本郷和人のレビュー一覧

  • 日本史の論点
    歴史の定説には反論もある、
    功名心から唱える学者がいるらしい。
    鎌倉幕府の成立年は1185年が今では通説になっている。征夷大将軍を天皇から授かったのは1192年であるが荘園制で国を統治始めたのは1185年らしい。徳川家康が征夷大将軍になったのは1603年らしいがこれも改めた方がいいと本郷先生は言って...続きを読む
  • 東大教授がおしえる さらに!やばい日本史
    「すごい」の一面を知っていればこそ、「やばい」とのギャップが面白いんだろうと思う

    歴史に興味を持つきっかけにはなるのかも

  • 日本史の論点
    <目次>
    第1章  「権門体制論」と「東国国家論」
    第2章  「鎌倉幕府の成立年次」を探る
    第3章  「承久の乱」をめぐる新説
    第4章  北条時宗は「救国」の英雄か
    第5章  「永仁の徳政令」の裏側
    第6章  鎌倉幕府を倒したのは、後醍醐天皇か
    第7章  足利義満は天皇になろうとしたのか
    第8章  ...続きを読む
  • 日本史の法則
    <目次>
    第1章  日本は一つ、ではない~この国は西高東低
    第2章  歴史も一つ、ではない~もしも、あのとき…
    第3章  日本の歴史はぬるい~変わるときは外圧
    第4章  信じる者は、救われない~信じると大虐殺が…
    第5章  地位より、血より家~世襲が、強い
    第6章  日本社会は平等より平和を選び、自...続きを読む
  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか
    テレビで見かける人だから1冊くらい読んでみようととりあえず。判りやすく書こうとして内容が薄くなっている気がします。あと、地理好きとしては関ケ原で大規模戦闘があった理由を地理的な観点からも見てほしいところ(あそこ、東西交通が1か所に集まる交通の要衝であり、かつ、適度な平坦地があって合戦に向いてる珍しい...続きを読む
  • 日本史の法則

     広く社会に向けて歴史学の知を発信していこうとする著者の姿勢が良く現れている一冊だと思う。
     著者の専門とする中世史、ーそれは武家が力を握っていった時代であるがー、を主たる題材として、日本の歴史全体を貫いているものは何かとの問題意識から、大きく6つの"法則"について論じられる。

     一般書という性...続きを読む
  • 変わる日本史の通説と教科書
    内容的には、入門編という感じ。
    一部、数年前にテレビでも取り上げられている内容も含まれているため、歴史好きや詳しい人からすると少し物足りないかもしれない。
  • 変わる日本史の通説と教科書
    <目次>
    第1章  古代編
    第2章  中世編
    第3章  近世編

    <内容>
    現在の高校日本史教科書への批判と(シェアナンバー1の山川出版社の『詳説日本史B』を引用しつつ)現在の通説を述べている。確かに本郷さんの言うように、教科書は事実を淡々と述べるだけでつまらない。叙述をするほうが読み甲斐があるが、...続きを読む
  • 世襲の日本史 「階級社会」はいかに生まれたか
    人が動くのは、何によるのか、ということを時々考えるんだよね。上司からの命令だからか?その人が怖いからか?あるいは、その人に心服しているからだろうか。いろいろな要素があると思う。本書の主張によれば、組織で人が動くのは、役職とか階級以上に、その人個人の人間関係によるものであり、日本の社会システムとして考...続きを読む
  • 「失敗」の日本史
    戦国時代位からは理解できましたが、室町等はかなりマニアックな内容でした。専門家的には面白い話なのかと、
  • 日本史ひと模様
    著者の専門とする中世、鎌倉や室町時代のあたりは大河ドラマを代表とする歴史ドラマになることも少なく、そうなんだぁ、と感心させてくれる。頼朝の血統がとだえたあと、なぜ北条は将軍にならなかったのか。あるいはなれなかったのか。年表に出てくる事実だけではなく、当時の武士や庶民、貴族の感覚まで推測しつつ説明して...続きを読む
  • 歴史のIF
    人は毎日、何らかの決断をして生きていると思いますが、正解があると考えられている判断と違って、決断は他の選択肢も十分にあった可能性があると私は思っています。

    そんな私にとって、数年前から本が出版されるたびに興味深く読んできたこの本の著者である本郷氏が数ヶ月前(2020.111)に書かれた本です。おそ...続きを読む
  • 空白の日本史
    令和2年コロナ騒動がやってくる前の2月頃に読み終わった本ですが、年末の部屋の大掃除で見つけた本です。この数年追いかけている本郷氏による本であることと、タイトルの面白さに惹かれて購入したのを覚えています。

    この本では、なぜその事件は起きたのか、納得のいく説明がなされています。一つ一つ、膨大な文献を読...続きを読む
  • 疫病の日本史
    コロナが蔓延した中、歴史的な感染症と日本人の関係を説き明かす一冊。井沢氏のケガレ論と感染症との類似性が面白い。
  • 歴史のIF
    <目次>
    第1部  鎌倉時代のIF
     第1章  もしも、石橋山で、梶原景時が「源頼朝を見つけたぞ!」と叫んでいたら…
     第2章  源頼家が重病に。もしも、比企能員が慎重であったら
     第3章  モンゴルから国書がやって来た。もしも、鎌倉武士たちに教養があったら
     第4章  もしも、後二条天皇が若くして...続きを読む
  • 疫病の日本史
     新型コロナのおかげですっかり感染症まわりの一般書が増えたが、本書は歴史家が語る一冊。天然痘、梅毒、インフルエンザ、結核……と日本を襲ってきた疫病がどんな影響を与え、歴史を動かしてきたかを記している。

     平清盛のマラリア説はこれまでによく目にしたのだが、歴史的な人物と感染症という切り口はなかなか興...続きを読む
  • 日本史ひと模様
    歴史解釈の多様性や面白さを発信する、「学問としての日本史」と「エンタメとしての日本史」を繋ぐことを狙いに書かれた本。
    2018年6月から2019年7月まで、日経新聞に連載されたコラム記事をまとめたもので、4ページくらいでひと区切りとなり、読みやすい。著者の自在で大胆な考察が面白く、また、数々のエピソ...続きを読む
  • 日本史ひと模様
    <目次>
    第1章  最後の将軍はなぜ生き永らえたのか
    第2章  秀吉の天下統一まで「日本人」という意識はなかった
    第3章  武家の力と、男と女
    第4章  近代の入り口で
    第5章  本当のところを知りたい
    第6章  「タテマエ」と「ホンネ」に注目してみると

    <内容>
    日本経済新聞のコラムを再編成した...続きを読む
  • 権力の日本史
    日本てどこまでいっても家族なんだな、と。家長制度が基本だったと言い切る。確かにそうだったんだろうね。日本史ではそうだ。なまじ才能で上下を決めるとかえって社会は乱れちゃう。
    では、今はどうなのか。著者は「徳」を持ち出しているけど、現実は稼ぐ能力が最も尊ばれているよね。やれやれだな。
  • 空白の日本史
    歴史家である本著者本郷和人氏は色々な評価がある方だと存じ上げておりますが、私個人としては歴史を面白くさせてくれる稀有な歴史家さんで割と好きです。そして対極である呉座勇一さん、そうバカ売れした『応仁の乱』『陰謀の日本中世史』の著作さんですねぇ、氏は資料を元に陰謀論に与せず淡々と事実のみで歴史を解説、解...続きを読む