本郷和人のレビュー一覧

  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか

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    テレビで見かける人だから1冊くらい読んでみようととりあえず。判りやすく書こうとして内容が薄くなっている気がします。あと、地理好きとしては関ケ原で大規模戦闘があった理由を地理的な観点からも見てほしいところ(あそこ、東西交通が1か所に集まる交通の要衝であり、かつ、適度な平坦地があって合戦に向いてる珍しい場所なのです)。なんとなく文献と小縮尺の地図だけで書いた感じなのが物足りなかったです。

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    2021年08月17日
  • 日本史の法則

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     広く社会に向けて歴史学の知を発信していこうとする著者の姿勢が良く現れている一冊だと思う。
     著者の専門とする中世史、ーそれは武家が力を握っていった時代であるがー、を主たる題材として、日本の歴史全体を貫いているものは何かとの問題意識から、大きく6つの"法則"について論じられる。

     一般書という性格上詳しい論証は省かれているので、本当にそうか疑問に思われる箇所も少なくないが、日本の歴史を考えるに当たってヒントとなる論点が随所に示されている。著者の語り口の妙もあり、読んでいて楽しい。

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    2021年07月23日
  • 変わる日本史の通説と教科書

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    内容的には、入門編という感じ。
    一部、数年前にテレビでも取り上げられている内容も含まれているため、歴史好きや詳しい人からすると少し物足りないかもしれない。

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    2021年07月09日
  • 変わる日本史の通説と教科書

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    <目次>
    第1章  古代編
    第2章  中世編
    第3章  近世編

    <内容>
    現在の高校日本史教科書への批判と(シェアナンバー1の山川出版社の『詳説日本史B』を引用しつつ)現在の通説を述べている。確かに本郷さんの言うように、教科書は事実を淡々と述べるだけでつまらない。叙述をするほうが読み甲斐があるが、生徒は嫌がるだろう。現場の私としては、「教科書を使って教える」なので、そのつまらない教科書から如何に「面白く」するかに命を懸けているが、若い先生を見ていると、そこに到達する気がないような気がするので、不安である。世の中に「社会科(歴史)嫌い」がさらに増えそうで…。

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    2021年06月12日
  • 世襲の日本史 「階級社会」はいかに生まれたか

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    人が動くのは、何によるのか、ということを時々考えるんだよね。上司からの命令だからか?その人が怖いからか?あるいは、その人に心服しているからだろうか。いろいろな要素があると思う。本書の主張によれば、組織で人が動くのは、役職とか階級以上に、その人個人の人間関係によるものであり、日本の社会システムとして考えるなら、個人よりもさらにはその血筋なのだという。他の本でも読んだことだけど、海外の軍隊であっても、士官学校出たての少尉よりも、古兵の軍曹の方が小隊をうごかせるということは現実にありそうな話。役職や階級よりもその人個人がものを言う、というのは今の社会でもあるのだろう。そこで、組織を連綿と動かすファク

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    2021年05月04日
  • 「失敗」の日本史

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    戦国時代位からは理解できましたが、室町等はかなりマニアックな内容でした。専門家的には面白い話なのかと、

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    2021年04月15日
  • 日本史ひと模様

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    著者の専門とする中世、鎌倉や室町時代のあたりは大河ドラマを代表とする歴史ドラマになることも少なく、そうなんだぁ、と感心させてくれる。頼朝の血統がとだえたあと、なぜ北条は将軍にならなかったのか。あるいはなれなかったのか。年表に出てくる事実だけではなく、当時の武士や庶民、貴族の感覚まで推測しつつ説明してくれるのは面白かった。

    なぜ日本史を学ぶのか、研究者視点だけでなく大学人として、教育者としての視点や考え方にふれているところも興味深かった。新聞連載だけに、時事も交えてと言いつつ、決して前の事だからと思わせない、根っこからの議論も良かったと思う。

    日経で連載中、読んでたな。当時はまだ本郷氏の本を

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    2021年03月24日
  • 疫病の日本史

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    コロナが蔓延した中、歴史的な感染症と日本人の関係を説き明かす一冊。井沢氏のケガレ論と感染症との類似性が面白い。

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    2020年11月25日
  • 疫病の日本史

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     新型コロナのおかげですっかり感染症まわりの一般書が増えたが、本書は歴史家が語る一冊。天然痘、梅毒、インフルエンザ、結核……と日本を襲ってきた疫病がどんな影響を与え、歴史を動かしてきたかを記している。

     平清盛のマラリア説はこれまでによく目にしたのだが、歴史的な人物と感染症という切り口はなかなか興味深い。中でも黒田官兵衛の梅毒説はインパクトがあった(詳しくは本書で)。

     今回、日本で新型コロナウイルスが感染爆発しなかった要因「ファクターX」の一つとして、「マスク着用や毎日の入浴などの高い衛生意識」が候補にあがっていたが、本書によれば昔はそうでもなかったようだ。

     中世だと「京都の貴族たち

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    2020年09月29日
  • 日本史ひと模様

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    歴史解釈の多様性や面白さを発信する、「学問としての日本史」と「エンタメとしての日本史」を繋ぐことを狙いに書かれた本。
    2018年6月から2019年7月まで、日経新聞に連載されたコラム記事をまとめたもので、4ページくらいでひと区切りとなり、読みやすい。著者の自在で大胆な考察が面白く、また、数々のエピソードが盛り込まれ、飽きさせない工夫がなされている。
    全体を通じて、日本史研究家として著者が読者に伝えたかったことは、以下の点ではなかろうか?
    ①日本史の学習が社会で役に立つのは、確固たる根拠に基づいて「ウラを取る」という理性的な態度が身に付くこと、「仮説を組み立てる試み」を学習することで、論理構築の

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    2020年09月24日
  • 日本史ひと模様

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    ネタバレ

    <目次>
    第1章  最後の将軍はなぜ生き永らえたのか
    第2章  秀吉の天下統一まで「日本人」という意識はなかった
    第3章  武家の力と、男と女
    第4章  近代の入り口で
    第5章  本当のところを知りたい
    第6章  「タテマエ」と「ホンネ」に注目してみると

    <内容>
    日本経済新聞のコラムを再編成したもの。本郷さんは多くの著書を執筆している。しかも、専門の日本中世史を逸脱するときもしばしば。そのうえで、わかりやすい文で刺激的な、挑戦的な文を書く。従来歴史学者は、抑圧的で自分の専門分野でもあまり発言をしてこなかった。その中で突出しているだろう。そして比較的一般の人の心情と合致する考え方から、歴史の

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    2020年08月10日
  • 権力の日本史

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    日本てどこまでいっても家族なんだな、と。家長制度が基本だったと言い切る。確かにそうだったんだろうね。日本史ではそうだ。なまじ才能で上下を決めるとかえって社会は乱れちゃう。
    では、今はどうなのか。著者は「徳」を持ち出しているけど、現実は稼ぐ能力が最も尊ばれているよね。やれやれだな。

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    2020年07月27日
  • 日本史 自由自在

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    河出新書の前作「考える日本史」に続く、漢字一文字のお題から歴史を考えて行こうとする一冊。気軽に読めるが、自分で歴史を考えて行こうとするヒントが随所にあって、大変面白い。

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    2020年05月25日
  • 誤解だらけの明智光秀

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    今年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公明智光秀。光秀の出自や出世の謎を分析しながら、最後は、いろんな説や考え方のある本能寺の変の謎に迫る概論の一冊。大河ドラマ化をきっかけに、最近、改めて「明智光秀」という人物を学んでいる。この本は、光秀を通して、東京大学史料編纂所の本郷先生が史実を探る「日本史の楽しさ」を教えてくれる。

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    2020年05月24日
  • 日本史でたどるニッポン

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    ボクたちが認識している日本のカタチって、明治になってから形作られたものなんだそうな。歴史を丁寧に読み解くと、いかに明治の人たち(権力者たち)が「日本はこういう国であってほしい」と考えながら国家形成してきたことになるのだという。でもホントにそうかな。偶然を言い繕う面がないとも言えないような。ちょっと恣意的だけどおもしろい。特に鎌倉仏教については「なるほど」と思わされちゃいました。

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    2020年04月08日
  • 誤解だらけの明智光秀

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    久しく大河ドラマは観ていなかったのですが、今年の主人公は「明智光秀」そして時代背景が織田信長の父親(信秀)や斎藤道三、今川義元、徳川家康の幼少時代に焦点が当たっていて、私の興味ある時代であるので、毎週楽しみにしています。

    そんな時、歴史の面白さを教えてくれた、この本の著者である本郷氏が、明智光秀についてこの本で解説してくれています。実力本位等と言われた戦国時代ですが、実はそうでもなかったみたいですね。戦国時代のリアルに迫った気分になれる面白い本でした。

    以下は気になったポイントです。

    ・歴史とは「たくさんの史料の中から事実を拾い集め、わかりやすいよう筋道を並べたもの」である。「わかりやす

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    2020年03月29日
  • 世渡りの日本史 苛烈なビジネスシーンでこそ役立つ「生き残り」戦略

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    本郷先生が話してくれる歴史は、文句なく面白い。

    が、これは編集方針なんだろうか?ビジネスで役立つ歴史のポイントみたいな項目が散りばめられているのが、かえってうざい。

    編集方針に従って、編集者が受けると思う本を書かれるのではなく、本郷先生が面白いと思える本にして欲しかった。

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    2020年01月20日
  • 権力の日本史

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    今週(令和元年12月16日週)の私の通勤時間を楽しませてくれた、本郷氏による本です、タイトルは「権力の日本史」で、日本では長い間において、能力ではなく「家」が重視されてきたということを史実をもとに解説しています。

    能力主義は良いとされていますが、その能力をどの「ものさし」で測るかで全員が満足しないこともあるのかもしれません、それが「家柄」で判断される場合は努力ではどうしようもないので、諦めがつくのでしょうか。少し違う感じもしますが、以前の日本ではどんなに努力しても、ある以上は昇進できない世の中でした。でもある一定の条件下では、出世もできるシステムがあり、ものすごく優秀であれば例外もあったよう

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    2020年04月18日
  • 世襲の日本史 「階級社会」はいかに生まれたか

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    昨年(2018)にこの本の著者が書かれている本に出会い、歴史の面白さを再認識させてもらいました。元々歴史は好きだったのですが、本郷氏の本に出合ってから益々、歴史を別の角度から楽しむことができるようになったと思います。

    この本のテーマは、日本の階級社会はどのようにして生まれたか、について解説されています。日本では権力を握ったとしても、結局のところ、高貴の家の方が有利だということでしょうか。

    日本の歴史を「家」という切り口で見ることで、今まで不思議に思ってきた歴史上の事件が紐解ける気がしました。

    以下は気になったポイントです。

    ・地位より人、人というのは血、いや血より家」これが日本の大原則

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    2019年11月04日
  • 世襲の日本史 「階級社会」はいかに生まれたか

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    <目次>
    序章   世襲から日本史を読み解く
    第1章  古代日本ではなぜ科挙が採用されなかったか?
    第2章  持統天皇はなぜ上皇になったのか?
    第3章  鎌倉武士たちはなぜ養子を取ったか?
    第4章  院家はいかに仏教界を牛耳ったか?
    第5章  北条家はなぜ征夷大将軍にならなかったか?
    第6章  後鳥羽上皇はなぜ承久の乱で敗れたか?
    第7章  足利尊氏はなぜ北朝を擁立したか?
    第8章  徳川家康はいつ江戸幕府を開いたか?

    <内容>
    本の趣旨はタイトル通り。日本は古代から「世襲」の風習となり、無理に養子を取っても「家」の存続をさせたという。これが明治維新で、一時止まった(この辺の解説は薄いけど)

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    2019年09月28日