本郷和人のレビュー一覧

  • 戦国武将の明暗
    歴史研究家の、戦国時代への疑問と推察を交えて、著者曰くは(いままでのと違って)わりと面白く工夫して書かれているとのことであるが、まあやはり資料へのこだわりがあるので、ところどころどうしてもそこは外せないのが見受けられる。
    個人的には楽しく読ませて頂きました。西郷どんで鹿児島を舞台としたので、そろそろ...続きを読む
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    分かりやすくてオモシロイ。けど何だかなぁ。
    歴史を扱うってのは、どこまで推論や想像が許容されるんだろう。小説なら資料の隙間を作家の想像力で埋めていくのが当然だけど。とはいえ、資料がないと何も断定できない歴史学では「これこれこういう事があったのではないか」と誠に歯切れが悪い。これが歴史書の分かりにくさ...続きを読む
  • なぜ幸村は家康より日本人に愛されるのか
    タイトルから期待される内容だったかというと、やや疑問は残る。本としては、楽しめた。真田幸村=信繁の話は、実はあんまり出てこない。家康とか、その周辺のことをいろいろと、という感じ。幸村についての、他では論じられていないことを書こうとなると、そうなるんだろうね。アカデミックな知見に基づいた歴史について、...続きを読む
  • 戦国武将の明暗
    文章はわかりやすい言葉で書かれており、非常に読みやすいのだが、戦国武将の知識がある程度ないと楽しめない。マニアックな内容と言える。
  • 承久の乱 日本史のターニングポイント
    坂井孝一氏の「承久の乱」はかなり突っ込んだ内容で、難しいものの、読んだ満足感は大きかった。(満足感の大きさで測るのもいかがか)しかしこちらは読みやすいものの薄っぺらな印象があった。しかし読んでみると、違う視点から書かれていて、それも面白かった。

    218頁あって、承久の乱が登場するのは、169頁にな...続きを読む
  • 戦国武将の明暗
    学者の書いた新書らしからぬ小ネタ集。予想したよりも軽い本で若干肩すかしを食らったが(新書は新書でも新潮の新書はこういう感じだと予想すべきであった)、書いてる本人が楽しんでいるようなのでいいのかな?
  • 日本史のミカタ
    斜め読みなのだが、バカみたいなやり取りもあり、抱腹絶倒とまではいかないが面白かった。宮廷の女官の「竹内まりや説」なんて、井上センセーと言うか関西(あえて京都とは言わない)の学者らしい発想。
  • 考える日本史
    漢字一言をテーマに日本史を語る本
    知識ではなく、考え方を学べる。

    歴史をきちんと科学する姿勢、
    わからないことはわからないというところが良い。

    とくに戦の章が面白かった。
    戦の目的を明らかにすることで、それを達成したら勝ち、そうでなければ負け、ときまる。
    戦いにおいては、
    個々の力×数
    で考える...続きを読む
  • 上皇の日本史
     来年、上皇が江戸時代以来、久しぶりに天皇家にお出ましになる。平安時代後期に隆盛を誇った上皇が一般的によく知られているが、本書は古代からの上皇の系譜から日本史をとらえなしたもので、新しい視点を得たことが新しい問いかけとなっている。

     元々は天皇だったのに、上皇になるととたんに世俗性を帯びて自由度が...続きを読む
  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか
    同じ場所で行われた、「壬申の乱」、「青野ヶ原の戦い」、「関ヶ原の戦い」の3つの合戦を説明し、その場所のもつ意味を分析した本。将軍とは何かについて「将軍権力の二元論」の考え方が参考になった。
    「三種の神器は、少なくとも3セットある(後醍醐天皇が恒良親王に持たせたもの、後醍醐天皇が光明天皇に渡したもの...続きを読む
  • 日本史のツボ
    歴史を読み解く鍵を示してくれる。視点の当て方が、分かりやすく、明快。難しい事をこれ程平易に明らかにしてくれるので、有難いです。あとがきも、楽しくてgood
  • 壬申の乱と関ヶ原の戦い――なぜ同じ場所で戦われたのか
    関ヶ原、不破の関が要衝だなんて当たり前だと思った。著者によるとそれを主張したのは自身が初めてだという。
  • 日本史のツボ
    最近お気に入りの本郷和人
    結構まじめに大学教授しているんだなと実感しています
    テーマ別の本書は歴史素人にとって助かるな
  • 日本史のツボ
    『昔の人はすごかったんだなあ』と思いがちだけど、そうであってほしい、そうでありたかったから、こう残しておこうという気持ちも多少あるのかなあと思った。あるよなあたぶん。
    歴史とは暮らしですね。
  • 戦国夜話
    戦国武将にまつわる話。
    細川氏、前田氏、上杉氏と三部構成なものの、脈絡はなく、エッセイとして気軽に読む分には良い感じ。
  • 戦国夜話
    <目次>
    第1章  細川の巻
    第2章  前田の巻
    第3章  上杉の巻

    <内容>
    「夜話」と名乗るだけあって、戦国大名というよりも、その一族や家臣の話を中心に、気軽に歴史に触れることができる(「週刊新潮」連載です)。記念はテレビによく出て、歴史学者の敷居をかなり低くしてくれている著者。かつてから読み...続きを読む
  • 戦国武将の選択
    資料を読み解くことで通説とは違う見方ができるものなんだな。何が正しいかは確認できないからこそ,資料の価値が高いし,その資料を保存伝承することの大切さが分かった。
  • 戦国武将の選択
    本郷さんの本はとても読みやすい(文が入ってきやすい)ので好きです。
    ただ本書の内容とタイトルがあってない気がします…。中身が良いからいいのですけども。
    戦国と銘打ってあるけど、わりと鎌倉時代の項もあって面白かったです。
    北条義時は元々江間四郎というのは不思議に思っていたので明文化されていて良かったで...続きを読む
  • 戦国武将の明暗
    歴史上の人物を論理的かつ人間的な観点で、本当の歴史的事実と思われるストーリを説明している本です。ただ、少しマニアな人物も出てくるので、興味がないところは、読み飛ばしても良いかもです。
  • 戦国武将の明暗
    <目次>
    第1章  戦いは、なぜ起きたのか~関が原考①
    第2章  直江状に、家康は怒ったか~関が原考②
    第3章  天下統一とは何か~関が原考③
    第4章  官兵衛は軍師だったのか
    第5章  女城主と日本無双の勇将
    第6章  前田はなぜ100万石なのか
    第7章  信長・秀吉・家康の夫人くらべ
    第8章  ...続きを読む