本郷和人のレビュー一覧

  • 日本中世史の核心 頼朝、尊氏、そして信長へ
    よく見るとずいぶん前に書かれた本の文庫化。けれど、最近の本郷本に通じるエッセンスが詰まっている。10年前から変わらないのね。
  • 世襲の日本史 「階級社会」はいかに生まれたか
     世襲の成り立ち、要因を日本史を通して述べた本書。

     大きな要因を自然環境・外部環境(異民族など)の穏やかさに立脚している。

     確かに、世界史的に見れば大量虐殺などは相対的に少ないく、それだけ穏やかと言える(無いわけではない)。

     しかし、穏やかな分、有能なリーダーを強く求めるというインセンテ...続きを読む
  • 日本史のツボ
    2019/10/28
    今まで分かりやすい歴史の本ってあまり無いなーというイメージを覆してくれる内容です。
    日本の古代から近代までの流れを7つの視点(天皇、宗教、土地、軍事、地域、女性、経済)から検証して流れをつかむことができます。
    日本史の学習は政治のことが出てきたり、文化のことが後になって出てきた...続きを読む
  • 怪しい戦国史
    内容は相変わらずの本郷先生本。新聞掲載のエッセイ集ということで、読みやすいようで二話完結の構成が木になるところ。
  • 乱と変の日本史
    2019/10/11
    磯田さんの本も面白かったけど本郷さんの本も読んでみるとなかなかに面白かったです。
    日本の歴史で起きた戦乱についてまとめて、どういう経緯で戦いが起こったのか、戦いが起こった背景はなんなのか、その流れから考えられることは何かという柱で色々な乱や戦いのことを考察した内容で、歴史の流れ...続きを読む
  • 世渡りの日本史 苛烈なビジネスシーンでこそ役立つ「生き残り」戦略
    近年とみに多作な本郷先生の最新作。歴史上の人物の失敗と成功をビジネス書のテーストをちりばめながら眺めている。先生の本にしては珍しく、幕末までを視野に入れていることが特徴。ライトタッチで楽しめました。
  • 乱と変の日本史
    中世から近世への話は、とても面白かった。
    幕末が、西南戦争になる。戊辰戦争は、論じない。そのあたりがちょっと荒っぽい気がする。
  • 考える日本史
     いやー,わたしは面白かった。こういう切り口の本は,とても読みやすくて,ニホンの歴史を縦に眺めることが出来る。
     ます,印象的だったのが,「それが史実かどうかばかり突き止めようとしての仕方がない」というような著者の姿勢である。
     
    青砥藤綱が本当に引付衆のひとりだったのかわからないし,そもそも彼が実...続きを読む
  • 乱と変の日本史
    久しぶりに、とっても面白い本と出合いました。歴史では、印象深い場面だけがクローズアップされますが、その印象深い場面までの経緯を分かりやすく詳細に知ることができました。

    P25 乱と変は、勢力Aと勢力Bが拮抗した時に起こる。
    BがAに比べて取るに足らない弱小勢力である場合には、
    単にBが滅びるだけで...続きを読む
  • 乱と変の日本史
    20190502
    気候や環境の条件に縛られることがなかったために、日本では時代の要請に合致したほうが勝つことが多かったのでしょう。
    ということは、それぞれの戦いをつぶさに見ることによって、その当時の日本がどちらに向かって進んでいたかが見えてくるはずです。 乱や変でどちらが勝ったかよりも、その当時の日...続きを読む
  • 乱と変の日本史
     乱と変ー戦乱・紛争ーを通して日本史を見た本書。

     戦乱の通史として記述しているので、時代区分でぶつ切りにするよりも分かりやすいものとなっている。
     ある時代は、その時代のみで完結している訳ではなく、前時代や更にそれ以前の時代に拘束されている。それを理解しようとするなら、ある程度通史として見なけれ...続きを読む
  • 乱と変の日本史
    歴史が好きで特に戦国時代について、解説本や歴史小説を読んできました。信長、秀吉、家康とみんなカッコいいのです。ですが、読んでいるうちに、その前にはどんな大名が活躍していたのだそう、そしてどうして彼らはその地位を譲ることになってしまったのだろう、と疑問が湧いてきました。

    それをひも解くには、戦国時代...続きを読む
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    教科書で習ったが、実は承久の乱についてなにもわかっていなかったことがわかった。人名とその関係がなかなか頭に入らず、難儀したが、構成が見事なので、要はこういうことなのですね。ということは理解できた。あとがきを読んで、著者と編集者の労力に敬意を表します。

    ・幕府と言い始めたのは江戸時代。幕府という用語...続きを読む
  • 乱と変の日本史
    やや親書を書きすぎでマンネリ気味の本郷先生ですが、本書は個人的にはヒット。中世のみならず、相当広い範囲を乱と変をキーワードに説明していきます。応仁の乱に至る室町時代の経緯など、腑に落ちるところが多かったです。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    シンプルで面白く、すこしドラマ調に。
    この時代の支配や幕府、朝廷の及ぼす範囲にとても興味があって、非常にわかりやすい言葉で伝えてくれた。
    伝える。という難しさが歴史書の課題だと思う。
    それを理解した上で書いているのが良く分かる良著でした。他の作品も読んでみます
  • 考える日本史
    新書を乱発している本郷先生の最新作。10のテーマに基づき日本史が語られます。それぞれ興味深いのですが、他と重なる話が多いのが気になるところ。そろそろ一休みのタイミングでは?
  • 軍事の日本史 鎌倉・南北朝・室町・戦国時代のリアル
    新書を書きまくっている本郷先生。今度のテーマは「軍事」です。いつものペースで話は進みますが、今回はややエッセイ風で、題材に比し筆致は軽め。軍事がテーマということで、最後に明治維新と太平洋戦争まで踏み込んだのは、読み応えがありました。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    満を持しての言葉通り、自分の専門分野について書いた本。鎌倉時代の血生臭さや、北条氏の権力への道のり、朝廷と幕府の関係などが、平易でありながら奥深く読ませる。おすすめします。「応仁の乱」より面白いと思うのですが。
  • 考える日本史
    歴史を学ぶとは、考え続けること。
    歴史は繰り返すということで学ぶのではなく、歴史を学ぶことで選択肢を増やすことができる、とハラーリも書いてたと思います。
    いい本でした。
  • 軍事の日本史 鎌倉・南北朝・室町・戦国時代のリアル
    軍事と日本史の話。
    武力と権威の関係。戦国大名の兵站に対する考え。職業軍人である武士ではない農民を戦わせた工夫…などについて書いてた。

    時代時代で戦いというものをどう考えるのか、ということが変わっているのは面白くて特に印象に残った。
    例えば鎌倉時代は職業軍人である武士が戦うのが前提。でも、室町時代...続きを読む