本郷和人のレビュー一覧
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壬申の乱と青野ヶ原の戦いと関ヶ原の戦いが、同一の場所であり、それを構造的に分析している点は、新しいし、とても興味深い。
著書は中世史が専門ですが、古代史もいけますね。
読みやすいし、面白かった。Posted by ブクログ -
日本というのは、本当にある意味恵まれた地勢にあって
そのため、特殊な社会ができてきた。
でもそのことを、曲解するとナショナリズムの変な方向
に行きそうな気もしますが、ある程度分かる感じがします。
歴史を学ぶ意義については大きく同意します。歴史だけではなく、人文系の学問の意義がもっとみなおされても
い...続きを読むPosted by ブクログ -
日本の歴史を、7つのカテゴリーで通史として考えてみるという本書。天皇、女性のカテゴリーが面白かった。本郷先生の持論炸裂的なところもあり。
歴史をもう一度学びなおしたい私にはよかった。Posted by ブクログ -
間違いなく今の日本史ブームの立役者の一人、本郷和人氏による氏と家、階級に関する考察。
筆者の作品は語り口調であり実に読みやすい。結構、鋭い指摘も多い。ウルトラマンファミリーだったり北斗の拳、魔法少女☆マギカ、具体例も豊富に日本史について変幻自在に考察する。
中国、朝鮮と異なり科挙の制度を採用せず...続きを読むPosted by ブクログ -
述べられている史実(と考えられるもの)自体は有名な話が多かったが「イエ」つまり血のつながりの維持が日本の歴史では重要視されてきた、という切り口が新鮮だった。Posted by ブクログ
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誰もが日本史上の重要トピックとして覚えた経験はあるが、敗れた後鳥羽上皇が隠岐島に島流しにされたこと、北条政子の演説で鎌倉武士がひとつにまとまったことくらいで、実はよく知られていない「承久の乱」。
そもそも後鳥羽上皇はなぜ幕府に戦いを挑んだのか?
「錦の御旗」を敵に回して勝利したリーダー、北条義時はど...続きを読むPosted by ブクログ -
昨年(2018)に本郷氏の本に出合って、彼の本を読むようになり、順不同ですがこれが8冊目の本となります。毎回テーマが異なっていて、様々な角度から日本史を通して、各時代に生きた人間の考え方がわかるような気がしてきます。
鎌倉、南北朝、室町、戦国時代と、使われる武器の種類も異なりますし、それに応じて戦...続きを読むPosted by ブクログ -
教科書の欄外にあるような豆知識ではなく、太字になっているようなメジャーな人物、事件の見方を変えてくれる。歴史を学ぶとはどういうことか、考えさせてくれる良書。
冷静に、分析的に、特に戦争関連について考える
「乾いた目」という表現が何回か出てくるのが印象に残った。Posted by ブクログ -
<目次>
第1章 陰謀渦巻いた鎌倉時代
第2章 政略の室町時代
第3章 一寸先すら読めない戦国時代
第4章 愛憎蠢いた江戸時代
第5章 時代の大転換を迎えた幕末
<内容>
「本郷和人、書きすぎでしょう」と最初は手に取らなかった本。タイトルもなんだし…。が、この人の筆力はさすがで、またどの...続きを読むPosted by ブクログ