本郷和人のレビュー一覧

  • 北条氏の時代

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    ネタバレ

    文藝春秋社の「本の話 メールマガジン」に応募したら、この本が当たりました。
    日本中世史(鎌倉時代)を専門とする本郷教授の執筆なので、応募したのですが、たまたま今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」とぶつかりラッキーでした。NHKとしてこの時代をテーマにした大河ドラマは2012年の「平清盛」以来です。この時は低視聴率にNHKも悩まされたようですが、今回は汚名返上すべく豪華キャストで臨むようです。

    本書は、当時辺境であった伊豆の田方郡を拠点とする平氏の在地豪族であった北条氏が、如何にして鎌倉幕府の中心的な地位まで登り、その後百年以上に渡り日本を動かす政治集団のリーダーに成り得たのか、かつ滅亡す

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    2022年01月25日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

    購入済み

    陰謀と暗殺と

    組織 システム 建前ではなく、人 腕力 本音で勝負した時代だ ということがしみじみ理解できる良作である。腕力勝負だから、陰謀と暗殺を多用する権力闘争の連続となるのも納得できる。いい子ぶるのが得意なNHK大河ドラマがこの悪人だらけの時代をどのように繕ってみせるのかそれなりに興味がある。

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    2021年12月14日
  • 「失敗」の日本史

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    2021/10/16
    古代の政治家から安土桃山時代、江戸時代の有名武将たちまで、幅広く彼らが地域や国の中心として政治を行なっていく上での「失敗」に着目して、その行動の何がいけなかったのかを考える本です。
    著者も書いているとおり、歴史に「もしも」はないですが、現代まで名が残る時代を作り上げてきた成功者がいるということは、表に出てこないだけで、その礎となった多くの失敗したものたちがいたはずです。
    国を動かす中心的存在であった人物たちには日々多くの決断が迫られていたことだろうと思いますが、成功と失敗の明暗を分けるものは一体どこにあったのだろうか、特に失敗した人物たちはどんなところがダメだったのだろう

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    2021年10月17日
  • 「違和感」の日本史

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    内容はいつもながらなのですが、新聞紙上のエッセイとの性格からか、ときおりお人柄や鬱屈が伝わるエピソードがあり、興味深かったです。

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    2021年08月27日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

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    承久の乱といえば北条政子の演説により武士団が結束して勝利を掴んだという話ばかり印象に残るが、実は乱に至るまでのに権謀術数が非常に面白いと認識させてくれた。また、鎌倉幕府の本質は土地の安堵の保証で結びついた頼朝とその仲間達であるとの指摘も腑に落ちるものでした。本郷先生は、鎌倉時代の専門家でもあり、実にノリノリで書いておられるのがわかる。

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    2021年02月03日
  • 疫病の日本史

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    現在のコロナも踏まえた疫病から見る歴史。
    客観視する事ができて面白い。改めて考えると現在の日本のコロナは何が怖いのか解らなくなる。怯えてる人には是非読んで欲しいが、きっと読んでも怯えるだろう。

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    2021年01月30日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

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    面白い。これから、この本郷先生の本を探して、読みたくなった。古代から連なる武の系譜が、この時代から戦国、江戸へと、自分たちのイメージする武士へと繋がって、理解できるようになった。

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    2021年01月28日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

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    テレビによく登場される本郷先生の本はこれまで読んだことなかったのだが、2021年は「承久の乱」からちょうど800年。再来年の大河ドラマも三谷幸喜脚本の『鎌倉殿の13人』が決定ということで、読んでみた。

    武士の時代の本格的幕開けを告げる画期となった「承久の乱」だが、普通はあまり注目されない事件。後鳥羽上皇が鎌倉幕府を倒そうと挙兵。北条政子が鎌倉武士たちに檄を飛ばすシーンが何となく頭に浮かぶ程度であった。

    本書はそのあまり馴染みのない「承久の乱」について、「東国国家論」(佐藤進一)説に近い立場から、「在地領主 vs.朝廷支配」の構図から明快に解説している。語り口は平易でありながら、重要なポイン

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    2020年10月27日
  • 日本史のツボ

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    歴史好きといっても池波正太郎と司馬遼太郎の小説を読んで大河ドラマを観るくらいで歴史に詳しいわけでもない。そんな私が本郷さんのこの本を読んで、もう一度これまで読んだ本を読み直したいと思いました。歴史を学ぶことは今を理解することにつながります。

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    2020年09月24日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

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    個人的には、この「承久の乱(自分は「変」と習った世代w)」と「応仁の乱」の二つが、誰でもその名称を知っているのに、どんなことが起きたのか、具体的なことはほとんどの人が説明できない日本史の二大事件だと思っている。
    「壬申の乱」もそれに近いのかなーと思うのだけれど、古代史はあまり興味ないのでとりあえずそれはいいw

    ただ、こうして「承久の乱」として書かれた本を読んでみると、「承久の乱」って、「乱」そのものは(歴史的な影響は別として)そんな大きな事件でもなく、また、それこそ「応仁の乱」のような複雑な話でもなかったんだなーと。
    というのも、これは別に自慢でもなんでもなく、正直な感想なのだが、この本に書

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    2020年09月21日
  • 日本史 自由自在

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    本郷先生の近著では一番充実しているのでは? 編、武、美といったテーマに、グローバルな視点も踏まえながら縦横無尽に語り尽くすスタイルで、読み応えがあります。通底するテーマは「日本には哲学がない」ということ。東大史料編纂所の設立経緯や本郷先生自身の経験が出てくるのも楽しい。

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    2020年08月15日
  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか

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    古代、中世、近世と三度に渡り決戦の地となった関ヶ原。土地というプリズムを通して歴史学者が考察するスケールの大きな作品。

    壬申の乱の不破、室町幕府を確立させた青野ケ原の戦い、そして徳川家康の関ヶ原の戦い。時代を大きく隔てていずれも同じ場所で行われている。

    歴史とはあるボンヤリとしたかたまりを学者や作家の視点で切り取るもの、羊羹と包丁のようなものだと思う。本書は東国と西国の観点から日本史をズバリと切り取る。

    「蔑まれていた東国の人たちが西国の豊かさを奪い取ろうと都を目指す、つまり東の人たちが富の再分配を求めて西に勝負を挑むという構図が、八世紀から十六世紀までの日本史の基本的なトレンドです。」

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    2020年04月29日
  • 軍事の日本史 鎌倉・南北朝・室町・戦国時代のリアル

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    農民は戦場に狩り出されたって人を殺すのは嫌だろうし、できたら木の陰に隠れてやり過ごしたいと思うんじゃないか。私ならそう思うし、著者もそう思うらしい。武将ばかりがクローズアップされる戦国モノの新書に新たな一石を投じる問題作(?)。

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    2020年04月07日
  • 権力の日本史

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    筆が重いと思ったら、過去の出版物の再販とのこと。女系天皇と令和に関する考察が付いている。女系天皇は国民の違和感を合理的に説明するもので、勉強になる。令和の話は、えっ、という結論で反応に困る感じ。

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    2020年02月13日
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント

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    2019/12/29
    教科書的な事実は知っていたけど、その背景にあるものまで深く考えたことがあまりなかったので、それを考えるキッカケになった。
    頼朝が作り上げたものはあくまでも土地の安堵によるつながりであり、2代、3代となっていくとそのつながりは薄れていった。北条氏が台頭してくるのは体制ではなく人のもとで権力体制が出来上がっていたからという話にも納得。北条時政、義時はすごくしたたかで、謀略や知略に秀でていたんだなとも思いました。
    時政と周囲の人々との繋がり、義時と時政の親子関係にも改めて注目です。
    そして、当時は鎌倉幕府としての支配体制ではなく、頼朝が作り上げた東国の権力体制と、俺たちの支配下

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    2019年12月29日
  • 日本中世史の核心 頼朝、尊氏、そして信長へ

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    よく見るとずいぶん前に書かれた本の文庫化。けれど、最近の本郷本に通じるエッセンスが詰まっている。10年前から変わらないのね。

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    2019年12月24日
  • 世襲の日本史 「階級社会」はいかに生まれたか

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     世襲の成り立ち、要因を日本史を通して述べた本書。

     大きな要因を自然環境・外部環境(異民族など)の穏やかさに立脚している。

     確かに、世界史的に見れば大量虐殺などは相対的に少ないく、それだけ穏やかと言える(無いわけではない)。

     しかし、穏やかな分、有能なリーダーを強く求めるというインセンティブが働きづらい。

     長らくその状態が定着した結果、がっしりとした下部構造が出来上がっている。

     多分、その状態が続く内は不幸ではないのだろうけど、危機的状況が起きた時には危ういのだろう。

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    2019年11月04日
  • 日本史のツボ

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    2019/10/28
    今まで分かりやすい歴史の本ってあまり無いなーというイメージを覆してくれる内容です。
    日本の古代から近代までの流れを7つの視点(天皇、宗教、土地、軍事、地域、女性、経済)から検証して流れをつかむことができます。
    日本史の学習は政治のことが出てきたり、文化のことが後になって出てきたり、土地のことが出てきたり、かと思えば民衆のことが出てきたりと、時代の流れに沿ってはいますが、一つの事柄を一生懸命考えていると次には全然違う分野の歴史が出てくるから分かりづらいのでは無いかと思います。
    この本のように一つのテーマに則って日本の歴史での人々の動きを考えてみると、意外と7つの視点を跨ぐも

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    2019年10月28日
  • 怪しい戦国史

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    内容は相変わらずの本郷先生本。新聞掲載のエッセイ集ということで、読みやすいようで二話完結の構成が木になるところ。

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    2019年10月21日
  • 乱と変の日本史

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    2019/10/11
    磯田さんの本も面白かったけど本郷さんの本も読んでみるとなかなかに面白かったです。
    日本の歴史で起きた戦乱についてまとめて、どういう経緯で戦いが起こったのか、戦いが起こった背景はなんなのか、その流れから考えられることは何かという柱で色々な乱や戦いのことを考察した内容で、歴史の流れをもう一度確認することができたし、新たな視点で戦乱を考えることができたなと思います。
    今まで習ってきたものだと、どうしても勝者が歴史の表舞台に出てきているイメージを持ちがちですが、そういう小さな視点ではないのだなと実感ました。
    大きな流れで戦乱を考えたときに、その戦乱が起きた意味を考えることで、その

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    2019年10月11日