本郷和人のレビュー一覧
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歴史も一つの壮大な物語。
何より筆者の語り口が、非常に面白かった。
鎌倉時代〜江戸時代末期まで。
京都を権力の中心として栄えてきた時代から、土地の“安堵”を求めて、幕府が誕生する。
安堵を与える権力者の移り変わりと、各地で所領争いが起きる中、強い力を持つ者は自身が治める地というビジョンを離れ、天下統一というビジョンに進んでいく。
信長と秀吉と家康の、コンセプトの違い。
家を重んじた平和な世は、停滞と、海外からの脅威(そしてグローバル戦国時代)を生み出し、世界を視座とした舞台が展開されることになる。
こうやって見てみると、人はある意味で“進歩”している。
文明と文化が、生活のステージを変え -
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2025/04/17「東大の日本史」本郷和人☆☆
「東大の日本史」超エクセレント。「時代」を読み解く頭脳に圧倒!
最も大事なのは「歴史観を持つ」。現代を読み解き、未来を構想。
歴史は個々の事象を覚える=暗記の科目ではない。
では何か?個々の事象を束ねるリーダーが創り出した「時代」を見極めること。そしてそれを支える「社会システム、特に財政の仕組み=利害・利益の調整」を解明すること、が「歴史を学ぶ本質」。
歴史も科学。「Data―全体推定―仮説―検証」
本書は全編に渡って、興味深く、考えさせられた。お勧め・必読書。
1.鎌倉幕府①幕府と朝廷の併存②承久の乱③蒙古襲来(元寇)
2.源氏の断絶 北条執 -
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【書名】
東大脱力講義 ゆるい日本史
本郷和人
【目的】
なんとなく歴史に興味があり、ゆるく中世を読み解く一冊がほしかった。
また、ポッドキャストで本郷和人氏が話すのを聞いたことがあり、この方が関わった本という点にも興味をもった。
【印象に残ったポイント】
・中世におかえる価値観はボコったもん勝ち、命より家(とその所属する派閥)、長男ファースト
→現世とは全く異なる。逆に現世の日本の生きづらさは選択肢をなくす社会規範がなくなって、自己責任で自己決定しなければならないからか?
このほか、面子も大変重視されていたと感じる。面子>命。
・武士とは、もともと、元貴族の半グレ
→周縁から次の権力 -
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注!
内容に触れていますが、触れても読む興味は失せないと思うのでネタバレ設定にはしていません。
大河ドラマなんて、最近は見たいとも思わないけど(^^ゞ
とはいえ、大河ドラマが始まると関連本がいっぱい発売されて。
多くの人がそれを買って古本として売っちゃうことで、翌年になるとそれらが安く買えるのは、とってもありがたいことだ(爆)
ということで、『北条氏の時代』だ。
これは、(いわゆる)鎌倉時代を、関東武士団による政権の始まり(時政→義時)、北条氏権力集中の時代(泰時→時頼)、つまづきの時代(時宗→貞時)、その終わり(高時)に分けて、わかりやすく説明している良書だ(^^ゞ
ただ、(大河ドラ -
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この本は楽しく歴史上人物を覚えたい人にぴったりの一冊です。
日本を創り上げた偉人たちは"すごい"だけでなく"やばい"エピソードがあることをこの本で知りました。
完璧な人はいないということを改めて知りました。初めて偉人たちのヤバイエピソードを知ることが出来たので、より覚えやすくなります。
個人的に山口淑子さんと川島芳子さんのハードモードな人生がすごく心に残りました。
あまりにも物語のような一生と二人の絆をいつか映画や舞台になるのかなぁと予想しています。
今まで推しは源義経だけだったのですが、この本を読んでから坂本龍馬も推しになりました!!
夜眠れなく -
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「歴史が得意」というものの正体は、(歴史を分析するための)国語力を素地とした大局的な構想力や構成力、分析力のこと
本郷和人(ほんごう・かずと)
1960年、東京都生まれ。東京大学史料編纂所教授。東京大学・同大学院で石井進氏・五味文彦氏に師事。専攻は日本中世政治史、古文書学。同史料編纂所で『大日本史料』第五編の編纂を担当するほか、『吾妻鑑』の現代語訳(共訳)にも取り組んでいる。昔から愛好していた歴史的人物を科学的な脈絡の中で捉えなおす「新しい人物史」の構築にも挑む。
『中世朝廷訴訟の研究』(東京大学出版会)、『新・中世王権論』(文春学藝ライブラリー)、『上皇の日本史』(中公ラクレ)、 -
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歴史学者の偽らざる『告白』。
2023年11月読了。
著者は最近、テレビ等の媒体でもよくお見掛けするし、著作や連載等も楽しんできた一読者であった。
だから本書も「何か歴史学のトリビアが…?」くらいの気安さで読み始めたのだが、読んでビックリ!
これは、一人の日本史の歴史学者の嘘偽りない懺悔であり告白であり、尚且つ『このままでは歴史学が形骸化してしまう!』と云う告発の書ではないか!!
「歴史」特に「日本史」と云うものは、小説や漫画で読む分には楽しいものの、「学校の教科」として見れば《年号の暗記ばかりでちっとも楽しくない科目》であるのは、誰一人として否定しないと思う。実際「古文書等を調べて、コツコツと実証していく地味な学問」