本郷和人のレビュー一覧
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よく見るとずいぶん前に書かれた本の文庫化。けれど、最近の本郷本に通じるエッセンスが詰まっている。10年前から変わらないのね。Posted by ブクログ
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世襲の成り立ち、要因を日本史を通して述べた本書。
大きな要因を自然環境・外部環境(異民族など)の穏やかさに立脚している。
確かに、世界史的に見れば大量虐殺などは相対的に少ないく、それだけ穏やかと言える(無いわけではない)。
しかし、穏やかな分、有能なリーダーを強く求めるというインセンテ...続きを読むPosted by ブクログ -
近年とみに多作な本郷先生の最新作。歴史上の人物の失敗と成功をビジネス書のテーストをちりばめながら眺めている。先生の本にしては珍しく、幕末までを視野に入れていることが特徴。ライトタッチで楽しめました。Posted by ブクログ
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教科書で習ったが、実は承久の乱についてなにもわかっていなかったことがわかった。人名とその関係がなかなか頭に入らず、難儀したが、構成が見事なので、要はこういうことなのですね。ということは理解できた。あとがきを読んで、著者と編集者の労力に敬意を表します。
・幕府と言い始めたのは江戸時代。幕府という用語...続きを読むPosted by ブクログ -
シンプルで面白く、すこしドラマ調に。
この時代の支配や幕府、朝廷の及ぼす範囲にとても興味があって、非常にわかりやすい言葉で伝えてくれた。
伝える。という難しさが歴史書の課題だと思う。
それを理解した上で書いているのが良く分かる良著でした。他の作品も読んでみますPosted by ブクログ -
新書を書きまくっている本郷先生。今度のテーマは「軍事」です。いつものペースで話は進みますが、今回はややエッセイ風で、題材に比し筆致は軽め。軍事がテーマということで、最後に明治維新と太平洋戦争まで踏み込んだのは、読み応えがありました。Posted by ブクログ
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満を持しての言葉通り、自分の専門分野について書いた本。鎌倉時代の血生臭さや、北条氏の権力への道のり、朝廷と幕府の関係などが、平易でありながら奥深く読ませる。おすすめします。「応仁の乱」より面白いと思うのですが。Posted by ブクログ
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軍事と日本史の話。
武力と権威の関係。戦国大名の兵站に対する考え。職業軍人である武士ではない農民を戦わせた工夫…などについて書いてた。
時代時代で戦いというものをどう考えるのか、ということが変わっているのは面白くて特に印象に残った。
例えば鎌倉時代は職業軍人である武士が戦うのが前提。でも、室町時代...続きを読むPosted by ブクログ