分たちは何者なのか、というアイデンティティ・クライシスに陥ったと考えられます。なぜなら、天智、天武、持統といった天 -
Posted by ブクログ
本書の様に、最近よく本屋で「東大生に〇〇」という題名の本やホップで紹介されているのをよく見かける。
東大にコンプレックスがある訳ではないが、あまり好きな紹介のされ方ではないので、本書もいかがなものかと思って読み始めた。
私の心配は杞憂であった。鎌倉時代から幕末までを駆け足で語っているので、もう少し突っ込んで欲しいところとかあった(政治システムだけではなく普通の人々の生活の様子や思考等)。ただし、この新書の分量では無理な注文だろう。
今思うと、ほぼ50年近く前になるが、高校の日本史の先生は、その授業の中で繰り返し歴史は暗記ではないという事を強烈に主張していた。もしかしたら、その頃に最先端の